山鹿茶生産者によるブランドアップをねらった取り組み
山鹿には、中山間地域の狭小茶園や傾斜のある茶園が多く、単収を伸ばすことが難しいため、高品質化、ブランド化、販売力向上による収益性の向上が重要となります。そのため、山鹿では生産者と販売者が共存共栄する良好な関係を築き、地元で小売りを中心に販売・消費するという独自の販売体制を整え、地域を挙げてブランドアップに取り組んでいます。
管内には、茶製造工場(5工場)、茶加工販売事業者(7事業者)及びこれらの生産者と加工販売者で組織する山鹿市茶業振興協議会、茶に携わる青年で組織する山鹿市茶業青年会、旧鹿北町の茶販売者で組織する鹿北銘茶研究会等の組織で、様々な事業を行っています。
4月20日、山鹿市茶業振興協議会の事業として、会員の茶葉を利用して、鹿北の研修工場で茶製造講習会が行われました。生葉の状態を見て蒸し機の設定を検討し、蒸した茶葉の香り、色、手触り、製茶の各工程で五感をフルに活用しながら全員で協議し、茶製造の感覚を取り戻しながら製茶を行いました。
今回の講習会で製造された荒茶も、会員である地元の茶加工販売者が購入し、初摘み一番茶として販売されました。当課としましても、今後もブランド化や消費拡大の取り組みをこれからも継続支援していきます。