2026年のエリア普及現地情報

2026年4月

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2月2日:県花き品評会を見学 
2月9日:先輩農家ほ場巡回の様子

宿根カスミソウ新規就農研修生の技術習得支援を実施

菊池地域は、宿根カスミソウの栽培面積37haの県内最大の産地です。
農業普及・振興課ではJA菊池と連携し、重点課題である担い手対策に取り組んでいます。
現在、1名の新規就農研修生がJA菊池花き部会農家で実践的な指導を受けており、技術理解を深めるため座学と現地の視察から成る全3回の研修会を開催しました。
2月2日には、他産地優良事例を学ぶため、県花き協会品評会見学と上天草市及び宇城市におけるカスミソウのハウス栽培を視察しました。2月5日は「カスミソウの病害虫防除と基本的な栽培管理」の座学研修を実施し、農業革新支援センター(花き)の講師から病害虫対策の基礎を学びました。さらに2月9日には管内先輩農家の冬期管理の実践を学ぶ現地研修会を行い、実際の管理作業を確認しました。
3回の研修会を終え、研修生からは「水管理、高温対策、冬期ハウスの換気技術など、様々な工夫を知ることができ、大変勉強になった」との感想が寄せられました。また、同行した関係者や先輩農家にとっても、就農者育成に関わりながら生産技術情報を共有するよい機会となりました。今後も地域の生産者と連携し、新規就農者の支援を行うとともに、菊池地域のカスミソウの生産力向上に取り組んでいきます。

2026年4月

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意見交換会の様子

地域営農の将来を見据えた若手農業者意見交換会の実施

管内地域営農法人の若手代表や構成員による意見交換会と、某地区における地域営農法人を含む若手農業者による意見交換会を開催しました。土地利用型作物を中心とする地域営農では、組織代表者同士の会合はあるものの、異なる組織の若手が意見を交わす場がなく、「同世代で話し合える場がほしい」という声が寄せられていました。こうした背景から、若手のつながりづくりと課題共有を目的として実施したものです。
法人若手による意見交換会には4法人の関係者7名が参加し、ドローンによる受託作業の拡大や相互協力、作業管理アプリの運用など、法人活動を効率的に進めるための具体的な提案が複数出され、実践的で現場の運営に直結する内容となりました。
若手農業者による意見交換会は、想定を上回る8名が参加し、「委託の増大は間違いない」「集落の若手は自分だけで受託の限界が近い」「機械導入も含め協力し合いたい」「将来的には今の枠を超える大きな組織が必要」「スマ農業導入のための環境整備が必要」「次の世代が困らないようにしたい」など、現状への危機感と前向きな意欲が示され、地域営農の将来を真剣に考える姿勢が強く感じられました。
今回の意見交換を通じて、地域営農を少ない担い手で維持するためには、当事者が議論できる場づくりが必要であることが確認できたとともに、将来を見据えた課題共有や情報交換、仲間づくりへの強いニーズがあることも明らかになりました。
農業普及・振興課では、今後も若手のネットワーク形成や課題共有の場づくりを継続して進めていきたいと考えています。

2026年4月

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講演内でのグループワークの様子
お米食べ比べの様子

第3回ニューファーマー研修会・交流会の開催

県北農業普及・振興課では、菊池4Hクラブと共同で、菊池地域の将来を担う新規及び若手就農者に自らの農業経営を見直す機会を設け、経営力や技術力の向上に繋げてもらうことを目的として、令和元年からニューファーマー研修会という形で研修を年3回実施しています。
第3回の研修会は2部構成で行い、新規就農者、関係機関含め23名が参加しました。第1部の講演では、日本GAP協会登録ASIAGAP指導員の厨子圭介氏を講師に招き、「今日から出来るGAPの小さな取組みで経営改善」と題して、取り組みやすい整理整頓や資材管理の方法等について講演していただきました。講演内のグループワークでは実際の倉庫などの写真を元に、参考になる点や改善できる点について活発な意見交換が行われました。第2部の交流会では、4Hクラブ員5名が生産したお米の食べ比べを行い、どのお米が美味しかったかなど感想を話し合い、食べ比べを通じて参加者同士の交流が行われました。
参加者からは「整理整頓の重要性を学ぶことができ、取組みやすい内容も多かったので1つずつやっていきたい」、「グループワークで他の方の写真を見て参考になった」、「それぞれのお米で特徴があり面白かった」などの声をいただきました。
当課では、今後も新規就農者、若手就農者の経営改善、技術力向上に繋がる機会の創出に取り組んでいきます。

2026年4月

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畝間除草ロボット「ウネカル」
現地実演会の様子

ゴボウ栽培効率化に向けた畝間除草ロボット実演会を開催

JA菊池のゴボウ部会では71 戸の生産者によって「菊池水田ごぼう」※1が約145ha栽培されており、冬期獲りと春期穫りの大きく2つの作型に分けられます。春期獲りの作型は11月の播種後にトンネル支柱を立ててビニル被覆を行います。冬期獲りの作型に比べトンネル内の除草を1本1本行う必要があり手間が掛かるため、生産者の規模拡大の支障となり、高齢化による作付面積の減少も懸念されています。
そこで、JA菊池ごぼう部会と連携し作業効率化に向けた技術支援の一環として1月27日に畝間除草ロボット「ウネカル」※2の現地実演会を開催しました。当日は若手の生産者を中心に10名が参加し、実際にトンネル内の除草実演やメーカー担当者との意見交換を行ったところ、「草が大きくてもスムーズに刈れている」、「持ち運びしやすく1人で作業しやすい」等の好感触でした。機器についてはスマ―ト農業利用体験事業を活用してレンタルしているため、今後は利用を希望する生産者に試用してもらい、導入を視野に入れて、部会の意見を取りまとめることとしております。
当課では、これからも産地維持に向けた効率的な生産体制の整備に向けて関係機関協力して取り組んでいきます。

※1菊池水田ごぼう:水田で栽培するゴボウ。一般的な畑ごぼうと比べ肌が白く柔らかであくが少ない。
※2「ウネカル」:FieidWorks社製の畝間除草ロボット。

2026年4月

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カスミソウ生産現場で
トルコギキョウ生産現場で

花き後継者候補生産現場見学会を開催

JA菊池花き部会では、生産者の高齢化によるリタイア等で部会員の減少が続いており、その確保と育成は産地の維持発展において重要な課題となっています。こうした背景のもと、農協や県立農大、地元農業高校と連携し、花き後継者候補の発掘に繋がるような支援を行っています。
今回は、農大花きコース1年生6名と菊池農高花きコース2年生7名を対象に、花き生産に興味をもち、就農意欲を高めてもらうため、生産現場見学会を1月29日に開催しました。
見学会では、園主さんから、①就農のきっかけ②花を選んだ理由③カスミソウとトルコギキョウの収益性④農家になって良かった点⑤後継者募集中などを話してもらいました。農大生や菊農生からは、「カスミソウの隔離ベッド栽培では連作障害はありませんか」、「トルコギキョウは、どの色が良く売れますか」等の質問がありました。
見学会終了後、興味を深めた農大生1名が、「詳しくお話を聞きたい」と園主と連絡先の交換を行っていました。
農業普及・振興課では、今後も花き後継者候補の発掘に繋がるような支援を継続して行きます。

2026年3月

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第1部 講演会の様子
第2部 意見交換会の様子

ニューファーマー等研修会(畜産部門)の開催

県北農業普及・振興課では、令和元年度から菊池地方4Hクラブと共同で、新規就農者等を対象としたニューファーマー研修会を実施しています。本年度第2回目となる今回は畜産部門に絞り、10年後を見据えた畜産経営について学ぶ機会を設けるとともに、畜産農家間で経営について意見交換を行うことを目的に開催しました。
研修会は2部構成で行い、新規就農者や関係団体を含め24名が参加しました。第1部は県央広域本部農業普及・振興課の倉岡参事をお招きし、経営の現状把握と資金繰り計画の立て方や、青色申告決算書の見方等、新規就農者等にとって取り組み易い基本的な内容を講義していただきました。第2部は新規就農者・若手農業者と4Hクラブ員を中心に、日頃の経営や飼養管理での悩み、第1部での疑問点などを情報交換する場を設け、活発な意見交換を行っていただきました。
参加者からは概ね満足との評価で、参加した農家からは「経営を見直す機会となった。しっかり良い経営を目指していきたい」という声をいただきました。
今回の研修会の結果を生かし、今後も今回ご参加いただいた方々の更なる経営力向上と、より多くの新規就農者・若手農業者の経営に役立つ会の開催を目指していきます。

2026年3月

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「菊池地方青年農業者会議with農業大学校」を開催

近年、新たな担い手の減少が問題となっており、その確保と育成は地域農業の発展において非常に重要な課題です。こうした背景のもと、当課の重点普及活動の一環として、地域の若手農業者が所属する「菊池4Hクラブ」の支援を行っています。
今回は、クラブ員が自らの経営課題を解決する取組みを発表する「菊池地方青年農業者会議」を、12月5日に県立農業大学校で開催しました。
本会議には管内出身の農大生を中心に20名が参加し、先輩農業者の実践的な経営改善事例を紹介することで、学生たちに農業経営の具体的なイメージを持ってもらい、将来の就農に繋がることを目指しました。また、農大生に見られることでクラブ員の経営改善活動への意識向上を促す目的もありました。
会議では、クラブ員から5つの経営改善プロジェクトの報告があり、加えて農大生2名からもプロジェクトの発表が行われました。参加者からは、農大生に刺激を受けたという声が多数あり、農大生からは「4Hクラブに入りたい」といった意見も聞かれました。
今後も県立農業大学校という地域内の強みを活かし、若手農業者の確保・育成と4Hクラブ活動の支援をさらに強化していきます。これにより、将来の地域農業の担い手として、若手農業者の育成を図っていきます。

2026年3月

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集落営農組織研修会の様子
地域営農法人研修会の様子

集落営農組織研修会及び地域営農法人研修会を実施

菊池地域営農組織連絡会(JA菊池事務局)では、集落営農組織と地域営農法人それぞれで研修会を毎年12月に開催しています。
12月2日の集落営農組織研修会では、当課から集落営農の機能と役割について管内の事例を交えて説明した後、本県農業革新支援センターの柴山主幹が、法人設立に係る合意形成の場に数多く立ち会った経験を踏まえ、「集落営農の課題と解決策を考える」と題する講演を行いました。法人化や営農組織の合併・統合の意義や仕組みについて解説があり、参加者にとって集落営農組織の今後の在り方を考える契機となりました。
12月11日の地域営農法人研修会では、社会保険労務士の西原哲朗氏に「適切な労務管理による人材の定着と育成」をテーマに講演いただき、労働基準法の基礎知識をはじめ、人材確保のためには労務環境の整備や賃金確保が不可欠であることを熱く語られました。内容は厳しさを含んでいましたが、参加者は真摯に受け止め、労務環境の改善に取り組む必要性を強く感じた様子でした。併せて、当課からは8月に開催したラジコン除草機実演会の動画紹介や事業や求人に関する情報提供を行いました。
研修会後のアンケートでは、他法人との意見交換の場を望む声が多く寄せられたことから、農業普及・振興課では、関係機関と連携し、現在推進している法人連携会議や意見交換会を各地区へ広げ、法人や営農組織間の繋がりを深めることで、新たな地域営農体制づくりに繋げていきたいと考えます。

2026年2月

小学生のいきなり団子づくりを食の名人がお手伝い

11月26日、大津町在住のふるさと食の名人2人を講師として、大津町立大津北小学校の5、6年生の10人が、大津町特産のからいもを使った「いきなり団子」作りを行いました。生徒たちは、食の名人から団子の生地の作り方や包み方などを教えてもらい、楽しみながら調理に取り組みました。調理後は、作ったいきなり団子を食べ、「おいしい」との声を上げていました。実施後のアンケートには、「かわの包み方が難しかった。」「いきなり団子の作り方を初めて知った。」などの感想と食の名人に対する感謝の言葉がありました。
今回の授業は、くまもとふるさと食の名人・小中高等学校等派遣事業(出前講座)を活用し実施されたもので、農業普及・振興課では、実施に向けた食の名人との日程調整や小学校との打ち合わせを行いました。
当課では、食の名人の活動に対する支援を通して、子供たちの食への関心が高まり、地域農業への理解が進むことを目指し今後も取り組んでまいります。

2026年2月

合志市における青刈りとうもろこし作付け拡大の取組み

合志市は、菊池管内の市町において乳牛飼養頭数第2位を誇る有数の酪農産地であり、飼料価格高騰により酪農家の自給飼料生産拡大の意欲が高まる一方で、半導体関連企業の進出や道路建設等により酪農家が作付けする飼料生産農地の拡大が難しい状況にあります。
そこで、飼料収穫作業を受託するコントラクター(株式会社合志ファーマーズ)では、青刈りとうもろこしの収穫作業に加え、既に調製されたバンカーサイロ内のサイレージや収穫直後の青刈りとうもろこしをロール梱包することで、サイロの規模能力を補完し、現在ある農地をフル活用した青刈りとうもろこし生産体制の確立に取り組み始めました。
具体的には、一期作収穫前(7月)と二期作収穫時(11月)の2回に分けてロール梱包作業が行われ、一期作目の収穫作業前でコントラクターにも余裕がある7月16日に、R6年産サイレージのロール再梱包を行いました。この再梱包作業では、バンカーサイレージ約96㎥分を1.1mロールに再梱包することで、約1.4ha分になるサイロの空き容量が確保できましたが、梱包時に原料がロールから零れ落ち、廃棄となるなどの課題も分かりました。
また、二期作にあたる11月21日には、収穫作業と同時並行してロール梱包を行い、約2.0ha分の青刈りとうもろこしのロールを生産しましたが、整形・梱包の作業時間が1個あたり2分程度の作業時間を要したため、収穫作業(収穫及び運搬)と並行した梱包作業では、オペレーター不足による収穫作業の中断が生じるなど、こちらも課題として残りました。
この取組みで拡大できた約3.4haは、合志市におけるとうもろこし生産面積の1%にも満たないものではありますが、コントラクターによる請負作業の拡大や今あるサイロを活用した生産面積の拡大等につながるため、課題を整理しつつ今後ともコントラクターの活動を支援していきます。

2026年2月

菊池市立菊池南中での有機茶PR (生徒や参加組織等へ300杯以上提供)
大津町立大津小でのお茶講座 (5年生約150名へ講義)

若い世代にお茶の学びを!菊池市と大津町でお茶の教育

菊池市と大津町では、地元の行政とお茶農家が協力し、農業普及・振興課も技術面で支援しながら、若い世代がお茶を学ぶ機会づくりを推進しています。
菊池市は今年3月に「オーガニックビレッジ宣言」を行い、米とともに有機栽培のお茶のPRへ取り組んでいます。その一環として、11月28日には市内の中学校の防災イベントと連携する形で、吉良昌芳氏(菊池市旭志)の有機茶が飲めるブースを出展し、地元の有機茶のおいしさを体験してもらいました。生産方法や淹れ方の質問をする生徒も複数みられ、地元の有機茶の魅力を認識してもらうことができました。
大津町では、株式会社瀬川製茶(大津町瀬田)が小学校の要請を受け、町の生涯学習課と連携する形で、上級生を対象としたお茶の授業を実施しています。実施希望校が年々増えており、今年は過去最大規模となる6校・400名以上の児童がお茶の淹れ方を体験し、お茶の主要成分等について学びました。受講した児童は、お茶の淹れ方を変えて飲み比べるなど、意欲的かつ楽しそうにお茶の理解を深めていました。
お茶は低い年齢層ほど消費が少ない傾向があり、将来の消費者を確保するためにも、若い世代がお茶を理解し、良いイメージを持つ機会を増やす必要があります。農業普及・振興課では、お茶について学べる機会づくりを引き続き支援してまいります。

2026年2月

8月30日の温度推移
JA花き部会研修会での報告

カスミソウの高温対策に係る取組み

菊池地域はカスミソウの一大産地ですが、近年の猛暑の影響を受け、7~8月に定植する作型では、活着不良や立枯れ病の発生により、収量の減少や品質の低下がみられます。
そのため、農業普及・振興課では、太陽からの赤外線の一部反射によりハウス内の温度上昇を抑制する効果がある遮熱POフィルム(遮熱区)について調査しました。
外気との循環が少ないハウス上層部の気温は、慣行フィルム(対照区)と比較し、遮熱区は5℃以上の降温効果があり、体感でも刺すような暑さを感じませんでした。しかし、ハウスのサイドを開放している作型では、ハウス内の地上95cmの気温は3℃程度の低下にとどまりました。
白黒ダブルでマルチした地下10㎝の地温については、対照区と比較し、遮熱区は0.5~2℃低下しました。なお、参考に調査したタイベックのマルチでは、対照区と比較し、5℃程度低下しました。
この調査結果を11月5日のJA花き部会研修会において報告しました。部会員から「草丈に違いはあったか」との質問がありましたが、遮熱区と慣行区では定植日に1週間以上の差があったため、回答はできませんでした。
本年の8~9月は昨年のような厳しい猛暑ではなかったため、活着は順調で、前進化した出荷になりましたが、今後も続く猛暑に備え、高温対策として遮熱POフィルムの効果等について調査を続けていきます。

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