2025年のエリア普及現地情報

2025年1月

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研修風景
ケガ人の防疫服を脱衣方法の実演

地域の条件に応じた家畜防疫演習を開催

11月20日に、管内の町、建設業協会上益城支部などの関係機関の職員と地域振興局の職員を対象に、地域振興局会議室で、家畜防疫演習を実施しました。
今年度は、町から初動の段階で、どのタイミングで動き出してよいのか、よくわからない等の意見があったことから、その要望等と上益城地域の地理的条件を考慮した初動防疫のシミュレーションによる演習を行いました。
まず、簡易検査結果陽性の報告受理から殺処分開始までの初動期間で、町と建設業協会上益城支部のスタッフが、どのタイミングで何をするか等について、説明しました。続いて、地域対策本部の支援センター等の配置場所毎のスタッフの対応について、同様に時間を追って説明しました。特に、上益城地域の養鶏場は山都町蘇陽地区に多いことから、振興局から現場到着までの時間的なことを考慮し、県のマニュアル等を基に、独自の時間設定等により実施しました。
また、後方支援で重要な資機材についても、初動期間の受入れから配送、さらには追加資材の発注の準備等について、流れを説明しました。
さらに、夜間に照明が少ない中で、埋却地の掘削から埋却の準備を行う中で作業を行う際、応援要員の転倒等が予想されるため、万が一、自力で動けない人が出た時を想定して、ケガ人の防疫服の脱衣方法について、一部実演を加えて行いました。
今後は、初動期間前後も含めて、関係機関及び振興局職員との連携を図り、家畜防疫体制の強化を図りたいと考えています。

2025年1月

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栽培の様子
栽培講習会の様子

県育成イチゴ品種「ゆうべに」の生産振興の取り組み

上益城地域では、平坦地から中山間地域にかけていちご(ゆうべに、恋みのり、さがほのか)が約7ha栽培されており(R5年産出荷量265t)、中でも県の育成品種ゆうべには約4ha栽培されています。
近年、ゆうべにの栽培を新規に開始する生産者やゆうべにへ品種転換する生産者が増えており、普及振興計画(R5~R9)の重点課題として、JAかみましきいちご部会のゆうべに生産者への集団指導とともに、栽培初心者(栽培1~2年目)への個別指導による短期間での栽培技術習得支援を関係機関とともに実施しています。
今年度は、他品種からゆうべにへ品種転換し2年目の対象者に対して、重点個別指導を実施しています。6月にR5年産の本ぽ期の管理における振り返りを行い、R6年産に向けて課題を整理しました。対象者は、収穫開始期の着色不良果の発生と12月末から年始の草勢低下、春先の灰色かび病の発生が課題としてあげられたため、着色不良果対策の施肥設計を行うとともに、年内の摘花徹底による草勢維持と病害の予防防除について個別指導を実施しています。この結果、対象者自ら積極的にゆうべにに合った管理に改善する姿勢がみられ、1番果の着果および乱れの心配された2番花の開花も順調に進んでいます。
農業普及・振興課では、今後も関係機関と連携しながら、栽培技術習得および向上を図るため、栽培管理講習会や個別巡回を定期的に実施し、上益城地域のいちごにおける生産振興の支援を行ってまいります。

2025年1月

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講習会の様子
栽培の様子

高品質生産に向けた西瓜講習会が開催されました。

上益城地域では大玉・小玉西瓜の栽培が行われており、年内12月から翌年6月まで出荷され、5~6月に出荷のピークを迎えます。
令和7年産の育苗等が始まる中、11月13日に令和7年産JAかみましき西瓜部会講習会が開催されました。部会員に対し、経済連、種苗メーカー(萩原農場)、振興局が次年作の栽培について講習を行いました。
経済連からは農薬の適正使用についてローテーション防除の重要性、薬剤使用時の注意点等の説明があり、種苗メーカーからは着果・肥大対策について温度・湿度管理や潅水方法等の講習が行われました。振興局からは、本年秋期に数件の病害虫の相談があったことを受け、病害虫防除について、特に病害虫発生初期からの防除の徹底について説明を行いました。生産者間では有効な防除方法や西瓜の栽培方法について活発な意見交換がされていました。
当課では今後も生産者や関係機関と協力しながら、令和7年産の西瓜の安定生産に向けて引き続き支援を行ってまいります。

2025年1月

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上益城農業経営同志会 研修会の開催

上益城農業経営同志会は、2021年に上益城農業経営改善同友会と上益城地方指導農業士連絡協議会を再編した組織です。11月27日~28日に、会員10経営体13人が参加し、長崎県への視察研修会を開催しました。
まず、諫早湾干拓環境保全型農業推進協議会の担当から諫早湾干拓事業の概要及び営農の歴史を学び、干拓地全体を見学しました。
次に、第1期当初から入植し、キャベツ露地栽培を大規模に行う有限会社アラキファーム諫早支店の荒木さんから、経営概況の他、入植当時のご苦労やGAP、スマート農業への取り組みの話を伺いました。
2日目は、8戸の農家で設立した有限会社シュシュにおいて、農産物交流拠点施設「おおむら夢ファームシュシュ」開業から、農産物直売所、農産物加工・販売、食育・農業体験など多角化経営による地元雇用の拡大や地域の活性化につながる取り組みを伺いました。
農業普及・振興課では、今後も上益城農業のけん引役を担う同志会の活動を支援していきます。

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