令和8年度産一番茶におけるモガ茶及びリーフ茶生産への対応
世界的な粉末茶需要の中で、菊池地域では昨秋から粉末茶原料(モガ茶※1)の生産に着手し、今年5月には管内初となる一番茶でのモガ茶製造に取り組みました。茶葉原料の栽培方法や製造時の機械の設定値が秋期と異なるため、農業普及・振興課では茶工場を巡回して製造工程表を作成し、早い段階で生産者やJA菊池へ情報共有を図り、円滑にモガ茶を製造できる体制の構築に寄与しました。
また、従来のリーフ茶の製造においても、農家の相談に対し、栽培・製造方法についてきめ細やかに指導しました。さらに、4月24日の初入札会以降、入札状況や市場で評価されたサンプルを随時共有しました。特に指導機会が多かった管内のY氏の茶は、形状や味が市場で高く評価され、出物※2も含めて終始高値で販売されました。
市場での仕入れ競争の激化も追い風となり、5月21日時点の一番茶の販売実績は中間集計値ながら、すでに前年度の年間総売上の8割を超え、平均取引単価も約3,400円/kgと、前年同期比で約1.6倍の状況です(JA菊池情報提供)。販売額の増加により、産地の生産意欲が向上し、今後も積極的な茶の製造・出荷が見込まれます。
菊池地域では来年から碾茶※3の生産も始まる予定であり、産地は新たな展開の途上にあります。農業普及・振興課では、継続的に地域の茶業振興を支援してまいります。
※1モガ茶:従来の煎茶用の製茶ラインで茶葉を極力揉まずに乾燥させた粉末茶原料。
※2出物:茶の加工時に本茶(メインの茶葉)から選別された副産物。
※3碾茶:抹茶の原料。専用機械を使用。