今年も順調、「シャルドネ」の収穫始まる~みんなでワイン用ブドウ栽培を守る~
山鹿市菊鹿町で、8月19日から2024年産の白ワイン用ブドウ「シャルドネ」の収穫が始まりました。同町では、菊鹿町葡萄生産振興会23戸の生産者が、数々のタイトルを受賞したワイン「菊鹿シャルドネ」の原料となるブドウの生産に取組んでいます。今年は高温少雨により粒が小さめで、豊作だった昨年に比べ収量は少ないものの、糖度は良好で、生産者は早朝から完熟して黄金色になったブドウを良質ワインへの期待を込め、一房ずつ丁寧に収穫しています。
同町のワイン用ブドウ栽培面積は、生産者の高齢化により減少傾向ですが、生産振興会では、作業の機械化や新規生産者育成等、生産面積の維持・拡大に向け様々な取り組みに挑戦しています。今年は初めてとなる収穫体験も企画し、熊本市などから19名の方が、収穫作業の手伝いをされました。
また、当課も醸造元の熊本ワインファームやJAと連携し、毎月の全園巡回による管理指導に加え、枝梢管理の省力化に向けた機械導入の検討など、技術面を中心に支援を行っています。また、熊本ワインファームも、生産面積減少を補完するため、生産振興会と協力して約2haのブドウの新植を進めており、本年度の第2期48a分も各種補助事業を活用し、県市で増反を支援しています。
地域の宝であるワイン用ブドウの栽培を支えるためにも、引き続き関係機関が連携・協力しながら、継続して支援を行っていきます。