高品質小麦“プレミアムT”生産への取組み~適切な実肥量の診断とドローン施肥~
玉名地域は県内有数の小麦「ミナミノカオリ」の産地で、高品質化につながる取組みを進めており、パン加工適性の高いタンパク含有率12.5%以上を「プレミアムT」(製造販売:熊本製粉(株))というブランド名で販売しています。
当地域では、タンパク含有率を高めるために「実(み)肥(ごえ)」を重要視しており、その適正な施肥量を診断する葉色測定会を4月4日~7日に実施しました。具体的には、実肥の時期である穂揃い期に各生産者のほ場から株を持ち寄り、上位第2葉の葉色と長さから必要とする施肥量を推定します。その結果を生産者に提供することで適正な施用を徹底しています。
さらに、今年は県内で初めてドローン散布専用の肥料を用いた実肥の実証試験を行いました。参加した生産者からは散布方法やドローンの性能などについて活発な質問があり、省力化や効率化につながるスマート農業の一つとしての普及が期待されます。
当課では、今後も高品質小麦の生産振興に向けて関係機関と連携しながら取り組んでいきます。
※「プレミアムT」のTは“Tamana”、“Tasty”、“Traditional”の3つの意味