鳥獣被害防止対策に係る広域連携の取組み
菊池地域では、イノシシ生息域の急速な拡大により、農作物の鳥獣被害額が年々増加していますが、イノシシの被害に隠れていたアナグマやアライグマ等の中型獣類の被害も拡大しています。特に本年はアナグマによる春スイカ被害の相談が増加しました。
そのため、6月18日に電気柵により侵入防止に取り組まれている熊本市北区の先進事例を関係機関と調査しました。電気柵シートとの組み合わせにより雑草による漏電を防ぎ、アナグマを防止している事例を視察し、併せて国交付金を活用した侵入防止柵設置の進め方についても説明を受け、交付金の利用がない市町においては参考になりました。
また、8月5日には管内の市町・JAを集めた広域連携会議を開催し、被害状況や防止対策の情報共有を図るとともに、近年出没が増えているサルへの対策について意見交換を行いました。
当地域でもイノシシ用侵入防止柵の設置は少しずつ進んでいますが、鳥獣被害は増加傾向にあるため、農業普及・振興課では、関係機関による鳥獣被害防止研修会の機会をとらえ、えづけSTOPや柵設置後の維持管理方法の周知を図るとともに、新たな獣種の対策研修にも取り組んでいきます。