玉名エリア

玉名地域は荒尾市、玉名市、玉名郡を所管しています。熊本県の北西部に位置し、有明海に面した平坦水田地域、金峰山や小岱山の山麓地域及び北東部の中山間地域の3地域に大別され、本地域の中央を阿蘇外輪山を水源とする菊池川が南北に流れています。
主な経営品目としては、平坦水田地域を中心に施設野菜や米・麦・大豆等が、山麓地域では温州みかん・ナシ等の果樹が、中山間地域では畜産など多彩な農業生産活動が行われています。

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県北広域本部 玉名地域振興局 農業普及・振興課

〒865-0016 玉名市岩崎1004-1

電話:0968-74-2136

FAX :0968-74-2194

玉名エリア普及現地情報

2026年4月

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品種構成の提案 
研修会の様子      

荒尾梨120年の産地を守るー全戸聞き取り調査と勉強会

荒尾地域では「新高」を中心としたナシ栽培が盛んです。近年、温暖化等の影響を受け、ミツ症、発芽不良の発生等により生産が不安定になっており、「新高」主体の経営は厳しい状況です。それを反映するように生産者数が減少しており、荒尾梨の産地維持が懸念されます。
荒尾市、JAたまな及び玉名地域振興局では、毎月定例会を実施し、経営安定・産地維持に向けた対策の検討を行っています。今年は、荒尾市内生産者全87戸に対面での聞き取り調査を実施しました。調査により、栽培面積や品種構成の現状が明らかになったとともに、経営の実情、将来の経営意向について、農家の生の声をすくいあげることができました。この調査をもとに、1月27日に全体研修会を開催しました。当課から、ナシ経営の健全化・安定を目指して、「甘太」「凛夏」を軸とした新たな品種構成や「あきづき」等の品種特性に合わせた栽培方法の見直しを提案しました。
荒尾梨は令和9年に120周年を迎えます。今ある「荒尾梨」というブランド、園地、樹、これら先代先々代から受け継いだ財産を将来につなぐために、今何をしなければならないか。勉強会に参加した若手を中心に、新たな「荒尾梨」の築き上げを支援していきます。

2026年4月

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温暖化対策の協議中の様子
会議の配布資料

農業普及指導協議会野菜技術部会温暖化対策会議の開催 ~今後の温暖化対策を関係機関と協議~

玉名地域では、近年の深刻な夏季高温への対応を検討する品目横断の対策プロジェクトを立ち上げており、このうち、玉名地方農業普及指導協議会野菜部会(野菜振興協会玉名支部)では、野菜園芸に係る検討会を令和8年1月27日に管内JA及び市町野菜担当者を参集して開催しました。
検討会の中では、管内の主要な園芸品目(トマト類、イチゴ、ナス、アスパラガス)について、短期的な対策(遮熱資材の利用、対策チェックリストの活用等)と長期的な対策(耕種基準見直し、作型の変更等)について、令和7年度の実績と課題、令和8年の活動計画を協議しました。
参加したJA指導員から、イチゴ「ゆうべに」の株令処理の報告について、「恋みのり」での実施の検討や、ナスの高温に起因する果実障害の評価、調査結果の生産者への報告等の意見、要望が出され、引き続き各品目の令和8年度の活動の中で検討していくこととなりました。
当課では、高温環境が進展する中で生産者が持続的な野菜生産に取り組めるように、産地に最善な対策の検討と実践を支援して参ります。

2026年4月

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全体研修会状況
分科会状況

新規就農者を対象とした第2回新規就農者研修会の開催

玉名地域の新規就農者(就農後5年未満)を対象に、今後とも営農を継続し、安定的な農業経営の確立に資するとともに、早期の栽培技術の習得や経営の更なる改善を図るために、本年度は8月(果樹コース・土地利用型コース)と10月(園芸コース)に農業研究センターでの新規就農者研修会を実施してきました。
今回1月23日に開催した第2回新規就農者研修会では、先導農家の経営内容を少しでも今後の経営の参考にしていただくために、農業コンクール大会の新人王部門で秀賞を受賞された米村美城氏による事例発表を行いました。また、分科会(果樹・土地利用型)に分かれて品目別の技術対策と、日ごろから新規就農者が、気軽に相談できる体制を整えるため、指導農業士等の先導農家との意見交換会を開催しました。
当日は5名の新規就農者が参加し、特に分科会では、技術的ポイント等積極的な質問がありました。また、先導農家との意見交換では、今までの自分の失敗談を交えるなど活発な意見交換会が行われました。
今回の研修会を通じて、新規就農者が今後の経営を考える一助になったと感じましたし、関係機関や先導農家に対して、安心して、いつでも相談できる雰囲気作りができたと感じました。
次年度も、引き続き研修会や巡回指導を通じて、新規就農者の経営改善に向けた支援強化を行うことにしています。

2026年4月

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新規就農者ヒアリング
作物担当による指導状況

新規就農者の経営安定に向けた下期巡回指導の実施

玉名地域の新規就農者は、新規学卒就農をはじめ、Uターン就農や新規参入と就農する形態も多様である中で、年齢層も20代から60代後半と幅広く、栽培作物や目指す経営の姿も多様化しています。
そのような中、新規就農者に対して技術の習得をはじめ、規模拡大等の支援のため、上期に引き続き下期においても巡回指導を実施しました。
巡回指導は、昨年度から作物担当をはじめ、市町や農協等の関係機関一体となって実施しており、上期の巡回指導農家に加えて、新たに6名新規就農者を加えた50名に対して、11月~2月にかけて実施しました。併せて継続的な支援が実施できるように指導事項を記載した「新規就農者カード」の作成更新も行い、その結果は各市町担当者への情報共有し、今後の支援に役立てていただいています。
今回の巡回指導では、全般的に農業経営が順調の中でも、8月の大雨被害や高温の影響により、大変苦労されている方もいらっしゃいました。
次年度においても、引き続き就農5年未満の新規就農者に対して、関係機関一体となった巡回指導を実施することで、関係機関と情報共有を図り、新規就農者の経営改善に向けた支援強化を行うことにしています。

2026年3月

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水稲展示ほの一環で米の食味勉強会と食味試験を開催

近年多発する夏季高温による水稲の収量・品質低下傾向に対処するため、本年度、当課では、JAたまなと連携して高温耐性品種(極早生「にじのきらめき」及び中生「くまさんの輝き」)導入に向けた展示ほを設置し、これまで生育調査、現地検討会、収量・品質調査を実施してきました。12月19日には、最後の調査項目である食味試験をJAたまなと共同で実施しました。
当地域において普及が関わるかたちで米の食味試験を実施するのは数年ぶりで、今回、パネルを務めるJA職員のほとんどは食味試験を経験したことが無い状態でした。そこで、当日は事前に勉強会を開催し、米の食味に関する基礎知識から、正しい食味評価の方法まで一連の講義を行ったうえで、食味試験を実行しました。
その結果、総合評価に有意差を示すサンプルがあるなど、実質的に初めての開催にしては信頼性が高いと思われる結果を得ることができました。
12月23日には関係機関を招集して成績検討会を開催し、今回の食味試験結果を含む当該展示ほの成績がいずれも良好であったことから、数年後の本格導入を見据え、次年度も実証展示を継続することとしました。当課は、この取り組みをはじめとする水稲の温暖化対策にJA等関係機関と連携して継続的に取り組みます。

2026年3月

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玉名地域認定農業者連絡会議研修会の開催

玉名管内各市町認定農業者(連絡)協議会で組織する玉名地域認定農業者連絡会議では、会員の資質向上と交流による相互理解を目的に、年数回の研修会を開催しています。12月は市町の持ち回り研修会及び女性部研修会を開催しました。
持ち回り研修会は、各市町で特徴的な農業経営を行っている認定農業者の情報を共有し意見交換等を通じて自身の経営に活かすことを目的に、昨年度から始まりました。本年度は、(株)鷹本農産(玉名市岱明町)に認定農業者17名が集まり、土地利用型作物やミニトマト栽培を見学しながら、スマート農業技術や経営理念について活発な質疑や意見交換が行われました。
女性部研修会は、玉名地域振興局で女性認定農業者等28名が参加し、フラワーアレンジメント(クリスマスリースつくり)研修が行われました。講師を玉名市の女性認定農業者が務めたこともあり、研修会は終始和やかに会員間での会話も弾みながら盛会のうちに終了しました。
当課では、今後とも会員や市町(連絡)協議会の要望に基づいた研修に対する支援を行い、農業者の経営改善に向けた支援強化を図ることにしています。

2026年3月

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(株)アグリ総研の視察状況
JAやつしろ東館トマト選果場の視察状況

農業普及指導協議会野菜技術部会先進地視察研修の開催! ~(株)アグリ総研事業所・JAやつしろ東館トマト選果場~

玉名地方農業普及指導協議会野菜部会(野菜振興協会玉名支部)では、関係機関の野菜担当者の連携強化や資質向上等を目的に、現地検討会、講演会、展示ほ調査等を行っています。その一環で、令和7年12月12日(金)に、会員18名で、(株)アグリ総研(甲佐町)の生物農薬製造工程及びJAやつしろ東館トマト選果場(八代市)の稼働状況の視察を行いました。
(株)アグリ総研では、四季を再現した培養室で周年でマルハナバチを供給するシステムや、閉鎖系培養施設の中でタバコカスミカメ等の天敵農薬を生産する施設を視察しました。また、JAやつしろ東館トマト選果場では、管内では珍しいミニトマトのパレタイザーや小玉トマトの選果機等最新の設備を視察しました。
参加した指導員からは、「日頃取り扱っているマルハナバチの製造工程や巣箱の詳細を知ることができ大変勉強になった」といった声や、「選果効率を上げる施設装備を考える上で参考になった」といった声が聞かれ、大変有意義な視察研修となりました。
当課では、今後も、視察や研修会などを通じて、野菜担当者の資質とモチベーション向上の機会を創出し、地域の野菜生産指導を担う人づくりを支援して参ります。

2026年2月

実演の様子    
実演の様子    

土層改良検討会

和水町の板楠ホオズキ生産組合は、令和元年からホオズキの栽培に取り組んでいます。しかし、生理障害の発生により収益が低いことが問題となっています。生理障害発生の原因の一つとして排水不良が考えられたため、昨年、土層の物理性改良のため耕盤破砕を実施しました。その結果、令和7年産は生理障害が軽減されました。
一方で、県内では、クリの新植が進んでいます。しかし、排水対策が不十分な水田跡地に植栽し、生育不良となることが問題となっています。そこで、ホオズキで実施した耕盤破砕をクリ新植前の排水対策として活用することを検討するため、県内の果樹担当者に呼びかけ、耕盤破砕検討会を開催しました。耕盤破砕をする機械(カットブレーカー)は九州沖縄研究センター(以下「九沖」という。)から借り受け、ホオズキのほ場で実演後、破砕後の土壌の状況、水田跡地での利用方法等を検討しました。九沖からは、実施上の注意点や多品目での実施例の説明がありました。果樹では、傾斜地の園地が多いため、省力化・作業効率化のためには、水田等平坦地への植栽も一つの方法となります。今回実施した耕盤破砕が、果樹の平坦地導入を進める上での課題解決の一助になることが期待されます。

2026年2月

収穫直前のイチゴ
遮光資材を活用した育苗の様子

玉名のイチゴ出荷開始!

令和7年11月下旬からJAたまなイチゴ部会の出荷協議会が開催され、玉名地域のイチゴの出荷が本格的に始まりました。玉名地域の共販出荷では、生産者数189人が約47haでイチゴ栽培に取り組んでおり、県育成品種「ゆうべに」を中心とした栽培で年内の生産量を確保し、関東や関西を中心に玉名産のイチゴを届けています。特に8月の大雨では、玉名地域でも多くの生産者で育苗や定植前の本ぽが浸水しましたが、復旧が間に合い、9月下旬には無事に定植することができました。
イチゴの生産上の課題として、育苗期の高温と花芽分化の遅れへの対策が求められており、当課では今年の6月から定植期にかけて遮光資材や紙ポット、短期株冷処理(苗の冷蔵による花芽分化斉一化処理)の効果について展示ほを設置し、生産者や関係機関と検討を行いました。また、昨年は未分化状態で定植が行われ年内収量が大きく減少した事例を踏まえ、花芽分化確認後の適正な定植をJA指導員と連携しながら現地検討会で呼びかけを行いました。この結果、定植のピークは5日程度遅くなりましたが、昨年より開花の揃いは良い状態で年内収量も確保できる見込みです。
今後も生産者や関係機関と連携しながら、イチゴの安定出荷を目指して支援を継続して参ります。

2026年2月

アシストスーツの装着体験
情報交換会

「アシストスーツは導入前の体験が大事!」玉名地方農業振興同友会全体研修会の開催

玉名地方農業振興同友会では、会員の資質向上と交流による相互理解を目的に年数回の研修会を開催しています。本年度2回目となる研修会は、作業負担の軽減や腰痛等の予防に有用なアシストスーツに関する研修の要望があり、アシストスーツの装着体験研修会を開催しました。
研修会当日は、22名の参加があり、半数以上が夫婦での参加でした。研修会では、当課からアシストスーツの長所・短所や価格等の説明を行い、その後、用意した7種類のアシストスーツを会員や夫婦自らが装着して、着脱が一人でできるか、強度の調整のし易さと効果、装着しての動きの制限等を確認しました。
参加した会員の大部分はアシストスーツを装着することが初めてであり、用意されたアシストスーツ数種類を試しながら、「他人の意見よりも導入前に自分で体験することが大事」という声が多く聞かれました。研修会後には情報交換会が行われ、アシストスーツの話題の他にも多くの話題で盛り上がり、盛会のうちに研修会は終了しました。
当課では、今後とも会員の要望に基づいた同友会が企画する研修に対する支援を行い、農業者の経営改善に向けた支援強化を図ることにしています。

2025年12月

(農)よなだがナスの収穫体験イベントで小学生の郷土愛と農業 愛を育む

10月7日に南関町の(農)よなだがナス栽培ほ場に地元南関第四小学校2年生9人とその保護者、教師を招いて収穫体験イベントを開催しました。当課は、企画・準備から実施までの活動を支援しました。
はじめに、打越組合長から法人の活動や地域の農地を守っていることなどを紹介した後、組合員からナスの収穫方法や注意点について説明しました。収穫体験は5つのグループに分かれ、それぞれに組合員が補助に付いて行いました。また、ナス収穫後は、傍らに栽培中のからいも掘りも体験してもらいました。
児童は、ナスの収穫では真剣な眼差しでナスの見極めや正しいハサミの使い方にチャレンジし、からいも掘りでは株引きや土堀りに夢中になっていました。終わりの会では「ナスの収穫法が分かった」、「大きい芋が取れてたのしかった」等の感想が活発に発せられ、児童にとって郷土の営みや農業を知る良い機会になったと思います。
(農)よなだは中山間地の小規模な法人ですが、高収益品目としてナスを導入し、地元への農業理解活動にも活用する他、レンゲを栽培して耕蜂連携や地力増進に取り組むなど集落営農の持続に積極的に関わっています。当課は今後も、(農)よなだをはじめとする中山間地域の営農組織の活動支援を継続していきます。

2025年12月

あらたま窯元めぐりとコラボで花の消費拡大を

玉名地域では、切り花から鉢物まで様々な花きが生産されています。花き協会玉名支部では、管内産の花きのPR及び需要拡大のため花育等を行ってきました。今年は、これまで以上に広く消費者へ魅力を発信しようと、あらたま窯元めぐりと同時開催で花プレゼント企画を実施しました。「器と花のある暮らしを」をテーマに掲げ、13窯元と8花店に協力をいただき、窯元めぐり期間中に指定金額以上の焼き物を購入した方に玉名管内の花店で花と交換できる引換券を渡しました。窯元からは、いい取組みだという声があり、引換券を渡したお客さんからも喜ばれたようです。
近年は、住宅事情の変化や家に人を招くという習慣の減少等で、大きな花器よりも一輪挿しのような生活に溶け込むタイプの花器にトレンドがシフトしているようです。花の消費状況は変化しても、暮らしに彩を添える花の良さは変わりません。関係機関と連携して花の良さを発信する活動を継続していきます。

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