2026年のエリア普及現地情報

2026年4月

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八代地域での視察研修
植付作業の様子

~令和2年7月豪雨災害からの創造的復興を目指して~ 加工用ばれいしょ栽培がスタートしました

芦北地域では令和2年7月豪雨災害からの創造的復興を目指して、水田裏作として加工用ばれいしょの導入に取り組んでいます。加工用ばれいしょは、単価が一定である一方、青果用ばれいしょに比べて単価が低いことから、安定した収量を確保することが特に重要です。
前作の令和7年産は、JAあしきた及び管内法人と連携して、栽培実証試験を行いましたが、排水対策等に課題が残り、目標としていた収量(3t/10a)を達成することはできませんでした。
そこで、ほ場準備前の令和7年12月に、水田裏作のばれいしょ産地である八代地域での視察研修を行いました。当日は、令和8年産の栽培に取り組む生産者も参加し、排水対策やその他管理作業のポイントについて学びました。課題解決に向けて改善すべきポイントがよくわかり、有意義な研修となりました。
令和8年産については、管内の2法人が計50aで栽培に取り組んでおり、2月2日から植付作業を行いました。植付以降、気温が高く推移したことから、例年より早く出芽が確認され、順調な栽培スタートとなりました。前作の課題であった排水対策については、高畝や明渠※を作ることで改善を図っています。
農業普及・振興課では、今後も引き続き、収量向上に向けた技術支援を行い、加工用ばれいしょの導入が農家の所得向上に結び付くよう取り組んでいきます。

※明渠:地表の水を排水するための溝や水路のこと。

2026年4月

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クラブ員の経営紹介の様子
グループワークの様子

農業のリアルを伝える!芦北高校で就農講演会を開催

芦北地域では、農業の担い手確保が重要な課題となっており、若い世代に就農への関心を高めてもらう取組みが求められています。そのような中、芦北地方青年農業者クラブ連絡協議会(以下、芦北4H)では、芦北高校農業科と協力した活動に力を入れており、その一環として、今年も芦北高校で就農講演会を開催しました。
2月17日に行った講演会には、農業科の2年生18名が参加し、クラブ員3名と当課4名が対応しました。最初に当課から、リリーフ園制度について説明しました。続いて、クラブ員2名が自身の就農までの経緯や現在の経営について紹介し、生徒たちは熱心に耳を傾けていました。その後のグループワークでは「農業のイメージ」と「自分が就農するなら大切にしたいこと」の2テーマについて意見交換を実施。少人数での話し合いとしたことで、活発な意見交換となりました。
終了後のアンケートでは、「クラブ員の話を聞いて農家もいいと思えた」や「農業の良さを知ることができてよかった」などの感想が寄せられ、就農の魅力ややりがいを伝える機会となりました。
今後も当課では、地域に密着した芦北4H活動を支援するとともに、次世代の担い手育成に向けた活動を継続していきます。

2026年4月

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ワークショップの様子

安定した畜産経営に向けた新規就農者への経営・技術支援

当課では、JA・市町と連携し、令和4年10月に新規就農した畜産農家(夫妻)を重点指導対象に位置づけ、繁殖・肥育牛の飼養管理技術や経営管理能力の向上に向けた支援を行っています。ヒアリングや現地指導により現状・課題を把握し、指導を進める中で、“経営者”として、自ら課題を見つけ考え行動する主体性を高めることが重要であると考えました。
そこで、令和7年度より農家自身による「目標管理シート」と「課題解決シート」の作成・実践への取組を開始しました。1月7日には、年間目標管理シートの作成に向け、KJ法を用いたワークショップを実施しました。初めに全員で課題を出し合い、グループ分けを行った後、解決策の立案を行うことで、より効果的な年間目標を立てることができました。課題解決シートについては、年間目標を踏まえ、毎月1つの課題を選び、解決に向けて取り組んでもらいます。農家からは、「今回のワークショップを通じて改めて課題を整理し、目標を設定したことで、取り組むべきことがより明確になった」といった声が聞かれました。
今後は、これらのシートを基に新規就農者の進捗状況を確認し、評価・改善に向けたサポートを継続することで、更なる経営改善や技術向上を図ってまいります。

2026年3月

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マニュアル作成のため作業の様子を取材
作成されたマニュアル

果樹のスポットワーカー作業マニュアルの作成支援 ~労働力確保のため求人アプリ活用を~

芦北地域において、一次産業をはじめとする事業者での労働力確保が大きな課題となっていることから、水俣・芦北地域雇用創造協議会がスポットワーク求人アプリ最大手の株式会社タイミーと令和7年4月に連携協定を結び、新たな雇用労力の確保が始まっています。
地域内の基幹作物である柑橘類においても、収穫期等の労働力確保は喫緊の課題であることから、農業普及・振興課では、農家がタイミーのワーカーさん募集や作業説明等に利用できるよう、『水俣・芦北地域果樹農家さんでのお仕事マニュアル』の作成を支援し、令和7年12月に完成しました。
マニュアルでは、果樹園の作業に適した服装や、収穫・摘果等の主な作業の手順等を、分かりやすく写真で説明しており、タイミーに登録した農家の求人サイトに掲載できます。管内では、タイミーの利用を検討されている農家が増えつつあり、今後の労働力確保に寄与できるものと期待されます。
当課では、今後も関係機関と連携して、農作業労働力の確保対策に努めて参ります。

2026年3月

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主幹抜き説明の様子
主幹部切除後の樹の様子

太秋ジョイント栽培園でせん定検討会を開催

芦北地域における柿「太秋」の栽培では、ジョイント栽培が17園地、約1.5haあり、全体の20%を占めています。ジョイント栽培とは一列に植栽した苗木を主枝部分で接ぎ木(ジョイント)し、低樹高で直線的に仕立てる方法のことで、芦北管内では省力化を目的に平成27年から導入しています。しかし、接ぎ木後5年程度経過すると樹勢※が強くなり、強勢な側枝の発生や着果量の減少が問題となっています。
そこで、樹勢が強まっているジョイント栽培園において、12月18日に普及およびJA、市町担当者などの指導者でせん定検討会を開催しました。
始めに「主幹抜き」と呼ばれるせん定を行いました。これはジョイントが確認され、強樹勢になった樹の主幹部を切除して、根からの養水分供給量を抑制し、樹勢の安定を図る方法です。JAと普及からの説明後、参加者全員で強樹勢部の主幹切除を行い、「主幹抜き」の方法を確認しました。また、昨年度果樹技連芦北支部で作成したジョイント栽培マニュアルを用いて、側枝のせん定も行いました。
今後も地域一体となって、ジョイント栽培園のせん定技術支援に取組み、太秋栽培における安定生産の実現を進めていきます。

※樹勢…樹の生育の強弱を示す表現で、枝の伸長や葉量などから判断される。

2026年2月

現地検討会の様子
ドローン防除の様子

~サラたまちゃん産地の維持に向けて~ ドローン防除現地検討会を開催しました

芦北地域のタマネギ栽培では、生産者の高齢化による労働力不足が深刻な状況となっており、今後、産地を維持していくためには、栽培管理の省力化・軽労化を推進していく必要があります。
タマネギ栽培の防除作業(農薬散布)については、主に生産者が動力噴霧器を用いて行っており、重労働だという声がよく聞かれています。また、タマネギの病害発生を防止するためには、定植直後の11月~12月にかけての防除が特に重要ですが、同じ時期に植付作業が続くため、防除に手が回らないという問題を抱えています。
そこで、タマネギの農薬散布の労力削減と適期防除を目的に、防除作業を受託組織に委託し、ドローン防除の実証に取り組みました。11月27日に開催した現地検討会では、生産者約20名が集まり、ドローン防除に関する意見を交わしました。生産者からは、「年内に防除した方がいいのはわかっているが手が回らない。委託できるならぜひやってもらいたい」、「あっという間に終わって驚いた」といった意見があった一方、「委託料が水稲よりも高い。植付時期や栽培場所を集約することで、安くできるのではないか」といった意見もあり、今後は地域一体となった取組みが必要と考えられました。
農業普及・振興課では、今後も引き続き、サラたまちゃん産地の維持に向けて、関係機関と連携して取り組んでいきます。

2026年2月

研修生からリリーフ園について説明を受ける参加者
JA職員から選果場の説明を受ける参加者

新たな未来の担い手募集中「新規就農研修バスツアー」開催

芦北地域では関係機関で「新たな担い手確保対策プロジェクトチーム(以下PT)」を構成し、減少する地域の担い手確保に向けた取組を積極的に行っています。例年就農を希望する方々を対象にバスツアーを計画しており、本年は県内外から4名が参加して12月6日(土)に開催しました。このツアーでは、現地での栽培状況をはじめ、認定研修機関(JAあしきた)での研修紹介や就農に必要な情報提供を行い、地域の魅力や果樹農業の実際を知ってもらうことを目的としています。
参加者は高齢等により管理が困難になった園地をJAが地主から一時的に預かっている「リリーフ園」を訪れ、来年5月に継承予定の研修生からの研修内容などの話を聞き、1年目から農業所得が得られることへの関心は非常に高いように感じました。  
就農を検討されている参加者は就農イメージが具体的にできたようで、昼食時の意見交換では就農への想いや就労状況、収入に至るまでの質問が多く出されました。
午後からのJAカンキツ選果場では「デコポン」の生産選果状況や販路について説明を受けました。収穫されたばかりの果実が丁寧な工程を経て箱詰めされ、出荷される状況を見学し、参加者からは、「収穫後の販売についても不安でしたが、悩みが解消されました。」といった声を聞くことができました。
ツアー終了後には、参加された2名から就農に向けた次のステップである「短期研修(作業体験)」への申し込みがあり、着実に活動成果が現れています。今後も関係機関と連携しながら円滑かつ就農希望者に寄り沿ってサポートを行っていく予定です。

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