加工用ホウレンソウ大規模産地形成にむけて
熊本大同青果(株)は、国庫事業を活用し、ホウレンソウ等青果物冷凍加工施設の整備を進めています。連携するJA熊本市では、目標80ha程度のホウレンソウ産地を形成するため、昨年度から普及・振興課と連携し、栽培や機械化体系の検討など生産者・生産組織への導入を図るための取組みを行っております。今年は7名が3.7haで試験栽培を行い、関係機関と連携し、安定生産技術の確立に取組んでいます。昨年は排水不良や肥料切れによる葉の黄化と収穫時の雑草混入が発生し、収量低下と除草対策が課題となりました。そのため、今年度は会議や調査、現地検討会などを随時実施し、適切な施肥体系や排水・除草対策、pH調整の徹底を指導しました。11月収穫の実証ほでは、商品果収量が1.5t/10a(前年比170%)、雑草混入率が0.2%と収量・品質とも良好な結果が得られました。2~3月収穫分も、順調に生育しています。
当課では、今後もJA熊本市とともに、更なる面積拡大に向けて安定生産技術の確立及び支援を行ってまいります。