持続可能な中山間農業の実現に向けた取り組み
平成30年に県中山間農業モデル地区指定を受けた南関町米田地区では、農事組合法人よなだを中心として、高収益作物(露地ナス)の栽培や地域連携活動に取り組んでいます。
当法人の基幹作物は水稲であり、構成員が計15haの主食用米を栽培していますが、冬場はほとんどの水田で作付けがされていない状況です。一方、米田周辺には養蜂家が春先に蜜蜂の巣箱を置いており、蜜源が求められています。そこで、当法人と養蜂家双方にメリットのある取り組みとして、水田の地力増進と蜜蜂の蜜源確保を目的とした水田へのレンゲ播種を行うこととしました。
水稲収穫前の9月26日、地元小学生との地域連携活動の中で、ドローンによるレンゲ播種及び児童による播種体験を行いました。当日は秋晴れの空のもと、地元小学校の2年生17名及び保護者が当法人の水田に集いました。参加者はドローンやレンゲの種子に興味を持った様子で、児童からは、「ドローンはいくらするんですか?」という質問が飛んだり、「種まきが楽しかった」といった声が聞かれました。法人組合長からは、「ぜひレンゲが育つ様子も見に来てください」との話があり、法人の活動が地域に浸透してきている様子も伝わってきました。レンゲの本格的な播種は、稲刈り後の10月下旬から11月上旬頃にかけて、構成員10名の水田計5.6haに行う予定です。
当課では、中山間地域における持続可能な農業経営の検討、また、地域営農組織等の取組み支援を継続していきます。