芳野地区の豊かな恵みを思い出に! ~ふるさと食の名人が中学3年生へ食の技伝承~
熊本市西区河内町の「くまもとふるさと食の名人」は、熊本市立芳野中学校3年生を対象に、毎年、郷土料理の実技指導を通じて、地域の農業や食文化を継承する活動に取り組んでいます。
きっかけは、県の委託事業等を活用した名人の活躍の場づくりでしたが、学校のカリキュラム変更に伴い、今の時期にボランティアとして実技指導を行っているそうです。
6月13日、3年生17名に「筍のちらし寿司、じゃがいもの照り焼き、キュウリのもろみ添え、梅ジュース」などの山の恵みあふれる芳野地区ならではの味を伝授。
2時間ほどかかって無事に4品を完成させました。
また、当日参加できなかった名人1人からは、サプライズで「みかん果汁入りカステラ」の差し入れがあり、中学生は美味しさに笑顔を見せていました。中学校生活の締めくくりを控え、学生は動画を自主制作しており、食の名人へのインタビューも撮影されるなど、両者にとって良い思い出となりました。
芳野地区でも核家族化が進み、自宅でちらしずしなどを作る家庭は珍しくなりました。当課としては、食の名人の活動を支援することで、地産地消や農業への理解活動の促進、ひいては、地域への愛着や誇りを育て、住民や出身者が自ら守っていく地域づくりを目指してまいります。