2026年のエリア普及現地情報

2026年7月

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観賞用ホオズキにおける天敵導入の取組み

芦北地域では、5戸の生産者が鑑賞用ホオズキを栽培しています。当地域のホオズキ栽培は、2~3月にかけて定植を行い、需要期である7~8月盆に向けて出荷する作型です。一方、近年の温暖化等の影響で、栽培期間中にコナジラミ類やダニ類などの微小害虫が多発し、食害や着色不良等の被害が深刻な問題となっています。現状、薬剤散布による防除が行われていますが、野外からの飛び込みが多く、防除が間に合っていないことから、効果的な防除方法の検討が求められていました。
そこで、農業普及・振興課では、天敵※の導入について検討し、実証展示ほを設置・調査を行いました。その結果、展示ほでは、天敵がホオズキに定着していることや、ターゲットとしていた害虫の発生が抑えられていることがわかり、導入した生産者からは、「効果が目に見えてわかる。来年も導入したい。」といった前向きな意見が聞かれました。また、5月20日に開催した現地検討会では、他のホオズキ生産者もルーペを使って天敵を観察するなどし、天敵利用に対する理解を深めることができました。
農業普及・振興課では、今後も引き続き、生産者の栽培技術が向上し、品質の高いホオズキを安定して出荷できるよう、支援していきます。

※害虫を捕食する生物。今回は「スワルスキーカブリダニ」を使用。

2026年7月

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カンキツ「EC12」の幼木期における早期樹冠拡大を目指して

熊本県における中晩柑は、需要の多い年内に収穫できる品種が加温栽培の不知火類以外にはあまりなかったことから、本県では、12月に収穫可能で高品質・良食味な栽培しやすい早生カンキツとして「熊本EC12」を育成しました。
現在、県内の主要なカンキツ産地に導入され、当地域では、令和6年に約2tが生産されています。
当地域では、新品種の栽培特性を検証し、産地化を検討するため、果樹研究所で開発された「EC12の幼木期における早期樹冠拡大技術」の実証を行っています。
令和7年度から展示ほを水俣市に設け、新梢の芽かき処理や夏枝の摘心処理の効果を調査しています。
実証中の新梢管理は、慣行よりも樹冠拡大の程度が大きい状況であり、今年度も同様の処理を行い、引き続き効果を検証していきます。
農業普及・振興課では、今後もカンキツの高品質安定生産に向けて、新技術の地域への定着を図っていきます。

2026年7月

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試飲中の高校生
食べ比べ中の高校生

県立芦北高校における出前講座開催 ~未来の担い手育成~

芦北農業普及・振興課では、芦北高校農業科と連携して、5月12日は2年生30名に対してお茶の、5月22日は3年生18名に対して畜産の出前講座を開催しました。
お茶の講座では、水俣・芦北地域の茶の歴史から茶種や製造方法、飲んだ時の効能等の講義を行った後、4班に分かれて6種のお茶(煎茶、蒸し製玉緑茶、釜炒り茶、ほうじ茶、ウーロン茶、紅茶)を、それぞれの茶種に合った方法での淹れ方を学び、味わってもらいました。生徒からは「お茶によって湯温を変える意味が分かった」や「お茶を飲む効能を学べてよかった」等の声が寄せられました。
畜産の講座では、肉用牛の基礎知識や水俣・芦北地域における肉用牛振興の取組について講義を行った後、あか牛肉とあしきた牛肉(黒毛和種)の食べ比べを実施し、アンケートに回答してもらいました。生徒からは「畜産について学ぶ機会が少ないので勉強になった」や「畜産分野に興味を持った」などの感想が寄せられました。当課では、水俣・芦北地域の未来の担い手を育成する一助となることを期待して、来年以降もこの取り組みを続けていきます。

2026年7月

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マルシェ初出店で地域農業の魅力を発信!

芦北地方青年農業者クラブ連絡協議会(以下、芦北4HC)では、「つながる・深まる・進化する!芦北4H」を今年度のスローガンに掲げ、地域とのつながりを深める活動に力を入れています。
今年度は新たな取り組みとして、地域農産物のPRや消費者との交流を目指し、モンヴェール農山で開催された「ひのきの森マルシェ」へ初めて出店しました。5月2日と4日の計2日間ブースを構え、クラブ員が栽培した「サラダたまねぎ」や「不知火」などの農産物の販売に加え、地域特産品である中晩柑を使用した「生絞りジュース作り体験」を行いました。
芦北4HCとして初めての試みでしたが、2日間で約70名の方にジュース作り体験を楽しんでいただき大盛況となりました。参加した子供たちからは「自分で絞れて楽しい!」や「おいしくて飲みやすい!」といった声が聞かれ、農産物の魅力をアピールできただけでなく、消費者との交流につなげることができました。
今後も当課では、地域農業の活性化と次世代を担う若手農家の活動PRに向けた取り組みを支援していきます。

2026年7月

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普及指導員による説明の様子
現地での実演の様子

芦北の甘夏を守る!「週末あまなつセミナー」初開催

芦北地域は、甘夏の生産量・栽培面積ともに県内1位を誇っていますが、近年は生産者の高齢化による離農が進み、生産量や栽培面積の減少が深刻な問題となっています。そのため、当地域では、生産量を維持し「マルタブランド」を守り続けることが課題となっています。
そこで、甘夏生産の担い手確保を目的として、5月24日に田の浦柑橘組合と芦北町主催で「週末あまなつセミナー」が開催されました。
第1回目となる今回は、初めに田の浦柑橘組合の山下社長から組合の歴史や甘夏の現状について、熱い講話がありました。その後、当課から4月~6月の栽培管理について、基本語句の解説を交えながら指導を行いました。最後に園地に行き、施肥作業の実演を行いました。
セミナーには甘夏栽培に興味がある8名が参加し、「栽培管理の基礎とその根拠を学ぶことができた」や「座学指導の内容を園地で確認することができて良かった」といった前向きな感想が寄せられました。
本セミナーでは年6回の講義を通じて、基本的な栽培管理方法について指導を行う予定です。今後も当課では、新規就農希望者や就農者の技術力向上に向けて、関係機関と連携しながら支援を継続していきます。

2026年7月

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講習会(座学)の様子
現地研修の様子

担い手を確保せよ!初心者向けお米の学びなおし講習会を開催 ~津奈木町の取組みを3市町へ拡大~

芦北管内における水稲の作付けは、担い手不足や高齢化により、耕作放棄地の発生や受託組織への作業依頼が増加しています。一方、近年の米価高騰により、水稲作付けを希望する声は一段と高まっているところです。
そこで昨年度、新たに水稲作付けを希望する方に基本を学んでもらうため、津奈木町、農業法人代表者が計6回の初心者向けの講習会の開催を企画。JAと農業普及・振興課も連携して取り組み、延べ114名の農業者の参加がありました。
今年度は、3市町・JA・農業普及・振興課からなる芦北地方農業振興協議会を実施主体とし、3市町へ取組み地域を拡大。第1回目を5月17日に開催し、27名の参加がありました。“誰にでも分かる”内容で説明することをモットーとし、当課の担当した座学では「1俵は60kg」といった米作りに必要な基本的な内容から説明しました。現地研修では、株式会社アグリ津奈木の坂口代表が種子消毒や播種、育苗、肥料散布などの作業を実演しました。
残り5回も関係機関と連携し、地域の担い手育成支援に取り組むとともに、今後は農地を手放したい農業者と新規に水稲作付けに取組みたい担い手の現状を把握し、マッチング支援にも取り組んで参ります。

2026年6月

定植4年目のほ場
R8.3月に定植したほ場

県オリジナル茶新品種「熊本TC01」の生育状況 ~来年からの出荷を目指して~

本県初のオリジナル茶品種である「熊本TC01」は、農業研究センター茶業研究所が育種を行った品種で、令和6年に品種登録されました。令和5年から現場への定植が始まり、水俣市では3年連続で「熊本TC01」を定植される等、管内の3農家合計で約90aが栽培されています。芦北地域はその温暖な気候が品種特性にマッチsssssして、県内でも一番生育が良く、予定よりも1年早く、令和9年から出荷が始まる予定です。
当課では「熊本TC01」の普及にあたって、農業革新支援センターと連携して定期的な栽培管理指導や生育調査を行ってきました。また、令和8年1月には県内の普及指導員や生産者を集めての現地検討会が、2年連続して芦北地域で開催されており、管内生産者の技術向上に一役買っています。来年の初出荷に向けて、今後も引き続き栽培管理技術や製造加工等の総合的な支援を行っていきます。

2026年6月

2年間務めた松原会長から挨拶と謝辞
新会長から農業コンクール大会受賞者へ

農業コンクール受賞者祝賀会を開催

4月23日、芦北地方農業経営改善同友会が、令和7年度総会と農業コンクール祝賀会を開催し、県市町JAの関係者を含め37名が出席しました。
総会では、新会長に㈱まるごと農場代表の吉井和久氏が就任し、令和7年度熊本県農業コンクールの受賞者を普及から簡単に紹介した後、受賞者へ花束が贈られました。
交流会では、会員も皆名札を胸に、なごやかに歓談が行われました。
各地域から選出された役員は、様々な役を兼ねつつ留任された方が多いものの、新体制で決意も新たに、意見を出し合って、よりよい活動をしていきたいとの抱負が述べられました。
農業普及・振興課では、市町・JAと連携して、同友会の活動を継続的に支援し、地域農業の発展と担い手の育成を支援していきます。

2026年5月

協議会設立会議の様子
 産地維持ビジョン

みなまた茶・みなまた和紅茶振興連絡協議会の設立

水俣・芦北地域では茶生産者の高齢化が進み、JA茶部会の会員数は十数年前に比べ、4割程度まで落ち込んでいます。また、令和6年度までの入札販売額は年々減少する一方でした。このようななか、3月25日に生産者と関係機関の担当者を参集して、水俣・芦北地域の茶産地を維持発展させていくためのビジョン説明会を開催しました。
そのビジョン実現のために生産者と関係機関の連携を深める場として、「みなまた茶・みなまた和紅茶振興連絡協議会」の設立を提案したところ、担い手の減少等の問題に危機意識を持っていた今後を担っていく若手生産者からも組織の必要性に賛同の声があがったことから、JA茶部会長が会長、和紅茶実行委員会長が副会長を務める形で、同日設立となりました。
本協議会では、新たな担い手の確保・育成や機械・労働力の共有化による低コスト化、地元のイベントや直売所での緑茶・紅茶共同での販売会の開催等に取り組むことで産地の維持発展に努めます。
当課では、みなまた茶の販売力強化のため、令和5年度からPR活動の強化に取組んでおり、今後は新協議会の運営支援も含めて、水俣・芦北地域の茶産地の維持発展を支援していきます。

2026年5月

事業継承締結式の様子
農作業効率化に向けたロードマップ

地域農業を支える受託組織の連携支援が経営継承実現に!~労働力や機械を“シェアする時代”へ~

水稲の担い手不足が加速する中、個人農家の依頼を受けて代わりに作業を行う農作業受託組織やライスセンターへの期待はますます高まっています。しかし、個人・組織ともに、高齢化・担い手不足が問題となっています。
そこで、当課では、令和6年に実施した各組織への現状や課題の調査をもとに、令和7年からは今後の農業を支えるための組織の在り方について関係機関と協議・検討を重ねているところです。
このような取組を推進していく中で、3月24日には、当課及び農業公社によるマッチング支援により、高齢により後継者を探していた水俣市の淵上ライスセンターが事業(個人経営、稲刈り等受託及びライスセンター)を、県内トップクラスの農作業受託法人である株式会社それいゆアグリ(法人、JA子会社)に第三者継承することができました。
3月26日には、4、9月に続いて3回目の営農組織連絡会議を開催し、組織代表者や市町担当者等、17名が出席。10月以降の協議・意見も踏まえ、当課から新たに提案した「農作業効率化に向けたロードマップ」を柱に意見交換を実施したところ、組織やJAからも賛同する声が多く聞かれました。また、新たなニーズとして「農業以外の産業と連携し、年中雇用できる仕組みづくりが必要である」ことも把握できました。
令和8年も引き続き、管内全ての法人・組織、関係機関が一丸となって連携推進の取組を加速化させてまいります。

2026年4月

八代地域での視察研修
植付作業の様子

~令和2年7月豪雨災害からの創造的復興を目指して~ 加工用ばれいしょ栽培がスタートしました

芦北地域では令和2年7月豪雨災害からの創造的復興を目指して、水田裏作として加工用ばれいしょの導入に取り組んでいます。加工用ばれいしょは、単価が一定である一方、青果用ばれいしょに比べて単価が低いことから、安定した収量を確保することが特に重要です。
前作の令和7年産は、JAあしきた及び管内法人と連携して、栽培実証試験を行いましたが、排水対策等に課題が残り、目標としていた収量(3t/10a)を達成することはできませんでした。
そこで、ほ場準備前の令和7年12月に、水田裏作のばれいしょ産地である八代地域での視察研修を行いました。当日は、令和8年産の栽培に取り組む生産者も参加し、排水対策やその他管理作業のポイントについて学びました。課題解決に向けて改善すべきポイントがよくわかり、有意義な研修となりました。
令和8年産については、管内の2法人が計50aで栽培に取り組んでおり、2月2日から植付作業を行いました。植付以降、気温が高く推移したことから、例年より早く出芽が確認され、順調な栽培スタートとなりました。前作の課題であった排水対策については、高畝や明渠※を作ることで改善を図っています。
農業普及・振興課では、今後も引き続き、収量向上に向けた技術支援を行い、加工用ばれいしょの導入が農家の所得向上に結び付くよう取り組んでいきます。

※明渠:地表の水を排水するための溝や水路のこと。

2026年4月

クラブ員の経営紹介の様子
グループワークの様子

農業のリアルを伝える!芦北高校で就農講演会を開催

芦北地域では、農業の担い手確保が重要な課題となっており、若い世代に就農への関心を高めてもらう取組みが求められています。そのような中、芦北地方青年農業者クラブ連絡協議会(以下、芦北4H)では、芦北高校農業科と協力した活動に力を入れており、その一環として、今年も芦北高校で就農講演会を開催しました。
2月17日に行った講演会には、農業科の2年生18名が参加し、クラブ員3名と当課4名が対応しました。最初に当課から、リリーフ園制度について説明しました。続いて、クラブ員2名が自身の就農までの経緯や現在の経営について紹介し、生徒たちは熱心に耳を傾けていました。その後のグループワークでは「農業のイメージ」と「自分が就農するなら大切にしたいこと」の2テーマについて意見交換を実施。少人数での話し合いとしたことで、活発な意見交換となりました。
終了後のアンケートでは、「クラブ員の話を聞いて農家もいいと思えた」や「農業の良さを知ることができてよかった」などの感想が寄せられ、就農の魅力ややりがいを伝える機会となりました。
今後も当課では、地域に密着した芦北4H活動を支援するとともに、次世代の担い手育成に向けた活動を継続していきます。

2026年4月

ワークショップの様子

安定した畜産経営に向けた新規就農者への経営・技術支援

当課では、JA・市町と連携し、令和4年10月に新規就農した畜産農家(夫妻)を重点指導対象に位置づけ、繁殖・肥育牛の飼養管理技術や経営管理能力の向上に向けた支援を行っています。ヒアリングや現地指導により現状・課題を把握し、指導を進める中で、“経営者”として、自ら課題を見つけ考え行動する主体性を高めることが重要であると考えました。
そこで、令和7年度より農家自身による「目標管理シート」と「課題解決シート」の作成・実践への取組を開始しました。1月7日には、年間目標管理シートの作成に向け、KJ法を用いたワークショップを実施しました。初めに全員で課題を出し合い、グループ分けを行った後、解決策の立案を行うことで、より効果的な年間目標を立てることができました。課題解決シートについては、年間目標を踏まえ、毎月1つの課題を選び、解決に向けて取り組んでもらいます。農家からは、「今回のワークショップを通じて改めて課題を整理し、目標を設定したことで、取り組むべきことがより明確になった」といった声が聞かれました。
今後は、これらのシートを基に新規就農者の進捗状況を確認し、評価・改善に向けたサポートを継続することで、更なる経営改善や技術向上を図ってまいります。

2026年3月

マニュアル作成のため作業の様子を取材
作成されたマニュアル

果樹のスポットワーカー作業マニュアルの作成支援 ~労働力確保のため求人アプリ活用を~

芦北地域において、一次産業をはじめとする事業者での労働力確保が大きな課題となっていることから、水俣・芦北地域雇用創造協議会がスポットワーク求人アプリ最大手の株式会社タイミーと令和7年4月に連携協定を結び、新たな雇用労力の確保が始まっています。
地域内の基幹作物である柑橘類においても、収穫期等の労働力確保は喫緊の課題であることから、農業普及・振興課では、農家がタイミーのワーカーさん募集や作業説明等に利用できるよう、『水俣・芦北地域果樹農家さんでのお仕事マニュアル』の作成を支援し、令和7年12月に完成しました。
マニュアルでは、果樹園の作業に適した服装や、収穫・摘果等の主な作業の手順等を、分かりやすく写真で説明しており、タイミーに登録した農家の求人サイトに掲載できます。管内では、タイミーの利用を検討されている農家が増えつつあり、今後の労働力確保に寄与できるものと期待されます。
当課では、今後も関係機関と連携して、農作業労働力の確保対策に努めて参ります。

2026年3月

主幹抜き説明の様子
主幹部切除後の樹の様子

太秋ジョイント栽培園でせん定検討会を開催

芦北地域における柿「太秋」の栽培では、ジョイント栽培が17園地、約1.5haあり、全体の20%を占めています。ジョイント栽培とは一列に植栽した苗木を主枝部分で接ぎ木(ジョイント)し、低樹高で直線的に仕立てる方法のことで、芦北管内では省力化を目的に平成27年から導入しています。しかし、接ぎ木後5年程度経過すると樹勢※が強くなり、強勢な側枝の発生や着果量の減少が問題となっています。
そこで、樹勢が強まっているジョイント栽培園において、12月18日に普及およびJA、市町担当者などの指導者でせん定検討会を開催しました。
始めに「主幹抜き」と呼ばれるせん定を行いました。これはジョイントが確認され、強樹勢になった樹の主幹部を切除して、根からの養水分供給量を抑制し、樹勢の安定を図る方法です。JAと普及からの説明後、参加者全員で強樹勢部の主幹切除を行い、「主幹抜き」の方法を確認しました。また、昨年度果樹技連芦北支部で作成したジョイント栽培マニュアルを用いて、側枝のせん定も行いました。
今後も地域一体となって、ジョイント栽培園のせん定技術支援に取組み、太秋栽培における安定生産の実現を進めていきます。

※樹勢…樹の生育の強弱を示す表現で、枝の伸長や葉量などから判断される。

2026年2月

現地検討会の様子
ドローン防除の様子

~サラたまちゃん産地の維持に向けて~ ドローン防除現地検討会を開催しました

芦北地域のタマネギ栽培では、生産者の高齢化による労働力不足が深刻な状況となっており、今後、産地を維持していくためには、栽培管理の省力化・軽労化を推進していく必要があります。
タマネギ栽培の防除作業(農薬散布)については、主に生産者が動力噴霧器を用いて行っており、重労働だという声がよく聞かれています。また、タマネギの病害発生を防止するためには、定植直後の11月~12月にかけての防除が特に重要ですが、同じ時期に植付作業が続くため、防除に手が回らないという問題を抱えています。
そこで、タマネギの農薬散布の労力削減と適期防除を目的に、防除作業を受託組織に委託し、ドローン防除の実証に取り組みました。11月27日に開催した現地検討会では、生産者約20名が集まり、ドローン防除に関する意見を交わしました。生産者からは、「年内に防除した方がいいのはわかっているが手が回らない。委託できるならぜひやってもらいたい」、「あっという間に終わって驚いた」といった意見があった一方、「委託料が水稲よりも高い。植付時期や栽培場所を集約することで、安くできるのではないか」といった意見もあり、今後は地域一体となった取組みが必要と考えられました。
農業普及・振興課では、今後も引き続き、サラたまちゃん産地の維持に向けて、関係機関と連携して取り組んでいきます。

2026年2月

研修生からリリーフ園について説明を受ける参加者
JA職員から選果場の説明を受ける参加者

新たな未来の担い手募集中「新規就農研修バスツアー」開催

芦北地域では関係機関で「新たな担い手確保対策プロジェクトチーム(以下PT)」を構成し、減少する地域の担い手確保に向けた取組を積極的に行っています。例年就農を希望する方々を対象にバスツアーを計画しており、本年は県内外から4名が参加して12月6日(土)に開催しました。このツアーでは、現地での栽培状況をはじめ、認定研修機関(JAあしきた)での研修紹介や就農に必要な情報提供を行い、地域の魅力や果樹農業の実際を知ってもらうことを目的としています。
参加者は高齢等により管理が困難になった園地をJAが地主から一時的に預かっている「リリーフ園」を訪れ、来年5月に継承予定の研修生からの研修内容などの話を聞き、1年目から農業所得が得られることへの関心は非常に高いように感じました。  
就農を検討されている参加者は就農イメージが具体的にできたようで、昼食時の意見交換では就農への想いや就労状況、収入に至るまでの質問が多く出されました。
午後からのJAカンキツ選果場では「デコポン」の生産選果状況や販路について説明を受けました。収穫されたばかりの果実が丁寧な工程を経て箱詰めされ、出荷される状況を見学し、参加者からは、「収穫後の販売についても不安でしたが、悩みが解消されました。」といった声を聞くことができました。
ツアー終了後には、参加された2名から就農に向けた次のステップである「短期研修(作業体験)」への申し込みがあり、着実に活動成果が現れています。今後も関係機関と連携しながら円滑かつ就農希望者に寄り沿ってサポートを行っていく予定です。

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