2026年のエリア普及現地情報

2026年3月

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立毛品評会の様子(12月12日)
切り花品評会の様子(12月19日)

年末ギクの立毛及び切り花品評会を開催

球磨地域は県内有数の大中輪ギクの産地であり、生産者19戸により575aで作付けされています。
今回、高品質な菊の生産・出荷を図るため12月12日に立毛品評会、12月19日に切り花品評会がJAくま菊部会主催で開催されました。
立毛品評会では、部会3役が予備選考した上位4ほ場において、県(農業技術課、球磨農業普及・振興課)と経済連担当者の計3名の審査員により、ほ場管理、生育状況、開花揃いの観点から審査を行い、あさぎり町の森 幸一氏を1位に選定。また、切り花品評会では、部会の主力品種「精興光玉」を栽培する農家8名の出品があり、こちらも森 幸一氏が1位に選定され、立毛品評会と合わせW受賞となりました。
今年度は、①定植時期である9月が昨年と同様に高温、乾燥傾向に推移したため、初期の活着が難しかったこと、②11月まで暖冬傾向で推移し1~3日ほど開花ピークが早まったことなど、栽培には難しい気候でしたが、いずれの出品者も、開花が良く揃い、年末需要に応じた十分なボリュームがあり、草姿に優れ、葉や花の発色も良い見事な菊を作り上げていました。
今後は、1月21日開催の出荷反省会にて審査講評と表彰式を行う予定です。

2026年3月

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環境モニタリングのハウス内気温データ
現地検討会の様子

イチゴの環境モニタリング5期目スタート!!

球磨地域では、スマート農業の取組みの一環として、イチゴでの栽培環境のモニタリングと、そのデータの共有による管理技術の向上に取り組んでいます。5期目となる令和7年産では、JAくま苺部会員約60戸のうち、新規就農者を含む管内17戸(4期目:12戸)の生産者が環境モニタリングを実施しており、12月18日に各生産者のほ場において現地検討会を開催しました。
当日はモニタリング実施農家13名、JA指導員4名が参加し、各生産者の環境データとイチゴの生育状況を確認しながら、意見交換を行いました。どのほ場も生育は順調で、昨年産の課題であった年内収量も確保できており、環境モニタリングの取組みによって着実に管理技術が向上していることが見て取れました。出席した新規就農者からは、「高収量の生産者の管理と自分の管理が比較でき、とても勉強になった」など前向きな意見がありました。
今後は、各生産者の生育・収量と管理方法の関係を解析し、3月以降の現地検討会で部会内の全生産者や関係機関へ結果を共有する予定です。
当課では引き続き、環境モニタリングを活用した管理技術の向上の取り組みをさらに拡大し、球磨地域のイチゴの収量増加、収益増大を図っていきます。

2026年3月

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調査の様子
実績検討会

夏秋キュウリにおける天敵利用拡大~実績検討会開催~

球磨地域のキュウリは主に夏秋期に栽培されており、栽培面積は約18haと県内でも有数の産地です。一方で、夏秋期はコナジラミ類やアザミウマ類などの微小害虫が多発するため、これらが媒介するウイルス病の発生に注意が必要です。
農業普及・振興課では、令和4年度から天敵資材「スワルスキーカブリダニ」及び土着天敵「タバコカスミカメ」の利用による害虫密度の抑制を目的とした展示ほを設置しています。本年は天敵誘引植物「クレオメ」の栽植密度について検討を行っており、12月23日には展示ほ農家2名とJA、農薬メーカー、革新支援センターを参集し、実績検討会を開催しました。
検討会では当課から本年の展示ほの状況について説明を行いました。天敵が順調に増殖したほ場で害虫は低密度で推移しており、それに伴ってウイルス病の発生程度が抑えられました。また、懸念であった天敵によるキュウリへの食害についても問題になる被害は確認されませんでした。今回の結果を受け、生産者からは「クレオメの密度が高いほ場でも食害が見られず安心した。今後も天敵を利用したい。」などの声が聞かれました。一方で天敵の生息数が少なかったほ場もあり、天敵に影響を及ぼす薬剤散布したことが原因と推察されました。
これを受け、当課では「天敵を用いた防除暦」の作成を計画しており、今後はキュウリ部会等への周知を行い、地域での普及に取り組んでいきます。

2026年3月

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プロジェクト発表の様子
交流会の様子

Kuma New Farmers’ Meetupの開催

球磨地域では、新たに就農した農業者の歓迎会・交流会と、青年農業者クラブ員がプロジェクト活動発表等を行う青年農業者会議を、「Kuma New Farmers’Meetup」として合同で開催しています。今年は12月10日に開催し、新規就農者5名をはじめとして、青年農業者クラブ員、指導農業士、JA、市町村など35名の出席がありました。
第1部の歓迎会では、新規就農者が自己紹介を行った後、くま農業活性化協議会から記念品が贈呈され、先輩農家から歓迎の言葉が送られました。
第2部の意見発表・プロジェクト活動発表では、7名のクラブ員が農業経営の目標や課題解決について発表し、新規就農者も熱心に聞き入っていました。審査の結果、「白ネギの品種及び海藻エキス活用の検討」を発表した多良木町の中神仁志さんが、最優秀賞に選ばれるとともに、7名全員が県青年農業者会議に推戴されました。
第3部の交流会では、普及、市町村、ベテラン農家を含めた出席者で5~6人のグループをつくり、農業の世界へ飛び込んだきっかけや現在の課題等について意見交換を行いました。新規就農者やクラブ員にとって、互いに学び合い、刺激し合う場となり、信頼できる関係性の構築につなげることができました。
農業普及・振興課では、新規就農者やクラブ員が一歩ずつ成長して球磨地域農業の未来を切り拓いていくことを目指し、今後も若手農業者の相互交流や資質向上の機会を作っていきます。

2026年2月

令和7年度くまもと農業女性ネットワーク全体研修会の開催

球磨地域農業女性アドバイザーネットワークは、11月17日、全県組織のくまもと農業女性ネットワークと共同で、多良木町登録有形文化財「交流館石倉」において、県内の女性農業者を参集しての研修会を開催しました。
本研修会は、県内の女性農業者が明るく元気に働けるよう、各地の農業を学び、魅力ある経営と生活について楽しく語り合うことを目的としています。球磨地域での開催は平成24年以来で、県内全域から約100名の参加がありました。
プログラムでは、まず人吉市役所より令和2年7月豪雨による当日の被災状況から復旧・復興の状況についての講演が行われました。次いで球磨地域女性農業者有志による経営内容及び日々の営農風景の紹介がありました。
後半では、多良木町及び湯前町の住職コンビ「Seppo-CCQ」による漫才法話が行われ、現状を把握することの大切さや球磨地域で実際にあった食を通じた心温まるエピソードが紹介されるなど、笑いの中にも経営・生活を豊かにする上で、示唆に富む話を聞くことができました。最後に、球磨ネットワーク会員が厳選した球磨地域ならではの農産物及び加工品およそ40アイテムを持ち寄ったお楽しみ抽選会が行われました。
参加者には、研修を通じて球磨地域の農業の実情や特徴を知ってもらうとともに、終始、和やかな雰囲気での情報交換を行ってもらうことができました。
当課は、引き続きネットワークの活動支援を通して、女性農業者の経営参画や相互の交流の促進を図り、球磨地域農業の活性化につなげていきます。

2026年2月

会場の外観
肥育経営に関するパネルの説明の様子

球磨地域畜産振興ふれあい祭りが開催されました

球磨地域における和牛繁殖経営は、高齢化や担い手不足、そして今後予定されている市場統合に向けた地元球磨家畜市場の閉鎖の影響で、農家戸数が減少傾向にあります。
こうした中、球磨地域の特に若い消費者が少しでも畜産業に興味を持ってもらうことを目的に、地域の畜産業を盛り上げる新たな取組みとして、くま和牛改良組合青年部をはじめとする関係機関が連携し、球磨家畜市場にて「球磨地域畜産振興ふれあい祭り」を11月29日(いいにくの日)に開催しました。
祭りでは、畜産業への理解促進の取組みとして、「牛さんのひみつ」と題したスタンプラリーや、畜産をテーマにした〇✕クイズ、飼料ロールお絵描きコンテスト、育成ステージ毎の和牛の生体展示等が行われました。
農業普及・振興課は、スタンプラリーを担当し、牛の出生から食卓までの流れを説明した6枚のパネルを作成し、当日の説明を行いました。
また、消費拡大の一環として、市場敷地内に牛肉販売所とバーベキュー場を設けており、会場は牛肉の購入を求める消費者と焼肉の熱気に包まれました。
今回の祭りは、地域ぐるみでの消費者向けの活動として初の取組みでしたが、関係機関が一丸となって企画・運営にあたったことで、大きなトラブルもなく、想定をはるかに上回る来場者があり、盛況に終えることができました。
今後も当課では、管内肉用牛産業の持続的な発展に向けた支援を継続していきます。

2026年2月

勉強会の様子

肉用牛生産性向上に係る勉強会を開催しました。

球磨地域では、生産者の高齢化及び後継者不足、資材価格高騰等の要因により、畜産農家の営農継続が困難となる中、繁殖成績及び飼養管理技術の向上を図る「球磨地域肉用牛生産性向上プロジェクト」を実施しているところです。
今回、本プロジェクトの一環として、肉用牛繁殖農家向けに冬場の子牛管理をテーマにした勉強会を開催しました。
勉強会は、講師に招待した熊本県農業共済組合家畜診療所菊池支所の藤田敦巳氏から、冬場に発生する子牛の体温低下のメカニズムや保温の方法についての詳しい説明とともに、体調管理が難しい子牛の免疫機能を向上させるには、初乳が重要であることが説かれました。今回の勉強会では、実際の臨床知見を踏まえて説明があったことで、問題→課題→対策→検討の流れをイメージしやすい内容となりました。
講演終了後、代用乳の選定や家畜診療所の在り方について等、農家からたくさんの質問があり、非常に有意義な勉強会となりました。
今後も当課では、本プロジェクトに係る勉強会の開催等を継続的に支援し、球磨地域の肉用牛産業の持続的発展につなげていきます。

2026年2月

実演前の説明の様子
SGS製造の様子

飼料用米におけるSGS製造実演会を南稜高校で実施

農業普及・振興課では、昨今の飼料価格高騰に対応し、畜産用飼料の安定供給を目的とした飼料用米の推進に取り組んでいます。
本年は、熊本県立南稜高等学校と連携し、飼料用米の生産から籾米のソフトグレインサイレージ(以下、SGS)の製造と、SGSの給与試験を計画しており、令和7年11月5日に同高校神殿原農場で、同高校のほ場で生産した飼料用米のSGS製造実演会を実施しました。
実演会は2部制で行い、午前の部は市町村や関係団体を参集した実演会を行い、午後の部では同高校の生徒が中心となってSGSの製造を行いました。生徒たちは、国内の畜産飼料の情勢やSGSの製造方法、利用するメリット等を説明し、SGS推進への理解を深めてもらいました。
実演では事前に乾燥させておいた籾米を、粉砕機で破砕し、製造後のSGSの水分含量が30%程度になるように加水し、発酵を促進するための乳酸菌(製品名:畜草2号)を添加した後、袋詰め、脱気の順で製造を行いました。生徒たちは、粉砕後の重量測定や加水作業、脱気作業等を積極的に行いました。
今後、2か月ほど発酵させてSGSが完成したのち、同高校で飼養している肥育牛への給与試験を、令和8年1月ごろから始める計画です。
当課では引き続き、安定的な畜産経営の実現のために支援をしていきます。

2026年2月

当日の収穫の状況
収穫されたかぼちゃ

オープンラボを活用した農業体験学習の実施

令和7年11月4日に球磨農業研究所にて、あさぎり町立あさぎり中学校の生徒による、かぼちゃの収穫体験が行われました。
あさぎり町では、令和2年度から球磨農業研究所の「オープンラボ機能」を活用した「あさ中農業体験ラボ」を実施しており、町内の中学生に対し、スマート農業や野菜栽培を中心とした農業体験学習を実施しています。令和7年度は、「栗のめぐみ」という小ぶりのかぼちゃの栽培に取り組みました。
当日は、当課の担当者とあさぎり町役場の職員が、収穫方法の説明やマルチの片づけ方など、クラスごとに指導にあたり、全員で収穫を行いました。
今年は、秋の高温のため、一部熟れすぎた果実もありましたが、かぼちゃの収穫を初めて行う生徒もおり、農業や収穫の喜びに触れる良い機会となりました。生徒たちは楽しそうに学校まで持ち帰りました。
農業普及・振興課では、これからも、将来の農業担い手確保のため、また消費者の食への関心を高めるため、教育現場と連携して農業の理解促進を進めていきます。

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