2025年のエリア普及現地情報

2025年5月

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ストップ!カモ被害、令和6年度総決算~八代地方農作物鳥類被害防止対策連絡協議会総会の開催~

八代地域では、鳥類(特にカモ類)による露地野菜等への農作物被害に危機感を感じ、令和3年2月に、関係機関と連携し標記連絡協議会を立ち上げ、4年間にわたり被害防止対策に取り組んでいます。この度、1年の総決算となる令和6年度八代地方農作物鳥類被害防止対策連絡協議会総会を3月11日に県南広域本部大会議室で開催しました。
総会では、令和6年度に関係機関が連携して取り組んだ以下の活動実績が報告されました。まず、啓発活動では、JA購買店舗や一般資材店における対策ポスターの掲示やラジオ・JA広報誌、市町ホームページを活用した広報PRについて、また、県内外から参加があった被害防止研修会や野鳥愛好会会員との情報交換による資質向上について、さらに、カモの飛来や滞留防止対策として、水路テグスや水稲2番穂の刈落としなどの実証試験についてです。最後に鳥獣被害対策実施隊(猟友会)と鷹匠が連携した陸海からの追払い・捕獲活動では、例年多くのカモが滞留する内水面において、滞留数の大幅な減少が確認できました。これまでの取り組みにより、被害額は令和元年をピークに年々減少し、令和5年度は令和元年度のピーク時より半減し、被害額が2,000万円を超える地区が解消されるなどの成果が見られています。
当課では、これまで効果が確認された対策について広く生産者へ周知し、地域ぐるみでの被害防止対策の取り組みを推進するため、コーディネート機能を発揮し、市町・JA等関係機関の連携や活動を支援していきます。

2025年5月

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土壌調査の様子

いちごの収量向上を目指した土壌状態の見える化へ~JAやつしろいちご部会員ハウス200カ所調査~

いちごの収量向上には、ハウス内環境の適切な管理が必要ですが、その土台として、充実した根が張れる畝(土壌)が重要です。
令和6年産(R6.9月~R7.6月)の2月上旬までの収量は、例年より少ない状況が続きました。その要因として、夏秋季の高温や冬季の低温による影響もありますが、根が十分に張れる土壌条件になっていなかったことも考えられます。
そこで、各ハウスの土壌状態を把握し、必要に応じて改善するため、3月17日と18日に、JAやつしろいちご部会員のハウス(200カ所)における土壌調査を実施しました。
調査は貫入式土壌硬度計を用いて、畝上面から30cm域内の物理性状況を確認するとともに、草高の生育調査も行いました。また、栽培終了後には、化学性(土壌養分)調査のための土壌採取も行い、今後、各ハウスにおける土壌と生育、収量の総合的な分析を行います。
八代地域では、環境モニタリング機器活用による、データに基づいたいちご栽培管理が始められており、次作においては、今回の調査を基にした土づくりにも取り組み、更なる収量向上を図っていきます。
当課では引き続き、関係機関と連携しながら、魅力あるいちご産地づくりを推進していきます。

2025年5月

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トマト黄化葉巻病耐病性品種の選抜~品種比較試験の中間報告会~

八代地域は日本一のトマト栽培面積を誇る産地ですが、コナジラミ類によって媒介される黄化葉巻病対策が課題となっています。このため、トマト・ミニトマトにおける黄化葉巻病の発生を抑制し、収量や品質を維持する品種選抜の比較試験を、生産者協力のもと、JAやつしろ、八代市、当課で連携して実施しています。
この試験は、生産者が次作の品種選定を行う際の有効な判断材料とする、重要な試験です。具体的には、令和6年産(R6.8月~R7.6月)でトマト6品種、ミニトマト5品種の段数ごとの開花日や収穫日、収穫重量等を週に1回の間隔で調査しています。
まだ、栽培途中ですが、八代地方トマト販売連絡協議会主催のもと、3月5日に生産者代表、JAやつしろ、農事組合法人八協連、JA熊本経済連、市町、農業普及・振興課等、総勢50名出席のもと、中間実績検討会を開催しました。圃場で生育状況を実際に確認する現地検討会と、収量性等の調査データ等を共有する室内討議に加え、食味検討も行いました。生産者からは「品種選定に必要な情報である」「既存品種に囚われず調査をしてもらいたい」など、今後の試験継続に期待する声も多くよせられました。
今後も、八代地域のトマト・ミニトマト生産者の「稼げる農業」の推進に向けて、当課では引き続き関係機関と連携し、品種調査や病害虫対策等を含めた支援を実施していきます。

2025年5月

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第63回 全国青年農業者会議の様子(国立オリンピック記念青少年総合センター)
第63回 全国青年農業者会議の様子(国立オリンピック記念青少年総合センター)

全国青年農業者会議で八代の若手生産者の熱風が吹いた~全国農業青年クラブ連絡協議会会長賞(3位)を受賞~

第63回全国青年農業者会議(令和7年3月:国立オリンピック記念青少年総合センター)で、八代地方青年農業者クラブ連絡協議会(以下、八代4Hクラブ)の河野隆盛氏が、「乾燥作業のスマート農業・DX化で、いぐさ産地に新しい熱風を!」を発表し、全国3位となる全国青年クラブ連絡協議会会長賞を受賞しました。
河野氏は、いぐさ乾燥作業の経験や勘に頼っていた「仕上がり」の判断をスマホでリアルタイムに確認できるシステムの開発に八代4Hクラブ員4名で取り組み、燃油代や労働力の削減による作業効率化を実現した成果に対して、審査員からはスマート農業の実践とその普及性について高い評価を受けました。 
今回のシステム開発は、いぐさ生産者の減少が続く中、若手生産者への技術継承やいぐさ産地の維持発展にも繋がる有効な技術開発と考え、当課でも5年に渡る伴走型支援を行ってきました。このシステムの実現のために、4Hクラブ員と県産業技術センターや地元電子メーカーとの橋渡しを行い、乾燥状態をリアルタイムで確認できる水蒸気量モニタリング装置の試作機の実証試験まで導くことが出来ました。
当課では、引き続き、関係機関と協力して河野氏ほか後継者を支援するとともに、4Hクラブのプロジェクト活動を通じた経営改善や地域の課題解決能力等の取得や向上による、次代の地域農業を担う青年農業者の育成を図っていきます。

2025年4月

未来を担う高校生へ地域農業の出前講座を実施!

八代農業高校では、農家出身の生徒が減少し、進路先に農業(就農、農業大学校への進学等)を志望する生徒が少なくなっています。
そこで、農業への関心を高め、将来の選択肢の一つとなるよう、2月17日に地域農業の興味・知識を深めるための出前講座を実施しました。
講座では、生徒が意欲的に参加できるよう、八代農業高校連携PTメンバー※が講師となって、食農創造科1年生(30名)、生産土木科1年生(14名)を対象に、熊本県・八代地域の農業や農業土木について、クイズ形式で説明を行いました。その後、農業に関する課題について考えるワークショップを9班に分かれ実施しました。各班で、農業後継者を増やすには?等の8つのテーマの中から一つ選び、意見をまとめました。
講座後、生徒を対象に行ったアンケート調査で、「農業について楽しく学ぶことができ、知識が深まった。」等の意見が寄せられ、講座前後で生徒の農業に関する興味・関心度は向上しました。
この他にも、今後受けたい研修について、農業体験や植物の病気を詳しく学べる研修等を求める意見があったため、今後の取組みに活かしていく予定です。
八代農業高校連携PTでは、生徒が農業の魅力や楽しさに気づき、「将来、農業に携わりたい!」と思えるよう、生徒の視点に立った取組みを展開していきます。

※農業普及・振興課と農地整備課の若手職員を中心とする「八代農業高校との連携推進プロジェクトチーム」

2025年4月

今年も甲乙つけがたい晩白柚・デコポンだらけ! ~令和6年産八代地方果実品評会の開催~

令和7年1月17日に、熊本県県南広域本部において、JAやつしろ果樹部会主催の八代地方果実品評会が開催されました。当日はハウス晩白柚16点、露地晩白柚3点、ジャンボ晩白柚17点、屋根掛け不知火10点の合計46点の出品があり、各部門で見た目の美しさ、果実の色や形の揃い、傷の有無、糖・酸度、果実重を審査しました。
本年産は裏年傾向による着果が少ない中、台風等の被害はなかったものの、夏秋期の高温・乾燥による日焼け果の発生や着色遅延など、栽培環境は大変厳しい年となりました。しかしながら、出品された果実はどれも外観・品質ともに良好で、甲乙付け難いものばかりでした。また、ジャンボ晩白柚部門では、果実重量と果径の大きさ(横径)を計測して、最も重い晩白柚が金賞となります。今回は、残念ながらギネス記録(5,528g)には及びませんでしたが、金賞は4,041gで、とても大きく立派なものでした。今年産の厳しい栽培環境下であっても、ここまで大きくできたのは生産者の晩白柚に対する熱い思いの現れだと感じているところです。
当課では、今後も引き続き管理作業の省力化(台木を活用した低樹高化やドローンを活用した防除の省力等)や温暖化に対応した栽培指導(日焼け抑制資材の活用や着色遅延技術の検討)、併せて高齢化が進む中での産地維持・経営継承について関係機関と協力して取り組み、八代の果樹産業をより一層盛り上げていきます。

2025年4月

しっかり溝切りしたほ場の様子
いぐさ株の様子

いぐさの栽培技術向上を目指して ~現地検討会を開催しました~

2月から3月は、今後の良質な長いの生育や収量に影響する重要な時期であるため、当課とJAやつしろが連携して、現地検討会を各地区(8箇所)で開催しました。
参加した生産者のほ場を巡回し、掘り取ったいぐさ株の根や芽、土壌の状態や土壌分析値等を確認しながら、今後の栽培管理について助言指導を行いました。
特に、2月の栽培管理において重要になるのが地干しの徹底です。地干しを行うことで、土壌中に空気が供給され、発根と出芽が促されます。このため、地干しの効果を高めるために、溝切りや側溝による排水対策を行うよう指導を行いました。
生産者からは「他生産者のほ場を観察することで、今後の管理のヒントを得ることができた。」「自分のほ場の土壌や根や芽の状態を確認でき、参考となった。」といった声が聞かれるなど、2月の栽培管理の重要性を再確認する良い機会となりました。
現地では今後、間断灌水や先刈り、施肥等、ほ場の管理作業が忙しくなる時期を迎えますが、当課では、JA及び関係機関と連携して、生産者の栽培技術の向上・生産安定化に向けた支援を行っていきます。

2025年4月

品評会審査(2月4日、 JAやつしろ中央い製品集荷場(千丁町))
表彰式(2月6日、八代ホワイトパレス)

生産者の思いが込められた原草・畳表が揃う ~第50回熊本県い業大会開催~

い草の栽培技術や畳表の加工技術を競う「第50回熊本県い業大会」が、令和7年1月24日から2月7日にかけて八代市内で開催されました。
2月4日に行われたい草・い製品品評会では、原草116点、畳表118点が出品され、当課を含む審査員(38名)が評価にあたりました。
い草の部については、一部にむら染めや茎が軟らかいものがみられたものの、全般的に粒揃いのよい良質な原草が出品されていました。い製品の部については、一部に水分が基準(12%以下)を上回るものなどが見受けられましたが、茶元や元白が少なく、全体的にバランスに優れ、例年以上に加工技術の高さを感じる高品質な畳表が出品されていました。
本年度は、い草の部で坂本一真さん・奈美さん(八代市)、い製品の部で早川猛さん・克美さん(氷川町)が農林水産大臣賞を受賞されたほか、熊本県知事賞など合計90点が表彰されました。
また、入賞した原草と畳表については、2月8日にJAやつしろ中央い製品集荷所で展示が行われ、県内外から訪れた多くの関係者(畳屋、問屋、生産者等)で、大変な賑わいでした。
当課では今後も、JAや関係機関と連携しながら現地検討会や講習会等を開催し、生産者の生産加工技術の高位平準化と所得向上を図っていきます。

2025年4月

関係機関の連携会議
座談会での説明

経営継承重点地区の取組 ~産地を次代につなげるために~

八代地域は、園芸を中心にした農業生産の盛んな地域ですが、中山間地を中心に産地の高齢化が進んでおり、対応が急務になっております。
そのため、広域本部、市町、JAで構成する連携会議において、担い手確保に向けた対策を検討しました。そして、令和5年8月に、高齢化が特に進んでいるJAやつしろのしょうが部会を経営継承の重点地区に設定し、支援を図ることにしました。
まず、令和6年1月から産地のアンケート調査を実施しましたが、10年後には生産者が半減することが判明し、これを産地で共有するとともに、新たな担い手を確保するための取組みを進めることにしました。
令和6年度は、新規就農者の成功事例調査や新規就農者の募集のリーフレットを作成し、就農相談などに取り組みました。
今後は、空屋情報の提供や農地のマッピングを進めるために、関連する事業との連携を図っていくことにしております。
さらに、令和7年2月には、同様に産地の高齢化の問題に悩むJAの晩白柚部会も、追加で重点地区に設定しました。こちらも、現在、産地のアンケート調査を実施し、令和7年度から支援に取り組んでいく予定です。
農業普及・振興課では、今後も、関係機関の連携のもと、産地を次代につなげていくための取組みを進めていきたいと考えているところです。

2025年4月

先進地視察の様子
上田組合長(正面左)の説明

氷川町農事組合法人連絡協議会先進地視察の開催

氷川町では、町内の6農事組合法人で『氷川町農事組合法人連絡協議会(令和元年設立)』を組織しており、法人間の連携により、各組織の機能強化や農業経営の改善に取り組んでいます。本課においても普及振興計画の重点課題として、各法人の経営力強化と広域連携の推進を図っているところです。そこで、2月3日(月)に協議会の運営委員(各法人の理事)による先進地視察研修を企画し、R6年度農林水産祭において内閣総理大臣賞に賞された(農)秋津営農組合(熊本市)を視察しました。
(農)秋津営農組合は、基盤整備を機に機械利用組合として誕生し、H25年に法人化されました。組合員数は142名、耕地面積約150haと6法人の合計とほぼ同規模の法人です。しかし、8年前の熊本地震で地盤沈下や用水施設の破損などにより営農できない苦難に合いながらも、現在では米・麦・大豆で県内トップクラスの法人となっています。組合長からは、「復旧工事は修了したが、地力が低下し、以前のような農地にはまだ戻っていない。課題も多いがスマート農業の導入など若い世代に関心を持ってもらいたい。そして、地域の自然や風土、文化とともに農地や水を住民と守っていきたい。」と話されていました。当日は各法人の理事のほかJA、氷川町、熊本県農業公社から21名の参加があり、質疑応答では次々と質問が飛び交い視察時間を大幅に超過するなど、参加者の熱意が感じられた研修となりました。
本課では、法人の経営力強化や広域連携に向けた意識の向上に向け、引き続き関係機関と連携しながら取り組んでいきます。

2025年3月

八代農業高校との連携プロジェクト始動!

八代農業高校では、農家出身の生徒が少なくなってきており、卒業後に就農
する学生はほとんどいない状況です。このため、次世代の本県農業を担う人材を確保するためには、農業高校と連携した取組みが必要です。
そこで、R6年12月に、農業普及・振興課と農地整備課の若手職員を中心とする「八代農業高校との連携推進プロジェクトチーム」を立ち上げました。PTメンバーで連携の方向性を検討・整理し、八代農業高校の先生方と打合せを行ったところ、多数の取組み案の中から、生徒の農業に関する興味や知識を向上させるため、まずは、講話を実施することにしました。その他の取組みは、高校の学習カリキュラムやニーズを踏まえて再整理することにしました。
併せて、今後連携する取組み内容について先生方とブレーンストーミングを行ったところ、生徒と生産者との交流会や生徒への農地測量方法、栽培技術指導等の意見が挙がり、取組み内容を整理することができました。
今後、講話の日程や内容について先生方と検討し、PTメンバーが講師となって、クイズやワークショップを実施することに加え、生徒へのアンケート調査を行い、今後の取組みに活かしていくことにしています。
八代農業高校PTでは、生徒が農業の魅力や楽しさに気づき、将来的に農業に携わりたい!と思えるよう、生徒の視点にたった取組みを展開していきます。

2025年3月

1月上旬定植の株
1月中旬定植の株

令和7年産春メロンは収量向上を目指して ~生育と管理の再確認~

令和6年産の春メロンは、気象の影響で果実が小さく、収量が少なかったことが問題となっていました。そこで、令和7年産では果実を大きくし、昨年以上の収量を目指すため、生育や管理の状況を確認する現地検討会を2月3日に開催しました。
八代地域の春メロンは、県内でも上位の産地であり、その多くはトマトからの切り替えにより栽培され、1月から定植が開始されます。そのため、現地検討会では、定植時期が異なる(1月上旬、中旬、下旬)圃場を選定しました。当日は、生産者から、「午前と午後それぞれの温度管理はどうするのか」「トンネルを開けるタイミングはいつか」「生育の良否の判断はどこでするのか」等の質問が挙がり、これからの本格的な栽培に向け適切な指導・助言を行いました。定植は2月~3月にかけ最盛期となるため、今後も適宜、現地検討会を重ねていくとともに、それぞれの生育ステージに合わせた指導も行っていきます。
近年はトマトからミニトマトへの転換が見られ、八代地域の春メロンは栽培面積が減少傾向にありますが、そのようななかでも、関係機関と連携し、安定生産と収量向上による稼げる農業の実現に取り組んでいきます。

2025年3月

ベテラン農家による仕上げ技術の講習
当課からの展示ほ試験結果の報告

匠の技を次世代へ~畳表加工講習会開催~

当課ではJAやつしろい業部と共に、1月15日、若手生産者の畳表加工技術の向上と技術継承を目的として、生産者37名参加のもと畳表加工講習会を開催しました。
畳表を織る際に発生した織り傷(いぐさが1本ずつ入るところに2本織り込まれた、途中で折れた、ささくれ立った等)を修復する仕上げ作業は、品質を左右する重要な作業です。
今回の講習会では、高度な畳表加工技術を持つベテラン農家3名から、織り傷を丁寧かつスピーディーに修復する匠の技が披露されました。織り傷がみるみるうちになくなっていく様は、参加者から感嘆の声が聞こえてくるほど、見事な匠の技術でした。また、参加者がその場で実際に傷をつけ、講師がその傷に応じて仕上げる実演をふまえた質疑応答は、参加者にとって技術習得の有意義な機会となりました。
併せて当課からは、今年度行った一次苗床における除草剤の効果的な散布に係る展示ほ試験結果について情報提供を行い、参加者から散布方法の質問がある等、一次苗の安定生産に向けた意識向上が見受けられました。
産地では生産者の減少と高齢化が進んでおり、生産・加工技術の継承が喫緊の課題となっています。日本の畳文化を支えるいぐさ・畳表産業の維持・発展のため、当課では今後も関係機関と協力して生産者の支援を行っていきます。

2025年3月

八代地域で地域営農法人間連携深まる ~八代地域営農法人情報交換会、氷川町農事組合法人個別相談会開催~

八代管内には、現在13の地域営農法人がありますが、法人設立から年数が経つにつれ、労働力不足や後継者問題などの共通課題が浮き彫りとなってきました。そこで、法人間や関係機関で課題を共有し、さらなる法人の発展を目指し、八代地域営農法人情報交換会をJA主催で1月22日(水)に開催しました。情報交換会には、各法人から20余名の参加があり、JA、八代市等から多数の出席がありました。
基調講演では、「地域営農法人の展望と活性化方策2024」と題し、(株)農テラス 山下氏から、自身の失敗を含む経験談を交えながら、担い手不足・事業継承に対する考え方等について説明がありました。また、NTTコミュニケーションズから、稲作での中干し期間の延長により削減されたメタンガスをJクレジットに還元する仕組み等について情報提供がありました。その後の情報交換会では、「同じ悩みを共有していることがわかり気持ちが軽くなった」などの声が聞かれました。
また、氷川町では1月20日から3日間で全6法人を対象とした個別相談会を開催し、経営内容やオペレーターの状況、機械の更新等の法人が抱える問題や課題等の明確化を図りました。6法人は、それぞれ抱えている課題が異なり、画一的な推進は困難ですが、連携可能な点も見つかり広域連携の実現に一歩近づく相談会となりました。
本課では、地域計画の担い手として中心的な役割を果たす地域営農法人について、将来あるべき姿を共に模索しながら伴走型支援を継続していきます。

2025年2月

生鮮食品と加工食品の区分
精米の表示例

安全でおいしい食べ物を食卓へ ~食品表示巡回調査・指導を行いました~

11月~12月にかけて球磨地域管内の物産館、直売所11店舗を対象に、食品表示(品質事項)の巡回調査・指導を行いました。本調査は、食品表示法に基づく食品表示の適正化を図ることを目的として行うものです。
各店舗では、生鮮食品と加工食品(ア.弁当・惣菜類、イ.菓子類、ウ.農産物漬物類、エ.乾燥野菜・果実類)の名称、原産地や原材料名、消費期限、製造者等の表示状況について調査しました。いくつかの店舗では、連絡先の表示が一部抜けていたり、地元産のために原産地の表示が抜けていたりと不適切な表示が見受けられたため、各店舗の担当者に、県が発行している「食品表示ガイドブック」を交えて正しい表示方法について説明を行いました。また、販売店から農家や加工業者へも適切に表示を行うようアドバイスをしていただくとともに、販売前に再度表示を確認していただくようお願いしました。1月には指摘事項があった店舗に2度目の巡回を行い、適正な表示へと改善されているか確認する予定です。
当課では引き続き、講習会や店舗での巡回調査等を通して、県南地域の豊かな農畜産物が消費者に正しく選択されるよう食品表示の適正化に取り組んでいきます。

2025年2月

連携会議の様子

第1回八代地域農地集積推進チーム連携会議を開催

農業経営基盤強化促進法の改定により、各市町村において地域農業の将来設計図となる地域計画の策定期限が本年度末に迫る中、地域計画策定並びに策定後の着実な推進を図るため、八代地域では初めてとなる「農地集積推進チーム連携会議(以降、連携会議という。)」を12月16日(月)に開催しました。
連携会議では、農地集積等に関係する機関・団体の参加の下、地域計画の重要性や地域計画をめぐる現状等について普及から説明し、関係機関・団体の連携による推進体制の整備について同意を得ることができました。
また、本県における地域計画策定の進捗状況や今後の国庫補助事業等との連動等について情報共有を行いました。
八代地域は国のモデル地区に八代市が選ばれるなど、県内では進捗度合いが進んでいる地域ですが、まだまだ話合い活動等が不足しており、営農に適した農地の確保や中山間地域対策、基盤整備等インフラ整備や農業継承などの問題があり、課題解決に向け、地域全体で役割を分担しながら取組む必要があります。
本課では連携会議等を通じ、地域計画の進捗状況や課題を共有しながら、10年後の八代地域農業の維持・発展に向け、連携して取り組んでいきます。

2025年2月

積み込みの様子
関係者での記念撮影 (金子国会議員:中央左、森田会長:中央右)

世界に羽ばたけ!!八代特産「晩白柚」 ~香港向け晩白柚出発式~

香港向け「晩白柚」の出発式が12月27日に八代市役所で、やつしろ晩白柚ブランド推進協議会、イオン九州株式会社、国会議員などが出席し、盛大に開催されました。八代特産の「晩白柚」は黄色く、丸くて大きい姿から中華圏では春節の縁起物として絶大な人気があり、今回で11回目の輸出となります。
本年産の「晩白柚」については、梅雨明け後の高温・干ばつによる小玉傾向や日焼け果の発生、着色の遅延などの課題がありました。しかし、普及・農協からの徹底した栽培管理指導により、最終的には果実肥大や食味は申し分なく、また12月の冷え込みで着色が促進し、順調な出荷ができています。
今回はL玉2,100個(R5: HK$149/個)、3L玉32個(R5:HK$999/個)を輸出し、1月16~28日にイオンストアーズ香港13店舗で店頭販売される予定です。また本年度は、新たな取り組みとして、イオン香港内のコメダ珈琲店6店舗で、晩白柚加工品を使った期間限定メニューも提供される予定です。
やつしろ晩白柚ブランド推進協議会の森田会長からは「今年の晩白柚は糖度、酸味、食味ともに良好で、自信を持って出荷できる。春節の贈答品として、香港のお客様にも喜んでいただきたい。」と挨拶がありました。
「晩白柚」は、温暖化による着色遅延や日焼け果の発生といった栽培管理上の問題だけでなく、担い手不足による栽培面積の減少など、問題・課題も残っています。当課では、引き続き関係機関と連携して、気候変動に対応した栽培管理指導や担い手の経営継承の支援などを行い、産地としての生産量の確保に取り組みます。

2025年2月

経営体部門 林田さん(いぐさ作業場等)
新人王部門 滝本さん(露地野菜ほ場)

八代地域農業経営者協議会と新規就農者の合同研修会を開催

八代地域農業経営者協議会(以下経営者協議会、会長(株)アグリ日奈久代表 白石節夫氏、会員38名)は、県農業コンクール大会参加者と指導農業士で構成され、会員の経営改善と農業後継者の育成に積極的に取り組まれています。
一方、本年度の新規就農者は28人で、当課では、9月に研修会(激励会)を開催するとともに、各種研修の案内や巡回指導等を行い、早期の就農定着を支援しています。
今回、管内の優良経営体事例の研修と先輩農業者との交流を目的に、経営者協議会の現地研修会と合同で、新規就農者の経営力向上を目的にした研修会を、12月13日(金)に開催しました。
当日は、新規就農者4名と経営者協議会会員23名が参加し、令和5年度の県農業コンクール大会参加者の現地ほ場を見学し、その後、情報交換会(懇親会)を行いました。
参加した新規就農者は、生産品目が違う農業者にも積極的に質問等を行っていて、経営確立への熱い意欲を感じたところです。
当課では、今後も、新規就農者への資質向上の場を提供していきます。

2025年2月

発表の様子
八代農業高校生と記念撮影

次世代のリーダーとなる農業後継者の育成 ~八代地方青年農業者会議の開催~

令和6年12月20日、八代ホワイトパレスにて八代地方青年農業者クラブ連絡協議会主催による八代地方青年農業者会議が開催されました。クラブ員は日々、プロジェクト活動を通じて問題解決能力を身に付け、我が家の農業経営の改善を目指しています。今回は8名のクラブ員が県、市町、関係団体を含めた総勢40名の前で発表しました。
当課では、各クラブ員に担当職員を割当て、問題発見と課題の明確化、経営改善及び発表に至るまで、二人三脚で指導支援を行いました。
意見発表で最優秀賞の江嶋氏の発表は、「いぐさと言ったら江嶋」をキャッチコピーに、何気なく始めたいぐさ農家が自分の天職であったこと、またいぐさの知名度向上や自己成長・知見拡大のため4Hクラブに入ったなど、いぐさに対する思いや農家としての責任・使命を熱く発表されました。
また、プロジェクト発表で最優秀賞の桑原氏の発表は、「晩白柚ジュースの販路拡大」と題し、晩白柚ジュースの美味しさを広く周知・販売したい思いと、商品開発に勤しむ中での苦悩や課題克服に向けた取組事例を発表されました。
また、農業の魅力や4Hクラブを知るきっかけとして招待した八代農業高校生からも活動発表があり、教員の方からは「いい交流ができた。次年度は全校生徒を参加させたいほど有意義な時間であった。」などの言葉もいただきました。
今後も当課では、プロジェクト活動支援を行い、次世代のリーダーとなる農業後継者の育成支援に取り組んでいくとともに、先進地視察研修や他地域クラブ員との意見交換・交流の場を設けるなど、クラブ活動を一層盛り上げていきます。

2025年1月

紙芝居の様子
園児へのみかんの贈呈

みかんをはじめて食べました!? ~幼稚園・保育園児等への県内産みかんの提供活動~

本県では果樹生産振興対策本部(事務局:熊本県農産園芸課)とJA熊本果実連が中心となり、県内の子ども達に温州みかんを「見る」・「触れる」・「食べる」機会を設け、みかんの知識・魅力を伝える活動を行っています。これまで県内全域の幼稚園・保育園・特別支援学校など、のべ約2380園(H22~R5年度)に提供してきました。
当課では11月6日に八代管内の当選した4園でみかん配布と併せ、「みかんがどうやってできるのか」、「みかんを食べるメリット」等を理解できるよう簡単な紙芝居で説明し、温州みかんの魅力を伝えました。当日は多くの園児・先生方へ紙芝居で説明し、温州みかんに対する興味を深めてもらいました。紙芝居が終わった後に園児からは、「ももの花は何でピンクなの?」や「イチゴって何で木になってないの?」など、みかん以外の果物についても多く質問があり、園児達の果物に対する好奇心に圧倒されました。
一方で、温州みかんを食べたことがない園児も一定数おり、理由を聞いてみると「おうちで出てこない。おいしいのかもわからないから食べない。」との声があり、先生方からは「高騰する給食費の削減で、嗜好品である果物類をなくすしかないのが現状。」など、園児達が日常的に口にする機会が少ないという現実も確認できました。
当課では、生産現場での収量増加・高品質果実生産の支援だけでなく、食育活動を通して県内産果樹の魅力・美味しさを発信しながら、老若男女を問わない果樹の消費拡大が続くよう取り組み、本県の果樹産業を盛り上げていきます。

2025年1月

もしもの発生に備えて~家畜伝染病防疫演習の開催~

国内の鳥インフルエンザは過去最速のペースで発生している中ですが、当課主催による家畜伝染病防疫演習を氷川町の竜翔センター体育館で11月12日に開催し、県南本部職員や関係機関合わせて85名が参加しました。
まず、中央家畜保健衛生所から家畜伝染病の概要と発生状況について説明ののち、鳥フル防疫対応の動画を全員で視聴しました。
体育館内には支援センターと現場事務所を仮設置し、当課の新採職員等3名を動員者に見立て、その動きやスタッフとしての作業内容を確認していきました。
新採職員等3名は防護服の着脱等初めての貴重な経験ができたとのことでした。
また、支援センター→現場事務所→支援センターの動員者の流れやスタッフの動き全体を見ることができたと、参加者からは評価を得ました。
12月17日には八代地域の各係・部門別のスタッフ会議を開催し、連携強化を図っていきます。
鳥インフルエンザは発生させないことが一番ですが、もしもの発生に備えて、今後も警戒レベルを高めていきます。

2025年1月

カモ類から八代地域の農産物を守ろう! ~鷹匠によるカモ類の捕獲・追払い活動始まる~

八代地域では、野生鳥類の中でもカモ類による露地野菜等への被害が大きいことから、関係機関と『八代地域農産物鳥類被害防止対策連絡協議会』を設置し、様々な被害防止対策に取り組んでいます。
その取り組みの一つとして、佐賀県武雄市の鷹匠と連携し、今年度初めてとなる本物の鷹を使用した被害防止対策活動を11月19日に実施しました。
被害防止対策として、氷川町の不知火干拓からスタートし、八代市南部までの沿岸地帯を巡回しながら、圃場に侵入しているカモを鷹で捕獲しました。鷹による捕獲は一瞬のことでカモ達はパニックになり、他のカモ達は見えなくなるまで飛んで行きました。また、別の地区では、鷹を一羽飛ばしただけで近くにいたカラスやトビが何十羽も集まる等カオス状態となり、鷹が与える影響の大きさが伺えました。
また、地元の猟友会による船上捕獲と連携し同日同時刻に実施する等、陸と海の両方からカモ類に脅威を与え、地域内に留まらないような工夫もしました。これらの取り組みは3月中旬まで月2回のペースで実施する予定です。このほか、氷川町では今回の実証との相乗効果を狙い、鷹の模型(カイト)を川の河畔に設置する等、市町が主体的に取り組めるような新たな取組みについても実証中です。
農業普及・振興課では、本格的な渡り鳥シーズンに向け、関係者と連携してカモ類被害防止対策の実証や周知活動を実施し、有効な対策技術の定着による被害軽減に取り組んでいきます。

2025年1月

至高の「いずみ茶」を目指して~お茶検討会の開催~

八代市泉町で12月3日にお茶の検討会(求評会)が開催され、泉町茶業振興協議会員と関係機関合わせて13名が参加しました。
会に先立ち、当課では生産者のお茶を集め、品質の目安となる全窒素や繊維量などの成分を近赤外線分析装置を用いて計測しました。
当日は測定結果について過年度の分析値も踏まえて説明を行い、その後、参加者でお茶の外観や水色、香気について評価検討し、最後に試飲しました。生産者それぞれのお茶に香りや味の特徴があり、製造方法や栽培管理について活発な意見交換や議論が交わされました。
また、当地域は新品種の導入や改植があまり進んでおらず、品種への興味や今後の改植への意識を高めてもらうために、他地域で栽培が進んでいる県の新品種「TC01」の紹介も併せて行いました。
検討会の最後には、農業革新支援専門員から全体講評と市場で高値で取引されるお茶や、中山間地特有の香り高いお茶を生産するための栽培管理についてのアドバイスもあり、参加者からは「来年に向けた良い勉強になった」との感想をいただきました。
当課では今後も関係機関と連携しながら、現地指導や検討会を通じて「いずみ茶」の品質向上および生産安定に向けて支援していきます。

2025年1月

対策会議の様子(JAやつしろ営農センター会議室)
トマト黄化葉巻病対策作業部会体制図

地域一体となってトマト産地を守る! ~トマト黄化葉巻病対策会議の開催~

八代地域における本年のコナジラミ類の発生は多かったものの、トマト黄化葉巻病の発病株率は昨年より低く推移しており、これまでの地域一体となったトマト黄化葉巻病対策の取組み成果が現れているところです。
このような中、令和3年から生産者も交えているトマト病害虫対策会議を12月3日に開催し、出荷組合や出荷団体、地域作業部会の代表者、JA、県市町の関係者(合計44名)の参加がありました。
当日は、更なる防除体制強化のため、コナジラミ類対策の必要性の再確認や令和6年度コナジラミ類の野外発生推移、トマト黄化葉巻病の発病株率等について、情報共有を行いました。出席者からは、コナジラミ類の調査や対策の取組みへの前進的な要望や意見交換がなされました。
さらに、次作のトマト・ミニトマトの栽培期間に対する生産者間による検討も行いました。これまでとは異なり、高温対策も視野に入れた見直しの提案もあるなど、出席者による活発な意見交換も行われました。
今回の会議では、新たな情報共有部位分も加え、生産者からは有意義であったとの意見があり、当課では今後も、他産地では見られないこの地域一体となった防除体制を維持・強化し、日本一のトマト産地として稼げる農業に取り組んでいきます。

2025年1月

現地検討会
まだら果の状況

着色不良果(まだら果)の発生を減らすために ~アンケート調査で発生原因を探る~

昨年度、当地域のイチゴ「ゆうべに」栽培では、着色不良果(まだら果)の発生が多く、1割程度廃棄処分されました。まだら果の発生が「ゆうべに」の普及拡大を大きく阻害していますが、発生原因のひとつと考えられるカルシウム欠乏が何故地域で発生しているのかが明らかではありませんでした。
このため、当課では、生産者に対して発生時期やカルシウム資材の施用有無・施用間隔等を調査するアンケートを実施しました。
調査を分析した結果、年内、年明けともに、曇雨天が続いた際に換気や加温が不十分な圃場で多発していました。これは、ハウス内の湿度が低下しなかったことで葉からの蒸散※1が抑制され、根からの吸収量が低下したことが原因のひとつだと考えられました。
このアンケート結果は、11月22日に実施された現地検討会の場で生産者に対して報告・共有するとともに、曇雨天時にハウス内の湿度を低下させることを意識した管理を実施するよう指導しました。併せて、カルシウム欠乏の原因となる草勢の強さを考慮した肥培管理や適正な着果数についても指導しました。
生産者からは、「まだら果について勉強になった。今年度は発生を減らせるよう対策を講じていきたい。」といった前向きな意見が出ました。
当課では、今後もまだら果対策について、引き続き生産者への指導を行いながら今年度の発生を軽減し、生産者の所得向上につなげていきます。

※1 蒸散とは、気孔から植物体内の水分を水蒸気として排出すること。蒸散によって新たな水や養分を根から吸い上げることができる。

2025年1月

栽培管理講習会の状況
食味評価の様子

八代地域における「くまさんの輝き」の推進

水稲品種「くまさんの輝き」は熊本県が育成した極良食味の新品種で、八代地域ではR5年から本格導入されており、R6年は418haまで栽培面積が拡大して今す。一方、八代地域はいぐさや露地野菜等の産地であるため、「くまさんの輝き」の面積拡大に当たっては、極端な遅植えや窒素過多による食味の低下が課題です。
このため、農業普及・振興課では、JAやつしろと連携し、良食味米栽培のモデルとなる展示ほを設置するとともに、7月末に栽培農家を対象とした講習会を開催しました。今年は特に高温状態が続くことが予想されたため、過剰な分げつの抑制につながる中干しの徹底や品質低下を抑制するための穂肥施用、早期落水防止等の指導を徹底しました。
また、12月3日にはJA営農指導員や八代市・氷川町の担当者(19人)を参集し、JAやつしろ本所において、本年産の「くまさんの輝き」(鶴喰地区、五反田地区)の食味評価会を開催しました。評価会では「ヒノヒカリ」に比べ高温登熟性に優れた「くまさんの輝き」の食味評価が高く、ポテンシャルの高さについて関係機関で共有することができました。
八代地域の主力品種である「ヒノヒカリ」は夏場の高温に弱く、今後とも「くまさんの輝き」へ転換が進むと考えられるため、当課としては、関係機関と連携しながら、良食味米としての「くまさんの輝き」の着実な推進に努めて参ります。

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