R5年産の果樹安定生産に向けて~せん定講習会~
果樹の生産では、日当たりや作業性を向上させるとともに、着花量を調節し、高品質な果実の安定生産を図るうえで、冬場の整枝・せん定は重要な作業です。このため、カンキツ(温州みかん、中晩柑)は2月、落葉果樹(ナシ、モモ、カキ、ブドウ、スモモ)は12月から2月までJAや市と協力して、各地で述べ15回にわたりせん定講習会を開催しました。
特に温州みかんでは、前年の着果状況から令和5年産の着花は全般的にやや多~多と予想されることから、着花を抑制し、新梢を確保するため、早めにせん定を実施するとともに、切り返しせん定や予備枝を設定するよう指導しました。一方、1月24~25日の低温害により着花不足が心配される樹では、せん定は軽めに留め、5月下旬頃まで様子をみるよう注意を促しました。
また、ナシについては、基本的なせん定の指導に加え、みつ症等で生産性の低下している「新高」から他品種への改植を促しました。さらに、荒尾梨青年部を対象として近年増加している「あきづき」のせん定指導を行いました。
2月は気温も高く、生育が早まる可能性もあります。R5年産の高品質安定生産に向け、当課ではJA等関係機関と協力し、今後も指導を行っていきます。