2026年のエリア普及現地情報

2026年4月

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天草地域における新たな地域内輸送体制を活用した地産地消販売会の開催

天草地域は大消費地から遠く離れた産地であり、物流の2024問題を契機とする輸送コストの上昇や物流体制の再構築など新たな課題の影響を受けています。特に、天草地域を広く管轄するJAあまくさでは、各地に点在する集荷所から農産物を集めてまわる必要があり、また、農家の高齢化等による生産量の減少や少量多品目化に伴うロットの低下と相まって、輸送コストの更なる増加が懸念されています。
そこで、天草広域本部では、天草産農産物の輸送効率化と地域内での消費拡大促進を目的に、JAあまくさ、運送会社、地元スーパー、県流通アグリビジネス課と新たな輸送体制の検討を行ってきました。その結果、天草地域に既存運行ルートを持ち、かつ、小ロットの輸送が可能な運送会社と連携して、JAあまくさ管内農産物を集荷する地域内輸送体制が整備され、輸送コストの抑制につながりました。
この輸送体制を活用してAコープ大矢野店にJAあまくさの農産物を運び、2月21日に地元産農産物の販売会を開催しました。当日は、店頭にずらりと並んだイチゴやミニトマトなどの天草産野菜をたくさんの地域の方々に手に取っていただくことができ、地元産農産物の認知度向上につながる良い機会となりました。
今回新たに確立された輸送体制は、コスト面でのメリットに加えて、地域内を少量でも運ぶことができる柔軟性も併せ持っています。この特徴を活かした地産地消の推進を引き続き支援していきます。

2026年4月

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花オブジェ
模擬セリの様子

上天草花まつりについて

2月6日、上天草総合体育館において、「第8回上天草花まつり」が開催されました。本イベントは、上天草地域の若手花き生産者が主体となって企画・運営を行っているものです。会場では、地域で生産された切り花の販売をはじめ、県内市場によるフラワーアレンジメント教室、活気あふれる模擬セリや花のオブジェの展示、さらには地元飲食店による出店など多彩な催しが行われ、上天草産花きの魅力を広く発信しました。
本イベントの実行委員会は、地域の若手生産者を中心に、JAあまくさ、上天草市役所、当課など関係機関で構成されています。 開催にあたっては、各機関が密に連携し、消費者に直接花の魅力を伝える場を創出することで、産地の活性化と認知度向上を目指して準備を進めてきました。
当日は、地域住民を中心に遠方からも含め約1,400名の来場があり、老若男女問わず幅広い層で賑わいました。来場者からは「毎年、高品質な花を安価で購入できるのを楽しみにしている」「趣向を凝らした花のオブジェを毎年見に来ている」といった声が聞かれ、地域恒例のイベントとして定着している様子が伺えました。
当課では、今回の成果をふまえ、今後も関係機関と緊密に連携しながら、上天草地域の花き産地の維持・発展に向けた支援を継続していきます。

2026年4月

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天草地域中晩柑果実品評会の開催について

天草地域は不知火類とはじめとする中晩柑の県内有数の産地です。当地域では、例年2月に天草農業活性化協議会果樹部会が主体となり、中晩柑生産者の栽培技術の研鑚等を目的として中晩柑果実品評会を開催しています。
本年は不知火類や河内晩柑、ポンカンなど52点が出品され、JA指導員や普及員などが果実の形や品種特性が表れているか、病害虫等の傷がないかなどの基準により評価を行いました。出品された果実はどれも玉揃いがよく着色・外観ともに優れたものばかりで、生産者の技術の高さがうかがえました。
品評会ののち、金賞及び銀賞の果実はJA天草とれたて市場で展示され、買い物などに訪れた方からは果実の出来栄えをを称賛する声が多く聞かれました。。
また、出品された果実は食育活動の一環として天草地域の幼稚園・保育園に提供されました。
今後も当課では関係機関と連携し栽培技術の支援を通じ、天草地域のかんきつ生産の維持を図っていきます。

2026年4月

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2/6時点の楠浦ダムの様子
3/9時点の楠浦ダムの様子

天草管内の渇水状況について

天草地域では、水稲作付面積の7割以上を早期作が占めており、例年3月末から4月中旬にかけて田植えが行われます。
しかし本年度は、令和7年10月から令和8年2月15日までのアメダス本渡地点の合計降雨量が205mmと近年稀に見る少雨傾向で、地域内のダムの貯水率も平年に比べ、極端に少ない状況でした。特に本渡・楠浦地区では、2月16日時点で、亀川ダム(多目的ダム)で40.6%、楠浦ダム(農業用ダム、一部生活用水にも利用)で29.3%まで減少し、生産者からも水稲作業の開始を目前に、農業用水が不足するのではないかといった不安の声が聞こえていました。
そのような中、天草市は関係機関を参集し、「第1回農業分野における渇水対策会議」を2月17日に開催しました。会議では、天草市から地域内のダムの貯水率の予測とそれに伴う送水制限の可能性、JAからは水稲の育苗スケジュール、本課からは他県の過去の渇水対策について、情報共有を行い、今後の対応について検討しました。
その後、降雨が続いたことで、亀川ダムでは63.7%(3月5日時点)、楠浦ダムでは45.4%(3月3日時点)まで貯水率が回復しています。このため、水稲栽培の準備作業は予定通り行われていますが、天草市を含む九州北部地方の一か月予報では、平年に比べ降水量が少ない予報となっています。本課では、引き続き降雨状況に注視しつつ、水稲栽培への支援を行っていきます。

2026年4月

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R8.2.3時点の上津浦ダムの水位

令和8年産の天草産水稲の収量・品質向上に向けて

令和7年産の天草地域の「コシヒカリ」、「ヒノヒカリ」、「くまさんの輝き」等、水稲品種19検体について、「九州のお米食味コンクールin宮若」に出品したところ、上位入賞は逃したものの、苓北町から出品した「にじのきらめき」が予選(機械測定)1位等、全体的に良好な成績を収めることが出来ました(12月の普及現地情報参照)。このたび、同コンクール事務局より食味測定結果が送付されてきたことから、出品者、関係機関を参集し、令和8年1月23日に反省会を開催しました。
反省会では、予選1位通過の苓北町の田尻氏からご講和頂いた後、意見交換で施肥方法や水管理等、活発な検討が行われ、出席した市町の担当者からも良食味米産地育成に向けて前向きな意見が出るなど、大変有意義な場となりました。
同じく、2月3日には、令和8年産早期水稲の栽培開始に向け、JAあまくさ西支所主催で栽培講習会が開催され、本課からは、高温登熟障害が発生するメカニズムを説明し、障害を回避するための栽培初期の管理について説明しました。
生産者からは、土づくりや水管理についての質問があり、令和8年産水稲の作付に向けての意欲が感じられると共に、近年稀に見る少雨により、地域内で渇水状況が続いていることもあり、育苗を目前にして、不安の声も聞こえました。
本課では、水稲栽培初期での水不足への対応を検討するべく、今後関係機関を参集し、対策会議を実施する予定であり、天草産の早期水稲の収量・品質・食味向上と併せて、引き続き支援を行っていきます。

2026年4月

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全体研修の様子
分科会(果樹)の様子

第3回天草地域新規就農者勉強会を開催 ~新規就農者の早期定着に向けて~

農業普及・振興課では、園芸主要品目を栽培する新規就農者を対象に、関係機関と連携して、重点普及課題「新規就農者の確保と定着支援」に取り組んでいます。個別指導に加え、集合形式による勉強会を年3回計画しており、今年度3回目の勉強会(集団指導)を1月27日に天草広域本部及び天草農業研究所にて開催しました。
当日は、新規就農者や天草拓心高校など関係機関から合計18名の参加があり、第一部の全体研修では共通テーマの「青色申告制度」、「農作業安全対策」及び「農業機械の取扱い・メンテナンス」について、第二部の品目別分科会では「栽培技術」について、農業普及・振興課より講義を行いました。
アンケートでは、参加者のほとんどが概ね理解できており、「今後は複式簿記で申告したい」、「今後、作業時には取扱いに注意したい」等の声が聞かれました。分科会では活発な質疑も行われる等、新規就農者の積極的な姿勢が見られました。
引き続き当課では、個別指導とともに集団指導を組み合わせながら、きめ細かなサポートにより新規就農者の所得向上、定着に向けて取り組んでいきます。

2026年3月

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デコポン目均し会の様子

JAあまくさでデコポン目均し会が開催されました!

天草地域では、令和7年8月の豪雨災害において、浸水や土砂流入による果樹園地や農業用設備の被害が多数発生しました。JAあまくさの統合選果場でも浸水により選果機等の被害が生じ、一時は、当年産カンキツの選果時期までの復旧が危ぶまれていましたが、関係各所の協力もあって、選果場設備の早期復旧が成し遂げられ、12月には加温デコポンの出荷も無事にスタートすることができました。
年明け後からは、いよいよ天草の主力カンキツである屋根掛け・露地デコポンの集出荷が始まります。それに先立ち、JAあまくさでは、令和7年産デコポンの家庭選別での選果基準を共有するために、有明地域の生産者を対象に、12月19日(金)にデコポン目均し会が開催されました。
家庭選別は天草ブランドの品位維持・向上にとって重要な作業になります。目均し会では、参加した生産者に、等級等の区分・予備検査・集荷方法等の出荷要領を説明した後、外観品位に基づき1~3級等の各級に分けられた実際の果実を見てもらうことで、実感をもって、家庭選別での選果基準を学んでもらうことができました。
家庭選別後のデコポンでは貯蔵中の腐敗が一番の問題となりますので、当課では、貯蔵中の管理方法について継続して指導を行ってまいります。

2026年3月

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~天草農業の「未来」を担う人材の集い~ 天草農業未来会議「冬の集い」を開催

新規就農者の激励と天草地方4Hクラブの活動発表を通した技術や情報の交換・相互交流を目的として、12月9日に天草市複合施設「ここらす」において、天草農業未来会議「冬の集い」を開催しました。新規就農者や指導農業士、天草拓心高校生など約50名の参加がありました。
第1部の新規就農者激励会では、新規就農者それぞれから栽培品目や今後の抱負を述べた後、関係機関から激励の言葉をいただき、記念品の贈呈を行いました。
第2部の青年農業者クラブの活動発表では、2名が意見発表、2名が経営改善のためのプロジェクト発表を行いました。どの発表も1年間の活動や成果がきちんとまとめられており、今後の発展が期待される内容でした。
当課では、引き続き関係機関と協力しながら、新規就農者を中心とした農業者の課題解決に向けた支援を実施し、天草農業の将来を担う人材の育成を進めていきます。

2026年3月

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高齢化する地域営農組織の事業承継に向けて

管内の地域営農組織と関係機関の構成員が一堂に会し、課題の共有と解決策を検討するため、本年度2回目となる連携会議が令和7年12月5日に開催されました。主催は天草地域営農連絡協議会(事務局:JA本渡五和)です。
現在、管内の地域営農組織では、いずれも構成員の高齢化が進んでおり、事業承継が最大の課題となっています。しかし、事業承継に向けて具体的な行動を起こしているのは、全15組織のうち数組織にとどまっているのが実情です。
組織が実際にアクションを起こすためには、内部での活発な議論と合意形成、そしてそれを踏まえた明確な「営農ビジョン」の策定が欠かせません。そこで当課では、まず現状を正しく認識し、話し合いのきっかけとすることを目的に「意向調査」を実施する案を諮り、全会一致で承認されました。
また会議では、天草地域において、ポスト「コシヒカリ」として期待されている「にじのきらめき」の栽培試験結果の報告と試食会も行いました。
会議後には、「次代を担う幹部候補社員を公募したいので支援してほしい」との相談が寄せられるなど、前向きな反応も見られました。
今後当課では、意向調査の結果を取りまとめたうえで、関係機関と連携しながら、各組織の「お困りごと」に応じたきめ細かな支援を進めていく予定です。

2026年2月

~天草産農林畜水産物の魅力を効果的に発信~ サクラマチクマモト天草ジャックの開催

天草農業活性化協議会(会長:天草市長、事務局:天草広域本部農業普及・振興課)では、九州産交グループと連携し、サクラマチでの大規模天草フェア「サクラマチクマモト天草ジャック」を開催いたしました。(実施期間:11月8日~11月30日)
フェア初日の11月8日にはオープニングセレモニー(天草市長、竹内副知事、九州産業交通HD(株)社長等が出席)や、天草の農林水産事業者が一堂に解する天草の恵みマルシェを開催しました。マルシェには管内から13事業者の出店があり、天草大王やあまくさ茶の販売やPRが行われました。
そのほか、飲食店とのコラボでは、天草黒牛、天草大王を使ったメニューや天草産の不知火と晩柑を使ったドリンクメニューの提供を行い、天草南蛮柿(イチジク)どら焼きの販売、くまモンビレッジでの天草物産品フェアの開催など多岐にわたる企画を実施しました。
また、11月16日にはカスミソウを使ったリースづくりや雑節のブレンド体験など天草産農林畜水産物の魅力を体感してもらうワークショップの開催や、車エビ釣り体験の開催、天草サーカスよる復興チャリティーショーなど多彩なイベントも開催いたしました。
本イベントを通じ、天草産農林畜水産物の魅力発信に加え、管内市町や農林水産事業者との連携も強化されるなど大変有意義な企画となりました。

2026年2月

現地検討会の様子
試験区(紙ポット)の様子

いちご育苗期の高温対策展示ほに係る現地検討会の開催 ~天草産いちごの安定生産を目指して~

近年のいちご育苗では、花芽分化期の高温により大幅に花芽分化が遅延しており、天草地域においても高温による花芽分化の遅延、ひいては年内収量の減少が大きな問題となっています。また、高齢化が進む当産地においては、労力・コストが比較的かからない省力的な高温対策が求められています。
農業普及・振興課では、育苗期の高温対策として、紙ポット(花菜ポット20)を用いた展示ほを設置しており、育苗期には、培地内地温や花芽分化等の調査を行い、現在は定植後の生育調査を行っています。
11月21日には、本年2回目となる管内2JA合同での現地検討会を開催し、いちご生産者10名のほか、市、JAから参加がありました。現地検討会では、現在までの調査結果や生育状況について当課から説明を行い、いちご品種「ゆうべに」の実証展示ほの生育状況について検討を行いました。紙ポットを使用した株でも黒ポットを使用した株と同程度の生育となっている状況が確認でき、参加された生産者からは「来年から使ってみたい」といった前向きな意見が聞かれました。また、JAの垣根を超えた生産者同士の交流もあり、有意義な現地検討会となりました。
当課では、年内まで引き続き生育調査を実施し、関係機関と連携しながら天草産いちごの安定生産を目指して取り組んでいきます。

2026年2月

天草のお米を「第九回九州のお米食味コンクールin宮若」に 出品!

天草地域の水稲作付面積は約1,200haであり、集落営農組織や兼業農家等、様々な生産者にとっての主要品目となっています。また、このうち7割以上を占める早期水稲では、JAあまくさ、JAれいほく管内で「コシヒカリ」の特別栽培に取り組む等、食味を意識した米づくりが行われてきました。しかしながら、自らの生産した米の食味について、自信を持つ生産者は決して多くないのが現状でした。
そこで当課では、天草産農林畜水産物の魅力発信プロジェクトの一環として、「第9回九州のお米食味コンクールin宮若」への出品を管内の生産者へ呼びかけたところ、「コシヒカリ」を始め、「ヒノヒカリ」や「くまさんの輝き」、「にじのきらめき」といった早期水稲、普通期水稲品種の出品が19点ありました。
その中で、苓北町の生産者が出品した「にじのきらめき」が、一次審査(静岡製機の食味分析計による機械測定)の結果、出品検体数1205検体の中で、トップの数値である審査スコア90点を記録しました。11月30日に福岡県宮若市で開催された本審査では、惜しくも上位入賞は逃したものの、天草産のお米の食味について、外部から良好な評価を得られたことで、生産者のみならず、行政等からも喜びの声が聞こえました。
今後、食味コンクール事務局からは、出品者全員に詳細な分析結果が送付される予定であり、その際には、出品者を参集し、情報共有を図ることとしています。
本課では、天草産のお米の更なる食味の向上を目指し、支援を行っていきます。

2026年2月

新規就農者及び天草農業経営者協議会の管内視察研修を合同開催

農業普及・振興課は、園芸主要品目で生産を行う新規就農者を対象に、関係機関と連携して、重点普及課題「新規就農者の確保と定着支援」に取り組んでいます。新規就農者と地域の中核農家との交流を促進するため、11月13日に新規就農者と天草農業経営者協議会の管内視察研修を合同開催し、経営者協議会員の畜舎やほ場、天草農業研究所の現地視察を行いました。
新規就農者(研修生含む)10名、天草農業経営者協議会11名の参加があり、飼養管理やこの時期の栽培管理、新品種の特徴等について、熱心な質疑応答が行われました。
また、現地視察終了後、天草広域本部において新規就農者と経営者協議会員が意見交換を行い、経営者協議会員から新規就農者へ熱心なアドバイス等が行われました。
新規就農者からは、時代に合った経営をされていて勉強になった、生産方法だけでなく流通や経営の方法等勉強になった等の意見が聞かれ、大変有意義な研修となりました。
引き続き当課では、個別指導とともに勉強会を組み合わせながら、きめ細やかなサポートにより新規就農者の所得向上、定着に向けて取り組んでいきます。

※天草農業経営者協議会とは、指導農業士や県農業コンクール入賞者で構成される組織。

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