令和7年産春メロンの出荷スタート~今年のメロンは果実肥大・品質良好~
八代地域の春メロンは、トマトとの複合経営が多く、近年は面積が減少傾向にありますが、八代地域での主要品目です。令和6年産の春メロンは、3月下旬~4月にかけての多雨と日照不足に大きく影響を受け、果実が小さく、収量が令和5年産より約2割少なかったことが問題となりました。
このため、令和7年産では定植以降に、生育や管理の状況を確認する現地検討会を地区別に開催し、収量向上を目指した伴走型指導を行ってきました。2月の低温や日照不足の影響による生育の遅れが懸念されましたが、加温機や被覆資材等を活用した管理の徹底に加え、3月後半からの好天により、昨年よりも良好な果実肥大が見られました。食味も良好で、4月14日からアールスメロンの出荷が開始し、今後はクインシーメロン、肥後グリーンも順次出荷されます。
これからの本格出荷に向け、4月22日に令和7年産八代地方メロン出荷協議会が開催され、生産者、JA、農事組合法人八協連、首都圏等市場関係者、輸送関係者、県市町等総勢70名が参加しました。産地から首都圏等市場に対し、昨年よりも良好な生育状況に裏付けられた安定供給への出荷計画が報告され、市場からは消費地動向と有利販売に向けた提案がなされるなど、活発な意見交換が行われました。
今後も、八代地域メロンの栽培面積の維持と稼げる農業の実現のために、関係機関と連携しながら、支援を継続していきます。