次年度へ向けた栗の振興推進
当管内は、県内4位、300t程度のクリを生産する中山間産地を形成しています。
近年、クリの価格が高値安定していることで、新植や改植が増え、生産者もクリ園も若返り、増加傾向にあります。
県北広域本部は、令和2年から産地拡大に向けて、商品開発や販路開拓、グルメフェアーなどのイベント開催などで支援してきました。
そのような中、本年のクリ生産は8月下旬の台風10号による早生・中生品種(丹沢や杉光、ぽろたん、利平、銀寄など)の落毬や夏場以降の高温乾燥による日焼けや未熟果などの発生で青果出荷量が落ち込みました。
そこで、来年以降も本年の減産に落胆すること無く、拡大傾向の産地充実を図るため、クリ生産の最重要作業である剪定の確実な実施を目指し、令和6年12月17日及び18日に実演講習会を開催しました。
開催した3会場では、JA菊池クリ部会の生産者が50名程度参加し、幼木から高樹齢の樹勢調整方法や優良結果母枝の配置方法、低樹高化の技術等について熱心に勉強されました。
また、当課では、講習会に併せて、次年度以降の振興方針を検討するため、菊池栗のブランド化に関するアンケート調査を実施しました。年度末にかけて今後の振興方針を関係機関と検討していきます。