玉名エリア

玉名地域は荒尾市、玉名市、玉名郡を所管しています。熊本県の北西部に位置し、有明海に面した平坦水田地域、金峰山や小岱山の山麓地域及び北東部の中山間地域の3地域に大別され、本地域の中央を阿蘇外輪山を水源とする菊池川が南北に流れています。
主な経営品目としては、平坦水田地域を中心に施設野菜や米・麦・大豆等が、山麓地域では温州みかん・ナシ等の果樹が、中山間地域では畜産など多彩な農業生産活動が行われています。

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県北広域本部 玉名地域振興局 農業普及・振興課

〒865-0016 玉名市岩崎1004-1

電話:0968-74-2136

FAX :0968-74-2194

玉名エリア普及現地情報

2026年2月

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実演の様子    
実演の様子    

土層改良検討会

和水町の板楠ホオズキ生産組合は、令和元年からホオズキの栽培に取り組んでいます。しかし、生理障害の発生により収益が低いことが問題となっています。生理障害発生の原因の一つとして排水不良が考えられたため、昨年、土層の物理性改良のため耕盤破砕を実施しました。その結果、令和7年産は生理障害が軽減されました。
一方で、県内では、クリの新植が進んでいます。しかし、排水対策が不十分な水田跡地に植栽し、生育不良となることが問題となっています。そこで、ホオズキで実施した耕盤破砕をクリ新植前の排水対策として活用することを検討するため、県内の果樹担当者に呼びかけ、耕盤破砕検討会を開催しました。耕盤破砕をする機械(カットブレーカー)は九州沖縄研究センター(以下「九沖」という。)から借り受け、ホオズキのほ場で実演後、破砕後の土壌の状況、水田跡地での利用方法等を検討しました。九沖からは、実施上の注意点や多品目での実施例の説明がありました。果樹では、傾斜地の園地が多いため、省力化・作業効率化のためには、水田等平坦地への植栽も一つの方法となります。今回実施した耕盤破砕が、果樹の平坦地導入を進める上での課題解決の一助になることが期待されます。

2026年2月

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収穫直前のイチゴ
遮光資材を活用した育苗の様子

玉名のイチゴ出荷開始!

令和7年11月下旬からJAたまなイチゴ部会の出荷協議会が開催され、玉名地域のイチゴの出荷が本格的に始まりました。玉名地域の共販出荷では、生産者数189人が約47haでイチゴ栽培に取り組んでおり、県育成品種「ゆうべに」を中心とした栽培で年内の生産量を確保し、関東や関西を中心に玉名産のイチゴを届けています。特に8月の大雨では、玉名地域でも多くの生産者で育苗や定植前の本ぽが浸水しましたが、復旧が間に合い、9月下旬には無事に定植することができました。
イチゴの生産上の課題として、育苗期の高温と花芽分化の遅れへの対策が求められており、当課では今年の6月から定植期にかけて遮光資材や紙ポット、短期株冷処理(苗の冷蔵による花芽分化斉一化処理)の効果について展示ほを設置し、生産者や関係機関と検討を行いました。また、昨年は未分化状態で定植が行われ年内収量が大きく減少した事例を踏まえ、花芽分化確認後の適正な定植をJA指導員と連携しながら現地検討会で呼びかけを行いました。この結果、定植のピークは5日程度遅くなりましたが、昨年より開花の揃いは良い状態で年内収量も確保できる見込みです。
今後も生産者や関係機関と連携しながら、イチゴの安定出荷を目指して支援を継続して参ります。

2026年2月

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アシストスーツの装着体験
情報交換会

「アシストスーツは導入前の体験が大事!」玉名地方農業振興同友会全体研修会の開催

玉名地方農業振興同友会では、会員の資質向上と交流による相互理解を目的に年数回の研修会を開催しています。本年度2回目となる研修会は、作業負担の軽減や腰痛等の予防に有用なアシストスーツに関する研修の要望があり、アシストスーツの装着体験研修会を開催しました。
研修会当日は、22名の参加があり、半数以上が夫婦での参加でした。研修会では、当課からアシストスーツの長所・短所や価格等の説明を行い、その後、用意した7種類のアシストスーツを会員や夫婦自らが装着して、着脱が一人でできるか、強度の調整のし易さと効果、装着しての動きの制限等を確認しました。
参加した会員の大部分はアシストスーツを装着することが初めてであり、用意されたアシストスーツ数種類を試しながら、「他人の意見よりも導入前に自分で体験することが大事」という声が多く聞かれました。研修会後には情報交換会が行われ、アシストスーツの話題の他にも多くの話題で盛り上がり、盛会のうちに研修会は終了しました。
当課では、今後とも会員の要望に基づいた同友会が企画する研修に対する支援を行い、農業者の経営改善に向けた支援強化を図ることにしています。

2025年12月

(農)よなだがナスの収穫体験イベントで小学生の郷土愛と農業 愛を育む

10月7日に南関町の(農)よなだがナス栽培ほ場に地元南関第四小学校2年生9人とその保護者、教師を招いて収穫体験イベントを開催しました。当課は、企画・準備から実施までの活動を支援しました。
はじめに、打越組合長から法人の活動や地域の農地を守っていることなどを紹介した後、組合員からナスの収穫方法や注意点について説明しました。収穫体験は5つのグループに分かれ、それぞれに組合員が補助に付いて行いました。また、ナス収穫後は、傍らに栽培中のからいも掘りも体験してもらいました。
児童は、ナスの収穫では真剣な眼差しでナスの見極めや正しいハサミの使い方にチャレンジし、からいも掘りでは株引きや土堀りに夢中になっていました。終わりの会では「ナスの収穫法が分かった」、「大きい芋が取れてたのしかった」等の感想が活発に発せられ、児童にとって郷土の営みや農業を知る良い機会になったと思います。
(農)よなだは中山間地の小規模な法人ですが、高収益品目としてナスを導入し、地元への農業理解活動にも活用する他、レンゲを栽培して耕蜂連携や地力増進に取り組むなど集落営農の持続に積極的に関わっています。当課は今後も、(農)よなだをはじめとする中山間地域の営農組織の活動支援を継続していきます。

2025年12月

あらたま窯元めぐりとコラボで花の消費拡大を

玉名地域では、切り花から鉢物まで様々な花きが生産されています。花き協会玉名支部では、管内産の花きのPR及び需要拡大のため花育等を行ってきました。今年は、これまで以上に広く消費者へ魅力を発信しようと、あらたま窯元めぐりと同時開催で花プレゼント企画を実施しました。「器と花のある暮らしを」をテーマに掲げ、13窯元と8花店に協力をいただき、窯元めぐり期間中に指定金額以上の焼き物を購入した方に玉名管内の花店で花と交換できる引換券を渡しました。窯元からは、いい取組みだという声があり、引換券を渡したお客さんからも喜ばれたようです。
近年は、住宅事情の変化や家に人を招くという習慣の減少等で、大きな花器よりも一輪挿しのような生活に溶け込むタイプの花器にトレンドがシフトしているようです。花の消費状況は変化しても、暮らしに彩を添える花の良さは変わりません。関係機関と連携して花の良さを発信する活動を継続していきます。

2025年12月

生育は良好で、着花も順調
色艶のよいナスが実る

玉名地域の冬春ナスの出荷が本格化!~夏秋作からリレーし、品質の高いナスを届ける~

玉名地域では、共販出荷で今季40名が17haで冬春ナスの栽培に取り組んでおり、現在、出荷が本格的に始まっています。当地域では、夏秋作でも54名が4.5haで栽培に取り組んでおり、両作型が重なる今の時期は、出荷をリレーして生産量を確保し、関西などの消費地に玉名産のナスを届けています。
令和7年産冬春作は、前年同様の8月1日から定植が始まりましたが、高温による初期生育の停滞や害虫多発等のため、前年より2週間遅れの9月17日から出荷が始まりました。その後も暖秋傾向が続き、10月下旬現在では出荷が本格化しています。
冬春作の生産上の課題として、定植後の高温対策が必須となっており、潅水方法や施設換気の活用等に関する対策技術を発信すると共に、遮光事例を調査し、生産者や関係機関と効果を検証しています。また、これから加温時期を迎えるにあたり、現地検討会と講習会で、省エネで暖房効果を確保するための施設整備や、収量向上と病害抑制につながる環境管理について、情報発信と指導を予定しています。
当地域のナス生産者が安定して長く栽培に取り組めるように関係機関と連携を密にして支援して参ります。

2025年12月

室内研修
現地研修

新規就農者を対象とした新規就農者研修会(園芸コース)の開催

玉名地域の新規就農者(就農後5年未満)は、新規学卒就農をはじめ、Uターン就農や新規参入と就農する形態も多様である中で、年齢層も20歳から70代前半と幅広く、栽培作物や目指す経営の姿も多様化しています。
そこで、当課としては、新規就農者に対して、今後とも営農を継続し、安定的な農業経営の確立に資するため、早期の栽培技術の習得や経営の更なる改善を図るために、8月に開催した果樹及び土地利用型作物の研修に引き続き、農業研究センターの協力のもと、園芸作物栽培の研修会を開催しました。
今回の研修会には4名の参加があり、野菜研究室から試験研究状況の説明を受けた後、トマト、ミニトマト、イチゴ、ナスの栽培状況の視察を行いました。
参加者は、自分が栽培するにあたっての課題や疑問点等、積極的な質問をするなど、自分の経営に少しでも役立てたいという思いを強く感じました。
また、研究員からは、明確な対策や助言をいただくことで、新規就農者にとって有意義な研修であったようでした。
次回は1月以降に新規就農者を対象に、品目別研修会を開催することとしています。
今後とも新規就農者に対する支援を図り、新規就農者の経営改善に向けた支援強化を行うことにしています。

2025年11月

ドローン防除 
検討会の様子 

労力軽減によるミカン産地の維持にむけて -ドローン防除の検討-

玉名地域のミカンは、農家の高齢化、農家戸数の減少により、産地の維持が懸念されます。一方で、意欲ある若手の農家も一定数おり、ミカン園を維持するには若手の規模拡大が重要な要素の一つです。そのため、省力化を目的とし、ミカン栽培において最も労力がかかる夏場の防除の軽減のためドローン防除を検討しました。
7月と8月の2回、モデル園でドローン防除を実施しました。2回合わせて若手から高齢まで約50名の農家が参加しました。併せて、農業普及・振興課が主体となって、農薬の付着状況の調査を行いました。実施後は、ドローン防除が有効な園地や樹の状態、防除効果、経費について、農家から多くの質問があり、関心の高さがうかがえました。中には、高齢の農家からドローン防除ができればもう少しミカン栽培を継続できそうだ、という感想もありました。
今後は、収穫時の果実状態等を確認し、ドローン防除が有効であるかを検討していきます。ドローン技術が産地維持の一助になることを期待します。

2025年11月

夏秋ナス現地検討会にて栽培技術の底上げを支援

玉名地域では、令和7年産は共販出荷で57名の生産者が約5haの面積で夏秋ナスを栽培しています。出荷最盛期を迎える最中現地検討会を和水・南関地区(7月29日)と荒尾地区(8月13日)で開催しました。
収穫期序盤の露地栽培のほ場のナスは順調な生育状態でしたが、収穫期中盤にさしかかる雨よけ栽培のほ場ではやや管理の遅れが見られたので、不良果(花)の除去により着果負担を軽減させるとともに早めの剪定をするよう指導しました。
また、別のほ場では、幸いにも8月10日からの豪雨による浸水は見られなかったものの、土壌水分が多く、やや草勢の低下が見られたため、排水促進や追肥、早めの不良果の摘除で生育を回復するよう指導しました。
現地検討会後の講習会では、発生予察情報や捕殺調査結果をもとに、今後の発生増加が心配されるチョウ目害虫や微小害虫の防除対策を説明しました。
当課では、夏秋ナス生産の底上げに向け、生産者への支援を継続して参ります。

2025年11月

果樹コース
土地利用型コース

新規就農者を対象とした新規就農者研修会の開催

玉名地域の新規就農者(就農後5年未満)は、新規学卒就農をはじめ、Uターン就農や新規参入と就農する形態も多様である中で、年齢層も20歳から70代前半と幅広く、栽培作物や目指す経営の姿も多様化しています。
そこで、当課としては、新規就農者に対して、今後とも営農を継続し、安定的な農業経営の確立に資するよう、早期の栽培技術の習得や経営の更なる改善を図ることを目的に、新規就農者研修会を開催しました。
今回の研修会では果樹と土地利用型作物を栽培している新規就農者を対象に、農業研究センターの協力のもと、研修会を開催しました。
果樹コースでは6名の参加があり、果樹研究所で温州ミカン、ブドウ、ナシの栽培状況の視察と併せて、研究内容及び成果の説明を受けました。
また、土地利用型コースでは5名の参加があり、水稲の病害虫対策や高温対策等の研修に加え、水稲及び大豆の栽培状況の視察を行いました。
両コースとも参加者が積極的な質問をするなど、自分の経営に少しでも役立てたいという思いを強く感じました。
また、10月には園芸コースでも同様の研修を行う予定です。
今後とも新規就農者に対する支援を図り、新規就農者の経営改善に向けた支援強化を行うことにしています。

2025年11月

研修会
質疑応答・意見交換

「家族経営の効率を最大化するために」認定農業者連絡会議・農業振興同友会合同研修会の開催

玉名地域では労働力の確保が大きな課題となっており、昨年度は地域認定農業者連絡会議、農業振興同友会それぞれが労働力派遣企業を招き研修会を行いました。本年度は、労働力確保は全農業者に共通する課題として、家族労力の効率化に焦点を当て、認定農業者連絡会議と農業振興同友会とで合同研修会を開催しました。
研修会は、令和6年度県農業コンクール経営体部門秀賞受賞の富岡修氏を講師として招き、「家族経営の効率を最大化するために」をテーマに講演があり、玉名地域からは各市町認定農業者連絡協議会や同友会会員、関係者を含め約40名の参加がありました。家族経営がテーマということもあり、夫婦での参加も数組ありました。
富岡氏からは、家族労力を最大限に活用するための作業計画の立て方やスマート農業技術の活用のほか、販売戦略や人材育成など幅広い話題提供がありました。参加者の関心が高い話題でもあったことから、質疑応答の時間では参加者と講師との間で活発な意見交換があり、盛会のうちに研修会は終了しました。
当課では、今後とも認定農業者連絡会議や同友会が企画する研修に対する支援を行い、農業者の経営改善に向けた支援強化を図ることにしています。

2025年11月

発表の様子
表彰式

快挙!全国酪農発表大会で農林水産大臣賞受賞

令和7年7月17日から18日にかけて、全国酪農青年女性酪農発表大会が岡山市で開催されました。本大会は、酪農業の安定的発展を目指して全国の酪農家が意見交換を行い将来の酪農を担っていくリーダーを育成することなどを目的として、全国酪農青年女性会議及び全国酪農業協同組合連合会の主催により毎年開催されているものです。
4月に沖縄県で開催された九州大会を勝ち抜き、九州酪農青年女性会議の代表となった玉名郡和水町の(株)髙木牧場髙木大輔氏が酪農経営発表を行い、見事、最優秀賞である農林水産大臣賞を受賞されました。髙木牧場は、DIYやエコフィードの活用による徹底したコスト削減と、牛に負担をかけない管理による安定した乳量確保を両立しており、全ての発表者の中で最も経営の収益性や安定性、飼養管理水準が優れている点などが高く評価されました。
本大会を通して、全国の酪農家の経営に対する意識の高さを感じるとともに、牛への愛情を持ち、厳しい環境ながらも技術と工夫で酪農業を営まれている現状を知ることができました。当課では、生産者の取組みをしっかりと把握し、きめ細やかな支援を行ってまいります。

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