水稲採種ほ場審査が始まりました
上益城地域では約120haの水田で、コシヒカリ、ヒノヒカリ、くまさんの輝き等の水稲種子を生産しています。種子生産にあたっては、異品種の混入やばか苗病などの特定病害の罹病がないこと等を確認するため、2回のほ場審査を実施することが条例等で定められており、7月下旬から8月下旬にかけて、コシヒカリで2回、その他の品種で1回審査を行いました。
農業普及・振興課では、農業普及振興計画の重点課題として、「水稲種子産地の維持・確保」を掲げ、水稲種子生産技術を維持・継承し、求められる種子量を確保できるよう、3月と6月に栽培講習会を開催しました。その結果、今回の審査ではいもち病等の病害が少なく、除草や水管理など水稲種子生産に重要な技術が励行され、ほとんどの審査員からよく管理されているといった講評をいただくことができました。
また、3月と6月には種子生産に関するアンケートを生産者向けに実施し、種子生産の現状、生産者の意向等について取りまとめ、8月8日に種子生産ほ場が多い山都町、JAかみましき及び熊本県主要農作物改良協会との採種事業に係る連携会議で集計内容の説明を行いました。会議ではアンケート結果を受け、生産ほ場の集約・団地化、栽培品種等についての意見が出され、今後の課題解決に向けて、これからも同様に意見交換を行いながら検討していくこととなりました。