2020年のエリア普及現地情報

2020年12月

座学による防疫体制の確認
全身シャワーゲートによる消毒実演

家畜伝染病発生に備えて初動体制を確認!

万が一に鳥インフルエンザが発生した場合は、関係機関が連携して、初動防疫を迅速かつ的確に行い、まん延を防止する必要があります。渡り鳥等の侵入リスクが高まる時期を迎えた11月16日、鳥インフルエンザが発生した場合を想定した防疫演習を実施しました。
今年度は新型コロナウイルス感染症対策として、人数制限や時間を短縮した三密を避ける形で、関係団体や建設業協会等を参集し約30名で開催しました。
当日は、城北家畜保健衛生所から防疫態勢全般の説明後、当課からは管内発生を想定した現場事務所等の設置や運営実演を行い、防疫業務内容の確認を行いました。初めての参加者もあり、発生時に行う業務内容や手順を実際にイメージすつことができたとの声が聞かれました。また前週には、香川県で約2年ぶりとなる国内発生が確認されたこともあり、真剣な表情で取組んでいました。
農業普及・振興課では、万一の発生時に迅速な初動防疫が行えるよう、今後も関係機関との連携と図り、防疫体制の強化に取り組んでいきます。

2020年10月

県や関係機関から各種支援制度等の説明
県や関係機関から各種支援制度等の説明

花き農家を対象に各種支援制度等の研修会開催

新型コロナウイルス感染症の発生により花きの需要は大きく減少し、市場価格が低迷するなど、現在、花き農家は苦境に立たされています。このような中、各種支援制度や補助金等についての農家の理解を深めるため、関係機関と連携し、JA鹿本花卉部会及び草花部会を対象とした研修会を9月24日に開催しました。
研修会では部会員の8割にあたる45名の参加があり、当課からは持続化給付金や県事業継続支援金等について説明を行いました。その他、JAからは経営継続補助金、農業共済組合からは収入保険制度について各々説明があり、説明後には活発な質問や要望が飛び交うなど関心の高さが窺えました。
コロナ渦において花き農家の経営は不安定な状況にあることから、技術指導のみならず資金面や施設整備面など総合的な支援を行い、経営安定を図っていきます。

2020年10月

ほ場審査の様子
審査後の検討会の様子

優良水稲種子の生産を目指して

鹿本地域は、県内でも有数の水稲種子産地です。今年度は10品種の種子を山鹿市菊鹿町・鹿本町の約113haのほ場で生産しています。
昨年度はトビイロウンカによる坪枯れの被害が発生したため、今年度は、JA指導員と協力し、栽培講習会の中で、ウンカの飛来状況の説明や適期防除について重点的に指導を実施しました。また、審査時に再度防除指導を徹底したことで、ほとんど被害の発生がありませんでした。
生産者からは、「去年の反省を活かすことができている。最後まで気を抜かず、収穫まで管理を徹底していきたい。」との声が聞かれるなど、種子産地としての意気込みが感じられました。
当課では引き続き、今後も鹿本地域での優良な種子生産を支援していきます。

※稲種子は出穂期及び糊熟期の2回、県で認定された審査員がほ場を確認し、異株や特定病害の発生がないかを判定する「採種ほ場審査」を実施することとなっている。

2020年10月

検討会の様子

内田地区の更なる飛躍を目指して検討会を開催

菊鹿町内田地区は、令和元年度に中山間農業モデル地区に設定された地区で当課と山鹿市が連携して説明会やワークショップを開催し、農業ビジョン策定や今後の取組みに向けた支援を行っています。
8月21日には地区農業ビジョン策定検討会を開催し、昨年度実施したワークショップでの結果を踏まえた最終的な取組計画についての検討を行いました。当日は、地区の代表者18名が出席し、地区の現状・課題の再確認や将来の計画について活発な意見を出し合い、特産物である「栗の新品種導入」や「営農組織設立」「観光と農業のタイアップ」等を目標に掲げて、更なる飛躍のための取組みを行うこととしました。
菊鹿町内田地区は農業の他、観光資源も豊富で魅力溢れる地区でもあります。当課では引き続き農業ビジョン実現に向けた取組みについて支援を行っていきます。

2020年8月

お茶を飲み比べる参加者

品質向上に向けた「お茶検討会」を開催

当課では、毎年、栽培技術と製茶技術のレベルアップを図るため、山鹿市茶業振興協議会と連携し、「お茶検討会」を開催しています。今年度は茶製造が一段落した7月17日に、山鹿市鹿北市民センターで、菅内6つの製茶工場の製品について評価会を実施しました。
当日は、15点の一番茶が集まり、名前を伏せて同一条件で淹れたお茶を参加者全員で飲み比べました。その後、生産者が明かされ、個々の生産者が品種や栽培、製造方法などについて解説し、意見交換を行いました。
当課でも茶業研究所の茶成分分析計を活用し、全窒素やテアニンなど10項目について、全製品のデータ提供を行いました。参加者は飲んだお茶と分析データを比べ、自分のお茶の傾向や課題などをじっくり確認していました。
茶は、山鹿市鹿北町・菊鹿町を中心とする中山間地域の主要品目であり、当課では引き続き、栽培技術の向上や品評会出品への支援を行っていきます。

※全窒素:緑茶成分のうち、タンパク質・遊離アミノ酸・カフェインなどに含まれる窒素の総量で、品質の良い茶には多く含まれる。
※テアニン:緑茶の遊離アミノ酸の中で最も多く含まれる緑茶のうまみ成分。

2020年7月

「くすもち2条」の地域適応性試験展示ほの様子

もち性大麦「くすもち2条」の産地化を目指して

鹿本地域は、米と組み合わせた土地利用型農業が盛んで、地域営農組織を中心に、裏作となる麦類も積極的に栽培しています。
最近では、健康志向の高まりから、もち性大麦(もち麦)の需要が高まっていますが、外国産がほとんどを占めています。このため、麦産地としての更なる販売力向上を図るため、当課では、もち性大麦の新品種「くすもち2条」の栽培特性の把握を目的に、展示ほを設置しました。
JA、経済連、県内実需者と連携して、地域での適応性について検討した結果、5月の収穫で、実需者の満足のいく品質を得ることができました。今後の産地化への期待が高まる結果となりました。
当課では、今後も「くすもち2条」の収量アップなどの栽培技術の確立に向け、関係機関と連携して支援を行っていきます。
※くすもち2条 
2019年に農研機構によって品種登録されたもち性大麦。
水溶性食物繊維であるβ-グルカンを多く含んだもち性大麦。暖地での栽培に適する。

2020年6月

カット・ブロックスイカの販売風景(関東)
新品種の現地検討会の様子

コロナに負けず頑張っています!スイカ産地、鹿本

鹿本地域を代表する「春夏スイカ」は、今年は新型コロナウイルスの影響で、厳しい販売が予想される中、生産者が丹精込めて栽培したおいしいスイカを消費者に届けようと様々な取り組みが行われています。
例年、ゴールデンウイーク前に生産者が関東・関西の消費地で試食宣伝会を行い、消費に弾みをつけますが、今年はすべて中止となりました。そのため、JA鹿本では消費を喚起するため、通常より早くから量販店にカットスイカの売り場づくりを働きかけるなど販促活動に取り組んできました。
その結果、ゴールデンウィーク以降、順調な売れ行きとなり、徐々に価格も回復しています。
出荷は6月末まで続きますが、高温期の栽培となるため、品質の向上が課題となります。普及・振興課では、高温に強い新品種の導入に向けた試験栽培に関係機関一体となり取り組んでおり、今後も生産体制の強化を支援する予定です。

2020年6月

就農計画作成指導の様子
春スイカの収穫実習の様子

JA担い手センター2期生、就農準備着々と

JA鹿本が運営する担い手育成センターは、地元で新規就農を目指す若者に1年間の農業研修を実施しています。昨年7月からは、2期生の4名が研修を開始しており、6月いっぱいで研修を終え、就農することとなっています。
研修が順調に進む一方で、就農準備について最後まで問題となったのは、農地をどうするか、ということでした。2期生のうち3名は、地元出身ではあるものの非農家出身のため、農地を一から探す必要がありました。研修当初から、農業委員会へ相談をしていましたが、好条件のものがなく、農地が決まらないと就農計画も策定できないため、農地の確保が急務でした。
このため、当課が中心となり、JA各支部の営農指導員との面談や、部会員への呼びかけ等で、広く情報収集を行いました。この結果、希望に沿った農地が見つかり、研修修了まで余裕をもって就農への準備をすることができました。
様々な就農形態がある中で、研修生がスムーズに営農を開始できるように、当課では引き続き支援をしていきます。

2020年5月

蒸し機に生葉を投入する様子
粗揉機に投入した茶葉の確認を行う様子

茶品評会上位入賞を目指し、出品茶製造を実施

県では、製茶技術の向上を目的に、「茶品評会」を実施しており、当地域からは毎年、3つの茶工場が出品しています。今年は4月28日から30日の3日間、それぞれの茶工場で、出品茶の製造を行いました。
特に本年は「蒸し」の工程について、重点的な指導を行いました。「蒸し」は、生葉の厚さや含水率など、様々な要素を考慮した機械調整が必要です。今年は暖冬で、萌芽は早かったものの、摘採前の気温低下で、新芽の生育にバラつきが生じたことから、均一な蒸し加減になるよう、特に注意して製造しました。
完成した茶は外観・水色がよく、生産者からも「満足のいく出品茶ができた」との声も聞かれ、品評会上位入賞への手ごたえを感じているようでした。
当課では、引き続き、茶製造技術の向上とともに、新品種の検討や加工品の試作などを含め、品質の高い山鹿茶の生産・販路開拓を支援していきます。
※熊本県茶品評会には、「煎茶の部」、「蒸製玉緑茶の部」、「釜炒り茶の部」の3部門があり、鹿本地域からは「蒸製玉緑茶の部」に出品を行っている。
※蒸製玉緑茶製造の工程には①蒸し→②粗揉→③揉捻→④中揉→⑤再乾→⑥乾燥 の工程がある。

2020年4月

出荷査定会の様子(4月6日)
スイカの収穫風景

今年もおいしいスイカができました ぜひご賞味ください!

全国有数の生産量を誇る鹿本地域の春のスイカが、出荷本番を迎えました。
令和2年産は延べ349ha(山鹿市と熊本市北区植木町の合計)の大玉と小玉スイカが栽培されています。
今作は生育初期から比較的好天が続き、着果や肥大も順調で4月下旬から出荷のピークを迎えます。
糖度も安定しており、出荷査定会で品質を確認したうえで収穫・出荷され、熊本の春の味覚として地元はもとより、関東を中心に全国に出荷されています。今年は新型コロナウイルスの感染拡大で消費動向が心配されていますが、生産者はおいしいスイカを届けようと日々の栽培管理に努めています。

2020年4月

カンキツ接ぎ木風景

カンキツ新品種「熊本EC12」の取り組みについて

鹿本地域のカンキツは、温州ミカンを主体に極早生温州から普通温州まで幅広く栽培されています。しかし、近年は温暖化の影響もあり、主力である普通温州で品質低下や隔年結果(表年と裏年の差)が大きくなり、生産が不安定となっています。  
農業普及・振興課では、果実の連年安定生産に向けた技術指導を行っていますが、新たな品種の導入も模索しています。このため3月下旬、果樹研究所で育成された早生カンキツ「熊本EC12」の「接ぎ木」検討会を実施しました。
当日は、JAの果樹技術者と連携し、接ぎ木技術の修得と併せ、新品種の特性や適地性などの検討を行いました。
今後も、関係機関と連携し、稼げる品種構成と高品質化を目指し、接ぎ木後の管理技術とともに、鹿本地域のカンキツの生産安定を支援していきます。

2020年2月

行列ができた山鹿茶のブース

女子ハンドボール大会で山鹿の茶と栗をPR

11月30日から山鹿市総合体育館で「2019女子ハンドボール世界選手権大会」が開催され、関係機関と協力し、山鹿茶と山鹿和栗のPR活動を実施しました。  
山鹿茶のPRでは、山鹿市茶業振興協議会と緑茶や紅茶などをウェルカムティーとして振舞いました。期間中は寒い日も多く、温かいお茶で体も温まり、改めて山鹿茶のおいしさを実感されていました。
また、山鹿和栗のPRでは、山鹿市物産館連絡協議会と焼き栗の製造実演、試食を行いました。焼き栗自体が珍しいこともあり、「初めて食べる」「おいしい」との声がたくさん聞かれました。また、外国の方も試飲・試食され、日本茶と焼き栗のおいしさに笑顔を見せられていました。
茶と栗は、中山間地の主要作物であり、技術的な支援とともに、関係機関と連携した販促活動等も行い、産地の活性化と所得向上の取組みを支援していきます。

2020年1月

重点指導対象者との個別面談
プロジェクトチームでのワークショップ

ホオズキ産地の育成に向けて

現在、鹿本地域では8戸の生産者がホオズキを栽培していますが、そのうち5戸は栽培歴2年以下であり、新規導入者の技術力向上が課題となっています。
そこで、産地育成に向けた技術経営支援を行うこととし、農業普及・振興課(鹿本、県央)及びJA鹿本の担当者とでプロジェクトチームを立ち上げました。
まずチームにおいて、販売実績を基に重点指導対象者を3戸選定しました。12月にはこれら3戸の生産者と個別面談を実施し、R2年産のホオズキの栽培計画の作成指導を行いました。出荷時期を見据えた管理作業を生産者自らで考え実践を促すことで、技術力を向上させるとともに、所得向上に繋げることがねらいです。
また、生産者の高齢化が進む中、新たな栽培者の確保も重要な課題であるため、チームで『新規栽培者確保に向けて』をテーマにワークショップ(KJ法)を行いました。「今の生産者に儲けてもらい、高所得をアピールする。」、「産地としての認知度UPが必要。地元での販促活動や収穫体験を行う。」など様々なアイデアが飛び交い、チーム内で議論を深めることができました。
今後も関係機関が一体となり、ホオズキ産地の育成に取り組んでいきます。

2020年1月

太秋柿果実品評会

「太秋柿果実品評会」を開催!

鹿本地域は、県内有数の「太秋柿」産地です。この品種は糖度が高く、サクサクとした独特の食感が消費者に好評で、本県は全国一の栽培面積を誇っています。また、大玉が高値で取引されています。
農業普及・振興課では、大玉生産による稼げる果樹振興のため、せん定・摘果などの技術支援を定期的に行っています。本年産の出荷直前の10月末、JA・部会と協力し、毎年恒例の「太秋柿果実品評会」を開催しました。 
当日は、各生産者選りすぐりの28点が出品されました。玉の大きさ・重量を競う「果実部門」と、果実の果形・糖度を総合的に競う「果実品質部門」で審査を行い、平均糖度17度、最高重量645gと、申し分ない仕上りでした。
今後も、現地検討会などを通じて、品質向上や所得アップに向けた支援を引き続き行っていきます。

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