2021年のエリア普及現地情報

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2021年6月

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摘採の様子
製造工程での蒸しの状態のチェック

県品評会出品茶の製造指導を実施

上益城地域は県内において茶の主要な産地であり、生産者は茶生産技術向上のために毎年開催される県茶品評会及び全国茶品評会に積極的に出品しています。
今年は4月19日に御船町木倉、25日に山都町島木の茶園で摘採し、茶業研究所において茶研職員、革新支援センター専門員とともに製造指導を行いました。
本年は、2、3月の気温の上昇により、新芽の生育が早く、摘採が例年になく早くなりましたが、天候に恵まれ、色沢、香りの良い茶が出来ました。茶品評会への出品を通じて生産者が各自の茶の改善点を確認するとともに、高品質な茶生産を目指すことで産地全体として評価が高まることが期待されます。農業普及・振興課としては、引き続き、高品質な茶の安定生産に向け生産者への指導や支援を行って参ります。

2021年6月

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理事会の様子
ピーマンハウス組み立て作業中の風景

「農事組合法人いちょう」が野菜栽培に挑戦!!

山都町下矢部東部地区では、これまで数十回に渡り役員会や集落説明会等の話し合い活動を行い、令和3年2月、10集落をまとめた「農事組合法人いちょう」(組合員数113名(74戸))が設立されました。
「(農)いちょう」では、担い手不足等による農地の維持を目指した、中山間農業モデルビジョンを策定し様々な取組みを計画しています。その一つに高単価作物(サトイモ、ピーマン、ネギ)の共同栽培・出荷を目標に掲げています。4月25日のサトイモ定植を皮切りに、5月上旬のピーマンの作付けを目指してハウスの組み立て作業にも取組まれており、5月下旬にはネギの作付けが予定されています。
農業普及・振興課では、町・JA等関係機関と連携しながら、新たなスタートを切ったばかりの法人運営に対して引き続き支援を行って参ります。

2021年5月

若手花き農家の先進視察研修会の開催

上益城農業普及・振興課では、3月19日に若手花き農業者の経営力向上並びに交流を目的に先進的な経営に取り組んでいる花き農業者の視察研修会を開催しました。
研修会には、管内の農業者、JA職員及び課の担当者の4名が参加しました。そして、阿蘇市高森町の「有限会社ウトウファーム」と「Shiraishi Flower Farm」を視察し、外国人研修生の受入れや花を使った加工品(花彩(はな)ドレッシング)の取組みについて学びました。参加者からは、通年雇用体制づくりや高冷地の冬季栽培品目やコスト等について、積極的に質問がありました。
今後も、若手農業者の交流を図るとともに、先進的な経営や技術を学ぶ機会を設け、技術向上支援を行って参ります。

2021年3月

(農)いちょう設立総会(2/14)
(農)結いとり鶴底設立総会(2/11)

中山間地域の農地を守る新たな地域営農法人が設立

山都町の中山間地では高齢化による担い手不足が深刻となっており、今後、農地の維持が困難となることが危惧されています。このため、令和3年2月、下矢部東部地区において10集落をまとめた「農事組合法人いちょう」(組合員数113名(74戸))が、また、鶴底(つるそこ)地区では、既存の機械組合を母体に「農事組合法人結(ゆ)いとり鶴底」(組合員数42名(24戸))が設立されました。
両地区とも平成30年に町から県農地集積加速化事業の促進地区に指定され、これまで数十回に渡り役員会や集落説明会等の話し合い活動を行い、合意形成を図った結果、法人設立に至ったものです。
ただ、法人設立は目的ではなくあくまで手段です。農業普及・振興課では、町、JA等関係機関と引き続き連携しながら、中山間地域の農地を守る新たな担い手として法人への農地集積を進めるとともに、水稲以外の高収益作物の導入を図る等、法人経営の早期安定に向けた支援を行って参ります。

2021年2月

育苗期の炭疽病対策はイチゴの収量に直結
花数が多い特性をもつ「ゆうべに」は摘花作業が重要

「ゆうべに」炭疽病対策で年内収量を倍がえし!!

嘉島町と甲佐町では、熊本県育成のイチゴ「ゆうべに」を12戸の農家が栽培しています。昨年度は炭疽病が発生したことから一部植替えが行われ、収穫のスタートが出遅れてしまいました。
このことを踏まえて、今年度は育苗期の雨よけビニル設置と薬剤防除の徹底を呼びかけ、その結果炭疽病をほぼ抑え込み、年内収量(11~12月)は昨年度の2倍となりました。これは普及目標である800㎏/10aを上回る数値です。現在は株の体力維持のために余分な花を取り除く摘花作業を進めています。
今年度はコロナ禍で、生産者を対象とした講習会等は控えることになりましたが、その代わり、現地を巡回した際のほ場状況から気づいた点や栽培ポイントを個別にまとめた資料を月に1度、生産者宅に郵送しています。これにより、経営主以外の家族の方々にも資料を読んでもらい、栽培管理方法をより深く理解して頂けたと思います。

2021年1月

収穫作業の様子
裂皮性を改善した品種の展示ほ

団地化した大豆の収穫作業が終了

上益城地域は県下における大豆の主産地で、そのうち嘉島町では340haで団地化による水稲とのブロックローテーションが行われ、効率的な営農が展開されています。
令和2年産の大豆は11月中旬から12月上旬に収穫され、天候に恵まれたことで収穫作業がスムーズに進み、莢の裂皮による収穫ロスが少なくなりました。このため、JAかみましきの共同乾燥施設の集荷実績は計画の1,000tに対し、1,092t(計画比109%、前年比120%)、品質は1等比率が75.1%(12月21日現在)と、昨年より多収・高品質な大豆が生産されています。
農業普及・振興課では、大豆を水田における戦略作物に位置付け、今後もJAや地域営農組織と連携し、収量・品質向上のために優良品種の選定や高位生産技術の確立を進めます。

※裂皮:収穫適期が過ぎると莢から実がはじけること。

2021年1月

日射比例式自動潅水装置
灌水増量による増収効果

夏秋トマトでの日射比例式自動灌水技術を実証

山都町では夏場の冷涼な気候を活かした夏秋トマトの栽培が行われています。農業普及・振興課ではJAやトマト部会と連携し、日射比例式自動灌水技術の実証を行いました。日射比例式自動灌水技術とは、日射量に応じた灌水(晴天日は多く、曇雨天日は少なく)を自動で行うため、従来のバルブ操作が不要になり灌水作業の省力化につながります。
調査の結果、灌水量は日射量の多い盛夏期(8月)に多く、日射量の少なくなる梅雨期や秋季は少なくなり、合理的で省力的な灌水管理が実証できました。また、今年度は灌水量の検討を併せて行い、灌水量を増やすことで栽培期間後半の草勢が維持でき、増収につながることも分かりました(下図)。これらの成果は、現地検討会において試験の様子を生産者に見てもらうとともに、令和2年12月10日に開催された部会の出荷反省会で概要を説明しました。
今後はこれらの実証結果を基に、本技術の導入促進を図る予定です。

2021年1月

MIER JAMセット商品(イチゴ、ブルーベリー、ゆず)ラベル、タグ、箱デザインも矢部高生が担当
12月19日「TSUTAYAさくらの森」で実施されたお披露目会時の販売

矢部高とTSUTAYAが、MIERU JAMを共同開発

矢部高校と蔦屋書店を運営する「ニューコ・ワン株式会社」が共同で開発した「MIERU JAM(ミエルジャム)」の販売お披露目会が、令和2年12月19日に「TSUTAYAさくらの森店」において開催され、3年生4人が、店頭でPRしました。
生徒たちは、作り手の思いを「見える化」したいとInstagram※※などで産地やジャム製造過程を発信。商品名も「MIERU JAM」としました。商品は、本年1月末まで県内の蔦屋書店・TSUTAYA5店舗※で販売されていますが、売り場展開終了後は、販売データ分析も計画しており、実践的な学びの場となっています。
本取組みは、上益城地域振興局が、矢部高校からマーケットイン型の商品づくりの相談を受けてニューコ・ワン株式会社を紹介し、9月からプロジェクトとしてスタート。新規就農者確保・育成をねらいとした「夢」農業講座の一つとして、山都町、上益城地域農業振興協議会※※※と連携してこの取組みを支援しています。

※蔦屋書店熊本三年坂・蔦屋書店嘉島・TSUTAYAさくらの森・TSUTAYA BOOKSTORE菊陽・ヒノマルキッチン&マルシェ
※※矢部高校MIERU JAM Instagramアカウント: https://www.instagram.com/mieru_jam/
※※※上益城管内5町、2JAが負担金を出し合い、上益城の農業振興のための各種研修会等事業を行っている団体。事務局は、上益城地域振興局農業普及・振興課

2021年1月

受講する講座参加者の様子
講師 セントラル化成株式会社 久保 研一氏

ニューファーマースキルアップ講座(土壌肥料編)の開催

上益城農業普及・振興課では、令和2年12月9日に御船町カルチャーセンターにおいて、ニューファーマースキルアップ講座(土壌肥料編)を開催し、管内の新規就農者5名を含む39名が受講しました。
今回は、セントラル化成株式会社の久保研一氏を講師としてお招きし、「根が教えてくれる土づくりと施肥」をテーマにご講演いただきました。
講演では、土づくりの方法や改良の目安、土の状態と根の発育の関係や作物の生育に及ぼす影響など、作目に関わらず共通して必要な基礎知識から、作目ごとに根の様子まで幅広く解説していただき、土づくりの重要性を参加者に感じてもらうことができました。
日頃は地上部に目が行きがちですが、作物を支える土壌や根にも注意を払い、高品質な農産物生産が持続的に行える農業者が増えることを期待しています。

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