熊本エリア

熊本地域は熊本市を所管しています。九州の中央、熊本県の西北部に位置し、金峰山を主峰とする複式火山帯と、これに連なる立田山等の台地からなり、東部は阿蘇外輪火山群によってできた丘陵地帯、西部は白川の三角州で形成された低平野からなっています。米や温州みかんが本県農業産出額の約14%を占めていて、特に野菜と果樹は県内でもトップレベルの産地です。

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県央広域本部 農林部 農業普及・振興課

〒862-8570 熊本市中央区⽔前寺6−18−1(防災センター内)

電話:096-333-2776

FAX :096-333-2781

熊本エリア普及現地情報

2026年3月

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今こそ、ふるさと食の名人が必要! ~高校生のからし蓮根づくりを通して~

地域の郷土料理や食文化に対する理解促進及び次世代へ伝承することを目的に、毎年、小学校~高等学校を対象に「くまもとふるさと食の名人」の出前講座が実施されています。
12月1日~5日までの連日、第一高校1年生9学級372人を対象に「家庭基礎」の授業として、「おせち料理」づくりの指導を名人3人で行いました。
おせちの目玉は「からし蓮根」ですが、食べたことがない高校生が半分以上おり、デモンストレーションを見せると、「揚げてあるの?」という声が飛び出し、名人もビックリ。郷土料理や食文化は、意識して伝えていかないと断絶してしまうという危機感を持ちました。
しかし、からし蓮根を教えられる名人は非常に少なく、数年先には、要望があっても派遣が難しくなる時が到来しそうです。本県では今年から「食のみやこ熊本県」というキャッチフレーズを打ち出しました。取組みを後押しするためにも、レストランや商工業者だけでなく、食の名人などの郷土料理の伝道者となるボランティアの育成が必要です。
当課としては、引き続き食の名人の活動を支援することで、地産地消や農業への理解活動の促進、次世代への食文化継承と併せて、人材育成に努めてまいります。

2026年3月

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せん定後の「太秋」
大きく切り戻した様子

大玉「太秋」への第一歩、始動!

「太秋」は、高糖度でサクサクとした食感があることに加え、大玉であることが非常に魅力的な品種です。大玉果を生産するにあたって、冬季のせん定は重要な管理作業になります。そこで、12月11日にJA鹿本と協力し、熊本市植木町で「太秋 せん定講習会」を開催しました。
せん定の目的は「大玉果生産及び連年結果」、「管理作業性の向上」、「果実品質向上」の3点です。今回の講習会では特に、「側枝の更新による着果しやすい樹相づくり(生産安定)」と「樹高を下げることによる作業性の向上」を重点的に指導しました。本年産の「太秋」は果実となる雌花が少なく、フジコナカイガラムシなどの病害虫被害によって、計画数量を下回る生産量となりました。せん定は、充実した結果母枝※を確保するだけでなく、通風性も改善でき、病害虫対策にもつながります。
せん定の実演により、当日の参加者18人からは、大きく側枝を切り戻す意味など具体的な質疑応答が活発に行われ、令和8年産に向けて非常に有意義な講習会となりました。
せん定は、大玉生産・果実外観向上に向けた重要な管理作業であると同時に、令和8年産の生産スタートを意味します。ただし、せん定だけで大玉生産や連年安定生産が実現するわけではありません。今後も、生産者の栽培管理技術の向上と安定した生産体制の確立に向けて、継続的に技術指導・支援を行っていきます。

※結果母枝:「雌花(果実)が着生する枝」の元となる枝

2026年3月

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我が家の取組にご意見ください!! ~熊本市青年農業者会議を開催~

熊本市4Hクラブは、30代前後のベテランクラブ員が多数在籍し、若手クラブ員の割合が少ない状況に加え、それぞれが生産・経営上の問題及び課題を抱えています。
そこで、問題の解決方法や発展方向を見いだすとともに営農意識や経営能力の向上を目的に、令和7年12月12日に防災センターで熊本市青年農業者会議を開催しました。青年農業者の主張部門に1名、プロジェクト活動部門に4名の計5名が発表し、県大会発表には4名が選出されました。
主張部門では、就農して3年目の自分が感じた成長部分と直面した問題について振り返るとともに、今後の目標達成に向けた取り組みについて発表しました。
また、プロジェクト部門では、水稲の販売を任せられ、加えて直接販売分も増加していることから現状把握と近年の高温による品質低下への対策検討、これまで取り組んできたプロジェクトの成果を総動員したナスの反収向上への取組、4Hクラブ員の減少を止めるための試み、突然経営主となったクラブ員による経営状況の分析について発表が行われました。
クラブ員は主に9月から12月の間、生産管理の合間をぬって計8回の検討や発表準備を経て本番に臨みました。審査員からは、各発表に対して励ましの言葉をいただくだけでなく、取組に対する改善のアドバイスをいただき、発表したクラブ員以外も含め、今後のプロジェクトにどう取り組んでいくかを考える良い機会となりました。
農業普及・振興課では2月開催の県大会に向けて、そして更なる営農改善に向けて4Hクラブ員が積極的に活動していけるよう、支援を継続していきます。

2026年3月

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熊本市4Hクラブ×熊本農業高校=熊農インターン ~高校生に興味を持ってもらうために~

熊本市4Hクラブは、毎年若手生産者が入会していますが、30代前後のベテランクラブ員が中心で、若手クラブ員の割合が少ない状況です。
当クラブではクラブ員の確保を課題とし、農業や4Hクラブの魅力を発信するため、令和7年7月11日に第1回熊農インターンと題し、熊本農業高校生との交流会を開催しました。終了後、高校生を対象にアンケートを実施したところ、「果樹、畜産の生産者とも話したかった」、「色んなクラブ員と話したかった」等の回答がありました。
そこで、クラブ員が他地方の4Hクラブに相談したところ、計4名のクラブ員に協力してもらえることになり、12月10日に第2回熊農インターンを開催し、高校生16名、クラブ員9名(他地方含む)、普及1名の計26名が参加しました。
インターンでは、クラブ員、高校生及び普及員を交えて2グループに分かれて座談会形式で意見交換を行いました。クラブ員からは農業のやりがい、自身の栽培品目及び経営について、これまでの経験と感想を交えながら説明し、学生からは就農するか、農業法人に就職するか等将来の悩みについての質問が多くあり、活発な意見交換が行われました。
終了後、参加した学生からは「自分の知らない現場の実状がたくさん聞けてよかった」、「農家によって様々な考え方があって、とても勉強になった」、「社会に出る身として色々役に立つことを知ることができ、とても為になった」等の感想がありました。
熊農インターンは、次回3月に行う予定で、アンケート結果をもとに次回の交流内容について高校側と協議する予定です。
当課では、熊本市4Hクラブを含む若手農業者育成の活動を引き続き支援して参ります。

2026年2月

栽培管理講習会の様子
実際に摘花を行う様子

いちごの出荷始まる ~生産者の所得向上を目指して~

JA熊本市白浜苺部会(部会員数18名)では、河内町白浜地区で約7haを作付けされています。
今年度も、昨年同様秋季の高温の影響で花芽分化が遅延し、例年と比べて10日程度遅れての定植となりました。部会からは、年内収量及び総収量の確保を心配する声が挙がったため、以下の取組を行いました。
まず、9月に頂果房の花芽分化確認後の定植を実施しました。次に、生産者からマルチ及び天井ビニールの展張日に関する質問があったことから、その判断の基礎資料とするために、10月に第一次腋果房検鏡を実施し、展張基準日を決定しました。
その結果、11月25日から出荷開始となり、年内収量を確保できる見込みとなりました。
12月上旬には、いちごの品質低下及び年明け後の株の成り疲れによる減収を防ぐために、生産者とその従業員を対象に摘花・栽培管理講習会を実施しました。そこでは、生産者のほ場で摘花方法を実演し、現場の生育状況に応じた摘花方法を指導しました。生産者・従業員からは、「どの花をどの程度摘花すると良いかわかった」等の声が挙がりました。
現在、生産者5名を対象に、環境モニタリング装置を設置しています。当課では、生産者がデータに基づいた栽培管理を実施し、収益向上に繋がるよう引き続き指導していきます。

2026年2月

研修会の様子
個別相談会の様子

第2回新規就農者等研修・交流会を開催!

県央広域本部農業普及・振興課では、熊本市やJA等と連携して新規就農者の育成に向けた支援を実施していますが、営農を始めてみて、技術の未熟さや営農に対する不安の声が巡回等でよく聞かれます。
そこで、就農後おおむね5年以内の新規就農者を対象に、12月2日(火)熊本県防災センターにおいて、基本的な知識を共有し営農への不安を少しでも解消してもらおうと2回目の新規就農者等研修・交流会を開催しました。
研修会は3部構成とし、1部は「栽培の基礎は土づくりから」として県農業革新支援センターの宮﨑主幹から、①土壌は、地域・ほ場ごとに性質が異なる、②有機物施用が効果的、③土壌分析の活用等について、写真等を使ってわかりやすく説明がありました。2部は「農業制度資金の豆知識」として当課の倉岡参事から、①知っていてほしい制度資金、②資金繰り計画の重要性等について、今後の経営への参考となる情報提供をしました。3部は、講師や関係機関の担当者への個別相談会とました。
参加者は、真剣に講話を聞き、熱心に相談され、「安定生産への支援を継続してほしい」、「定期的に開催してほしい」などの意見もあり、当課では新規就農者の技術力と経営力の向上につながる支援を継続していきます。

2026年2月

「みかん塾」収穫作業中
相談対応

産地の新たな担い手確保に向けて進行中!

熊本市では、県、熊本市、JA熊本市と連携し、熊本市河内地区を中心とした柑橘産地において、新たな担い手に加え、親元就農者の育成・確保に重点的に取り組んでいます。
今年度開始した「河内みかん塾」は11月に4回開催し、延べ6名がトライアル研修を受講しました。座学でみかん全般について学んだ後は、受入農家や従業員の方々と一緒にみっちりと収穫作業を行いました。中には研修後も継続して収穫手伝いに行かれるなど、就農を具体的に検討し始めている参加者もありました。
また、新たな担い手を呼び込むため、11月9日には大阪で、23日には東京で開催された「新・農業人フェア」に出展しました。
大阪では雇用就農に興味のある方々が、東京ではIターン・Uターンで農業をやってみたい方々が相次いで相談に訪れました。希望する地域や品目が決まっていない中で、「熊本(河内)」や「みかん」を体験できるトライアル研修「みかん塾」は高いPR効果があったようです。
今後も担い手確保育成の実現に向けて、関係機関と一体となって、福岡市での相談会出展や第2期みかん塾のなどの取組み、継承可能候補園のリストアップなどに取り組んでいきます。

2026年2月

みかん栽培についての座学
みかんの現地体験の様子

食育講座「河内みかん物語~おいしいみかんができるまで~」

農業普及・振興課では、熊本市内の子どもたちが河内地域や農業への関心を持つきっかけを作る活動に取組んでおり、河内公民館が主催する食育講座「河内みかん物語~おいしいみかんができるまで~」の開催を支援しています。本取組は4家族13名が参加し、温州みかん栽培の一年間の管理作業や、栽培における工夫などを座学や現地体験にて学習しました。
1回目の4月26日には温州みかんの花のスケッチ、2回目の7月19日には摘果作業について学習し、11月15日の最終回では収穫体験を行いました。子どもたちは3回の体験を通して温州みかんの生育過程を観察し、講座開催当初から大きく様変わりした温州みかんの成長に驚きながら収穫作業や果実の糖度測定を行うなど、楽しく農業に接しました。また、質問コーナーでは子どもたちだけでなく保護者からの質問も多く、農業への関心を高める機会になりました。
当課では、引き続き地域農業の理解を深めるために、食育に取組みながら子どもたちへ河内地域と温州みかん栽培の魅力を発信していきます。

2025年12月

食の技を若人へ!~食の名人学校派遣事業始まる~

地域の郷土料理や食文化に対する理解促進及び次世代へ伝承することを目的に、小学校~高等学校を対象に「くまもとふるさと食の名人」の出前講座が毎年実施されています。今年も、済々黌高校を皮切りに名人の学校派遣事業がスタートしました。
10月6日、8日、14日と、「食文化」を受講する3年生に、食の名人の早田雅美氏による「デコ巻きずし」講座を開催。すしめしを海苔に広げ、漬物やチーズかまぼこを目やくちばしに見立てて、ペンギンの巻きずしを作りました。途中、海苔の表裏が分からない等のハプニングはあったものの、全員かわいい巻きずしを完成させ、日本食の良さを実感してもらいました。
また、10月22日、29日には、尚絅高等学校でも3年生の「フードデザイン」の授業で、食の名人の杉本純子氏、上村きみ子氏による「だご汁」や「いきなり団子」づくりを実施。農家のお母さん直伝のだご練りに悪戦苦闘しながら、出来上がっただご汁等に舌鼓を打ちました。
当課としては、食の名人の活動を支援することで、地産地消や農業への理解活動の促進、ひいては、地域への愛着や誇りを育て、次世代への食文化継承を目指してまいります。

2025年12月

現場事務所実演の様子
焼却実演の様子

県央広域本部家畜伝染病防疫演習を開催

10月22日・27日に鳥インフルエンザなどの特定家畜伝染病発生時に的確で迅速な後方支援体制がとれるよう、関係機関、市、県の関係者119人を参集し、家畜伝染病防疫演習を開催しました。
演習は2日に分けて開催。1日目の10月22日には座学と現場事務所の実地演習を行いました。座学では、中央家畜保健衛生所から家畜伝染病の概要と発生状況について、当課からは管内で発生した際の防疫体制と対応の流れについてそれぞれ説明を行いました。実施演習では、雨天のため、室内での実演となりましたが、現場事務所について役割や設置について説明し、防疫従事者の受入れから送り出しの実演を行い、具体的な作業の流れについて確認することができました。
2日目の10月27日には、熊本市東部環境工場焼却の実地演習を行い、小規模養鶏場・大規模養鶏場のそれぞれで発生した場合を想定し、焼却するための施設の準備を行い、運搬車両を消毒し施設内へ密閉容器を搬入しピットへ投入する流れを確認することができました。
今後も当課では、万が一の発生時に迅速かつ的確な初動防疫が行えるよう、引き続き関係機関と連携し、より一層の防疫体制強化に取り組んでいきます。

2025年12月

研修会の様子
ウイルス病発生状況調査の様子

熊本市植木地区のウリ類ウイルス病対策研修会開催 ~天敵を利用した防除技術など新たな取組への第一歩~

JA鹿本園芸部会植木支部(部会員251名)では、スイカ、メロン、キュウリ等ウリ類の栽培が周年で行われています。
このため、微小害虫(タバココナジラミやミナミキイロアザミウマ)が媒介するウイルス病の対策に地域一体となって取り組んでいますが、近年の夏場の異常気象による微小害虫の多発や薬剤抵抗性の発達などで、ウイルス病が増加傾向にあります。
このため、11月5日、6日に防除対策研修会を開催し、両日で48名の参加がありました。
研修会では、まず近年の微小害虫やウイルス病の発生の特徴について説明し、次に県内他産地も含めた防除対策の展示ほ結果について説明しました。
夏場でも通気性の良い防虫ネットや光捕虫器を用いた物理的防除、またナス等で利用されている天敵「タバコカスミカメ」をスイカに利用した展示ほ結果に特に参加者の関心が寄せられました。
農業普及・振興課では、今後も関係機関と連携し、ウイルス病対策の確立・普及に取り組みます。

2025年12月

説明の様子

市内の小学校3年生へ柑橘選果場を案内

JA熊本市の夢未来柑橘選果場では、温州みかんの出荷シーズンに合わせ、選果量が増加する10月から11月にかけて、市内の小学校70校を主な対象として選果場の施設見学対応を行っています。この活動は小学3年生の社会科見学の一環として、地元の農業に関する知識を深めることを目的に実施されており、JA熊本市、熊本市及び当課が分担して対応しています。
見学では、まず選果場の概要についてクイズも交えながら説明を行い、その後、実際にみかんが選果レーンを通過して選別されていく様子を案内しています。小学生からは「美味しいみかんの見分け方」、「みかん生産で大変な作業は何か」、「選別で外れたみかんはどうするのか」などの質問も積極的に挙がり、見学を通じ柑橘の生産・出荷に関するイメージを深めてもらうことができています。
また、見学に参加した小学生の中には、みかん生産者の子供もおり、親や祖父母の仕事について更に理解を深め、将来の職業を考える上でも良い機会の一つになっているようです。
農業普及・振興課では、管内の果樹振興の一環として、引き続き関係機関と連携し、果樹産業の理解促進活動を進めていきます。

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