鹿本エリア

鹿本地域は山鹿市を所管しています。県の北部に位置する中山間地域で、北に県境の筑肥山麓を中心とした中山間地、東から西に向かって流れる菊池川流域の水田平坦地、南部の畑台地に大別され、それぞれの地域特性を活かした農業生産活動が展開されています。
すいか・メロンのウリ類が基幹作物で、イチゴやアスパラ、輪ギク・ホオズキなど、水田地域では良食味米や麦・葉たばこの県内生産地でもあります。また、中山間地域では、歴史ある山鹿茶・山鹿くりのほか、近年ワイン用ぶどうの栽培を拡大しています。

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県北広域本部 鹿本地域振興局 農業普及・振興課

〒861-0594 山鹿市山鹿1026-3

電話:0968-44-2118

FAX :0968-44-2134

鹿本エリア普及現地情報

2025年8月

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マルチスプレーヤ実演会の様子
ワイン用葡萄の生育

日本最高峰のワインづくりを支えるために!~ワイン用葡萄が順調に生育しています~ 

山鹿市菊鹿町にある菊鹿ワインは、様々なワインコンクールで賞を受賞しており、Japan Winery Award 2025においても4つ星のワイナリーに認定されています。
その原料となる葡萄生産を支えているのが、菊鹿葡萄生産振興会の生産者です。しかし、近年は生産者の高齢化が進んでおり、生産者数、生産量とも減少傾向となっています。
そこで、当課では、ワイン用葡萄の生産支援を行うため、毎月実施される全園生育確認巡回に参加し、栽培上の課題把握とその解決を支援しています。
今年度は省力化のための取組として、当課から紹介したバリカンを活用した摘心作業に取組んだ生産者がおり、これまでの4分の1程度の作業時間ですんだとの声を頂きました。
また、農薬散布の省力化を目的に、葡萄生産振興会で共同管理しているマルチスプレーヤの利用推進を図るための実演会も実施しました。
8月の収穫に向けて引き続き園地巡回による課題の把握と解消に努めると共に、省力技術の導入などによる生産安定のための支援に取組んでいきます。

2025年8月

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6/27のほ場の様子

「田植え」のいらない水稲乾田直播の取組みが広がっています

鹿本地域では、地域営農法人の労働力不足と栽培面積の維持・拡大に向けた課題に対し、昨年度から育苗管理を必要としない乾田直播栽培※に取組んでいます。
昨年度は、2法人、計4.5haで乾田直播栽培を実施し、労働時間が削減できたほか、作業の大幅な軽労化がされたうえ、移植栽培と同等以上の収量が確保できました。
今年度は新しく1法人が取組みを開始し、3法人、計約40haに面積が拡大しています。6月1日(日)から播種が始まりましたが、長雨による前作の収穫の遅れや6月中旬の降雨による播種作業の遅れ、それに伴う生育の不揃いがみられ、天候やほ場条件に左右されるというデメリットを痛感したスタートとなりました。そのような中でも実施法人からは、「次年度は、このような気象条件下でも実施可能な体系の検討、品種やほ場の選定をしたい。」と前向きな意見をいただいています。現在は順調に生育しており、入水や除草剤散布について、的確なタイミングで実施ができるよう指導を行っています。
当課では、今後も関係機関と連携しながら、今年度の課題をふまえた技術の確立に向けて、伴走型の技術指導及び普及拡大により地域営農法人の経営安定が図れるよう支援を行っていきます。

2025年7月

生産者に病害虫対策の徹底を呼び掛け

鹿本地域では春夏スイカの栽培がおおむね終了する6月を中心に、関係機関と連携して「ウイルス病を媒介するコナジラミをハウスから出さない」対策を徹底する活動を行っています。
今年は5/23~6/4の期間に計7回、420名の生産者を対象に講習会を開催し、栽培終了後のハウスの閉め込みについて指導を行い、併せて近年県内各地で問題となっているトマトキバガに関する情報提供を行いました。
また6月上旬から一か月間、山鹿市全域及び熊本市北区植木町において、広報車5台により、栽培終了後のハウスの閉込みについて、すべての生産者へ向けて呼びかけを行う予定です。
さらに6/10には管内のスイカ及びメロン栽培圃場において、ウイルス病発生状況調査を実施します。
退緑黄化病をはじめとするウイルス病をしっかり抑え込み、新たな病害虫の侵入・まん延を阻止するため、関係機関とともに地域一体となって防除対策を徹底していきます。

2025年7月

地域営農法人が農高生アルバイトのお試し雇用を実施

鹿本地域では17の地域営農法人が設立され、農地の受け皿となり、水田農業の担い手として活動しています。各法人では、夏期の畦畔除草の負担軽減が大きな課題であることから、昨年度から、鹿本農業高校・県立農業大学校に働きかけ、学生アルバイトの取組推進を行っています。
昨年度の取組で、①法人・生徒間のスムーズなコミュニケーション、②刈払機操作技術習得、③JAと学校を通した確実なシフト調整、などの課題が明らかになったことから、今回、「①法人・生徒間のスムーズなコミュニケーション」を図るため、今年度から新規で取組む(農)結の城ひらおぎにおいて、共同作業である播種作業での試験雇用を実施しました。
5月上~中旬の週末3日間、2,3年生の2名の鹿本農業高校の生徒が、播種及び苗箱をほ場に並べる作業に参加しました。早朝から夕方までの長時間の作業にも関わらず、生徒達は最後まで作業に従事しました。一方、新たな課題として、生徒間で「働く」ことへの意識の差がみられました。今後は、農業への興味があり意欲のある生徒に参加してもらえるよう、鹿本農業高校と協議していきたいと考えています。
参加した生徒の中には、県立農大へ進学希望の生徒もいたことから、地域農業の担い手候補として夏期の畦畔除草作業にも参加してもらえるよう、当課としても引き続き法人支援を進めていきます。

2025年7月

クラブ員ほ場視察会を開催 ~友に学び、共に高め合おう!~  

令和7年5月22日、山鹿市4Hクラブ員8名と普及指導員参加のもと、クラブ員自身が経営する栽培ほ場の現地視察会を開催しました。山鹿市4Hクラブは、ここ数年で半数以上が入れ替わり、経営品目も多様化していることや、クラブ員同士の資質向上を目的に、昨年度から開催しています。
今回は、春夏スイカ2件・アスパラガス1件のハウスを視察しました。視察先のクラブ員には、栽培管理や出荷状況についての説明や、質疑応答を実施してもらいました。
参加したクラブ員からは、「品目を超えてほ場を見ることは少ないため、いい機会となった。」「同じ品目でも作型や栽培品種が違うため、とても勉強になった。」などのポジティブな声が多く聞かれました。今回は野菜ほ場のみの視察でしたが、それ以外にも果樹や畜産農家であるクラブ員も在籍しています。そのため、今後も定期的にクラブ員のほ場視察を実施し、「互いに学び合い、高め合う」クラブ活動を展開していきたいと考えています。
当課では、クラブ員自身の技術や経営向上につながるような活動ができるよう、引き続き支援していきます。

2025年6月

生葉の状態・機械の設定・蒸しの状態の確認
製造された荒茶の確認

山鹿茶生産者によるブランドアップをねらった取り組み

山鹿には、中山間地域の狭小茶園や傾斜のある茶園が多く、単収を伸ばすことが難しいため、高品質化、ブランド化、販売力向上による収益性の向上が重要となります。そのため、山鹿では生産者と販売者が共存共栄する良好な関係を築き、地元で小売りを中心に販売・消費するという独自の販売体制を整え、地域を挙げてブランドアップに取り組んでいます。
管内には、茶製造工場(5工場)、茶加工販売事業者(7事業者)及びこれらの生産者と加工販売者で組織する山鹿市茶業振興協議会、茶に携わる青年で組織する山鹿市茶業青年会、旧鹿北町の茶販売者で組織する鹿北銘茶研究会等の組織で、様々な事業を行っています。
4月20日、山鹿市茶業振興協議会の事業として、会員の茶葉を利用して、鹿北の研修工場で茶製造講習会が行われました。生葉の状態を見て蒸し機の設定を検討し、蒸した茶葉の香り、色、手触り、製茶の各工程で五感をフルに活用しながら全員で協議し、茶製造の感覚を取り戻しながら製茶を行いました。
今回の講習会で製造された荒茶も、会員である地元の茶加工販売者が購入し、初摘み一番茶として販売されました。当課としましても、今後もブランド化や消費拡大の取り組みをこれからも継続支援していきます。

2025年6月

新スローガンは「山鹿 one team!」~新たな思いを胸に、山鹿4Hクラブ活動がスタート~

令和7年度山鹿市青年農業者クラブの総会が4月18日に開催されました。今年度は2名の新規クラブ員を迎え、計15名で活動をスタートすることになりました。そして、クラブ員と当課、関係機関が一丸となって1年間活動していきたいという意味を込めて、新たなスローガンを「山鹿 one team」に決定しました。
総会終了後には、クラブ員にとってメイン活動の1つであるプロジェクト検討会を行いました。クラブ員と普及員が活発な意見交換を行い、我が家の経営や栽培管理等の問題を抽出し、取り組みたい課題が明らかになりました。クラブ員全員から意欲が感じられ、計画的にプロジェクト活動ができるように担当普及員を割りふり、すでに動き始めています。また、経験年数の浅いクラブ員も多いことから、担当普及員に加えて今年度から先輩クラブ員を割り振り、後輩クラブ員を支援する体制をつくりました。
当課では、クラブ員が実りのある活動ができるよう、これからも引き続き支援していきます。

2025年5月

地域計画の目標地図
地域計画座談会の様子

鹿本地域農地集積推進チームの活動

鹿本地域では、県・市連携会議を組織し、5つの部会に分かれて活動を行っています。その中でも、農地の有効利用部会(市:農業振興課、農村整備課、農業委員会、振興局:農業普及・振興課、農地整備課)では、JA鹿本と土地改良区を加えて農地集積推進チームを編成し、当課が事務局となって農地集積関連の推進に取り組んでいます。
令和6年度は6回の会議を開催し、地域計画の策定に向けた協議を中心に活動を行ってきました。会議では協議の進め方や進捗状況等の情報共有を行いながら準備を進め、3月31日に山鹿市の地域計画が策定・公表が行われました。また、山鹿市が各地域で開催した地域計画座談会にも農地集積推進チームのメンバーが参加し、コーディネーター役を務めました。
その他農地集積推進チームでは、管内17の地域営農法人の経営安定支援として、省力化技術(水稲の乾田直播、大豆の一工程播種)の推進や、労働力確保(法人と農業高校生のアルバイトマッチング)も行いました。
さらに、農地整備課を中心として、農業農村整備の現状把握や課題抽出を行い、今後の再整備等について検討を行い、計画的な推進に向け、中期計画案を作成することとなりました。
今後も当チームでは、地域計画の実現に向けて関係機関が連携して取り組むとともに、地域営農組織の経営力強化と計画的な基盤整備推進に取り組んでまいります。

2025年4月

スイカ出荷査定会の様子
査定中のスイカ

今年産の春スイカの出荷始まる!~昨年産を上回る品質確保に向けて~

今年もいよいよ春スイカのシーズンがスタートしました。JA鹿本では着果棒を用いてスイカの成熟度合いを管理しており、今回、1月7日・10日着果分を対象にした令和7年産、最初の大玉スイカの出荷査定会が2月21日に開催されました。査定の結果、糖度・熟度共に十分であることが確認され、2月25日から選果・出荷が開始されました。
昨年は春先の天候不順の影響で着果が遅れ、小玉傾向も加わったため、出荷数量は減少したものの、過去最高の単価を記録した年となりました。今年は、低温の影響により、一部でやや生育が遅れているものの、着果に影響はなく、順調な出荷が行われる見込みです。また、県農業コンクール大会で地域の主力である「スイカ」で秀賞をW受賞したこともあり、生産者の意欲も例年以上に高まっています。
農業普及・振興課では、曇天下での交配の徹底や病害虫防除など、万が一の天候不順の際の技術対策についても、きめ細やかに指導を行いながら、日本一の産地として、全国においしいスイカを安定的に供給できるよう、支援していきます。

2025年4月

地域営農法人と農業高校生のアルバイトマッチング「Update」 ~地域営農法人の労働力確保へ向けて~

鹿本地域では、17の地域営農法人が農地の受け皿となり、水田農業の担い手として活動していますが、労働力不足が課題となっています。このため、今年度は初の試みとして、(農)庄の夢をモデル法人に選定し、鹿本農業高校・県立農業大学校と連携し、アルバイトマッチングによる労働力の確保に取組んできました。
まずは、夏休み中の畦畔除草を想定し、7月中旬に求人票を作成して募集をしたところ、8月には農高生6名、計3回のアルバイトを実施することができました。実施後は、法人、農高、当課で意見交換を行い、学生側では、派遣先への不安や事前の操作研修、法人側では、学生の要望に見合う作業の確保や法人と生徒間の効率的な連絡方法の確立等、この取組みを定着させるには、複数の課題があることがわかりました。
これらの課題解決に向け、関係機関で打合せを重ね、次年度は早い時期から求人を開始し、共同作業の種まきや田植のアルバイトで慣れてもらった後、個人作業の畦畔除草を実施することとしました。また、農高による事前の刈払機操作研修やJAによる法人と学生とのシフト調整など、関係機関の協力も新たに得られることになりました。
また、今年度の作業がきっかけで、アルバイトに参加した農高生1名がモデル法人へ就職することになり、法人の若い担い手の確保にもつながりました。3月10日には地域営農法人研修会で事例報告を行い、次年度のアルバイト募集の意向調査を実施します。農業高校生と地域農業法人の双方にメリットを生む体制づくりをさらに進め、次年度以降、他の地域営農法人へも取組みを広げていきます。

2025年3月

昨年の展示ほの様子(R6年5月)
展示ほ設置の様子

「人と環境に優しい」アスパラガス栽培を目指して ~R7年産アスパラガスの出荷が始まる~

鹿本地域のアスパラガスは、R6年産共販実績で12.6ha(83戸)の作付けがなされており、県内の主力産地の一つとして、盛んに栽培が行われています。R7年産も2月3日から春芽の出荷がスタートしました。
一方で、従来の肥培管理では、施肥回数が多く、作業負担も大きい作業となっています。このため、当課では、「熊本県みどりの食料システム基本計画」に基づき、R4年に農業の新しい技術で発表された「緩効性肥料を活用することで、収量・品質を維持しながら施肥コストや窒素施用量を削減できる技術」の活用に向けて、R6年産から生産者・JAと連携し、展示ほを設置して、現地での検証作業に取組んでいます。その結果、R6年産は慣行と同等の収量・品質を維持しながら、施肥回数を大きく低減し、窒素施用量も削減することができました。
しかし、アスパラガスは永年性作物で、複数年で効果を検討する必要があることに加え、新たな課題も見つかったため、R7年産も引き続き、昨年と同じほ場で展示ほを設置しています。1月下旬には農業研究センターなど関係機関の協力のもと、緩効性肥料の施用や堆肥散布を行いました。
この技術は、施肥に多くの労力を要し、窒素施用量が多いアスパラガス栽培においては非常に有効な技術であると考えています。そのため、今後も関係機関と協力して現場に合う活用方法を模索し、鹿本地域の新技術として確立していきたいと思います。

2025年3月

クリ定植講習会の様子
生育不良のクリ園

鹿本地域初の「栗定植講習会」を開催 ~新規栽培者のレベルアップを支援~

西日本一の栗生産量を誇る山鹿市では「やまが和栗振興協議会」を発足し、振興局も一員として、官民一体となった栗の振興に取組んでいます。この中で、栗の需要急増と高単価を背景に、近年、新たに参入する人が増えていますが、不適地への定植や十分な栽培管理が行われていない、生育不良の園も一部で見受けられるようになっています。
このため、1月10日に当課が中心となり、「やまが和栗振興協議会」と「鹿本地域果樹産地協議会」との共催で、新規栽培者を対象とした初めての「栗定植講習会」を開催しました。
今年栗を定植する方に案内したところ、当日は菊鹿・鹿北の2会場で計30名の参加があり、定植方法と定植後の管理やポイントについて、実演を交えて指導を行いました。参加者の約8割は栗栽培が初めての方で、講習会後には「不安だったが、収穫まで管理を徹底したい」「定植後の栽培管理についての講習会もぜひ開いて欲しい」などの要望がありました。
今回の講習会を足掛かりとして、新規栽培者を定植から収穫までサポートすることで、栽培技術の向上とともに、生育不良園を改善し、今後の生産量増につなげていきたいと考えています。引き続き、関係機関と連携・協力しながら、生産者に寄り添ったきめ細やかな支援を継続して行っていきます。

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