畳表の更なる高品質化に向け、生産者の意識が高まる
JAやつしろい業部は2月9日、畳表の仕上げに関する産地全体の技術向上や若手生産者への技術継承を目的として、生産者35名参加のもと加工講習会を開催しました。
畳表の仕上げは、畳表を織る際に発生した織り傷を修復するために行い、品質を左右する大事な作業です。講習会の上級コースでは、県内トップクラスの技術を持った生産者2名から、様々な織り傷を手早く修復する熟練の技術が披露され、参加者はそれを自分のものにしようと熱心に指導を受けていました。また、初級コースでは、仕上げ道具の扱い方など初歩的な技術をベテラン生産者が丁寧に伝えていました。
併せて当課からは、生産者全戸調査から明らかになった結果を基に、県育成品種「涼風」の適期収穫、深耕・心土破砕・堆肥施用などの土づくりを中心に、良質いぐさ生産のための基本技術について講習しました。
また、産地では2月から3月にかけて、各地域で令和4年産いぐさの現地検討会も開催されています。当課も参加者のほ場を一緒に回りながら、今年の生育状況に応じた栽培管理について検討を重ねており、加工と栽培の両面で生産者の意識が高まってきています。