2018年のエリア普及現地情報

2018年12月

ショウガの作付面積の維持・拡大を目指して

八代地域では、中山間農業モデル地区として三地区が指定されており、当課では各地区農業の活性化を支援しています。その中の一つである八代市五反田地区では、水稲関連機械の共同利用による経費削減と、地域の主力作物であるショウガの栽培拡大を柱に取組みを進めています。
特にショウガは、畑地での高収益作物として、休耕地での作付推進を行っていますが、この様なほ場では根茎腐敗病の発生が問題となっています。そのため、発病ほ場の菌密度を低減する新技術の確立が求められています。
そこで九月に、八代市、JA、生産者と連携して、慣行のクロルピクリン施用に比べ、より深層まで消毒可能な低濃度アルコールによる土壌還元消毒展示ほを設置しました。
今後、菌密度や次作の結果、経費、労力等から当技術の普及性を評価します。

2018年11月

新高梨、台湾へ向け出発

吉野梨の産地である氷川町では平成16年から新高梨の輸出に取り組んでいます。
本年も台湾輸出に向けて8月30日にJAやつしろ吉野選果場で出発式が行われました。台湾では、黄色くて、丸くて、大きいものが縁起物とされており、新高はこの条件にぴったりということで中秋節(旧盆を祝う三大節のひとつ)の贈答期に向けて輸出が行われています。品質が良いことから現地でも好評を得ており、今年は約六千五百ケースが出荷されました。
本年産の新高は、開花が早く、受粉作業がスムーズに進んだことで結実良好でスタートし、台風被害等もなく生育が前進傾向で進み、大玉で品質・食味の良い作柄となっています。
当課では、今後も関係機関と連携して、県南フードバレー構想のひとつである農産物輸出の取り組みを支援していきます。

2018年10月

地産地消!鶴喰農家レストラン開業の取組み

八代市坂本町(鶴喰地区)は、約70戸からなる中山間地域の集落です。
平成29年2月に「農事組合法人鶴喰なの花村」を設立し、「鶴喰米」を核とした地域づくりに取り組んでいます。また前年は、地元産品の漬物等の試作を行っており、本年からは坂本町山村活性化協議会の中で、農家レストラン「ばあちゃんち」開業に向けて、四季折々の郷土料理の披露や、おもてなしのメニュー開発に取り組んでいます。
農業普及・振興課では、春夏に収穫できる地域食材を活かし、お客さんに喜んでもらうためにはどのようにすればいいのか、KJ法等を用いて検討を重ね、魅力ある新たなメニュー開発を支援しています。
今後は、春夏に続く秋冬メニュー開発など、関係機関と一体となり支援を行います。

2018年9月

産地の今後を考える。営農改善組合の設立

ナシの産地である氷川町中大野地区は、樹園地の集積に向けて取り組んでいます。
平成29年度に集積加速化地区として指定を受け、昨年度から事業推進委員会を置き、地区へのアンケート調査や話し合い活動を行いながら将来の地域農業について検討を行っていました。
6月13日に地区の生産者18名の出席のもと、中大野地区営農改善組合の設立総会が開催されました。今後は、中大野地区の将来をどのように描くか、補助事業をどのように活用していくか等の話し合い活動が行われます。この総会の中で、数年後の地区の姿を考え話し合いを進めていくという共通認識が持たれたと感じました。
この活動が今後の産地の活力向上に繋がるよう、生産者や氷川町やJAなどの関係機関と一丸となって取り組んでいきます。

2018年8月

新品種「歓喜の風」奨励品種決定調査開始

秋から春にかけ露地野菜の一大産地となる八代地域では、後作として5月田植え・8月収穫の極早生品種「キヌヒカリ」が作付けされてきました。しかし、近年は夏場の高温で白未熟粒が多発し、外観品質の低下が問題となっています。
そこで、高温登熟性、収量性に優れた極早生品種で、野菜の後作に適するとされている新品種「歓喜の風」を奨励品種に採用するために調査ほを設置しました。
調査ほは、4月20日に播種し、5月19日に田植えを行いました。今後は定期的に調査を行い、栽培特性や品質について「キヌヒカリ」と比較検討していきます。
八代地域の関係者からは「歓喜の風」の導入による水稲品質の向上が期待されています。農業普及・振興課では今後も試験や実証を行い、普及拡大のための栽培法確立などに努めていきます。

2018年7月

八代4Hクラブ、プロジェクト活動始動

八代地方4Hクラブは、現在22人で活動しています。今年は自分の目標にむけ前進するため、「ふみだせ一歩!」をテーマに掲げ勉強会や研修といった活動を行っていきます。その一つの手段として、自らの経営課題の解決方法を身に着けることを目指し、プロジェクト活動にも積極的に取り組むことにしています。  
4月16日に総会が開催され新体制となりました。総会終了後には、今年のプロジェクトについて部門ごとに分かれ、どんなテーマで取り組むか、経営のなかでどういった課題があるかなど、クラブ員と担当普及員が話合いました。
今後は、クラブ員一人ずつに担当職員が付き、現地ほ場に出向いて課題の見つけ方や実際の進め方などアドバイスを行いながら、プロジェクト活動を通じた課題解決手法の取得に向け支援を行っていきます。

2018年6月

地域第1号の県版GAP取得とさらなる推進

日本一の冬春トマト産地である八代地域では、農産物及び農作業の安全・安心の確保とリスク管理のため、複数の生産者部会がGAPに取り組み始めています。 
当課ではJAと連携して県版GAPを推進し、農舎・ほ場・選果場等の環境整備と生産工程の見直し・改善を進めてきました。その結果、平成30年3月にJAやつしろ郡築園芸部(トマト生産者53名)が先行して県版GAPの団体認証を取得しました。
JAは同月、「第3次GAP推進会議」を開催し、認証授与式と講演会を通じてトマト生産者全372戸の取組と認証に向けた理解促進、機運醸成を図りました。
平成30年度にはJA等のトマト生産者部会3組織の取組と認証取得を支援すると共に、イチゴ等、次に続く品目に対しても取組を推進し、消費者に選ばれる産地づくりを進めていく計画です。

2018年5月

イチゴ環境モニタリング検討会の開催

今年度、氷川町では国庫事業を活用し、イチゴ施設に炭酸ガス発生装置等の整備が進んでいます。一方で整備後も初期設定値のまま使用し十分な効果を確認できない事例も散見されました。
そこで、農業普及・振興課では関係機関と協力し環境制御装置の有効活用を図るための検討会を開催しました。
具体的には土壌含水率に基づくかん水管理で着色不良果を低減した事例や、厳寒期の炭酸ガス施用により良好な生育を維持した地域の事例を紹介しながら、有効活用について生産者と議論しました。
参加した生産者からは、栽培管理を行う上で環境の見える化が重要であるという声や時期別の炭酸ガス発生装置の設定値等に関する多くの質問がありました。
農業普及振興課では、新たな機器が生産性の向上に寄与できるように、引き続き関係機関と共に支援を行っていきます。

2018年4月

くまもと農業女性ネットワーク交流会開催

1月27日に、県内の女性農業者120名が一堂に会して「くまもと農業女性ネットワーク交流会」が氷川町で開催されました。八代地域のアドバイザー14名が四月から準備を進め、農業普及・振興課も支援して、開催の運びとなりました。
当日は、「語って、笑って、行こかいin八代」をテーマに、それぞれの夢や体験談を語り、発表。最優秀賞には、地震災害の中、笑顔をパワーとして乗り越えた発表をされた美里町の中島さんが受賞されました。
参加者それぞれに「笑顔でいることで苦難を乗り越えてきました」と語りあい、これからも笑顔で健康で頑張っていこうと確認しました。午後はニュースポーツのカローリングを全員で楽しみました。
女性農業者の明るくて粘り強いパワーを今後は農業経営に生かしていけるよう、支援していきます。

2018年3月

力作揃い!八代地方青年農業者会議

当地域では12月に八代地方青年農業者会議を開催しました。今年度はクラブ員24名のうち13名が出場し、今後の目標や我が家の課題解決に向けた取組を発表しました。
農家目線の質問や先輩としてのアドバイスをいただくため、審査員として指導農業士や青年農業者クラブのOBの方にも参加いただきました。クラブ員からは「プロジェクトに取り組んで、さらに課題が見つかった」「経営を見直す機会になった」「アドバイスを活かしていきたい」との声が聞かれました。
最優秀賞は、いぐさの苗割り作業を福祉法人と連携し作業委託を実践した、いぐさ農家の村上さんが受賞されました。
農業者会議終了後の交流会では、発表内容を話題に挙げながらクラブ員と先輩農業者、関係機関との意見が交わされる貴重な機会となりました。

2018年2月

ナシせん定講習会を実施

八代地域では84haでナシが栽培されていますが、12月に入りせん定作業が本格化しています。農業普及・振興課ではJAやつしろと連携し、12月の11日から19日にかけ支部ごとに8ヵ所でせん定講習会を行いました。
せん定作業は、来年の生産にむけた準備であり、側枝(果実をならせる枝)の更新(若い枝に変える)を行うことが重要です。講習会では、1.今年は、ここ数年に比べ花芽の着生が良いため、何年も使い古くなっている側枝は積極的に新しい枝に変えること。2.発芽不良発生軽減のため予備枝の確保を行うこと。などを中心に説明を行いました。併せて、参加した生産者と現在の生育状況やせん定の考え方について情報交換を行いました。
今後も時期に応じた管理講習会等を行いながら、ナシの安定生産にむけ支援を行っていきます。

2018年1月

氷川町の特産品開発に腕を競う

氷川町の特産品のレシピ、食べ方を提案し、普及、販路拡大に繋げるため、「氷川町特産料理コンクール」が、10月に道の駅竜北で開催されました。
コンクールでは、料理と菓子の部門で氷川町特産のもち米や梨、野菜などを活用した作品が多数出品されました。
道の駅竜北の支配人、料理長、JA女性部、担い手女性グループ、農業普及・振興課が審査員となり、調理技術や今後の商品化へ向けて、アドバイスしました。
金賞には、料理の部門では特産のもち米を使った「めちゃもちもちたこ焼き」、菓子部門では、吉野梨を使った「もチョコっと梨ケーキ」の2品が選ばれました。
どちらも特産物を上手に利用した完成度の高い作品で、商品化も可能なものとして審査員から高い評価を得ました。
今後商品化された作品は、道の駅竜北のレストランや売店で販売されます。

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