2026年のエリア普及現地情報

2026年3月

new
放牧地を見学する様子
放牧地を見学する様子

耕作放棄地での繁殖雌牛周年放牧を目指す新規就農希望者との現 地視察及び打合せの実施

上益城地域では農家の担い手確保・育成を重点課題として取り組んでいますが、今回、畜産農家として新規就農を検討している方(Aさん)に対して、就農に向けた現地視察と打合せを実施しました。
Aさんが検討されているのは、耕作放棄地の水田等にほぼ一年を通して繁殖雌牛を放牧(周年放牧)し、繁殖経営と耕作放棄地の管理を同時に行う方法です。
Aさんの元には地域住民の方々から、高齢化により管理できなくなった水田が荒廃していくことや、水田に雑草が茂ることによるイノシシやシカ等の害獣被害の相談が多く寄せられているそうです。そこで、Aさんとしては牛を放牧することによって、地域住民が抱える問題の解決にも寄与できるのではないかと考えておられました。
農業普及・振興課では、まず、Aさんの新規就農を実現するため、11月19日に現地視察を実施しました。周年放牧を実施している畜産農家が阿蘇地域にいることから、阿蘇農業普及・振興課に協力いただき、牛を放牧している牧野を実際に見学し、放牧を実施している阿蘇の畜産農家からお話しを聞かせていただきました。Aさんは放牧地での牧柵管理の方法、繁殖雌牛や子牛の管理について熱心に聞き取られており、実際に放牧を行うにあたって大変良い勉強になったと言われました。
また、12月16日には農業革新支援センター専門員の協力のもと、関係する町役場も招集し、具体的に今後どのように就農を進めていくのか本人と打ち合わせを行いました。打合せでは球磨地域で行われている水田や果樹園での放牧の事例を紹介し、Aさんは大変参考になったと言われていました。
就農するにあたっては、牛の導入や地域住民との調整等が必要ですので、Aさんが確実な就農ができるように今後も支援していきます。

2026年3月

new

上益城地方青年農業者クラブ連絡協議会プロジェクト活動 発表会の開催

12月18日に、振興局で上益城地方青年農業者連絡協議会のプロジェクト活動発表会を開催しました。
管内の関係機関からは、3町及び2JAの出席がありました。
意見発表は、益城町の水村佳樹さんが「THIS IS スイカ農家~逆境を乗り越えスイカに生きる~」と題し発表されました。プロサッカー選手を志した夢はかないませんでしたが、震災をきっかけに就農を決意し、病害虫や気候変動にも負けない「プロのスイカ栽培者」になろうと学ぶ姿勢が伝わる内容でした。
また、プロジェクト発表は、嘉島町の村上祐太さんと藤木龍也さんから、
それぞれアプローチの仕方は異なりますが、ともに大豆の収量向上をテー
マとしていました。嘉島町ではブロックローテーションで米、麦、大豆を栽培しています。大豆は根粒菌が空中窒素を固定する性質があるため、町では一般に施肥をしない(粗放的な)栽培が多く、単収が上がらないのが実情です。
必ずしも本人たちが考えた仮説どおりの調査結果が得られたわけではありませんが、今後の栽培に十分活かせる内容であったと思われます。二人には継続した取組みを期待します。
上益城地方青年農業者クラブ連絡協議会は活動する人数が4~5名と少なく、活発な活動が見られません。農業普及・振興課としては、まずはクラブ員同士の交流を図りながら、経営の問題点や課題などを気兼ねなく話し合えるような場づくりに努め、お互いが切磋琢磨しながら経営の改善や向上につながるよう支援していきます。

2026年2月

防疫演習会の様子

上益城地域家畜伝染病防疫演習会の開催

家畜伝染病が発生すると、畜産農家への影響はもちろんのこと、経済的な影響が大きいため、迅速な殺処分等の対応が必要となります。
家畜伝染病のうち、高病原性及び低病原性鳥インフルエンザは、昨シーズン(昨年秋ごろ~今年の春先まで)は14道県51事例発生し、約932万羽の鶏の殺処分が行われており、今シーズンは10月21日の北海道での初発を受け、どの養鶏場で発生してもおかしくない状況です。
上益城管内は10戸の養鶏農場があり、管内で発生した場合は、振興局内の担当者は関係機関と協力し後方支援に従事し、防疫対策にあたる必要があります。
そのため、令和7年10月16日及び31日に、上益城地域の家畜伝染病に係る防疫演習会を開催しました。
当日は二部構成とし、午前中の「基礎編」では、振興局内や外部関係機関の家畜防疫に従事したことがない方や新採職員を対象として、家畜防疫の基礎的な情報等を説明しました。午後の「実践編」では、振興局内全体と関係機関の防疫担当者を中心に、実際に管内で高病原性及び低病原性鳥インフルエンザが発生した場合を想定したタイムスケジュール等を用いて、より実践的な内容を説明後、動員者向けのDVD視聴により防疫服の着脱について説明を行いました。
管内で家畜伝染病が発生した場合に迅速で円滑な防疫対策を行うためには、振興局内及び関係機関の理解と協力が必要不可欠となります。不測の事態に備えるため、今後も家畜防疫に係る班・係別の研修等を実施し、対策を強化していきます。

2026年2月

銀黒マルチの展示圃(左畝:銀黒 右畝:黒)
遮熱資材塗布展示圃

夏秋ピーマンの高温対策に向けた展示ほの設置

JAかみましきピーマン部会は部会員63名、山都町の冷涼な気候を利用して約12ha夏秋ピーマンの栽培が行なわれています。しかし、近年の温暖化等、夏期高温の影響により落花や奇形果、尻腐果の発生が増加し、収量が安定しないといった課題があります。
そのため、令和6年度から地温上昇に抑制効果がある銀黒マルチを検討しています。本年の雨よけ栽培による展示ほ調査では、銀黒マルチが5月上旬まで慣行の黒マル
チより地温が低く推移し、6月末までの草丈は低くなりました。しかし、総収穫量は銀黒マルチが黒マルチより約12%多いという結果になりました。
また、7月下旬から別の展示ほとして、塗布剤(レディヒート)による遮熱の効果についての調査を行いました。約20%の遮光となるよう塗布を行い、地温を調査したところ、塗布を行った区の地温がやや低く推移しましたが、8月中旬以降の収穫量には差がみられませんでした。
この調査結果をもとに、今後ともJAかみましき等関係機関と連携しながら、高温対策や安定生産に向けた支援を実施します。

2026年2月

(農)高月における水稲栽培講習会

農事組合法人高月では、地元で3.5haの水稲を栽培していますが、今年度は十分な収量を得ることができませんでした。そこで、11月11日の役員会において、法人が問題として考えている雑草対策、また新たに取り組みたいと考えている秋耕及び「くまさんの輝き」の栽培の3つのテーマについて、講習会を行いました。
雑草対策については、除草剤の種類とその使い方について説明した後、特に問題となっているクログワイについての除草対策の指導を行いました。完全な除草には年数がかかるという説明には、悩ましい顔をされていましたが、クログワイの性質を理解したことで、除草のタイミングなど前向きな質問がありました。
秋耕については、メタンガスの発生抑制による根痛みの防止、地球温暖化ガスの低減に加え、鳥獣被害防止対策にも効果的であることを説明しました。
また、「くまさんの輝き」の栽培については、ヒノヒカリと比較して茎数が増えやすい品種であるため、中干しなどの水管理が重要であることを説明しました。役員からは秋耕の際の施肥や中干しのタイミングなどの質問があり、来年度の収量確保に向け、有意義な講習会になったのではないかと思われます。
農業普及・振興課では、今後も各生産者が問題と感じていることや新たに取り組みたいことについて、積極的に情報を発信していきます。

エリアカテゴリ