2021年のエリア普及現地情報

アーカイブ

2021年11月

岳間米のブランド力向上を目指して

山鹿市鹿北町岳間地区は、米、茶、栗などの多様な農産物を生産している中山間地域です。農業者の高齢化や地区の農産物の知名度の低さなど、多くの課題を抱えていますが、NPO法人や農事組合法人などの地域を担う組織が、地域活性化を目指して精力的に活動を行っています。
鹿本農業普及・振興課では、地域活性化のための取組みの一つとして、農事組合法人「岳間の杜」を対象とした「岳間米のブランド力向上」に昨年度から取り組んでいます。今年度は月に1回程度、法人の組合員を集めた稲作の現地検討会を実施し、より密に栽培指導を行いました。結果として、今年は県内全域で病害の多い年となりましたが、早い段階で対処することができ、被害の拡大を抑えることができました。また、7月には食味の向上を目指して、良食味米生産に重点を置いた講習会を開催しました。収穫は9月末から開始されており、収量や食味については、今後調査を行う予定です。組合員からは、「今年はこれまでない程病害が多発し不安だったため、防除指導はとても有難かった。無事に収穫を迎えられて良かった。」といった声が聞かれました。
今後も、来年度の作付けに向けた検討会や、販路拡大に向けた独自米袋の開発支援等の取組みを予定しています。
当課では、これからも中山間地域の活性化を目指し、支援を行って参ります。

2021年11月

会議の様子

我が町の地域営農組織の将来を考える

10月6日、JA鹿本鹿本町支所で、鹿本町地区地域営農組織代表者会議が開催され、旧鹿本町地区の地域営農組織の再編・統合を含め今後のあり方について協議していくことを申し合わせました。JA鹿本主催で、県単の「未来へつなぐ地域営農組織経営力強化支援事業(地域営農組織再編・統合支援)」を活用し、話し合いを進めていく予定です。
旧鹿本町には、6農事組合法人、6営農組合があり、会議には各組織の代表が出席。まず、各組織の現状について発表があり、組織の高齢化や後継者不在、農業機械更新が困難等の課題が出され、出席者間で共有されました。その後、これからの進め方について話し合いが行われ、定期的に代表者会議を開催するとともに、先進地研修等を行い、協議を続けていくことになりました。併せて、各組織内でも話し合いの場を設けることになりました。
当課では、JA鹿本や山鹿市と連携して、この協議が各組織の抱える課題等を解決することができるようなより良い方策に到達し、実現できるよう、多岐にわたる支援を実施して参ります。

2021年11月

現地検討会の様子(菊鹿町)
意見交換会の様子(鹿本町)

一致団結!令和3年産イチゴ栽培始まる

JA鹿本苺部会の令和3年度のイチゴ生産は、部会員約45名、作付面積約8.0haでスタートしました。令和2年産はコロナウイルス等の影響で生産面、販売面ともに苦労が絶えませんでしたが、県育成品種「ゆうべに」を主軸に奮励し、目標額の3億4千万円を超え、3億4千9百万円となりました。
これまで部会では、コロナウイルス感染拡大防止の観点から集合形式での検討会等は見送り、資料配布にて時期別の栽培対策に取り組んできましたが、9月末日で宣言が解除されたことから念願の検討会を地区別に開催しました(鹿本町地区10月4日、菊鹿町地区10月6日)。今年度は8月の長雨による低温が影響し、例年よりも早く花芽分化が確認されました。そこで、定植後の不時出蕾対策について検討会の場で話し合い、「10月10日までに開花した花房は除去する」など、部会として一本化した管理方針を固めました。また、近年問題となっているハダニ類、アザミウマ類の発生を最小限に抑えることを目標に、効果的な病害虫対策に向けて生産者間で意見交換を行い、防除体系の見直しを検討しました。
当課では、10月から「ゆうべに」生産拡大事業の展示ほを設置し、早期に出蕾した花芽の管理について調査を行っていきます。また、病害虫の発生が少なかった生産者を対象に防除履暦の調査を行い、より効果的な防除体系の作成に取り組んでいく予定です。

2021年9月

査定会
現地検討会の様子

令和3年産春夏スイカが好調な販売で終了

全国有数のスイカ産地である鹿本地域の令和3年産春夏スイカの出荷が終了しました。本年は梅雨入りが早く、梅雨期前半は曇天・晴天を繰り返したことから、うるみや糖度低下等が見られました。しかし、全体的には好天に恵まれ、肥大、品質とも良好で市場からの評価も高かったことから、昨年を上回る結果となったばかりか、新型コロナウイルスの影響のなかった一昨年とも同等となりました。
中でも6月の高温対策として導入を進めている黒皮品種の「黒武者」は肥大も良く、うるみの発生も少なかったことから、市場評価も高く通常品種よりも高値で取り引きされましたので、次年産の面積拡大が期待されます。
一方で、鹿本地域ウリ類退緑黄化病防除対策会議等の開催等により発生抑制に取り組んでいるスイカ退緑えそ病※については、発病率が13.0%と前年の3.7%から増加しました。
農業普及・振興課としては、関係機関と連携し、「黒武者」の面積拡大、安定生産に向けた支援及び退緑えそ病対策に引き続き取り組んでいきます。

※スイカ退緑えそ病:タバココナジラミが媒介するウイルス病。多発すると裂果や肥大不足、糖度不足となり減収する 

2021年9月

現地検討の様子
資料を用いた指導の様子

水稲中間管理検討会を開催~「くまさんの輝き」の導入を推進!~

鹿本農業普及・振興課では、毎年7月下旬に、水稲生産者を対象とした中間管理検討会をJA鹿本と共同で開催しています。今年度も管内33か所で、今後の管理のポイントや病害虫の発生状況について指導を行いました。
特に今回は、地域において「ヒノヒカリ」から高温登熟性に優れる「くまさんの輝き」への大規模な品種転換が検討されていることを踏まえ、生産者の理解を得ることを目的として、「くまさんの輝き」の説明とPRを当課から行いました。品種特性や管内における試験データについて説明を行ったところ、生産者の関心は高く、「品質が上がるのであれば、ぜひ栽培してみたい」といった好意的な意見が多く聞かれました。
併せて、山鹿市を含む菊池川流域の米作りの歴史が、H29年度に日本遺産に登録されたことについて再度PRを行い、地域全体で美味しい米づくりを心掛けて頂けるよう、生産者への意識啓発を行いました。
当課では、栽培指導や円滑な品種転換に向けての働きかけ等を通じて生産者の意欲向上を図ることにより、歴史ある産地の維持・発展を推進して参ります。

2021年9月

茶葉の外観を確認する生産者
お茶を飲み比べる参加者

やまが茶の品質向上に向けて~お茶検討会開催~

7月15日、山鹿市茶業振興協議会主催による「お茶検討会」が山鹿市民交流センターで開催されました。本検討会は毎年、茶の栽培及び製造技術の向上を目的に開催されており、今年は管内6つの製茶工場から16点の一番茶が集まりました。
当日は、参加者全員で茶の外観確認や飲み比べを行い、各生産者が品種や栽培方法、摘採時期について解説し、意見交換を行いました。
当課からは、茶業研究所の茶成分分析計を活用し、全窒素※1やテアニン※2など10項目について、全製品のデータ提供を行いました。参加者は飲んだお茶と分析データを比べ、自分の茶の傾向や課題等をじっくり確認していました。
茶は山鹿市鹿北町・菊鹿町を中心とする中山間地域の主要品目であり、当課では引き続き、やまが茶の振興に向けて協議会の活動を支援していきます。

※1全窒素:緑茶成分のうち、タンパク質・遊離アミノ酸・カフェインなどに含まれる窒素の総量で、品質の良い茶には多く含まれる。
※2テアニン:緑茶の遊離アミノ酸の中で最も多く含まれる緑茶のうまみ成分。

2021年7月

普及による技術指導
普及による技術指導

産地維持に向け、新規就農者を地域で支援する試み

JA鹿本では、高齢化による園芸産地の担い手不足に対応するため、新規就農者を確保する対策として、平成30年度から「地域担い手育成センター」を運営しています。当課も栽培や経営に関する講義やIPM実証等の技術指導を行うなど、連携して研修生の育成を行っているところです。この度、3期生5名の1年間の研修期間修了と4期生6名の入所を記念する入退所式が行われました。
修了生のうち1名は非農家出身ですが、当課が橋渡し役となって本年2月24日に開催された「管内指導農業士・同友会役員とJA研修生との意見交換会」を機に、当課で経営継承のマッチング支援を行い、役員のA氏と師弟関係を築くに至りました。
今後は、A氏の近隣ほ場で自らスイカの栽培を行う中で、A氏から栽培技術や経営の指導を受けながら営農する予定です。A氏は現在60代後半ですが、後継者がいないため、営農できなくなる年齢まで段階的に経営を譲っていく考えです。
今後、産地を維持し、非農家出身の新規就農者がスムーズに就農・定着するためのモデルケースとなるよう、新規就農者と地元農家が繋がっていく仕組みを関係機関と連携して構築していきます。

2021年7月

自動給水栓の実演
自動田植機の実演

稲作の省力化を目指して~スマート農機実演会開催~

鹿本地域では、作業の効率化や収量・品質の向上に繋がる「スマート農業」の推進を一昨年から行っており、3年目となる今年は、地域営農組織等を中心にスマート農業機械の導入が加速しています。
山鹿市鹿本町の(農)井手下ファームでは、米・麦・大豆を中心に約79haの作付けが行われており、昨年度は作業の省力化のため、病害虫防除用のドローンを導入するなど、いち早くスマート農業に取り組まれています。
そのような中、6月30日、法人の更なるスマート農機の導入検討を目的として、同法人主催のスマート農機実演会が開催されました。
農業普及・振興課は、企画段階から実演内容の検討や、関係機関との調整を行うなどの支援を行いました。
当日は、クボタアグリサービス(株)の協力のもと、一筆約2.3haのほ場で、自動給水栓及び自動田植え機の実演が行われました。
実演には法人の組合員約15名が集まり、簡単に水位調整ができる給水栓や、無人で整然と移植を行う田植え機に関心を持たれていました。
法人の代表からは「高齢化・担い手不足が進みゆく中、地域の農地を守っていくためには、スマート農業の実践がカギとなる。作業の重要性や機械の価格等も考慮しながら、積極的に導入を進めていきたい。」といった声が聞かれるなど、更なる導入意欲の醸成に繋がっています。
当課では、今後も関係機関と連携しながら、管内生産者のスマート農業への理解促進・普及推進に向けた取組みを行っていきます。

2021年7月

現地検討会の様子
出荷選別の様子

コロナに負けるな!今年もホオズキ出荷始まる

鹿本地域の特産花きであるホオズキの出荷が6月28日から始まりました。
例年7月上旬に浅草寺で開催されるホオズキ市が今年も中止となるなど、コロナ感染症の影響によるイベント自粛により、主要出荷先である関東方面では厳しい販売状況が続いている中、JA鹿本ではリモートを使って市場担当者と情報交換し、本年は昨年より多い予約販売が組まれています。
また、栽培農家9戸のうち7戸が栽培歴5年未満の新規栽培者であることから、栽培技術の向上、品質の均一化が課題となっています。これまで農業普及・振興課ではJAと連携し、ホオズキの栽培マニュアルの作成や優良系統の選抜、土壌分析に基づいた肥培管理の改善、新規栽培者への重点指導等に取り組んできました。その結果、本年産は昨年より実付きが良く、品質の良いものが出荷されており、本数も昨年より多い1万本の出荷を見込んでいます。
一方、熟練農家も高齢化による栽培面積の縮小が進んでおり、新たな栽培者の確保による産地規模の維持が求められています。そのため、今後も関係機関と連携し、引き続き新規栽培者の栽培技術の向上を図りながら、新たな栽培者確保の取組を進め、産地維持、経営の安定を図っていきます。

2021年7月

4HC会長挨拶
自己紹介の様子

コロナに負けない!4HC員との「意見交換会」を開催

山鹿市青年農業者クラブ(以下、4HC)は、若手農業者14名が所属しており、地域農業のリーダーとしての素養を高めることを目的として、視察研修等の活動を行っています。クラブ活動の中でも、「プロジェクト活動※」はクラブ員のスキルアップに非常に有効な活動であり、より実りの多い活動にするために、農業普及・振興課との連携が特に重要になるものです。
そこで、6月29日に、プロジェクト活動の協議を目的として、4HC主催で、「意見交換会」が開催されました。当日は、感染症対策が実施された上で、クラブ員9名と当課職員12名が参加しました。プロジェクト活動の協議を軸としつつ、農業への思いや日頃の悩み事等について語りあったことで、予定時間を超過するほど盛り上がり、親睦を深めることもできました。
クラブ員からは、「例年は酒席での開催であり、今回はコロナの影響で初めての取り組みとなったが、非常に良い雰囲気の会だった。皆、担当の普及員としっかり協議することができ、有意義な時間を過ごすことができたと感じる。より良いプロジェクト活動ができるよう、普及員の方々と協力して、頑張っていきたい。」との声が聞かれ、活動意欲の高まりを感じました。
当課では、コロナに負けないよう工夫しながら、農業の未来を担う4HCの活動を、引き続き支援していきます。

※「プロジェクト活動」・・クラブ員が、農業経営の中で自身の課題を発見し、その解決に向けた取組みを実施する活動。

2021年7月

一番茶の摘採を行う生産者
茶の製造指導の様子

令和3年産一番茶の摘採が終了

鹿本地域における令和3年産の一番茶の摘採は、平年より7日程度早い4月15日から始まり5月19日頃に終了しました。
本年は、3月~4月に適度な降水量があったことに加え、高い気温で推移したため新芽の伸びは良好で、約114%の前年収量比となりました。
当地域の茶は主に山間地で栽培されており、区画が狭いほ場や傾斜が急なほ場が中心となっています。このため、生産者が経営を維持していくためには、高単価での茶の販売が必要不可欠です。
農業普及・振興課では、より高単価な茶販売の実現に向け、茶の高品質化のための被覆資材の活用推進、適期摘採の指導、地域の茶の特徴を生かした製造指導などを実施しています。
その結果、今年も当地域の特徴である「深く鮮やかな色、まろやかでコクのある甘み」が活かされた品質の高い茶が生産されました。
当課では今後も、茶の高品質化に向けた支援に加え、関係機関と連携しながら新たな商品開発の支援などを行っていきます。

2021年7月

山鹿クリの改植・新植が盛んに行われている

本課では、重点課題として、クリの安定生産のための管理技術や改植・新植の推進を、主産地であります菊鹿町内田地区で実施しています。台風災害に強い低樹高仕立ての技術指導や新植・改植による優良品種の導入などを支援しています。
その結果、早生品種から「美玖里」「銀寄」などの優良品種への更新、柿、極早生温州からの改植、水田、畑での新植などの実績が令和2年度は計14haとなるなど、ここ数年盛んとなってきています。
山鹿市は、クリの産地で市町村別の生産量は西日本一です。「菊鹿クリ」「山鹿クリ」として出荷されるとともに、地域での加工品販売、加工原料としてのペースト生産などが行われています。
本課では、今後とも地域の特産品であるクリの生産振興に向け、生産者の意欲向上に努めて参ります。

2021年7月

黒武者
現地検討会の様子

「黒武者」出陣!!

鹿本地域は、全国有数のすいか産地ですが、高温となる6月の品質安定が課題となっているため、新品種の導入を進めています。その中の有望品種である「黒武者」の出荷が始まりました。
本年産も肥大、糖度とも良好で、市場からは高い評価を受けており、通常品種よりも高値で取り引きされています。
この「黒武者」は、その名のとおり果皮が黒いことから見た目にもインパクトがあります。そればかりではなく、糖度や食感(シャリ感)等の内部品質も通常品種と同等の高い評価を得ています。
加えて、高温期でも果肉のうるみが発生しにくいため、品質が安定する特徴があります。
更には、種子の数が通常品種の3割程度と少ないことから、カット販売に適しており、後続産地との差別化が可能となることから、有利販売につながる品種としても期待されています。
農業普及・振興課としては、令和元年産の試験導入から推進を図っており、令和2年産は5ha、令和3年産には15haと順調に栽培面積が拡大しています。今後とも更なる面積拡大、安定生産に向けた支援を継続していきます。

2021年6月

市と連携した就農計画作成指導
新規就農者の巡回指導

新たな担い手の確保・育成に向けた取組み

鹿本地域では、農林業分野の課題に対する取組みを振興局と山鹿市が共同して一元的に推進するため定例会議を設置しておりますが、その中で新たな担い手の確保・育成を推進する部会を設け、計画的な推進を図っています。
その一環として、JA鹿本が就農希望者の研修場として平成30年度に設置した地域担い手育成センターにおいて、当課でも栽培技術や農業経営の指導を行ってきたところです。
現在、IPM導入に係る技術指導を行っていますが、今後は、新たに経営者として農業を始めるにあたっての収支計画や資金の活用・返済計画などを含めた就農計画について、山鹿市と連携して6月末の研修終了までの作成を目指し指導していきます。
また、次世代人材投資事業の交付対象者を中心に、市・県・JA等の関係機関により新規就農者のサポートチームを作り、指導・相談等を行っています。4月28日には、就農支援アドバイザーとともに、ほ場の状況確認や対象者の巡回指導を実施したところです。
当課では、今後も引き続き新たな担い手の確保・育成に向けて、関係機関と連携し計画的な支援を行っていきます。

2021年6月

くすもち二条栽培展示ほの様子 左:はるしずく 右:くすもち二条
成熟期の現地検討会の様子

もち性大麦「くすもち二条」への大規模品種転換

鹿本地域では、令和3年産の大麦約210haのすべてを、焼酎原料用の「はるしずく」から、もち性大麦「くすもち二条※」に品種転換を行っており、現在収穫が進んでいるところです。
この品種転換は、近年の「はるしずく」の需要の低迷を受け、当課とJA・実需者が連携し、昨年から進めてきたものです。
昨年は、品種の地域適応性を把握するため、試験ほを設置しました。収量は見込みより少なかったものの、品質が良好であり、実需者からの強い要望もあったため、今年産の大規模な品種転換に繋がりました。
「くすもち二条」は従来の品種と栽培方法が異なるため、最初は生産者に戸惑いが見られました。そこで、当課では昨年産のデータを基に技術資料を作成し、栽培技術講習会や現地検討会を開催することで、品種転換による生産者の不安の解消や栽培技術の向上に努めました。
この結果、生育は良好で、収量・品質ともに上々の出来となっています。
当課では引き続き、実需者の満足の得られる品質確保を目指し、栽培技術の高位平準化に向けて指導を行っていきます。

※くすもち二条…2019年に農研機構によって登録された品種。炊飯した時に軟らかく、粘りが強いことから麦ごはんにした時の食感が良い。水溶性食物繊維であるβ-グルカンを多く含み、近年の健康志向から需要が伸びている。

2021年5月

パン発表会の様子
4種類の「肥後小豆」のあんパン

「肥後小豆」のあんパン4種類が完成 発表会を開催

鹿本農業普及・振興課では、「農事組合法人井手下ファーム」が作付けする在来種「肥後小豆」について、これまで栽培技術支援を行ってきました。当法人からの「肥後小豆」を活用した特産品開発に係る相談を受けて、道の駅水辺プラザかもと「パン工房かんぱーにゅ」との連携による「肥後小豆」の特性を活かした県産米粉パンの開発に、法人とともに取り組みました。県の6次産業化総合支援強化事業を活用し、県産業技術センターの協力を得た上で、1年間の試行錯誤を重ねた結果、4種類のパンが完成し、3月11日に道の駅水辺プラザかもとで発表会が行われました。
当日は、「肥後小豆」の栽培状況やパンの開発過程等の説明が行われた後、「肥後小豆」の粒あんを練り込んだ「あん食ぱん」と、山鹿産の抹茶やほうじ茶を用いた「3種類のあんぱん」が披露されました。
これらのパンは、商品名「まめざんまい」として、道の駅水辺プラザかもとで3月13日から4月11日の「期間限定」、「数量限定」で販売されます。
このパンが新たな地域産品として定着すれば、井手下ファームには「肥後小豆」の安定供給が求められることになり、井手下ファームの更なる収益向上と経営安定が期待されます。今後も、当課では、「肥後小豆」の安定生産へ向け、技術支援等のサポートを継続して参ります。

※肥後小豆…農業研究センターで在来種を収集し、約350の在来系統の中から栽培特性、収量性、外観品質に優れたものを選抜。こし餡向け小粒品種として平成22年に発表。

2021年3月

新規就農に係る連携会議
研修生と地元農家との意見交換会

篤農家組織と連携し、JA研修生を地域全体で支援!

JA鹿本では、園芸産地の高齢化と新規就農者確保対策として、平成30年から「地域担い手育成センター」を運営しており、現在3期生5名が次年度の就農に向け研修中です。就農後は定期的な巡回・技術指導に加え、特に非農家出身者について、関係機関と協力し農地・施設等の斡旋も支援していますが、地域へ馴染み・溶け込むまでに時間がかかるという課題もありました。
このため、まずはJA研修生と地元農家との繋がりを作ろうと、当課が橋渡し役となり、第一弾として2月12日に市、JA、管内指導農業士・同友会役員と連携会議を、第二弾として2月24日に管内指導農業士・同友会役員とJA研修生が対面し、初めての意見交換会を実施しました。
研修生との意見交換会では、一時間程度の短い会でしたが、じっくりと農業について互いの気持ちを話し合う場になり、双方から「このような機会はありがたい」との声がありました。
今回の意見交換会を契機に、新規就農者と地元農家との繋がりを作り、スムーズな就農と定着を目指して、引き続き支援を行っていきます。

2021年2月

西牧地区での相談会
石渕地区での相談会

地域を担う農事組合法人が新たに2地区で誕生

鹿本地域では、当課を中心に関係機関で「農地集積推進チーム」を組織し、毎年、重点地区を定め、地域の実情や背景に応じた農地集積に取組んでいます。平成25年からこれまで13の農事組合法人が誕生しています。
本年度は、「山鹿市西牧地区」と「鹿本町石渕地区」を重点地区に定め、「くまもと農業経営相談所」の経営相談や代表者による話合い活動など、コロナ禍でも限られた機会をフル活用し、年間を通じて組織化に向けた取組みを積極的に支援してきました。
その結果、西牧地区で2月6日に「農事組合法人あわしまファーム」、石渕地区で2月7日に「農事組合法人石渕PADDY」が新たに設立されました。    
(※県独自の緊急事態宣言発令中であり、書面議決のみ、関係者参集の設立総会は後日予定)
農業普及・振興課では、スタートしたばかりの2法人の経営安定に向け、技術・経営両面での支援とともに、これまでに設立された15組織をモデルに、今後も、地域での話し合い活動を進めながら、ふるさとの農地を守る様々な取組みを支援していきます。

2021年1月

活動発表を行うクラブ員

山鹿市青年農業者クラブ「活動発表会」を開催

12月9日、山鹿市と山鹿市青年農業者クラブ(以下:4Hクラブ)の主催により、クラブ員のプロジェクト活動発表会が開催されました。
今年度は新規加入1名の全14名で活動しており、例年は山鹿市灯籠祭りでのPR活動や県外視察研修等、クラブ員同士の交流機会が多く設けられています。  
しかし、新型コロナウイルスの影響で、多くの行事が中止となり交流機会が減少し、またプロジェクト活動に十分取り組めないクラブ員も見受けられました。
このため、今回の発表会は「互いの近況を知ること」、「次年度のプロジェクト活動のきっかけ作り」を目的に、プロジェクト活動に取り組めなかったクラブ員にも、「活動報告」として発表の機会を設けることとしました。
当課も課題ごとに各職員がアドバイスに入るなど支援を行い、最終的に活動報告3名を含む11名での発表となりました。急遽会場の変更もあり、互いが一緒に発表を聞くことはできませんでしたが、各自が次年度のプロジェクト活動への契機とすることができました。
コロナ禍でも、地域農業を支える4Hクラブが継続的な活動に取り組めるよう、当課では支援をしていきます。

アーカイブ

エリアカテゴリ