茶園品評会の審査結果をもとに栽培管理指導を実施
鹿本地域には、製茶工場や茶生産団体で組織する山鹿市茶業振興協議会があり、茶業の安定・振興を目的として技術研鑽等に取り組まれています。昨年11月に開催された熊本県茶品評会(茶園の部)に協議会から4名の農家が出品されました。惜しくも入賞はならなかったものの、審査では茶園の管理状況の確認や土壌分析が行われたため、当課ではその結果をもとに次年度に向けた栽培管理指導を行いました。
指導に当たっては、茶園品評会の調書として各農家から提出された栽培管理記録と、当日の審査結果及び土壌分析結果から、農家毎に栽培管理の処方箋を作成しました。
出品された農家に対しては、昨今の肥料高騰により、土壌中に蓄積している主要成分の施用量を減らすことと、茶の品質に影響する微量要素補給の話を中心に行いました。指導を行った農家からは、「コスト削減を考えながらも品質向上させる対策が分かり、さっそく実践してみる」との意見もありました。
茶の消費低迷や、肥料高騰など情勢は厳しいですが、地域の主要な作物の一つとして、今後も茶業経営安定に向けた支援を行っていきます。