2025年のエリア普及現地情報

2025年2月

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クリスマススワッグづくりで絆を深める ~鹿本地域農業女性研修会を開催~

2024年も年末を迎え、農業女性相互の絆をさらに深め、活力を高める好機と捉え、当課がまとめ役となり、12月11日に「鹿本地方農業経営者協議会」・「鹿本地域くまもと農業女性ネットワークの会」の合同研修会を開催しました。
この中では、年末の多忙の中にも、各家庭が癒しや潤いを実感でき、会員相互の交流が深まることを目的に、地元生花店を講師に招き、日頃余り接していない珍しい素材(花・木等)も活用したクリスマススワッグづくりに15人が挑戦しました。 
お互いの作品について褒めあったり、自慢したり、時には辛口の批評を交えながらにぎやかな雰囲気で制作が進められました。同じ素材でも、参加者それぞれの個性や感性を生かしたオリジナルスワッグが出来上がる中、会場は様々な話題で盛り上がり、一層親睦が深まったように感じられました。
参加者からは、「久しぶりにみんなと話して楽しかった。」、「年の瀬の我が家がおしゃれになる。」等の感想が寄せられました。講師からは、「リボンを紅白に変えたり、松を加えたりすると、正月まで長い間楽しめます。」等のアドバイスをいただきました。
農業普及・振興課では、今後も女性農業者のスキルアップや活動支援に取り組んでいきます。

※スワッグ:花や葉、実などの植物を花束にして壁にかける飾り
※鹿本地方農業経営者協議会:県指導農業士、農業コンクール参加者等の管内篤農家で構成された組織
※鹿本地域くまもと農業女性ネットワークの会:農業女性アドバイザー、農業女性アドバイザーOG等で構成された組織

2025年2月

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クリせん定講習会の様子
クリの日焼け

落葉果樹のせん定講習会を開催 ~来年に向けての第一歩が始まる~

12月中下旬にかけて、JAと連携し、カキ・ナシ・クリ等落葉果樹のせん定講習会を品目別に計6回開催しました。これから2月にかけては、落葉果樹のせん定作業が最盛期となります。
今年は、夏の高温少雨やカメムシの多発生により、前年より収量が減少した品目が多く、特に特産のクリについては、しわ果や腐敗果が多発し、収量が前年より大きく減少しました。
講習会では今年の減収を受けてどうすればいいかとの質問が多く、まずは十分な果実量の確保が最重要であり、樹冠全体にまんべんなく日が当たるような整枝・せん定を行うよう指導しました。
昨今は、温暖化の影響による猛暑が頻発しており、今年の状況が今後も続くと考えられます。鹿本地域の落葉果樹は、露地作がほとんどで、温暖化に対応した抜本的な対策は難しい状況です。その中でも当課では、短期的には高温に対する技術情報やカメムシ等の病害虫発生情報を現場に速やかに伝達し、できる対策をしっかり進めてもらいながら、中長期的には関係機関と協議のうえ、温暖化に対応した品種転換等により、収量が確保できる検討を進めていきます。
引き続き関係機関と連携・協力しながら、生産者に寄り添ったきめ細やかな支援を継続して行っていきます。

2025年2月

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イチゴ出荷大会の様子
イチゴの規格、等級の説明

~これまでにない厳しい環境を乗り越えて~ 「ゆうべに」の1番果出荷が無事に終了

JA鹿本苺部会は、部会員43名・栽培面積7.5haで、全体面積の6割を占める「ゆうべに」(4.5ha)を中心に、「ひのしずく」・「恋みのり」などの品種を栽培しています。
 今年産のイチゴは、昨年の7月~9月にかけて、例年にない猛暑の影響で、苗の充実不足に加え、花芽分化の遅延に起因する定植作業の遅れなどに見舞われました。そのような厳しい環境下にも関わらず、県育成品種「ゆうべに」の出荷は11月13日から始まり、12月下旬で1番果の収穫は無事にほぼ終了しました。1番果の出荷量は前年より少なかったものの、12月末までの販売単価は前年比の4割高の結果となりました。
また、例年に比べてハダニ類、スリップス類の被害も少なく、品質の良い鹿本産イチゴが生産されています。これも、当課が中心となり、JA・部会と一体となって、育苗時期から出荷時期の現在も、継続して現地検討会やきめ細かい個別巡回により、適期管理による安定生産に努めてきた結果と考えています。近年、特に問題になっているスリップス類の防除技術を確立するため、防虫ネットを利用した対策展示ほも設置しており、更なる被害軽減・品質向上の効果が期待されます。
今後も引き続き、JAと連携し、安全・安心なイチゴ生産を支援していきます。

2025年2月

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~2年ぶりの総合優勝に向けて~ 山鹿市青年農業者クラブ活動発表会を開催

12月21日、山鹿市青年農業者クラブによる活動発表会が開催され、今年は意見発表2名、プロジェクト活動発表4名、地域活動発表1名の計7名の発表がありました。
当日は、早田山鹿市長・穴井農林部長の来賓挨拶後、拶関係機関や篤農業者など7名が審査にあたり、2月に行われる熊本県青年農業者会議への推戴者を決定し、意見発表とプロジェクト発表の最優秀者2名には、前田会長から秀賞が授与されました。
当課では、4月の「プロジェクト検討会」において、クラブ員と経営上の課題を抽出し、課題解決に向けた継続的な支援を行ってきました。また、10月以降は2週間に1度「プロジェクト強化日」を設け、発表に向けた重点支援にも取り組んできました。今年の発表数は昨年より1課題減少したものの、どれもレベルが高く、審査員の様々な質問にも的確に答えていました。特に新規クラブ員が約3割を占める当クラブでは、先輩クラブ員自らがプロジェクトの模範を見せることで、次年度以降のプロジェクト・クラブ活動の活性化につながることが期待されます。
また今大会では、県農業コンクール大会の新人王部門に鹿本地方代表として前田会長が出場したことを受け、現地審査の資料をもとにした特別発表がありました。農業や地域に対する先輩の熱い想いを聞いたクラブ員や特別参加のJA研修生一同、良い刺激を受けるとともに、「いつかは自分も」という意気込みも感じることができました。
当課としてもクラブ員の経営の改善のため、昨年度の九州大会出場を上回れるよう、まずは2月の熊本県農業者会議に向けて、引き続き支援していきます。

2025年1月

プレゼント用の新米
ふるまい用おにぎりを作る様子

~🍚新米できました🍙~ 「岳間の米」の販売力強化を支援

山鹿市岳間地区は、「岳間米」や「岳間茶」をはじめとした中山間地域農業を基幹産業としており、当課はこれまで中山間農業モデル地区として、良食味米「くまさんの輝き」の生産技術向上とともに、販路拡大のため、ブランド強化に向けた新たな米パッケージの作成等を支援してきました。
今年度は、更に販売力の強化を図るため、振興局の政策調整事業を活用し、地域内外から多くの来客がある岳間地区での地元イベントと連動して、「岳間ファン」に「岳間の米」を親しんでもらう機会を増やす取組みを行っています。
11月24日には、鹿北町の「小川内まつり」及び「あらひら豊年とれたてまつり」において、農産物のセリ参加者に岳間地区で生産された新米をプレゼントしました。また、県新品種「くまさんの輝き」のおにぎりのふるまいも行われ、岳間の新米を求めて長蛇の列ができ、大好評でした。また、11月8日には、八代市の「(農)鶴喰なの花村」での販売強化に向けた視察研修とともに、11月17日には「かほくまつり」での新米やおにぎりの販売など、「岳間の米」のPRと販売力強化に取り組んでいます。
当課では、営農法人の経営安定に向け、水稲の技術指導ともに、「ファン」と「リピーター」を獲得する販売促進の支援も、並行して行っていきます。

2025年1月

畑地性カラー絶賛拡大中です!~輪ギクからの品目転換を支援~

鹿本地域の花き生産は輪ギクが主力ですが、脇芽摘みなど労働負担が大きいことに加え、高齢化・温暖化等の影響もあり、生産者の減少に歯止めがかからない状況です。このため当課では、輪ギクからの品目転換とともに、スイカなど他の園芸作物からの転換や新規就農からの参入を図るため、多様な品目の推進に取り組んでいます。
その中でも、4年前から先行して生産振興に取り組んでいる畑地性カラーが一足早く面積が拡大しています。これまで、切り下球(採花後の球根)再利用のための球根管理方法や、高温期の栽培管理方法について、調査や検討会等を重ねながら、鹿本地域に適した栽培技術を確立してきました。その結果、収量や品質が安定し、省力的でありながら、収益も十分に見込まれる品目との認識が地域・農家に浸透してきました。
また、11月25日~27日に開催された熊本県花き品評会において、鹿本地域の畑地性カラー「カントール」が金賞を受賞したことで、さらに注目の的となっています。4年前に1名からスタートした畑地性カラーですが、現在は生産者が4名となり、来年度はさらに2名の方が新規に取り組む予定です。加えて、当課とJAが連携し、推奨しているその他の品目についても、今年度は2名、来年度も数名の生産者が導入を検討されており、鹿本地域の花き生産に新たな活気が生まれ始めています。
今後も、生産者にしっかりと寄り添うことを重視しながら、産地を盛り上げていけるよう支援していきます。

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