2019年のエリア普及現地情報

2019年12月

予冷施設の竣工式の様子
栽培の様子

新鮮なイチゴを消費地へ

JA熊本うき苺専門部会では、54戸、約12haでイチゴが栽培されています。平成25年から品種統一の検討を開始し、本年は品種を「恋みのり」に統一して生産されています。
イチゴ栽培の省力化と安定生産のため、平成29年度にパッケージセンターを整備し、利用が進んできました。本年11月27日にはパッケージセンター横に管内全域で生産されたイチゴが入る大型予冷施設が完成し、コールドチェーン(低温流通体系)で消費地まで新鮮なイチゴを届ける体制が整いました。
パッケージセンターの稼働は12月中旬からで、本格的な出荷が始まっています。
農業普及・振興課では、今後も産地の維持発展のため、支援していきます。

2019年12月

草地畜産研究所での研修会の様子
小倉原牧野視察の様子

宇城地域放牧利用組合視察研修会の開催

宇城地域放牧利用組合は、宇城地域の繁殖農家15戸で構成され、放牧利用等による生産費軽減など肉用牛の生産振興に積極的に取り組んでいます。
放牧利用組合では、12月6日に熊本県農業研究センター草地畜産研究所(阿蘇市)及び小倉原(おくらばる)牧野(高森町)において視察研修会を行いました。草地畜産研究所では、これまでの放牧に係る試験研究成果と現在研究中のAIやICTを活用した放牧監視システム及び放牧衛生管理について研修し、組合員からは、繁殖管理や放牧牛の位置情報を知る監視システム等に質問が寄せられました。その後、今年から新たに放牧を開始している小倉原牧野にて、放牧地内の給水施設やテキサスゲート(注1)、放牧地の状況等の確認を行いました。
組合員の放牧への意欲は高く、当課としても来年度の放牧へ向けた牧柵整備や放牧条件整備に向けた意見交換等を継続して実施し、放牧推進に向けた支援を今後とも行っていきます。
(注1)人は通れるが、放牧牛が牧野外に出ないために出入り口に設置する格子状のゲート。

2019年12月

八女のブランドみかん産地化視察研修

集落ぐるみの話合いで地域活性化

宇城地域の柑橘産地では、担い手の高齢化や後継者不在等に伴う労働力不足の解消、最近話題となっている鳥獣被害(特にイノシシ被害)を軽減していくため、集落ぐるみの話合い活動を進めています。
本年度は、宇土市(古屋敷・古場田地区)と宇城市(里浦地区、底江地区)の3地区で農地集積の加速化、古屋敷地区では鳥獣被害対策もセットで活動を進めています。
7月には、各地区に推進員会を設置し、先進地研修を皮切りに活動を開始しました。福岡県八女地区の基盤整備とブランドみかんの早期産地化、本県芦北地域での基盤整備と集積及び新たな品種導入と産地化、玉名市天水町のイノシシ被害対策の事例等を研修しました。
今後は、地域営農・農地集積計画の策定に向けて活動していく予定です。

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