持続可能なイチゴ生産基盤強化に向けたクロマルハナバチの 利用
イチゴ栽培では、作物の受粉を助けるため、花粉交配用昆虫であるミツバチを利用しています。しかし、近年では、高温化やダニによるへい死を一因とするミツバチの群数の減少が懸念されています。
そこで、農業普及・振興課ではJAと連携し、持続可能なイチゴ生産に向けて、ミツバチが消耗しやすい厳寒期に、代替昆虫としてクロマルハナバチの単独利用実証展示ほを設置しました。管内の一部では、厳寒期以降ミツバチとクロマルハナバチを併用していましたが、クロマルハナバチ単独での利用は今回が初めてとなります。
今回の調査では、年内にミツバチを養蜂家へ返却することで、ミツバチの消耗を軽減することができました。また低温や曇天でも交配を行っており、着果率・果実品質ともに影響はありませんでした。しかし、管内の「ひのしずく」では、大玉果を栽培するため花数を制限する管理をしており、その際に過剰訪花が起きることも考えられるため、より慎重な管理が求められます。生産者からは、「クロマルハナバチ単体でも十分に働いており、今後も活用していきたい。」と前向きな意見がありました。
当課では関係機関と連携し、次作に向けた栽培管理や病害虫防除等の情報提供を行いながら、今年度産の生産安定に向けて引き続き支援していきます。