2018年のエリア普及現地情報

2018年12月

ホシザキ南九㈱にて加工技術研修会開催

上益城地方農畜産加工・販売連絡協議会の加工技術研修会が、10月4日にホシザキ南九株式会社の熊本支社で開催され、約20名が参加しました。この協議会は、上益城地方の農産物加工品販売者で構成されています。
研修では、ホシザキ南九㈱のテストキッチンで、スチームコンベクションオーブンを利用した調理実演が行われました。焼く、煮る、揚げる等複数の調理が1台で行え、ジャムやドライフルーツの製造からビンの殺菌までできるオーブンに参加者から驚きの声が上がっていました。
調理実演後、ホシザキ南九㈱の担当者から、今年6月に公布された改正食品衛生法により義務化が決定したHACCPについての説明や、食品乾燥機やミキサーなど加工機器の紹介が行われ、参加者から積極的な質疑が発せられました。
今後は、会員に限らず幅広く参加を募り研修等の支援を行っていきます。

2018年11月

上益城農業経営改善同友会の研修会開催

9月27日、上益城農業経営改善同友会の研修会が開催され、同友会会員の他、若手農業者など計18名の参加がありました。
研修会では、最初に合志市にあるJA菊池の堆肥センターを訪問し、施設内を見学しながら、製造工程やペレット堆肥についての説明を受けました。参加者からは、堆肥の製造工程や販売価格に関する質問等がありました。
次に大津町にある農業機械の販売拠点施設を訪問し、スマート農業に関する最新技術や新たな栽培システムの説明を受けました。スマート農業に関しては、必要性を感じる一方で、機械の価格高騰に対する懸念も生じており、ここでも積極的な議論が交わされました。
当課としては、最新情報の共有や経営向上を目的として、このような研修活動の支援を継続していきます。

2018年10月

第2回若手農業者研修会(有機農業経営者講演、土づくり続編)

若手農業者の円滑な就農と資質の向上を図るため、第2回若手農業者研修会(上益城地域農業振興協議会主催)を7月31日に山都町で開催し、若手農業者など23名の参加がありました。第一部では、(株)肥後やまと原田社長から「40年前に野菜の有機栽培を若手数人で始めた。『肥後やまと会(現在会員40数名)』を作った時も周りから批判されたが、やらないで結果はない。若い人には無茶をしてほしい。」、(株)清和ミネラル会福田社長から「20年前にベビーリーフの有機栽培を始め、現在メンバー6人。産地が増えたので、今後は質で勝負していかないといけない。」と話がありました。第2部では、茶業研究所甲木研究参事から「土壌分析値の見方と使い方」について解説がありました。参加者から活発な質問が行われ、アンケート結果では、「大変勉強になりました。」と大変好評でした。

2018年9月

あか牛モモ炭火丸焼き

「肥後ビーフ夕暮れパーティー」が開催される

消費者向けのバーベキューイベント「第16回肥後ビーフ夕暮れパーティー」が7月27日に開催されました。
近年牛肉価格が上昇している中、県産牛肉の消費拡大、地域の活性化を図るための取り組みとして、畜産農家や関係機関が連携して毎年実施しています。
当日は、県産あか牛肉や地元野菜のバーベキューを味わってもらうほか、矢部・清和地域肉用牛女性グループによる牛スジ煮込み、後継者グループによる約25kgのあか牛モモ炭火丸焼き等がふるまわれ、夕暮れの中、参加者330人があか牛づくしの料理を堪能しました。
農業普及・振興課としては、今後も引き続き、農家の経営安定のため、地産地消の消費促進の取組を推進していきます。

2018年8月

進行中!御船町若手農業者によるアイス開発

御船町では今年度、町内の若き農業後継者が集まり、「御船町農産物産品開発協議会」を立ち上げました。本協議会では、自分達が丹精込めて生産した農産物を利用して、アイスクリームの開発を進めています。
6月7日には、若い世代の意見を取り入れるため、町内にある平成音楽大学でアイスクリームの試食会を行いました。試食会では、町内産の農産物で作った5種類のアイス(牛乳、焙じ茶、いちご、ばってん甘柿、太秋柿)を出展し、130名以上の学生に試食及びアンケート記入を行っていただきました。アンケートでは、「濃厚で美味しかった」という意見から、食感に対する改善点など、様々な意見が寄せられました。これらを基に、さらに良い商品づくりを進めていく予定です。
農業普及・振興課においても、商品化を目指す取り組みを支援していきます。

2018年7月

管内直売所の経営改善案を講演

JAかみましき農産物直売所出荷協議会総会が、5月8日、JAかみましき本所にて開催されました。総会には協議会員が120名以上参加し、その他にJA中央会やJAかみましきの関係職員が出席しました。
総会後には、講演会が開催され、当課の金光剛助課長が講演を行いました。演題は「JAかみましき農産物直売所『とれたて市場』の改革案」で、現在の直売所の現状を分析し、経営面や生産者、消費者など様々な側面からの課題が提示されました。次に、五木村の直売所等の運営に携わってきた経験や、熊本県内外の直売所の取り組み事例を参考に、掘り起こされた課題に対する解決策が提案されました。
興味のある方は、当課にて関係資料をお渡しいたしますので、ご連絡ください。

2018年6月

平成30年度「トマト塾」開催

山都町では高冷地の気候を活かした夏秋トマトの栽培が盛んです。JAかみましきトマト部会では、栽培経験の浅い若手生産者を中心にトマト栽培の基本的な技術を身につけてもらうため、定期的な勉強会「トマト塾」の取り組みを行っています。
平成30年産の栽培が始まる中、4月17日に第1回目の講座が開催されました。夏秋トマト栽培の特徴、育苗期の栽培管理、苗の生育診断方法などについて学んだ後、育苗ハウスで実際に苗を見ながら生育診断を行い、施肥や灌水等の管理のポイントを確認しました。
今後は、生育初期、盛夏期、収穫終盤など各段階ごとに塾を開催する予定です。農業普及・振興課では、栽培技術に加えて、病害虫防除や土作りなども含めた総合的な技術向上を目指して支援を行っていきます。

2018年5月

御船町のアイスクリームが販売開始!

御船町では、町内の若き農業後継者を主とした「御船町農産物産品開発協議会」が開発したアイスクリームの販売を4月から開始しました。販売場所である御船町観光交流センターは、御船町恐竜博物館に隣接しており、大型連休などでは多くの観光客で賑わうことが予想されます。
販売されるアイスクリームの原材料は、全て町内産の農産物で、フレッシュミルク、ストロベリー、ほうじ茶、ばってん甘柿味の4種類があり、どれも農産物本来の味を楽しむことができます。これまで、学校や地域食堂での試食会を行い、地域の皆さんの意見を取り入れながら開発が進められてきました。このアイスには、協議会員である若手農家の「もっと御船町の農産物を知って欲しい」という願いが込められています。
農業普及・振興課では、このような加工品づくりの活動支援も行っていきます。

2018年4月

上益城農協茶部会「生産者のつどい」開催

2月4日に上益城農協茶部会第3支部の「生産者の集い」が開催され、本年はJA植木祭りの視察とGAP導入研修会を実施しました。
植木祭りでは各店舗を回り、出店されている県内の茶生産者の販売状況や、消費者の反応について話を聞きました。
その後、GAP導入研修会として、農業普及・振興課から制度の説明や導入の意義、県版GAPのマニュアルを使った具体的な導入方法などについて説明を行いました。
「GAP」と聞くと、大変なことのようなイメージを持っていた生産者の方々も、その多くはすでに実践していることであり、GAPに取り組むことが大切であるとの理解が進みました。
販売の情報収集やGAPへの取り組みを通じて、農家の経営の改善につながるよう、今後も支援を行っていきます。

2018年3月

新年を飾るフラワーアレンジメント

12月27日に上益城地方農業女性アドバイザーによるフラワーアレンジメント研修会が開催されました。この研修会は、毎年年末に行われており、新年を飾る生け花づくりを通して、会員の交流を促すことが目的です。多種類の花木で構成される生け花は、色鮮やかで美しく、会員の方々にも好評を得ています。
講師として、益城町にある倉本園芸の倉本健氏を招き、初心者にも分かりやすく、笑いの多い楽しい研修を行っていただきました。今回は、お正月にふさわしく中央に菊と松を据えて、周りにバラ、カーネーション、ナンテン、染竹などを生けることで、ボリュームのある生け花が完成しました。参加者も会話が弾み、和やかな研修会となりました。
農業普及・振興課では、今後も様々なイベントを通じて、農業女性の活動推進を行っていきます。

2018年2月

夏秋トマト栽培ほ場の土壌断面調査を実施

山都町では高冷地の気候を活かした夏秋トマトの栽培が盛んです。品質の良いトマトを安定して栽培するため、11月27日にJAかみましきトマト部会員とともに土壌断面調査を行いました。
当日は、土壌を掘るところからトマト根域を観察するまでの、一連の土壌断面調査方法を学びました。また、講師の県農業革新支援専門員から土壌の性質や土づくりがトマトの生育に与える影響について詳しく解説され、参加者からは熱心な質問や意見が交わされました。
以前から、有機物を積極的に使った土づくりが盛んな地域ということもあり、調査ほ場の土壌環境や根の発達は概ね良好で、次作に向けたさらなる改善策を検討しました。
土壌の状態を把握し、安定的なトマト生産につなげていけるよう、生産者とともに継続して断面調査を行っていきます。

2018年1月

柿「太秋」の品評会を開催

上益城地域では、JAかみましきの主催で10月27日に柿「太秋」の銘柄確立と柿部会会員相互の生産技術向上を目的に、品評会が開催されました。
出品があった22点を果実品質部門と大玉果実部門に分けて審査し、果実品質部門は、玉揃いや着色、果形等の外観や糖度について、大玉部門では重量に関して評価が行われました。
出品された「太秋」はどれも品質が高く、JAや果実連、振興局の職員で構成された審査員が真剣なまなざしで評価を行いました。
本年は台風による枝折れ被害などがあったものの、生育は順調に進んでおり、高品質な「太秋」が出荷されています。
農業普及・振興課としては、栽培講習会等を行い、上益城の「太秋」ブランド確立に向けて今後も支援を行っていきます。

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