大豆新品種「フクユタカA1号」の現地検討会を実施
令和6年10月21日、(農)秋津営農組合の大豆ほ場でJA熊本市管内(大豆作付面積約140ha)の大豆生産者を対象に、大豆新品種「フクユタカA1号」の収穫前の生育状況に係る現地検討会を実施しました。当課管内では約650haの大豆が作付けされており、「フクユタカA1号」は難裂莢性(莢がはじけにくい特性)を持つことで収穫適期幅が従来品種より長く、大豆の作付面積が拡大する大規模法人等で収量向上に資することが期待されています。
当日は(農)秋津営農組合の生産者をはじめ、県内大豆種子の約9割を生産する健軍大豆種子部会の部会員(8名)など約20名を参集し、当課から農業研究センター発表の「農業の新しい技術」を基に難裂莢性や大粒比率がやや高いこと、遅播きした場合に青立ちが多いことなど当該品種の特性を紹介した後、JA熊本市から過年度の展示ほ結果について報告がありました。
次に、本年産の生育状況を確認するため、(農)秋津営農組合の試験栽培展示ほ場にて生育量の違いや着莢状況の観察を行いました。ほ場を観察した生産者からは、「『フクユタカ』より草丈が高い」、「今年8月の少雨のわりには着莢が良い」といった意見が聞かれました。
当課では引き続き、生育状況の調査や生産物の収量・品質の調査により地域適応性を評価し、管内の品種転換に向けて支援を行っていきます。