鳥獣から農作物を守れる地域を目指して~鳥獣被害防止対策研修 会を開催しました~
上益城地域における農作物の鳥獣被害額は、近年は下げ止まりであることから、現場からは鳥獣被害防止対策の推進について強く要望されている状況です。
そこで、農業普及・振興課では8月に管内関係機関の鳥獣被害防止対策担当者を参集した担当者会議を開催し、地域の被害の状況、対策を進めるにあたって困っていることなどについて、各機関での情報共有を行いました。その中で対策の専門家による研修の要望があったことから、12月19日に担当者研修会を開催しました。
研修では、まず熊本県えづけSTOPソリューションアドバイザーの稲葉氏より、えづけSTOP鳥獣被害防止対策の概念および地域での合意形成の仕方について講演をいただきました。講演では、鳥獣被害防止対策の基本は「守る」ことであり、地域全体でどのように対策するかを話し合うことが大事であること、防護柵は管理することを前提に設置することなどの説明があり、参加者からは「非常に勉強になった」との声をいただきました。続いて末松電子製作所の酒井氏より、電気柵の設置方法について説明をいただき、設置の際に注意すべきこと、効果的な柵となるための一工夫など、日ごろの支援活動や竣工確認等で役立つ情報を得ることができ、参加者にとって有意義な研修会になりました。
農業普及・振興課では、鳥獣被害防止対策に取り組む地域の支援に管内関係機関が一丸となって取り組めるよう、今後も活動を行っていきたいと思います。