イチゴ栽培管理技術向上に向けた取り組み
県北地域のイチゴ産地では、40戸の生産者によって「ゆうべに」が約2.2ha、「ひのしずく」が約3.9haが作付けされています。
昨年度産では、病害の発生や、育苗期の酷暑によって花芽分化が進まず、定植期の後進化や未分化定植による年内収量の減収等課題が残りました。
そこで、産地全体の栽培技術向上を目的として、農業普及・振興課では関係機関と連携し、毎月の講習会やJA菊池イチゴ部会を対象とした農研センター視察研修を実施しています。7月1日に行われた講習会では、高温期に発生がみられる炭疽病の防除対策や総合的病害虫管理(IPM)の考え方について説明しました。土壌消毒やかん水方法による防除のポイントを紹介し、対策の徹底を呼びかけました。また、農研センターでの視察研修では、育苗管理技術や花芽分化について説明がありました。生産者間では、昨年度の花芽分化状況や高温期の管理について活発な意見交換がされていました。
令和7年度産の育苗が始まる中、部会員の育苗ほを7月から順次巡回しながら、個別に育苗管理技術を指導しています。管内では、大きな病害虫被害や生育不良はなく、順調に苗づくりが進んでいます。
当課では関係機関と連携し、育苗期の栽培管理や病害虫防除等の情報提供を行い、今年度産の生産安定に向けて引き続き支援していきます。また、栽培管理講習会や個別巡回を継続して実施していきます。