八代エリア

八代地域は八代市、八代郡を所管しています。県のやや南に位置し、八代海と九州山地との間に位置し、東西に流域を持つ球磨川と氷川等からの土砂の堆積によりできた三角州が基部となり、江戸時代初頭からの干拓事業により形成された西の平野部と、九州山地の脊梁地帯を形成する東の中山間地域からなっています。
平坦地域では、水稲、いぐさ、野菜、花きなどの多彩な作物が生産されており、これらを組み合わせた複合経営や施設野菜(トマト、メロン、イチゴ)の専作経営が行われ、「はちべえトマト」で知られる冬春トマトは、日本一の産地となっています。
近年は、ブロッコリー等の露地野菜の作付面積が年々増加、また、飼料用稲は、農作業受委託組織による組織的な生産により県下有数の作付面積となっています。
中山間地域では、立地条件を活かした農業が営まれ、ショウガ、なし、晩白柚、茶などの産地が形成されています。

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県南広域本部 農林水産部 農業普及・振興課

〒866-8555 八代市西片町1660

電話:0965-33-3462

FAX :0965-33-4540

八代エリア普及現地情報

2026年2月

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八代地域での鳥インフルエンザ発生に備えて ~備えあれば憂いなし~ 

渡り鳥が飛来する八代地域においても、鳥インフルエンザ発生の警戒態勢を強めています。11月7日には、スタッフ全員を対象にした防疫演習を開催し、11月17日には各部門・係(現場事務所や支援センター、埋設係、資材係等)ごとの研修会を開催しました。
鳥インフルエンザは発生させないことが一番ですが、発生した場合は感染拡大させないための迅速な封じ込めが重要です。
部門・係別研修会の開催目的は、部門・係内スタッフの連携強化です。組織間の連携だけでなく、担当間の連携を強化(顔がわかる連携)により、鳥インフルエンザ発生時のより迅速な対応が可能になります。
消毒ポイントの部門研修会には関係機関も含めて、40名が参集し、実演会も行いました。
11月22日には宮崎県で発生し、熊本県警戒レベルも1から2へステージが上がっています。
もしも八代地域で発生した場合は、当課が中心となって現場事務所や支援センターを運営していかなければいけません。そのために、県南広域本部内、管内関係機関等との連携をさらに図っていきます。

2026年2月

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漁港に参集した関係者
海面調査の様子

農薬安全推進海面調査の開催

八代市では、農業資材等による海水汚染を未然に防ぎ、農水産業の円滑な意思疎通により安全・安心な農林水産物を確保することを目的に、八代市農業資材適正使用対策協議会委員と水産部会員による『農薬安全推進海面調査』を毎年11月上旬に開催しています。本年も11月4日に八代市管内の各漁協、JA、養蜂組合、農薬販売業代表、葉たばこ耕作振興会、八代市農林水産部各課、県南広域本部農業普及・振興課等より組合長や役員等が参集し、3隻の漁船に分乗して八代海の海面に浮かぶ農業資材や海水温、透明度などを調査しました。漁協施設で行われた意見交換会では、JAやつしろ山住組合長から「八代海は魚の宝庫。適正な農薬使用を徹底し、守っていきたい。」とあいさつされ、市担当者から「透明度・海水温とも良好で資材の流出無し。」と報告がありました。漁協関係者からは「養殖しているカキやアサリに甚大な被害を及ぼす重油の流出は近年減少しており、先の災害でも迅速に対応いただき被害は無かった。」など、これまでの取組みを高く評価されていました。
農業・漁業関係者が一堂に会し親交を深めることにより、災害等への対応力も向上し、迅速な課題解決につながると感じました。
本課では、引き続き関係機関・団体と連携し、安心・安全な農産物の生産だけでなく、水産業にも目を向けた取り組みを支援していきます。

2026年2月

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花の購入頻度

いい夫婦の日フラワーアレンジ教室開催 ~花に感謝の気持ちを込めて~ 

11月21日、JAやつしろ竜北いちご集荷所において、JAやつしろ花部会と熊本県花き協会八代支部との共催で『いい夫婦の日フラワーアレンジ教室』を開催しました。これは、八代産花きの認知度向上と消費拡大活動の一環として、11月22日の「いい夫婦の日」に因んで開催しているものです。
八代市・氷川町の広報誌を通じて参加者を募集したところ、21名の申し込みがあり、ご夫婦での参加も2組ありました。当日使用した花はトルコギキョウを中心に、すべて部会員が栽培した八代産の花を使っており、参加した方からは「八代でこんなに花が栽培されているとは知らなかった」、「地元で買えるところはないか」といった声がありました。
参加者へのアンケート調査では、購入頻度が半年に1回程度やそれ以下など、普段、花に接する機会が少ない方々が4割ほど占めていました。中には自分で購入したことがない方もいましたが、教室に参加して「生活の潤いに良いと思った」、「機会があればまたやってみたい」との感想があり、花に興味を持つきっかけになったと思います。一方、触れる機会が少ない方に対して、魅力を伝える方法を改善する必要があると感じました。
当課では今後も引き続き、関係団体と協力して小・中学生を対象としたアレンジ教室など、地元消費者に対する地元産花きの宣伝・消費拡大活動に取り組んでいきます。

2026年2月

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紙芝居の様子
園児からのお礼の言葉

おいしい熊本県産みかんを子供たちへ! ~幼稚園・保育園児等へみかんの知識・魅力の伝承~

本県では、果樹生産振興対策本部(事務局:熊本県農産園芸課)とJA熊本果実連が中心となり、県内の子ども達に温州みかんを「見る」・「触れる」・「食べる」機会を設け、みかんの知識や魅力を伝える活動を行っています。
当課では11月上旬に八代管内の抽選で選ばれた3園において、みかん配布と併せて「みかんがどのようにできるのか」「みかんを食べるメリット」等を分かりやすく理解できるよう、簡単な紙芝居を用いて説明を行い、温州みかんの魅力を伝えました。当日は多くの園児や先生方にご覧いただき、温州みかんへの興味を深めてもらうことができました。
また、紙芝居終了後には園児から「おいしいみかんの見分け方は?」「一日どれくらいみかんを食べると健康になるの?」「なしの花はなぜ白いの?」など、みかんをはじめ他の果物についても多くの質問を受け、園児達の果物に対する旺盛な好奇心を感じると同時に、熊本県産の果物をより広く知ってもらいたいと強く実感しました。
引き続き当課では、生産現場における収量増加や高品質果実生産の支援に加え、食育活動を通じて県産の果物の魅力や美味しさを発信し、老若男女を問わず果物の消費拡大につなげられるよう取り組み、本県の果樹産業をさらに盛り上げてまいります。

2026年2月

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八代農業高校第2回マルシェの開催!~担い手確保・育成に向けた関係機関との連携(支援)~

八代地域の担い手確保・育成のため、当課では八代農業高校と連携し、学生自ら産地の課題を把握し、解決に向けたプロジェクトへの支援を行っています。
「第2回YATSUNOマルシェ」開催へ向け、7月に開催した「第1回YATUNOマルシェ」からのブラッシュアップを図るため、セブンイレブン・ジャパン様に講座制授業をお願いしました。10月1日には「売り手側の視点から見た第1回八農マルシェの振り返り」、10月8日には「前回の授業を受けて自ら考えたこと」のテーマで講義がありました。
例えば、第1回マルシェ向けに生徒自身が開発した商品の販売POPを題材に、販売方法や流通行程の視点を踏まえた商品開発に関するノウハウを指導され、商品の見せ方やこだわりが購買意欲を高める上で非常に重要なカギになることを実践的に説明がありました。
この2回の講義を受けて、10月30日の「第2回マルシェ」では、柑橘や生姜など地元素材を使った8商品のお菓子製作でしたが、前回からの改善点として、試食の準備やTVショッピングさながらの「呼び込み」がありました。
他にも、商品のサンプルを容器から出して用意したり、フェイスアップとして商品の陳列をお客さんの正面に向けるなど、授業で得た知識が生徒にも響き実践されていたことに、セブンイレブンの講師の方も大変感激されていました。
当課では、今後も学校や企業と連携して、八代の農業の担い手確保・育成を様々な視点から支援していきます。

2026年2月

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新規就農者支援制度等の説明  
分科会の様子

令和7年度八代地域ニューファーマー研修会を開催

11月18日(火)に八代市内で、ニューファーマー研修会を開催しました。
今年度は、今年の新規就農者に加え、就農3年目までの新規就農者20名と八代農業高校の就農希望者6名、総数53名により、新規就農者の共通課題等についての研修会を実施しました。
第1部の研修会では、就農支援制度の説明や就農体験発表、4Hクラブの活動紹介、フィールドマスター合同会社代表林氏の講演会(「失敗しない土づくりの超基礎と実践」)を行いました。
第2部の分科会では、新規就農者と関係者(市町、JA職員、先輩農業者、4Hクラブ員、就農支援アドバイザー、農業普及・振興課職員)、八代農業高校生が6班(各班8~10名程度)に分かれて意見交換を行いました。
講演会・分科会は好評で、参加した新規就農者や農業高校生からは、「色んな農業者の意見を聞けた」や、「農業大学校についてわかりやすい説明を聞けた」、などの意見がありました。
今後、当課では、関係機関と協力しながら、研修会や巡回指導などを行い、新規就農者の早期定着に向けた支援を継続していきます。

2025年12月

市場との現地検討会
出荷前の目慣らし会

トルコギキョウ出荷開始 ~8月大雨にも負けず昨年と同収量を目指して~ 

JAやつしろ花部会において、10月1日から令和7年産のトルコギキョウの出荷が始まりました。
今年は8月豪雨の際に多くのほ場が冠水被害を受け、土壌病害の発生や生育遅れが懸念されたため、当課では関係機関とともに現地検討会やほ場巡回において、殺菌剤の散布や葉面散布、追肥等の呼びかけを行いました。その結果、一部で株枯れが発生したものの、昨年とほぼ同じ出荷量となっています。
10月6日には主要取引市場10社を招き、現地検討会と出荷会議が開催されました。会議では生育状況の確認と販売計画、出荷規格について活発な意見交換が行われ、市場からも安定供給を期待する声が多く聞かれました。部会では豪雨被災の影響と高齢化により生産者は2名減となりましたが、若手生産者を中心に規模拡大が進んでおり、昨年と同程度の栽培面積、出荷本数、販売金額は3億円を目指しています。
今後も8月の冠水の影響による病害発生の懸念は残っており、また加温機の修繕が完了していない生産者もいるため、計画的な出荷ができないことも予想されます。
当課では、現地の生育状況を注視しながら、関係機関と連携して引き続き病害対策や内張等による温度管理の指導を行い、1本でも多くの花が出荷ができるよう取り組んでいきます。

2025年12月

収穫前のほ場
品評会の審査風景

八代生姜の収穫が始まりました ~8月豪雨被害からの復興への第一歩~

八代地域特産である生姜の収穫が10月下旬から始まりました。
今年は8月大雨によるほ場への土砂流入や冠水被害等、大きな災害に見舞われましたが、病害対策のため薬剤散布や追肥等による株の回復に努めた結果、昨年より株の肥大が良好で、品質の良い生姜が収穫されています。
10月26日には東陽小学校体育館で品評会が開催され、昨年と同じ116点の出品がありました。色、形ともに高品質な生姜が多数出品され、特に重量部門では27.6kg(3株合計)と昨年より4kg以上も重い株が一位となりました。 
入賞した出品物は、翌日、東陽石橋公園で開催された「第51回東陽しょうが祭」で展示され、訪れた人たちからも、その形の良さや大きさに驚く声が聞かれました。祭りの会場では収穫されたばかりの生姜を求める多くの人で終日にぎわい、地域復興への第一歩となりました。
収穫は11月末まで続く見込みです。干ばつの影響が出た昨年より肥大は良好ですが、大雨の影響で例年より土壌病害が多く発生しています。また、土砂が流入したほ場の復旧など、来年作に向けた支援も今後必要となっています。当課では、引き続き関係機関と連携し、土壌消毒を中心とした病害対策や、補助事業等を活用したほ場整備などの支援に取り組んでいきます。

2025年12月

大雨被害に負けない令和7年産八代トマト・ミニトマト part3 ~出荷スタートと継続した伴走支援~ 

日本一のトマト産地である八代地域では、令和7年産の栽培において8月の豪雨により定植時期のピークが例年より遅れたものの、定植後の生育はおおむね順調に進み、10月上旬から出荷が始まりました。
当課では、豪雨の影響を踏まえ、現地巡回による生育確認や病害診断を通じた栽培指導など、伴走型の技術支援を継続してきました。特に病害診断は9月から10月にかけて約40件対応しました。
また、通常活動では、JAやつしろと連携し、トマト8品種・ミニトマト5品種の比較調査(生育・収量・品質)や高温対策資材(BS剤2種)の検証、天敵活用支援など、地域に適した技術導入の実証にも取り組んでいます。
さらに、一般社団法人野菜振興協会と連携しSNSアカウント「八代支部(トマト)」を開設し(10月末時点登録者数65名)、野外コナジラミ類やトマトキバガの発生状況など、栽培に役立つ情報を定期的に発信し、地域全体の生産力向上を図っています。
11月以降は出荷量の回復が見込まれており、今後も関係機関と連携しながら、生産者の経営安定と所得向上に向けた支援を継続していきます。

2025年12月

展示ほの巡回指導(収穫期) 
真剣な眼差しで食味評価を行う参加者

水稲「くまさんの輝き」の推進~夏季高温対策試験の取組~ 

八代地域では、R5年から水稲品種「くまさんの輝き」が本格導入され、R7年産では約600haの作付けがありました。
「くまさんの輝き」は県が育成した極良食味の品種ですが、当地域での導入にあたっては、夏場の高温による品質・食味の低下などが懸念されます。
このため、農業普及・振興課では、これまでJAやつしろと連携し高温対策の一つとして「くまさんの輝き」の食味を重視した試験に取組んできました。
一昨年は、当該品種のい草収穫後のほ場で遅植え試験に取り組み、適切な肥培管理(元肥無肥料)により、ある程度の品質・食味を確保できることを知りました。
そこで、本年産については、中山間の五反田地区において、高温対策として登熟期間(8月中旬~10月上旬)の夜間通水試験に取組みました。この試験は、昼間はほ場の水を落とし、夜間に水をかけ流すことで、稲の呼吸量を抑え、日中に光合成で同化した養分の消費を抑え登熟を促進させる取組みです。10月30日に開催した「食味評価会」(JA営農指導員や八代市・氷川町の担当者が審査員)では、高い評価をいただきました。
今後とも、農業普及・振興課は、関係機関と連携しながら、「くまさんの輝き」の適正な栽培方法の確立と作付推進を図って参ります。

2025年11月

「いずみ抹茶」で泉産茶の活性化

当課と八代市役所フードバレー推進課では、抹茶需要の高まりを受けて、一昨年の秋から八代市泉町の耕作放棄茶園を活用したてん茶(抹茶の原料)の製造支援に取り組んでいます。取り組み生産者は当初1戸でしたが、今年は4戸まで増えました。
今年は5月下旬に県茶業研究所の協力を得ててん茶製造を行い、初めて試作する生産者2戸には、てん茶独特の製茶機の役割と操作方法についても指導しました。
6月には生産者、八代市フードバレー推進課、泉支所等と当課で支援体制を構築し、試作てん茶の活用方法についてより踏み込んだ対策を始めました。
また、6月25日に行った試飲会では、試作した抹茶の方が市販品の抹茶(1,250円/100g)よりも色が鮮やかで良質であることが確認できました。
さらに、より良質な抹茶を目指し、不純物を取り除く仕上げ研修を県茶業研究所において8月13日に実施し、緑鮮やかな抹茶に仕上がりました。 
今後は、泉産抹茶を「いずみ抹茶」と命名し、八代市内の菓子店等において「いずみ抹茶フェア」を開催する準備を進めています。当課も引き続き技術的な支援を通じ、泉産茶の活性化を図っていきます。

2025年11月

トルコギキョウの安定生産を目指して ~土壌還元消毒の取組~

八代地域は県内有数のトルコギキョウ産地ですが、ここ数年、立枯れ等の発生による収量低下が問題となっています。昨年実施したフザリウム菌による立枯病の発生状況調査の結果、発生要因のに、現行の太陽熱による土壌消毒では天候の影響を受けやすく、下層土の消毒が不十分で消毒後も病原菌が生存していることが推察されます。
そのため、当課では、低温でも下層土の消毒効果が高く天候の影響を受けにくい土壌還元消毒の推進を図るため、JAやつしろ花き部会員を対象に、5月16日に勉強会を開催し、令和7年産は5名の方が試験的に土壌還元消毒に取り組んでいます。
一般的に土壌還元消毒は畝立て前に消毒しますが(「平面処理」)、消毒後の土の移動を少なくし、病原菌の再汚染リスクを下げるため、今回は畝立て後に消毒を行う「畝立処理」を選択しました。
令和7年6月下旬から8月下旬にかけて、各生産者のほ場で土壌還元消毒を実施し、終了後にジピリジル溶液による土壌の還元反応調査と菌叢分析を行いました。その結果、5戸とも畝内部の還元状態が確認され、また下層土のフザリウム菌も検出されず、畝を立てた状態でも還元消毒ができたことが確認されました。
一方、8月の大雨により、一部のほ場では消毒終了後に浸水被害を受け、定植予定が遅れる等の影響がありましたが、定植は8月18日から始まり9月中旬まで続く見込みです。当課では、引き続きトルコギキョウの生育状況と立枯れの発生状況を確認し、土壌還元消毒の効果を検証するほか、関係機関と連携し立枯れ発生低減による収量アップへの取り組みを進めます。

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