低濃度エタノール土壌還元消毒の取組み~取り組み方を改善して土壌還元消毒効果をUP~
JA熊本市トルコギキョウ部会(4戸)では、令和6年度にジャパンフラワー強化プロジェクト推進事業(国)を活用して低濃度エタノールを使った土壌還元消毒に取組み、立ち枯れ症状発生割合を40%から5%程度まで低下させることができました。
このことから、部会では低濃度エタノールを使った土壌還元消毒を今後も継続して取り組むことにしています。
そこで、この手法をより効果的に実施できるよう、令和7年6月4日に日本アルコール産業(株)から講師を招き意見交換会を開催しました。会の中では、①土壌還元消毒実施前のほ場の均平化、鎮圧、除草の必要性、②低濃度エタノール投入前のほ場への散水量、③添加した副資材に含まれる窒素分を考慮した基肥投入量、④土壌還元消毒実施時の畝立ての有無による効果の差異等に関して、活発な意見交換が行われ、今後の取組みに生かしていくことで一致しました。
今回実施した意見交換会で得た手法を現場で取り組むことで、立ち枯れ症状発生割合が低く推移し単位面積当たりの生産数量が高位安定することが期待されます。
農業普及・振興課では引き続き、トルコギキョウ生産が安定して行えるよう、生産者への技術的な支援を進めていきます。