かび毒の原因となる麦赤かび病の適期防除に向けた麦類出穂状況 調査について
上益城管内における小麦の栽培面積は1,150haであり、生産量4,591tは県内の1/4を占める有数の生産地です。
麦類の栽培において最も注意すべき病害虫の1つが赤かび病であり、感染すると人体に有害なかび毒が発生し出荷停止となる可能性があるため、防除の徹底が重要となります。赤かび病は開花期から乳熟期にかけて穂に感染しますが、農薬散布時期を早めに判断するためには、出穂期の把握が重要となります。
農業普及・振興課では、関係機関と連携し、3月までの気象状況から出穂時期についておおむね推測を行っていましたが、正確な農薬散布時期を判断するため、4月14日から18日にかけて、管内を巡回し出穂期の調査を行いました。
今年度は前作の大豆の収穫が遅れたことから、麦の播種時期が11月下旬から12月中下旬までと長くなり、出穂期がほ場ごとでややばらつきがあるものの、巡回調査の結果から概ね4月3半旬ごろであると考えられました。
今回の調査内容はJAかみましきとも共有し、現場での赤かび病の適期防除に役立てられ適切に防除を行っております。
農業普及・振興課ではこれからも現地調査を通じて生産者へ役立つ情報発信へ努めます。