ストップ!カモ被害、令和6年度総決算~八代地方農作物鳥類被害防止対策連絡協議会総会の開催~
八代地域では、鳥類(特にカモ類)による露地野菜等への農作物被害に危機感を感じ、令和3年2月に、関係機関と連携し標記連絡協議会を立ち上げ、4年間にわたり被害防止対策に取り組んでいます。この度、1年の総決算となる令和6年度八代地方農作物鳥類被害防止対策連絡協議会総会を3月11日に県南広域本部大会議室で開催しました。
総会では、令和6年度に関係機関が連携して取り組んだ以下の活動実績が報告されました。まず、啓発活動では、JA購買店舗や一般資材店における対策ポスターの掲示やラジオ・JA広報誌、市町ホームページを活用した広報PRについて、また、県内外から参加があった被害防止研修会や野鳥愛好会会員との情報交換による資質向上について、さらに、カモの飛来や滞留防止対策として、水路テグスや水稲2番穂の刈落としなどの実証試験についてです。最後に鳥獣被害対策実施隊(猟友会)と鷹匠が連携した陸海からの追払い・捕獲活動では、例年多くのカモが滞留する内水面において、滞留数の大幅な減少が確認できました。これまでの取り組みにより、被害額は令和元年をピークに年々減少し、令和5年度は令和元年度のピーク時より半減し、被害額が2,000万円を超える地区が解消されるなどの成果が見られています。
当課では、これまで効果が確認された対策について広く生産者へ周知し、地域ぐるみでの被害防止対策の取り組みを推進するため、コーディネート機能を発揮し、市町・JA等関係機関の連携や活動を支援していきます。