労力軽減によるミカン産地の維持にむけて -ドローン防除の検討-
玉名地域のミカンは、農家の高齢化、農家戸数の減少により、産地の維持が懸念されます。一方で、意欲ある若手の農家も一定数おり、ミカン園を維持するには若手の規模拡大が重要な要素の一つです。そのため、省力化を目的とし、ミカン栽培において最も労力がかかる夏場の防除の軽減のためドローン防除を検討しました。
7月と8月の2回、モデル園でドローン防除を実施しました。2回合わせて若手から高齢まで約50名の農家が参加しました。併せて、農業普及・振興課が主体となって、農薬の付着状況の調査を行いました。実施後は、ドローン防除が有効な園地や樹の状態、防除効果、経費について、農家から多くの質問があり、関心の高さがうかがえました。中には、高齢の農家からドローン防除ができればもう少しミカン栽培を継続できそうだ、という感想もありました。
今後は、収穫時の果実状態等を確認し、ドローン防除が有効であるかを検討していきます。ドローン技術が産地維持の一助になることを期待します。