2024年のエリア普及現地情報

2024年3月

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出荷基準目ならし会の様子
展示ほに緩効性肥料を散布する様子

令和6年産アスパラガスの本格出荷始まる ~チーム鹿本で取組む栽培指導と新技術の実証~

令和6年産JA鹿本アスパラガス部会の栽培が面積13.6ha、部会員数85名でスタートしました。1月24日に出荷が始まり、春芽(2月~5月に出荷されるアスパラガス)の出荷が行われています。
本年度は冬場の気温が高く、春芽の萌芽は例年よりも10日ほど早い状況です。そのため、2月末時点の販売実績は、出荷量約13t(前年比182%)、販売金額2千万円(前年比164%)で好調なスタートとなりました。今後も順調な出荷が続くよう、3月以降の対策がより一層求められています。
そこで、農業普及・振興課とJA鹿本では2月下旬に、出荷基準目ならし会を5つの地区ごとに開催し、春芽出荷の状況報告と今後の管理作業について指導を行いました。今後も高温・乾燥傾向が続くことが予想されるため、かん水管理と温度管理を重点的に指導し、本年の気象に合わせた管理の見直し・徹底を呼び掛けていく予定です。
また、2月より、JA・部会・農研・農業革新支援センターと協力し、「緩効性肥料を利用した新たな施肥技術の実証」に取り組んでいます。当課では、経費削減・省力化等の効果を検証しながら、更なる安定生産と品質向上を両立できる環境に配慮した新たな技術の普及にも関係機関と共に取り組んでいきます。

2024年3月

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法人の役員等20名と関係機関が参加
大豆一工程播種技術の説明に聞き入る参加者

省力化技術で経営面積拡大を目指そう ~第2回地域営農法人研修会を開催~

3月4日、鹿本地域の17地域営農法人を対象に、第2回鹿本地域集落営農法人研修会を開催しました。
研修会では、来年度の重点課題に位置付けている省力化技術を中心に、今年度の試験結果報告と併せて情報提供を行いました。当課からは①子実用とうもろこし展示ほの結果、②水稲直播栽培展示ほの結果と次年度の計画を報告し、九州沖縄農業研究センター松尾上級研究員に③大豆一工程浅耕播種技術についてご説明いただきました。
特に、排水効果も高く、耕起・播種を一工程で実施できる大豆一工程浅耕播種技術には高い関心が集まり、播種前の雑草防除や不耕起播種との違い等について質問がありました。また、研修会後のアンケートでは、実際に4法人から取り組んでみたいとの回答があり、省力化技術を波及させる必要性を改めて感じました。
また、担い手となりうる鹿本農業高校生や農業大学校生とのマッチングによる新たな労働力確保の枠組みづくりや、担い手育成の優良事例として、農業コンクールの地域農力部門で優良賞を受賞された(農)川北夢百笑からの活動事例の発表を行いました。
省力化技術のうち、次年度は乾田直播栽培と大豆一工程浅耕播種技術の展示ほ設置を計画しています。当地域での適応性や技術的な課題を明らかにし、普及を進めるとともに、労働力確保対策など地域営農法人の経営安定に向けて引き続き支援を続けていきます。

2024年3月

食の技について説明をする10名の食の名人
食の名人と関係機関との交流の様子

「ふるさと食の名人」による食の技交流会を開催~食の技と料理を笑顔で披露~

鹿本地域では、現在17名の「※くまもとふるさと食の名人」が学校や地域住民等を対象とした郷土料理技術の伝承や食育活動の推進に取組まれています。
ここ数年、新型コロナ等の影響により、相互交流を控えていましたが、技術向上ととともに、活動や料理を地域でも知ってもらうこと目的に、「食の技交流会」を
1月29日に久しぶりに開催しました。
当日は、名人10名と管内物産館等を含めた関係者合わせて25名の参加があり、最初にむらづくり課から、食の名人の認定や活動状況・次世代への伝承に向けた課題等の報告がありました。
次に、各名人持参の10品の料理披露とともに、試食・交流を行いました。作り方や材料へのこだわり、日頃の活動等の発表があり、久しぶりにお互いが顔を合わせ、笑顔で料理のポイントなどの話に花を咲かせていました。
関係機関や物産館等の参加者からは、「どれも素晴らしく、美味しいものばかり。今後とも活動の継続をお願いします。」、「どのような加工方法なのか?」、「販売したいが、加工施設はあるのか?」等の感想、質問があり、食の名人の励みになったようです。
当課では、今後とも「くまもとふるさと食の名人」の活動支援や情報発信を通して、地産地消推進や地域農業への理解促進に取り組んでいきます。

※「くまもとふるさと食の名人」…各地域で郷土の伝統料理等について卓越した知識、経験技術等を有し、伝承活動等に取り組んでいる人を県が認定

2024年3月

防除機利用実演会
ワインファーム新植ほ場

ワイン用ブドウの省力栽培体系確立に向けて~自走式防除機の利用実演会を開催~

菊鹿町では、数々のタイトルを受賞した国産ワイン「菊鹿シャルドネ」の原料となるワイン用ブドウが生産されており、菊鹿町葡萄生産振興会の生産者が安定生産・品質向上を目指して栽培に取組んでいます。
しかし、生産者の高齢化が急速に進んでおり、真夏のホース引きなどが体力的に厳しく、病害虫の防除作業が重労働となっており、防除・管理の遅れが出ることが危惧されています。
このため、少しでも労力軽減が図れるよう、国事業を活用した共同利用の自走式防除機等が新しく導入され、1月24日に利用実演会が開催されました。当日参加した生産者は、熱心に機械の扱い方を確認され、実演会後には、当課を含む関係者で、せん定前の状況確認のため、生産者の全園巡回を行いました。
また、高齢化による生産量の減少を補完するため、醸造元の熊本ワインファームでは、今年度から3年計画で約2haのブドウの新植を行う予定です。現在、県補助事業を活用し、約60a分について、雨よけ施設の建設が行われています。
当課では、枝梢の管理労力を軽減する展示ほの設置等、栽培面での支援を計画しており、地域の宝であるワイン用ブドウの生産面を支えるため、関係機関が連携して省力栽培体系の確立に向けた取組み行っていきます。

2024年2月

講師の指導を受けながら作製に励む参加者
出来上がったスワッグを手に

心を癒すクリスマススワッグづくりに挑戦~鹿本地域農業女性研修会を開催~

新型コロナウィルスの影響により、農業女性間の交流が久しく実施できていなかったことから、当課がまとめ役となり、12月7日に鹿本地方農業経営者協議会・鹿本地域くまもと農業女性ネットワークの会の合同研修会を開催しました。
この中では、多忙の中にも、日々の暮らしの中で、それぞれの家族が癒しや潤いの実感ができ、心豊かになることを目的に、地元生花店の店主を講師に招き、県産等の素材(花・木等)を活用したクリスマススワッグづくりに12人が挑戦しました。 
終始和やかな雰囲気で、相互の交流を深めながら作製を進めましたが、同じ素材でも参加者それぞれの個性や感性を生かしたオリジナルスワッグが出来上がりました。
参加者からは「部屋に飾って家族を和ませたい。」、「このような機会は久しぶりでリフレッシュできた。」等の感想が寄せられました。講師からは、「少し飾りを変えたり、松を加えたりすると正月まで長い期間楽しめる。」等のアドバイスをいただきました。
農業普及・振興課では、今後も女性農業者のスキルアップや活動支援に取り組んでいきます。

※スワッグ:花や葉、実などの植物を束ねて壁にかける飾り
※鹿本地方農業経営者協議会:県指導農業士、農業コンクール参加者等の管内篤農家で構成された組織
※鹿本地域くまもと農業女性ネットワークの会:農業女性アドバイザー、農業女性アドバイザーOG等で構成された組織

2024年2月

マルシェで設置した販売ブース
「岳間の米」新パッケージ 1、2、3kg

「岳間の米」ブランド強化に向けて新パッケージ作成~地域振興局政策調整事業を活用し、PRを強化~

山鹿市岳間地区では、「岳間米」や「岳間茶」をはじめとした中山間地域農業を基幹産業としており、当課はこれまで中山間農業モデル地区として地元農林産物の認知度向上や所得確保等を支援してきました。現在は(農)岳間の杜を対象に、良食味米「くまさんの輝き」の生産技術向上や販路拡大も支援しています。
これまで「岳間米」は、生産者それぞれが市販の米袋を使い、地元の直売所等で販売を行っていましたが、今年度の振興局政策調整事業を活用し、新たに「岳間の米」のパッケージ(シール)を作成しました。この新パッケージの作成により、生産者間で「岳間米」をブランド米として販売していく意識が高まり、現在は地元直売所や県外イベント等でもこのパッケージで販売を始めています。
また、12月3日には、新パッケージのPRの一環として、旧岳間小学校(ほっと岳間)で開催された「岳間の森 DE mamaマルシェ」に専用販売ブースを設置し、岳間米をはじめ、地元で生産された野菜等の農産物を販売しました。
今後は、「岳間米」の美味しさを既に知っている市内外の岳間ファンを中心に消費者へ直接訴求できるインターネット販売にも力をいれていく予定ですが、受注体制の整備等が課題となります。他産地への視察等も行い、中山間地域におけるブランド米の販売促進を支援していきます。

2024年2月

装飾展示の様子
花を鑑賞中

鹿本のお花で新年のおもてなし! ~装飾展示で来湯者に鹿本の花をPR~

農業普及・振興課では、熊本県花き協会鹿本支部・JA鹿本花卉部会と協力して、来湯者へのおもてなしと、新型コロナウィルスが5類に移行して初めてのお正月を迎えるにあたり、新しい年が明るいものとなる事を願い、12月30日から1月5日まで、山鹿温泉「さくら湯」において、花の装飾展示を実施しました。
12月は、鹿本地域の花き類の出荷が最も増える時期で、特に主力である黄色輪ギクは「新年を迎える花」として活用されていますが、主に関東や関西へ出荷されており、地元で鹿本の花を鑑賞する機会が少ないことから、今回の展示を企画しました。
輪ギクやスプレーギクを中心に、畑地性カラーやポインセチア、また、この時期にしか栽培していない糸ギクなどを用いてカラフルに飾り付け、温泉を訪れた方々が花の鑑賞を楽しまれていました。花を見られた方からは、「きれいですね」との声のほかに「キクにもこんなに種類があるって知らなかった」、「またやってほしい」との声が寄せられました。
当課では、花き協会や関係機関と連携して、これまで花の贈呈や観光施設での花の装飾展示、フラワーアレンジ・寄せ植え体験教室等を開催してきました。今後も鹿本産花きの消費拡大のため、地元消費者へ向けた活動に取り組んでいきます。

※熊本県花き協会鹿本支部:鹿本の花き生産振興・消費拡大活動を目的として、山鹿市、JA鹿本、県(鹿本農業普・振興課)で構成された組織

2024年1月

座学の様子
実地演習(農場→現場事務所へ向かう全身消毒)

鹿本地域家畜伝染病防疫演習の開催~防疫体制の役割と現場事務所の流れを確認~

11月7日、鳥インフルエンザなどの悪性家畜伝染病発生時に迅速かつ的確な防疫措置ができるよう備えるため、山鹿市環境センターで鹿本地域家畜伝染病防疫演習を開催しました。
演習は、座学と実地演習の2部構成で行いました。座学では、管内で発生した際の防疫体制(後方支援)について、関係機関の役割分担や具体的な防疫体制の確認とともに、今年度から変更となった健康観察について、山鹿保健所から説明がありました。また、実地演習では、現場事務所の役割や流れについて説明を行い、演習に移りました。鹿本地域では、防疫演習の中に毎年実地演習を取り入れていますが、今年度は後方支援の中でも、防疫作業の最前線基地となる現場事務所の設置・運営の実演を行いました。実際にテントや資材を設置し、配置や動線について確認を行うことで、参加者からはイメージが湧いたとの声が聞かれました。
今シーズンも、九州を含む複数の県で鳥インフルエンザが発生しており、どこで発生してもおかしくない状況です。今回の演習及び検証結果等を基に、発生に備え、迅速かつ的確な防疫対策が行えるよう関係機関と連携し、より一層の体制強化に取り組みます。

2024年1月

熱心に説明を聞く生徒たち
食の名人へお礼を述べる生徒代表

「食の名人」が出前講座で中学生に久々の料理指導~いきなり団子の伝承活動を再開~

当地域では、現在16名の「くまもとふるさと食の名人」※が学校や地域住民等を対象とした食の伝承活動や食育推進の活動に取り組んでいます。
これまでは、新型コロナの影響で対面での活動が制限されていましたが、令和5年度「くまもとふるさと食の名人・小中学校等派遣事業」を活用して、10月20日に「郷土料理出前講座」が山鹿市立菊鹿中学校で開催されました。
当日は、地元の4名の食の名人(冨田美代子さん、小林香さん、原口法子さん、古家トミコさん)が、2年生40名に対して、「いきなり団子」の伝承活動を行いました。
4名の食の名人は、コロナ禍で活動を自粛していましたが、今回は久しぶりの活動であり、再活動できた喜びを噛みしめながら張り切って中学生を指導していました。
また、それに応えるように参加した生徒たちは、熱心に説明を聞き、はじめての「いきなり団子」づくりにチャレンジしながら、食の名人との交流を深めていました。
当課では、今後とも、「くまもとふるさと食の名人」の活動支援を通して、地産地消推進や地域農業への理解促進に取り組んでいきます。

※「くまもとふるさと食の名人」…各地域で郷土の伝統料理等について卓越した知識、経験、技術等を有し、伝承活動等に取り組んでいる人を県が認定

2024年1月

年末電照ギク 
現地審査の様子

鹿本の名産花き「年末菊」の立毛品評会開催

JA鹿本花卉部会菊専門部では、毎年、年末菊栽培において、部会員の栽培技術や生産意欲向上のため、立毛品評会を開催しています。
今年は11月29日に開催され、事前に選定された5カ所のほ場で、生育の揃いやボリューム・病害虫の有無などについて審査を行いました。当品評会は、審査員として経済連や農業普及・振興課のほか、部会員も一緒に参加し、参加者全員の投票により順位を決定するのが特徴です。
今年のキク栽培は、夏の猛暑に加え、少雨による乾燥の影響もあり、例年より草丈の確保や生育を揃えることが難しい気象条件でした。しかし、審査を行ったほ場は、いずれも生育が揃っており、天葉や花首の締まり具合も良好で、出品者の技術力の高さをうかがうことができました。
また、生産者間でも温度管理や矮化剤を使用するタイミング等、積極的な情報交換が行われ、生産意欲の向上につながっています。
当産地では高齢化などによる労働力不足をカバーするため、脇芽の少ない省力的な新品種導入を進めており、当課では今後も関係機関と連携して、キクの生産振興と栽培技術の高位平準化を図りながら、キク産地の維持強化に取り組んでいきます。

※立毛品評会:「立毛」とは農作物の収穫する前の状態のこと。切り花の品質だけでなく、栽培管理やほ場管理、病害虫防除など、栽培の過程も含めて評価する。

2024年1月

出荷基準目ならしの様子
「ゆうべに」状況(12/6撮影)

JA鹿本苺部会出荷大会を開催~「動画マニュアル」による摘花講習を実施~

JA鹿本苺部会では、部会員44名が県育成品種「ひのしずく」、「ゆうべに」を中心に作付面積約7.4haで栽培に取り組んでいます。今年産の本格出荷を控えた11月28日に、「JA鹿本苺部会出荷大会」がJA鹿本本所において開催されました。
当日は、部会員で等階級毎のパック詰めの確認を行った後、JAからイチゴ販売計画について、市場からはイチゴの消費動向や他産地の情勢について、それぞれ報告がありました。
これまで当課では、猛暑の影響から花芽分化がばらついている状況にいち早く対応するため、定植から出荷までの個別巡回を例年以上に行ってきました。また、特に今回の出荷大会の場では新たに摘花講習の時間を設け、県作成の「ゆうべに摘花動画マニュアル」等を活用し、「ゆうべに」栽培指針に基づく定植後の出蕾状況に応じた摘花・摘花房対策を再度理解してもらい、部会全体での管理技術の向上を図りました。
結果、例年と同時期に出荷開始を迎えることができ、「ゆうべに」においてはクリスマス需要期に向けて順調な販売が続いています。また、年明け以降まで安定的な出荷が見込まれ、良好な成績が期待されています。
これからも関係機関と連携して、イチゴ経営の更なる安定に向けて栽培支援を行っていきます。

2024年1月

グループワーク発表の様子
意見交換会の様子

鹿本地方農業経営者協議会 就農者・研修生と悩みと夢を語る!~新規就農者・研修生と語る会を開催~

鹿本地方農業経営者協議会では、「地域の新規就農者は、地域の農業者で育成していく」という意識のもと、11月30日(木)に初めての試みとなる「新規就農者・研修生と語る会」を開催しました。
当日は、新規就農者13名、研修生5名、協議会員9名、関係機関9名の合計36名の出席があり、グループワークと意見交換会で交流を深めました。
グループワークでは、「就農の悩みと将来の夢」をテーマに、新規就農者と研修生が話した内容に対し、会員や関係機関がアドバイスをするといった形式で行われました。「就農する際にハウスや農地が見つからず苦労した」、「栽培技術を尋ねる農業者が近くにいない」、「わからないことがわからない」、等の多数の意見が出され、会員が悩みを知ることができたと同時に、この会を通じて「農地情報を研修生が得ることができた」といった交流の効果も見られました。
当協議会では、鹿本地域の農業を維持するために、経営継承や研修生受け入れ等について積極的な話し合いを行っています。農業普及・振興課では、活動支援はもとより、協議会との意見交換を踏まえながら、新規就農者・研修生の育成を地域の農業者と一体となって進めていきます。

※鹿本地方農業経営者協議会:県指導農業士、農業コンクール参加者等の管内篤農家で構成された組織(会員18戸 会長:井上 敏幸)

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