「大型ラジコン草刈機による防火帯作成の実演会」を開催
阿蘇の草原は牛の放牧や野焼き等の営みによって、現在まで雄大な景観が維持されてきました。しかし、牧野維持管理作業を担う牧野組合員の高齢化・担い手不足により、草原の維持が危ぶまれています。そこで、牧野維持管理作業の省力化を目的に、主に河川敷等の除草作業用として開発された大型ラジコン草刈機を「牧野での防火帯作成に応用できないか」と当課より株式会社筑水キャニコムへ提案し、同社協力のもと、「大型ラジコン草刈機による防火帯作成の実演会」を10月27日に開催しました。
実演会には牧野維持管理作業の指導者となる市町村担当者等約10名が参加し、実際の草地で大型ラジコン草刈機が人の背丈ほどあるススキを刈り取り、防火帯を作成していく様子の見学や、ラジコンの操縦体験を行いました。
実演中、参加者からは、多少の傾斜はものともせずにスムーズに草を刈り取る様子に感嘆の声が上がり、「刈払機での作業よりも圧倒的に早く、操作も簡単」、「ラジコンでの作業のため、安全に作業ができる」、といった感想が聞かれました。さらに、「ぜひ、地元の牧野で牧野組合長等を対象に実演をしてみたい」との意見もいただきました。
また、「地中に埋まった牧柵柱に機体が接触」、「草地内に落ちていた古い有刺鉄線を巻き込む」など牧野ならではの課題も発見することができました。
当課では、今後も関係機関との連携を図り、スマート農業の普及・推進に取り組んでまいります。