2022年のエリア普及現地情報

2022年1月

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農業振興同友会が「こども食堂」に農産物を寄贈~地元産食材で栄養と笑顔を支援~

玉名地方農業振興同友会※では、新型コロナ感染防止のため、昨年度に続き、今年度総会も書面決議となりました。会の活動も制限される中、7月末初めての役員会で「家庭で食事をとることの少ない子供達を支援しているこども食堂に、同会で真心のこもった農産物提供をできないか」との提案がありました。
管内での設置情報もなかったため、まず当課から各市町に照会し、運営状況や食材ニーズなどの取りまとめを行いました。再度、11月の役員会に情報提供し、役員で協議した結果、現在も毎週運営している3カ所のこども食堂に農産物を寄贈することが決まりました。
11月25日、開設日の木曜に併せ、農繁期にもかかわらず、役員代表が3班に分かれ、直接こども食堂を訪問し、目録と日持ちする米・みかん・LL牛乳の農産物セットの贈呈を行いました。食堂側からは「さっそく、子供達に食べさせます」との感謝がありました。また、感染防止のため、調査時に運営休止中の組織からも、「支援の声を頂いただけでも、とても感謝している」とのメッセージがありました。
集合形式での活動が難しい中でも、地域農業の発展に中心的な存在である同会の積極的な取組みを、当課でも引き続き支援していきます。

※玉名地方農業振興同友会(会長:原 靖)
県指導農業士や歴代農業コンクール参加者の41名で、地域農業振興のため、例年相互の情報交換や自己研鑽の研修会などを実施。

2022年1月

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「ホオズキ」の土壌改良と排水対策を徹底~モデル地区における新規品目の安定生産支援~

「和水町板楠小原地区」では、経営力向上と遊休農地の解消を図るため、3年前から中山間農業モデル地区指定を受け、事業を活用し、営農組合で7月盆用ホオズキの栽培に取り組んでいます。
しかし、栽培園は硬盤層が地表から浅いところにあり、作土層が狭いことや排水不良により、これまで生産が不安定でした。このため、当課では11月19日にクボタアグリサービス(株)の協力を得て、排水性の改善と根張り向上を目的に、土壌改良対策検討会を開催し、硬盤層破砕と部分天地返しを同時に行える「ソイルリフター」の実証試験を行いました。
今回の試験では、深さ20cm未満の作土層を、施工前に比べて約17cm拡大することができました。営農組合員からは「根が張らなかった硬い層を簡単に柔らかくすることができた。効果に期待したい。」と来作に向けた意欲が高まっています。
現在、育苗も順調で来作の準備も着々と行われています。さらに当課では次のステップとして、土壌の理化学性に着目し、有機物等の投入による排水性並びに保水性の向上に取り組む予定です。今後ともホオズキの生産安定に向けて、関係機関等と連携して継続な支援を行なっていきます。

※「ソイルリフター」…プラウの天地返しとサブソイラーの心土破砕二つの効果を持ち作土に亀裂と空気が入り、根の生育範囲を拡大

2022年1月

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いちごほ場(現地検討会)
横島集荷センター(JAたまな)

令和3年産「たまな」いちご 本格出荷開始!~平均反収5t以上の達成を目指して~

玉名地域は県内有数の促成いちご産地で、JAたまなでは、県育成品種「ゆうべに」(栽培面積35ha、県内最大面積)を中心に、約200戸で51haを栽培しています。令和3年産は11月11日から出荷が開始され、出荷数量460トン・販売額32億円を目指し、来年6月までの出荷を計画しています。
本年は、育苗期の低温・低日照による苗の徒長や9月中旬からの高温乾燥などの気象条件が続き、定植後の活着がやや遅れたものの、その後生育は順調に回復し、一番果の最盛期は、「ゆうべに」で12月上旬~下旬を見込んでいます。
「ゆうべに」は多収である反面、まだら果や成り疲れも出やすい品種であり、肥料や温度の細やかな管理が必要です。このため、当課ではJA部会と連携し、現地検討会を通じ、生育に応じたほ場毎の指導を徹底し、本年は部会平均5トン以上の反収達成を目指しています。また、ハダニに対しては約70%で天敵導入が進んでいますが、アザミウマに対しては技術が確立されていないため、展示ほを設置し、新たな防除体系の確立に取り組んでいます。
当課では、更なる収量アップによる所得向上とともに、安全・安心な「たまな産いちご」がしっかりと消費者に届くよう、引き続き支援をしていきます。

2022年1月

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小型ドローンの操作体験
みかんドローン防除の見学

北稜高校でスマート農業体験授業を実施~ドローン防除の基礎知識習得と操作を体験~

11月12日、県立北稜高校が、スマート農業の理解促進のため、園芸科学科生徒23名と教職員を対象にドローン防除の体験授業を実施しました。
実施に際しては、和水町の農業法人(有)ミドリに全面的に御協力いただき、当課は相談窓口として授業内容の立案・検討や(有)ミドリをはじめとした機関・組織への協力依頼などコーディネートの役を担いました。
当日は、代表取締役上原泰臣氏から「ドローン防除の基礎知識」、当課からは「温州みかんにおけるドローン防除の可能性と今後の展望」について、それぞれ講義を実施しました。講義終了後は、当課配備等の小型ドローンを使って、全員で実際の操作を体験しました。ドローンは触ったこともなく、操作体験を通じて、スマート技術を身近に感じてもらう機会になりました。
その後、園地に移動し、農業用ドローンによる温州みかん防除を見学しました。普段は数十分かかる防除作業が1分程度で終わる様子を見て、生徒からは「こんなのが当たり前になれば農業も楽しい」といった言葉が聞かれました。
当課では、今後も農業高校との連携を深めながら、最新技術の理解活動を通じて、農業担い手確保・育成に取り組んでいきます。

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