2018年のエリア普及現地情報

2018年12月

これからも邁進!JA鹿本春夏瓜類・野菜

平成30年産春夏瓜類野菜反省会が9月11日に菊南温泉ユウベルホテルで開催されました。主催者のJA及び園芸部会役員や流通関係者等140名が出席し、生産経過や販売実績について活発な議論と意見交換が行われました。
主力である春夏スイカは348haで作付けされ、作型毎の適正管理や品種構成により、前年並の172万玉が出荷されました。単価も堅調で、大玉スイカの販売額は31億円と前年以上の実績となりました。
また本年4月は、恒例のJA女性部の販促活動に加え、大田市場では山鹿市長のトップセールスと初の灯篭娘による試食宣伝会が行われ、市場から「くまモンに勝る」と好評を得ました。
次年度に向けた課題は6月出荷のスイカの品質向上です。今後も、高温期の温度・草勢管理の徹底などに取り組んでいきます。

2018年11月

米作り遺産!地域の誇りを明日の糧に

9月4日、山鹿市の指導農業士・同友会・農業女性アドバイザー約40名が参加し、恒例の「鹿本農業の明日を語る会」が開催されました。 
本年度は、農業普及・振興課の提案で、昨年4月に認定された「菊池川流域日本遺産」の理解を深めるため、山鹿市教育委員会を招いて「米作り、二千年にわたる大地の記憶」と題した講演を行いました。
鹿本地域には農業遺産の御宇田井出や条里跡があり、昔から米の一大産地として栄えていたこと、またそれらを支えた先人の知恵や工夫が解説されました。終了後は、時間が足りなくなるほどの質問があり、「地域農業の歴史を知るいい機会になった」との声が多数ありました。
当課では今後も、鹿本農業を支える農業者の資質向上を図りながら、地域の活性化に取り組んでいきます。

2018年10月

山鹿の「お茶検討会」が開催

7月12日、山鹿市茶業振興協議会主催による、恒例の「お茶検討会」が市民交流センターで開催され、生産者や関係機関など約30名が参加しました。
今年は、国が育成した新品種5点を含む19点の茶の外観確認や試飲が実施され、茶業研究所での分析結果をもとに、うまみ・苦みの成分解説が行われました。
特に、新品種については、生産者から製茶品質や栽培特性についての質問や意見が多く出され、活発な検討会となりました。
農業普及・振興課からは、新品種の特徴や栽培等の留意点について説明を行い、併せて農業革新支援センターから今後の茶園管理について講習がありました。
農業普及・振興課では引き続き、鹿本地域の茶の振興に向けて、協議会の活動を支援していきます。

2018年9月

明日の担い手 研修スタート

JAかもとの農業経営参入の核となる「地域担い手育成センター」が7月2日に落成式を迎え、併せて研修生の入所式も行われました。
入所式では、第1期生となる5名が就農に向けた熱い思いを語り、1年間の研修がスタートしました。
地域担い手育成センターは、新規園芸品目の産地化を目指すとともに、地域を担う新たな就農者のための研修施設、機械、機器も有しています。
現在は、主にハウスで栽培するミニトマトやナスの定植準備や農業機械の実習に加え、栽培等に関する講義の受講等、終日にわたって研修が行われています。
農業普及・振興課では、研修生の技術習得支援とともに、今後就農に向けた営農計画作成など、関係機関と一体となりバックアップしていきます。

2018年8月

生産者による新茶イベントが開催

一番茶のPRと販売促進を目的に、今年も5月19、20日に山鹿市鹿北町の『岳間製茶』において「新茶とれたてマルシェ」が開催されました。4年目となる今回は、新茶の販売のほか、手もみ製茶体験、お茶の淹れ方教室、とれたて野菜の販売等が行われ、新茶を求めて、両日ともに県内外から多くの来場者で賑わいました。
今年の山鹿市の一番茶は、平年より7日程度早い4月20日頃から摘採が始まり、5月中旬に概ね終了しました。
本年は、茶の萌芽後、平年より気温の日格差が大きかったため生育にバラツキが生じ、収量は平年をわずかに下回りましたが、生産者の努力により、品質は平年並みを確保しました。
当課では、中山間地域における茶振興のために、今後も技術及び販促とともに、GAPなどの新たな取組みについて関係機関と連携しながら支援していきます。

2018年7月

菊鹿ワイナリー植樹式開催

菊鹿町相良地区に建設中の「菊鹿ワイナリー」で4月9日、関係機関約30名が参加し、ブドウの植樹式が開催されました。植樹式では菊鹿ワイナリー内にある1,5haのブドウ園に「シャルドネ」の苗木を植樹した他、同敷地内に整備されている醸造施設やレストラン等の工事の進捗状況などの説明があり、今年10月のオープンに向けて準備が着々と進められています。
このワイン用ブドウ栽培は平成11年に地元農家4名から始まり、現在は31名で菊鹿町葡萄生産振興会を設立し、高品質なブドウ生産に努めています。
農業普及・振興課では引き続きに定期的な現地検討会の開催や品質向上のための雨除け施設等の整備について支援していきます。

2018年6月

茶で県内初のJGAP認証を取得

茶業経営におけるGAP認証は全国的に進んでおり、安定した経営のためにもGAPの取り組みが求められています。
このような中、山鹿市鹿北町の(株)岳間製茶及び岳間製茶生産部会が、平成30年3月27日に熊本県で茶は初となるJGAP認証を取得しました。
平成29年9月から毎月、専門コンサルタントとともに、農業普及・振興課と現地指導会でアドバイスを行いながら、本年3月に認証機関による審査を受け、短期間で認証されました。
今後は、東京オリンピック・パラリンピックの需要に対応できることになり、国内外での有利販売を通じて茶の振興に繋がることが期待されます。
農業普及・振興課では、今後も鹿本地域のGAP認証を志向する農家に対して、認証取得と安全・安心な農産物生産の取組みを支援していきます。

2018年5月

「山鹿茶(サ)ムリエ」100名を突破!

山鹿市茶業振興協議会では、リーフ茶の消費拡大を目的に、毎年「茶(サ)ムリエ講座」を開催しています。
5年目となる今年は、2月15日と3月1日の2回、市民交流センターで開かれ、市内在住者20名の参加がありました。
農業普及・振興課では企画段階から協議会と連携して、お茶の効能、おいしいお茶の淹れ方などについて若手の会員と講義・実演の支援を行いました。
参加者からは「急須で入れたおいしいお茶の淹れ方をもっと広めたい」といった声が聞かれ、地域特産である茶への理解が深まりました。
講座終了後には認定証と急須が全員に配布され、今回の講座で「山鹿茶ムリエ」は通算100人を突破しました。
当課では引き続き協議会の活動を支援しながら、鹿本地域の茶の消費拡大に努めます。

2018年4月

アスパラガスの更なる栽培技術向上にむけて

県では、関係機関と連携した「ALL熊本」体制で、県全域のアスパラガスの栽培技術向上対策に取り組んでいます。
2月1日には第3回目の会議が行われ、鹿本農業普及・振興課からは平成29年度に実施した試験概要について報告を行いました。
茎枯病における総合的な防除対策技術の確立、UVカットフィルム利用による病害虫対策、縦穴暗きょ施工による新しい排水対策の実証について発表したところ、各試験に対する質問や、他の地域での現状・取組みについて活発に意見交換がなされました。
さらに、各地域のモニターほ場の状況や、九州他産地の現況等について報告があり、非常に有意義な会議となりました。
今後も農業普及・振興課では、このような取組を通じて技術や情報を共有しながら、生産者への支援を行っていきます。

2018年3月

いつやるの?今でしょう! ウリ類ウイルス病対策

鹿本地域では、微小害虫のコナジラミ類が媒介するウイルス病が秋のメロンやスイカ、キュウリで多発し、被害が拡大しています。秋の調査では、メロンの退緑黄化病が50%以上発生しているほ場の割合が、平成26年~28年は0%だったのが、平成29年は10%を超える結果となりました。
平成18年にウイルス病が確認されて以降、媒介虫を「入れない」、「増やさない」、「出さない」対策により沈静化していましたが、微小害虫の多発や台風接近に伴うハウスのビニル除去などが影響し、発生が拡大していると考えられます。
媒介虫は屋外では越冬できないので、今が防除の好機です。春のスイカ、メロンでの発生ゼロを目指して、ハウス内に媒介虫が残らないよう、現地巡回や講習会を通じて、残渣の片づけや除草の徹底を呼びかけています。

2018年2月

既存組織を統合した広域法人が設立

11月28日、山鹿市の南東部に位置する井手下地区において、地区内の1法人2組織(農事組合法人中分田ファーム、下分田営農組合、小柳営農組合)を母体とする「農事組合法人井手下ファーム」の設立総会が開催されました。
井手下地区は平坦な水田地帯であり、土地利用型農業が主体ですが、基盤整備後の揚水機等の老朽化に伴う再整備の話合いを契機として、基盤整備と農地集積の一体的な取組みの機運が高まり、広域法人を設立することになりました。
平成30年度から、構成員51名で約80haを集積し、水稲、麦、大豆、WCS、飼料用米等を作付け、5年後は100haまで段階的に拡大していく予定です。
今後、本法人が既存組織の統合による広域法人として、地域の農地を守り、低コストで効率的な農業経営を行うモデルとなっていくことが期待されています。

2018年1月

経営安定に向けた第一歩

鹿本地域では、新規就農者が1日でも早く安定した経営に近づけるよう、必要な技術や情報を提供する場として11月から来年3月までの期間、講座制による研修会(新規就農フォローアップ講座)を開催することとしています。
その第1回目として、11月16日、新規就農者(H27~H29)及び就農希望者計18名の参加のもと、新規就農者激励セレモニーと地域内視察研修会を開催しました。
この研修会では山鹿市内の地域営農組織や先輩農業者2戸から現在の取組み等をうかがい、とても活発な意見交換が行われ、先輩農業者との情報交換の機会として有意義な時間となりました。
今年度は、山鹿市で13名が農家の仲間入りを果たし、今後の活躍が期待されますが、このような経験を今後の糧にしてもらいたいと思います。

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