熊本県茶品評会審査荒茶を使った求評会開催
8月7日に茶業研究所において、上益城地域のお茶を持ち寄り、評価や意見交換を行う求評会を開催しました。求評会で使った荒茶は、今年度の熊本県茶品評会(荒茶の部)の審査で使われた荒茶を使用し、出品者のみならず、茶の品質向上を図るための研修の位置づけで、茶生産者、関係者合計で20人が参加しました。求評の方法は外観、香気、水色、滋味の順で評価検討を行い、県品審査結果の順に並べたお茶を各自評価する方法で行いました。参加者には今年度県品の結果(上位者のみを記載)を配布し、また出品者には自分の審査番号だけを個別に配布しました。
今年度の県全体の出品数32点の内、上益城地域から21点が出品されていますが、普通煎茶を除いて外観が満点を取っている茶はありませんでした。品評会で上位を目指すには、如何に外観で満点を取ることが重要であることから、自分のお茶と上位のお茶の差を感じてもらいたいです。
求評会参加者からは「外観で鮮緑と濃緑はどちらが上位となるか」「蒸製玉緑茶は外観において長手のものが上位にあるように見えるが、そのような作りにしたほうが良いのか」等の質問があり、茶業研究所職員と協力して回答しました。
農業普及・振興課では、良質な出品茶の製造には前年からの茶園管理が重要であることから、出品茶の入賞に向け、定期的に摘採予定茶園を関係機関と連携を取りながら一斉巡回、管理指導、摘採・製茶指導、出品茶調製を行っています。今後とも引き続き良質な茶の生産に向け、生産者への指導を行っていきます。