鹿本エリア

鹿本地域は山鹿市を所管しています。県の北部に位置する中山間地域で、北に県境の筑肥山麓を中心とした中山間地、東から西に向かって流れる菊池川流域の水田平坦地、南部の畑台地に大別され、それぞれの地域特性を活かした農業生産活動が展開されています。
すいか・メロンのウリ類が基幹作物で、イチゴやアスパラ、輪ギク・ホオズキなど、水田地域では良食味米や麦・葉たばこの県内生産地でもあります。また、中山間地域では、歴史ある山鹿茶・山鹿くりのほか、近年ワイン用ぶどうの栽培を拡大しています。

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県北広域本部 鹿本地域振興局 農業普及・振興課

〒861-0594 山鹿市山鹿1026-3

電話:0968-44-2118

FAX :0968-44-2134

鹿本エリア普及現地情報

2026年4月

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持ち寄られた春のスイーツ
持ち寄られたスイーツを説明する様子

「食の名人」ふるさとのスイーツ提案会を開催~春を感じる食のひととき~

鹿本地域では、現在17名のくまもとふるさと食の名人が学校や地域住民等を対象として郷土料理技術の伝承や食育活動の推進に取組まれています。
2月25日、食の名人が鹿本地域の春を迎える季節のスイーツやお祝い事のスイーツを持ち寄り、試食しながら料理の技を交換・交流することを目的に「ふるさとのスイーツ提案会」を開催しました。
当日は、8名の名人からお祝い食のとじこ豆や地域に伝わる独自の品種を使った里芋のおはぎ、香りも見た目も春らしい桜もち、特産の栗を使った栗団子、創意あふれる冷菓を披露されました。
また、むらづくり課や食のみやこ推進局から食の名人の活動状況や食のみやこ熊本県創造推進ビジョンの取組みについて報告があり、食文化の継承において食の名人が担う役割の大きさを改めて認識しました。
地域で春を迎える喜びがしっかりと感じられるスイーツについて、こだわりや料理のポイントの発表もあり、試食しながら食の技を伝え合う交流が深められました。
食の名人が料理される食は、地域内に伝承されるものとしてはもとより、地域外に向けても熊本県の食文化を深く印象づける重要な役割を果たしています。
当課では、今後とも食の名人による食文化の継承活動を支援していきます。

2026年4月

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地域営農組織の組織間連携研修会を開催

山鹿市旧鹿本町地区では、6つの地域営農法人と6つの営農組合が中心となり、米・麦・大豆などの土地利用型作物の生産に取り組んでいます。地域農業者の高齢化が進む中、今後は地域営農組織や大規模農家が担う農地がさらに拡大していくことが見込まれています。
こうした状況を踏まえ、農地を担い手へ集積し、次世代へつなぐ取り組みを進めるため、地域全体で共有すべき重要な課題として「後継者の確保・育成と組織間連携」及び「地域計画の推進による農地の集積・集約」について理解を深める研修会を開催しました。
研修会では、講義のほか意見交換を行い、法人や営農組合の枠を超えて鹿本町の農業の将来をともに考える場としました。講義では、当課から事例や目標地図を示しながら、地域での話し合いを継続することの重要性を説明しました。意見交換では、「後継者不足と高齢化が深刻であり、収益性の低さが後継者確保の最大の壁になっている」という認識を多くの参加者が共有していました。また、共同作業などの組織間連携の必要性は感じているものの、実行には多くの課題があるという声も聞かれました。さらに、「地域計画の推進のため地域内で話し合いを進めるためには、地域営農組織だけでなく、個人の担い手とも課題を共有する必要がある」という意見も出されました。
今後も「5~10年後を見据えた計画づくり」を促し、できるところから連携を進められるよう、地域全体の意識醸成に取り組んでいきます。

2026年4月

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成績報告会の様子
直播栽培と移植栽培の労働時間の比較 (棒グラフ:4~6月の10aあたり労働時間の比較、折れ線グラフ:総労働時間の比較)

水稲・大豆省力化技術展示ほ成績報告会を開催しました

鹿本地域では、地域営農法人の経営基盤強化に向け、水稲及び大豆の省力化技術導入支援を行っています。今年度は、水稲乾田直播栽培技術※1の展示ほを5か所、大豆のディスク式高速一工程播種技術※2展示ほを1か所設置して調査を行い、2月13日に各技術の成績報告会を開催しました。当日は関係者を含めて約40名の参加があり、省力化技術への強い関心がうかがえました。
水稲乾田直播では、労働時間を大幅に削減したうえ、移植栽培と同等の収益性を確保した展示ほがあった一方、漏水による水不足や雑草繁茂の影響により、収量が移植栽培よりも低かったほ場もあったため、当課からは、「作付体系の検討」・「鎮圧」・「除草」を重点課題に挙げ、それぞれの対策を示しました。参加者からは、「今後必ず必要になる技術。できるだけ早く取り組みたい。」と前向きな言葉をいただきました。
大豆一工程播種では、当課から播種作業の時間が慣行の場合の3分の1以下に短縮したことを説明し、担当法人からは降雨後の排水効果を評価する意見がありました。
今年度明らかになった課題を活かし、次年度も同技術の確立と普及・拡大に向けた支援を行っていきます。

※1苗を移植する従来の栽培方法と異なり、水田に畑状態で直接播種する栽培方法。育苗・田植えが省略でき、省力化が可能な技術。
※2専用のサイドディスクを付けた逆転ロータリ―で耕起播種を一工程でできる技術。サイドディスクで排水溝を掘ることで、湿害対策も期待できる。

2026年4月

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150年目国産紅茶発祥の地山鹿リーフレット
かほくまつりでの紅茶PR

国産紅茶発祥の地・山鹿150周年記念の取り組み

熊本県茶業史によると、明治8年に山鹿に日本初の紅茶伝習所が設置されたとの記載があり、紅茶百年史(全日本紅茶振興会発行)にも同様に記載されています。
山鹿市茶業振興会では、今年が紅茶伝習所設置から150年目の節目の年になるということから、山鹿市の紅茶についてPRを行っています。令和7年5月には熊日新聞でも県立図書館職員の寄稿として、熊本県公文書の資料をもとに紅茶伝習所の設置や紅茶の輸出の記録について紹介してもらいました。
山鹿市は山間地の特産品として茶や栗などの振興を図っていることから、紅茶や栗を使ったスイーツと紅茶を扱う店舗を紹介する冊子や、山鹿市鹿北町の岳間スタンプラリーリーフレット、紅茶の味わい方や紅茶生産者と店舗を紹介するリーフレット、のぼり旗などを作製し、各茶店舗や山鹿市・振興局にも設置しPRを行っています。地元団体である「NPO法人岳間ほっとネット」も、独自企画で1月21日に福岡市のレストランシェフを呼んで紅茶を使った料理教室を開催したところです。
山鹿市の紅茶は、2009年に山鹿市の茶農家が5年の歳月をかけて紅茶を復活させたことを先駆けに和紅茶ブームとなり、現在は6事業者が紅茶製造販売を行っています。また、世界初のギャバロン紅茶も生産者で開発し4軒で販売しています。
当課としましても、今後もブランド化や消費拡大の取り組みをこれからも継続支援していきます。

2026年4月

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人と環境にやさしいアスパラガス産地づくりを目指して

鹿本地域のアスパラガス栽培は、R7年産共販実績で11.1ha(72戸)作付けされており、県内の主要産地に位置付けられています。しかしながら、高齢化が進み生産者が減少している状況にあります。さらに、アスパラガスは野菜の中でも施肥量が多いため、肥培管理に多くの労力を要するととも、近年の肥料価格の高騰の影響によって、施肥コストの上昇が問題となっています。
そのような中、R4年6月に農研センターより農業の新しい技術「アスパラガス栽培において、被覆尿素肥料を用いることにより施肥窒素を3割減肥できる」が開発されました。この緩効性肥料を利用した施肥技術は、省力・低コスト・環境保全の面から、人と環境にやさしいアスパラガス生産が可能となります。そこで、鹿本地域では、R6年産から2か年にわたって現地試験を行いました。現地試験では、生産現場で発生する新たな課題に直面しましたが、それらの改善策を図ってきました。そして、R8年1月28日に最終検討会を開催し、緩効性肥料を利用した鹿本型施肥体系をとりまとめることができました。
今後は鹿本地域アスパラガスの持続的発展を目指して、関係機関と連携しながら技術の普及を図っていきます。

2026年3月

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現地確認にて路肩の幅を計測する様子
消毒ポイントの配置案

消毒ポイントの現地確認を実施

鹿本地域では、鳥インフルエンザ等の悪性家畜伝染病発生時のまん延防止に備え、消毒ポイント候補地を、予備も含めて20カ所選定しております。今回は、有事の際に速やかに設営・運営ができるよう、鹿本地域対策本部の総務班消毒ポイント係と現地確認を行いました。
現地確認は、選定している消毒ポイント候補地のうち、優先的に設置を想定している9カ所を行いました。各候補地では、敷地や車両の進入口の幅、給水場所の有無、民家の有無、交通量等の確認を行い、使用の可否を検討するとともに、設置する場合の配置について検討を行いました。現地確認後は、その結果を元に配置案及び車両の進入ルート等を検討し、それぞれの配置図を修正するとともに、養鶏場毎の消毒ポイントの候補地選定の見直しを行いました。
今シーズンは年末年始にも九州を含む全国各地で鳥インフルエンザが発生しており、いつどこで発生してもおかしくない状況です。発生を防ぐことが一番ですが、発生した際に迅速に動けるよう、準備を進めてまいります。

2026年3月

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講習会の様子
講習会の様子

クリの生産量拡大を目指して、定植講習会を開催しました!

鹿本地域では近年、クリの新植・改植面積が増加しており、西日本一のクリ生産量を更に増やすことができる絶好の機会となっています。
そこで、JA・市・県が連携し、新たにクリ栽培を始める人に向けての講習会を開催しました。正しい知識を元に植え付けを行い、植え付け以降の生育が良好になることを目的とする講習会です。果樹栽培はいったん植え付けると、栽培の場所や位置などを移行することができないため、最初に栽培に適した場所に植え付けることが重要です。講習会では、クリ栽培に適する条件について説明し、水田転換園などの排水不良な場所に植え付ける際は、明渠の設置や高畝にする等の対策が必要であることを指導しました。
管内の3会場で開催しましたが、クリ栽培をこれから始めたいという方、今年植え付けを行うという方、栽培年数の短い方から地域のベテラン生産者まで、山鹿市内外から計47名の幅広い参加者がありました。新規の生産者とベテラン生産者の交流の場にもなることで、生産者同士のつながりをつくる大切な機会にもなりました。
1月には剪定講習会も予定しており、引き続き関係機関と協力し、クリ産地としてより発展するよう取組みを支援していきます。

2026年3月

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光防虫器の設置状況

ウリ類ウイルス病対策に希望の光💡

スイカ・メロン等のウリ類産地である鹿本地域では、タバココナジラミが媒介するウイルス病への対策が大きな課題となっています。現地ではIPM(総合的病害虫・雑草管理)として農薬による防除、防虫ネットの展張、粘着板(テープ)による捕虫、耐病性品種の導入などが実施されており、今回新たに黄色LEDを利用した「光防虫器」の実証展示ほを設置しました。
調査の結果、光防虫器は粘着板の4.5~22.2倍のコナジラミ捕獲能力があることが分かりました。生産者からは「作の終盤は農薬散布をしなくなるのでいつもはコナジラミが増えるが、今回は光防虫器がコナジラミの増殖を抑えてくれた」との感想をいただきました。
今後、農業普及・振興課では光防虫器を活用したウリ類のIPM体系を確立し、産地を守る活動を続けていきます。

2026年3月

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クラブ員同士で盛り上げるプロジェクト活動を目指して! ~R7年度山鹿市青年農業者クラブ活動発表会を開催~

山鹿市青年農業者クラブでは、課題解決によって技術や経営の改善と発展に繋げることを目的に、12月19日にR7年度山鹿市青年農業者クラブ活動発表会を開催しました。
今回の活動発表会に向けて、まずは4月に計画を立て、毎月の定例会ではクラブ員同士で進捗状況を共有し、さらに中間検討会や強化日を設けました。そして、クラブ全体で切磋琢磨しながらプロジェクト活動に取り組む環境を作ってきました。
発表会当日は、意見発表やプロジェクト発表を中心に、クラブ員15名のうち13名が発表を行いました。温暖化の影響や物価高騰等多くの生産者が直面している課題の発表や農業コンクール新人王部門に参加したクラブ員の事例発表もあり、また当日出席できないクラブ員は動画で発表するなど、充実した発表会となりました。多くの関係機関の出席がある中で、クラブ員にとっては人前に立つ経験や、自身の努力や思いを周囲に伝える貴重な場になったのではないかと思います。
今回の発表会によって、2月に開催される熊本県青年農業者会議の各部門代表者が決まったため、引き続き当課全体でクラブ員に寄り添いながら、課題解決に向けた支援をしていきます。

2026年2月

座学の様子
実地演習の様子

鹿本地域家畜伝染病防疫演習の開催~防疫体制の役割と現場事務所の流れを確認~

11月7日、鳥インフルエンザなどの悪性家畜伝染病発生時に迅速かつ的確な防疫措置ができるよう備えるため、山鹿市環境センターで鹿本地域家畜伝染病防疫演習を開催しました。当日は建設業協会や関係団体等も含め、約60名の参加がありました。
演習は、座学と実地演習の2部構成で行いました。座学では、当課からは管内で発生した際の防疫体制(後方支援)について、関係機関の役割分担やその具体的な内容など、「鹿本で鳥インフルエンザが発生した際、それぞれの機関が何をしなければならないか」を周知しました。実地演習では、防疫作業の最前線基地となる現場事務所設置・運営の実演を行い、現場事務所の各係の役割や、他地域の防疫作業に動員された場合の現場事務所での動きについて実演を行いました。実際にテントや資材を設置し、配置や動線について確認を行うことで、発生時の動きを確認することができた一方、関係機関との更なる連携が必要という課題も浮かび上がりました。
今シーズンも、九州を含む複数の県で鳥インフルエンザが発生しており、いつどこで発生してもおかしくない状況です。今回の演習及び検証結果等を基に、発生に備え、迅速かつ的確な防疫対策が行えるよう関係機関と連携し、より一層の体制強化に取り組みます。

2026年2月

土壌断面調査の様子
カットブレーカー実演の様子

水田におけるクリ新植園の排水対策に取組んでいます!

全国的なクリの生産量の減少に加え、近年のスイーツブーム等により需要が高まり、販売単価は高値に推移しています。さらに、兼業農家や高齢者でも栽培しやすい品目であることから、鹿本管内では新植する人が増加しています。そうした中、作業性のよい水田へ新植するケースで、生育不良が問題となっています。
生育不良の原因は、水田の排水性の悪さが大きな要因であるため、今回、水田に新植予定の生産者、JA、市と連携し排水対策に取組みました。
まず、新植予定園の土壌断面調査を実施し、地下水位や硬盤の位置、土質について調査を行いました。そして、硬盤を破壊し排水性を良くするために、(株)クボタにご協力頂き、カットブレーカーによる硬盤破壊をおこないました。今後、排水性向上のために額ぶち明渠を設置するとともに、土壌の物理性改善のためにもみ殻を投入し、植え付けする予定です。
排水対策の効果については、植え付けから数年かけて生育状況を確認することとなるため、今後も引き続き生育の状況を確認していきます。
水田に植え付けする場合のモデル園となるよう、引き続き関係機関と協力して指導を行い、クリ産地としてより発展するよう取組みをおこなっていきます。

2026年2月

山鹿市4Hクラブ 県外視察研修in 福岡・佐賀

山鹿市4Hクラブでは、クラブ員の技術や経営の発展に繋げるため、毎年活動の一環として県外視察研修を企画しています。
今年は11月7・8日に県外視察研修を企画し、クラブ員9名の参加がありました。1日目は福岡県糸島市の(有)久保田農園を視察しました。農園では、ハーブや西洋野菜を少量多品目で周年栽培されていました。また、企業理念である「取引先や従業員を大切に」をモットーに、取引先の要望に可能な限り応えた形で商品を提供されていたり、受注から出荷までの統合システムや配達ロボットといったDXの導入を積極的になされていました。クラブ員からは、「希少価値の高い品目の可能性を再認識できた」等の声が聞かれました。
2日目は佐賀県武雄市にある胡瓜トレーニングファームを視察しました。研修生から複合環境制御装置を活用したデータに基づいた栽培管理の説明があり、研修生自身が自ら考えて栽培管理を行う環境が作られていることに、クラブ員は感心していました。
その後、福岡県久留米市の「にたばる養蜂場」を訪問しました。当クラブでは、蜜蜂を利用してスイカやイチゴを栽培するクラブ員が多いため、蜜蜂の生態や適切な扱い方について活発な質問がありました。
今後も、地域農業の発展を目指して、クラブ員にとって実りのある活動になるよう支援していきます。

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