「菊池水田ごぼう」における個別ヒアリングに基づいた重点指導 の実施
「菊池水田ごぼう」※1は、平成31年に地理的表示(GI)※2の登録を受け、菊池地域の主要なブランド農産物として、更なる消費拡大、生産拡大が期待されています。しかし、近年は土壌病害の発生による単収の減少や高齢化に伴う担い手の減少によって安定生産が難しくなってきています。特に、昨年産は、夏季の高温・乾燥の影響で発芽不良や生育不良が生じ、収量の減少や出荷計画への影響が生じました。
そこで、本年度は「菊池水田ごぼう」の安定生産のためJA菊池ゴボウ部会と協力して7月に生産者への個別ヒアリングを実施し、令和5年産の反省と令和6年産に向けての目標・栽培管理上の注意点を確認しました。
個別ヒアリングの実施によって、生産者毎の状況が詳細に把握できるようになり、播種直後のかん水準備や病害虫防除等の適期指導に繋げています。
当課では、関係機関や農家と連携しながら「菊池水田ごぼう」産地維持に向けて取り組んでいきます。
※1菊池水田ごぼう:水田で栽培するゴボウ。一般的な畑ごぼうと比べ肌が白く柔らかで「あく」が少ない。
※2地理的表示(GI):産地と品質の結びつきを示す農林水産物等の名称。保護制度により登録されると名称が知的財産として保護される。