2021年のエリア普及現地情報

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2021年2月

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ホワイトトーチ
熊本地震より復旧した生産者ほ場

湿地性カラーの年内収量が向上!

阿蘇地域では、冬期の花き品目として、湿地性カラー、スターチス、ストック、デルフィニュウム、ラナンキュラスなど比較的寒さに強い品目が栽培されています。
冬期栽培品目のほとんどが暖房を利用し栽培しているなか、県育成品種の湿地性カラー「ホワイトトーチ」は、水をかけ流すことで水温を安定利用できる栽培により暖房機を使用せず栽培が行われるので、冬期の貴重な収入源となっています。
阿蘇地域の湿地性カラー栽培は、熊本地震によってほ場等に被害を受け一時は4戸の生産者から2戸に減少していましたが、ほ場の復旧・復興や新たな生産者が栽培を開始するなど現在4戸で約23aの栽培が行われています。
これまで、春先の管理遅れや夏場の高温による株疲れによって、単価の高い年内収量が県内の他産地より少ない状況でした。このため、春先の換気や早期ビニル除去を指導し、春先の適期管理と収穫を早期終了することによって株疲れの抑制ができました。この結果、年内収量が4,526本/10a(前年比118%)と向上し、生産者から「年内の単価が高い時期に量が出せてよかった。次期作もしっかり準備していきたい」といった感想がでました。
今後は、生産者ごとに収量の差がみられるため、個別巡回指導や講習会、現地検討会を利用し、適期管理や優良農家の事例紹介の情報提供を行うことで、更なる年内収量の増加と安定生産を目指します。

2021年2月

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「ゆうべに」の状況(R3.1.29撮影)
JA阿蘇 選果場 

阿蘇イチゴ「ゆうべに」年内出荷最高記録を達成!

阿蘇地域は、県内でイチゴの栽培面積が4番目に大きな産地で、「ゆうべに」「恋みのり」「さがほのか」の3品種が約11.4ha栽培されています。年内は快晴が続き日照時間が十分確保できたことから、生育は旺盛となりました。また、第1花房と第2花房が連続出蕾したほ場が多く、年内収量(820kg/10a前年比110%)が過去最高となりました。特に「ゆうべに」は、1,110kg/10aと前年比164%と大幅な増加となりました。
連続出蕾により2月の株の成り疲れが危惧されましたが、摘花方法や電照時間などについて巡回指導を定期的に実施したことで、生育を維持しています。
また、今年度設置した「ゆうべに」の実証展示ほの結果から、定植時期のかん水不足が活着不良に繋がり、過度な連続出蕾に影響していると推察されました。このことから、次年度は花芽分化後の早期定植や定植時期のかん水方法などの指導を重点に行っていきます。
2月に入り、春先の温度管理や果実の着色基準などに関する資料を生産者に配布し、2月下旬からの収量増に備える予定です。
JA阿蘇イチゴ部会では185万パック(前年比105%)を目指しており、3月以降が約54%占めるため、本年産の後半も高品質なイチゴを安定して生産できるよう講習会や巡回指導を行っていきます。

2021年2月

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経営相談会の様子
資料の例

~地域営農法人としての一歩を踏み出す前に~くまもと農業経営相談所を活用した経営相談会を開催

農業普及・振興課では、くまもと農業経営相談所を活用し、社会保険労務士などの各課題に応じた専門家を派遣していただいています。これまでに11経営体(個人7、集落営農組織4)を対象に専門家と市町村・農業公社・普及の支援チームで経営相談に対応しており、1月27日に年度内に地域営農法人設立を目指している3組織を対象に経営相談会を開催しました。
相談会では、各組織の中期5ヶ年収支計画(案)を基に当課経営担当が作成した資料により、資金計画を地域平均と比較することで各組織に対して経営や資金に対する意識づけを行いました。また、専門家(中小企業診断士)が作成した資料の説明を受け、キャッシュフロー計画をしっかり立てて資金を管理することや、経営理念→経営方針→経営計画にステップアップして考えること等の指導を受けました。
助言後の意見交換では、今後の作付動向や設備投資計画及び現在抱えている悩みや不安などについて聞き取りを行い、法人化を目指す組織の意向を確認しました。
相談者からは、「法人化後もこういう風に経営の専門家から見てもらえると安心する」と感想をいただいています。
当課では、今後も、これから法人化を目指す組織の支援を行うとともに、法人化後も地域の核となる担い手となるよう、引き続き経営指導や研修会を行うことで、法人経営の安定を支援していきます。

2021年1月

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図1 土づくり講習会の様子
図2 土壌断面調査の様子(部会上位の生産者ほ場)

土づくり講習会を実施

12月8日にJA阿蘇小国郷中央支所で行われたJA阿蘇小国郷ホウレンソウ部会反省会において、事前に実施した土壌断面調査の結果とJAの土壌分析結果を基に、土壌環境改善による収量向上を目指す「土づくり講習会」を行いました。
土壌断面調査では、収量が部会上位の生産者と中位の生産者のほ場において、作土層の違いが見られました。上位の生産者では、土壌が団粒構造を保ちつつ、根が深くまで伸びる作土層となっていたことから、ロータリーによる作土層形成時の注意点や弾丸暗渠施工での排水性向上について説明を行いました。
また、土壌分析結果も収量が上位の生産者と中位の生産者では、団粒構造形成に必要な腐植の量に大きな差がありました。腐植を増加させるためには堆肥の投入が有効ですが、部会全体で肥料成分が過剰に含まれている傾向にあるため、肥料成分が少なく、腐植を多く含む土壌改良資材の投入を提案しました。
今回行った講習会を機に、現在普及計画で取り組んでいる「灌水方法の改良による収量向上」に加え、「土壌環境改善による収量向上」にも積極的に取り組んでいきたいと思います。

2021年1月

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経営指導の様子
資料の例

~持続可能な経営に向けて~ 地域営農法人経営相談会を開催しました

阿蘇地域では地域営農法人など担い手への農地集積を進めており、平成27年から法人設立が続いています。
当課では、3年前からこれまでに設立された地域営農法人の運営に対するフォロー活動の一環として、市町村・JA・農業公社・普及の支援チームで経営診断を行っており、11月から7法人を対象に経営相談会を開催しました。
各法人の総会における決算報告書を基に、当課経営担当が経営分析、安全性分析を行い、財務諸表で特に見てほしい点を10項目程度選定、グラフ化した資料により経営状況についての助言を行いました。現在の経営状況を過去のデータや当初計画、地域平均と比較することで、法人役員に対して経営や資金に対する意識づけを行いました。
助言後の意見交換では、事前アンケートを基に経営管理状況を確認し、法人が抱えている不安、不満、不便及び今後の作付動向や設備投資計画などについて聞き取りを行い意向を確認しました。
今後もこれらの法人を地域の核となる担い手として育成するとともに、これから法人化を目指す地域に対する優良事例としていくため、当課では引き続き経営指導や研修会を行うことで、法人経営の安定を支援していきます。

2021年1月

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無人トラクタとの並走実演
アシストスーツ試着体験

試して実感!「スマート農業理解促進授業」の開催

将来の農業担い手である農業高校の生徒に、スマート農業を身近に感じてもらい、理解を深めることを目的とした「スマート農業理解促進授業」を阿蘇中央高校と連携して、12月16日に開催しました。
授業には高校の生徒や教員のほか、地域若手農家など約30名が参加し、農業機械メーカーと農業研究センターの協力のもと、スマート農業取組事例の紹介やアシストスーツの試着体験、無人トラクタ走行の実演を行いました。
実演中、生徒からは驚きの声が上がり、疑問に思ったことを積極的に質問する様子も見られました。また、「自分とは縁のない技術だと思っていたが、実際体験することで身近に感じることができた。」、「自分が就農したら、ぜひ導入してみたい。」といった感想が聞かれました。さらに、学校関係者からも「貴重な体験ができたと思う。今後も地域と連携して、このような活動を続けていきたい。」との意見をいただきました。
当課では、今後も関係機関との連携を図り、スマート農業の普及・推進に取り組んでまいります。

2021年1月

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4Hクラブ員発表者
グループワーク

阿蘇地方青年農業者会議の開催

12月17日に新型コロナウイルスの感染拡大対策を十分に行い、阿蘇地方青年農業者会議を開催しました。
今年度は意見発表2題、プロジェクト活動6題の発表のほか、新たな取り組みとしてオンラインによる発表も行われました。
発表後には、「阿蘇地方青年農業者クラブを活気のある組織とするために」をテーマにグループワークを行いました。グループ分けをクラブ員・行政・普及それぞれの年齢や所属機関ごとに行ったことで、それぞれの世代や立場から4HCに対する意見が出されました。4Hクラブ員や参加した関係機関にも新規クラブ員の確保や活発な活動に向けたそれぞれの役割について認識が高まり、クラブ員も今後の活動に対し新たな取り組みへの考えを持ち始めています。 
今後は、2月10日に開催される熊本県青年農業者会議で優秀な成績が収められるように、クラブ員と当課と一丸となって発表内容をさらに磨き上げていきます。当課では、クラブ員がやりがいのあるクラブ活動が行えるよう環境づくりを進めていきます。

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