2026年のエリア普及現地情報

2026年4月

new
現地指導の様子
現地指導の様子

柑橘せん定講習会の開催

令和8年産温州みかんの着花は中~少と見込まれています。そこで、JA熊本市と協力して、着花・着果を確保し、安定生産に繋げることを目的に、2月13日から3月4日にかけて熊本市西区の13地区の農家組合を対象にせん定講習会を開催しました。
講習会では、まず座学でカイガラムシの防除に係る指導を行い、その後の現地では今年産の着果予想踏まえたせん定のポイントについて、実践を交えて指導しました。今季は厳寒期の少雨・乾燥の影響により樹体に強いストレスがかかっているため、間引きせん定を中心とした“軽めのせん定”をポイントとし、周知を図りました。
生産者からは、品種に応じたせん定の仕方や、病害虫についての質問・意見も多く上がり、令和8年産の栽培に向けて有意義な講習会となりました。
当課では引き続き、令和8年産のみかんが高品質なものとなるよう、生産者への技術的な支援を進めていきます。

2026年4月

new
講習会の様子

うまいみかんづくりを総合的に考えよう!

温州みかんは冬の終わり頃から次年度産の生産が始まります。高品質な温州みかんを生産するためには、2~3月頃に行うせん定作業、夏季の着果管理、年間を通した防除作業など、適切な栽培管理が欠かせません。そこでJA鹿本と連携し、2~3月に実施すべき管理講習会を2月13日に開催し、10人の生産者が参加しました。
講習会では、高品質果実生産を目的とした「せん定作業」と、樹勢の健全化や高品質果実生産につながる体質づくりを目的とした「土づくり」をメインテーマとしました。果樹は地上部に比べて地下部の反応が遅く、生産者から注目されにくいという課題があるため、当課から地下部(細根)に着目した土づくり(土壌団粒構造や適正pHの矯正効果など)の重要性について改めて説明しました。
生産者から「苦土石灰はいつ、どれくらい、やればよいのか」など施用時期・施用量・施用方法に関する具体的な質問が多く寄せられました。たい肥や土壌改良資材を活用した土づくりの重要性や、適正なpHへの矯正の必要性について理解が深まった様子がうかがえました。
土づくりは地上部の管理と異なり、単年では効果が現れにくいため、継続的な取り組みが不可欠です。継続して取り組む土づくりは樹の体質改善につながり、高品質果実の安定生産を支える基盤となります。当課では、次年度産以降のうまい温州みかんが連年安定して高品質を維持できるよう、引き続き支援を行っていきます。

2026年4月

new
研修会(講話)の様子
スイカの視察の様子

第3回新規就農者・若手農業者研修会開催

県央広域本部農業普及・振興課では、熊本市やJA等と連携して新規就農者の育成に向けた支援を行っています。しかし、営農を始めた新規就農者からは、技術面の未熟さや営農に対する不安の声が巡回等でよく聞かれます。
そこで、就農後おおむね5年以内の新規就農者と4Hクラブ員等の若手農業者を対象に、2月13日(金)JA鹿本植木支所において、基本的な知識を共有し営農への不安を少しでも解消してもらうことを目的に、3回目の研修会を開催しました。
今回は、熊本市北東部の主要作物であるスイカの新規就農者に対象者を絞り、10名が参加しました。研修内容は、①県農業革新支援センターの児玉主幹による「総合防除(IPM)の基礎」についての講話、②当課の林田班長による「現地におけるIPM導入事例」の紹介、③JA鹿本の伊牟田営農指導員の案内による「IPM導入農家のハウス視察」でした。
経営に直結するテーマあったことから、地域全体で一体となった解決方法について多くの質問や意見があり、現地視察では熱心にスイカの生育状況や管理状況を観察していました。
参加者からは、「安定生産への支援を継続してほしい」、「定期的に開催してほしい」といった意見が寄せられました。当課では、新規就農者の技術力と経営力の向上につながる支援を継続していきます。

2026年4月

new
個別面談の様子

夢と希望のある果樹産地を目指して! ~規模縮小意向者への個別面談会開催~ 

農業普及・振興課では、熊本市やJA、生産者団体等と連携して果樹の担い手育成・確保に向けた取組を支援しています。その取組の一つとして、昨年度実施した「果樹産地の未来を考えるアンケート」で規模縮小予定と回答した生産者を対象に、縮小・離農時期やほ場、設備、機械等の譲渡可否等について個別面談を行いました。この面談は、新たな担い手が成木園を継承し、短期間で営農基盤の安定を図ることができるよう、継承候補となる園地リストを整理することを目的としており、昨年に続き2回目の実施となります。今回は、縮小意向の生産者のうち、5年以内に縮小意向があり、売買や賃借が可能と回答された14人を対象としました。
対象者の平均年齢は70代で、多くの方は後継者が不在または未定であることから、今後の園地管理に不安を抱いている様子がうかがわれました。一方で、急傾斜など作業性の悪い園地から先に手放したいという傾向は否めず、今後は現地確認も行いながら、新たな担い手が短期間で営農基盤の安定を図ることができるよう、継承候補となる園地リストを整理する予定です。
農業普及・振興課では、現在の担い手の営農継続支援と新たな担い手の育成・確保について、引き続き関係機関と共に対策を進めていきます。

2026年4月

new
集合写真
懇談会

「果樹産地新規就農者激励会」を開催

熊本市では、県、熊本市、JA熊本市と連携し、熊本市河内地区を中心とした柑橘産地において、新たな担い手に加え、親元就農者の育成・確保に重点的に取り組んでいます。
その一環として、産地の重要な担い手である新規就農者を招き、先輩農業者や関係機関が産地の一員として迎え入れ、営農への希望や意欲を共有するため、2月18日に「果樹産地新規就農者激励会」を開催しました。
当日は、「『熊本市果樹産地担い手育成確保ビジョン(案)』に係る意見交換会」と同日開催し、約40名の若手農業者・関係機関と新規就農者13名が出席しました。
激励会は新規就農者の自己紹介からスタートし、記念品の贈呈と先輩農家からの激励、さらに令和7年度熊本県農業コンクール大会地域農力部門で秀賞を受賞された株式会社味咲の坂本清一代表取締役による、新規就農者育成についての講話と懇談会を行いました。
地域で育てた担い手が産地の活力となるという坂本代表の取組には、新規就農者や若手農業者、関係機関も感銘を受け、懇談会では、みかん栽培の技術から生活のことまで、ざっくばらんに語り合いました。
新たな担い手の育成・確保には、生産者・関係機関一体となった産地ぐるみの意識醸成が必要です。農業普及・振興課としては、引き続き親元就農者・新規参入者の支援に取り組んでいきます。

2026年4月

new
フォカッチャ生地をこねる
持寄り品を前にひと言プレゼン

地元農産物を使ったパンづくりを学ぼう ~営農生活研究グループ&食の名人 食の技研修会~

熊本市営農生活研究グループとくまもとふるさと食の名人を対象に、2月3日に「食の技研修会」を行いました。
今回は、はあもにい熊本で、パン講師の永盛靖子先生に、トマトをテーマにフォカッチャ(パン)とジュレ(デザート)を御指導いただきました。ミニトマトを使ったフォカッチャでは、生地をこねて成型する際に、強く伸ばしすぎないことや仕上発酵のコツを学びました。
一方、ジュレにはトマトピューレにオレンジジュース等を加え、トマト臭さのないさわやかなゼリーができました。
また、参加者が持ち寄った自慢の一品について、1人2分間でプレゼンを行ったのち、試食を行いました。御自慢のからし蓮根をはじめ、甘酒や筍、切干し大根の煮物の他、米粉のケークサレや秋津産ミナミノカオリのドーナッツ、いちご・不知火・みかんジュースなどを使った菓子類、団子などを堪能しました。作り方はもちろんのこと、原料生産や下処理方法、長期保存の方法など話題は尽きず、参加者は満足した面持ちで研修会を終了しました。
グループ員も名人も兼ねるメンバーが多いことから、合同での研修を行っていますが、当課では重要な「食文化の担い手」への支援を継続していくつもりです。

2026年4月

new
せん定研修会実演

芳野地域のウメせん定研修会を実施 ~枝づくりが実りをつくる。芳野のウメ、始動~

熊本市西区河内町の芳野地域で生産されているウメについて、令和8年産に向けたせん定講習会を1月16日に開催し、同地域の黒石・横山地区の生産者約20名が参加しました。
講習会は、ウメの適正な管理指導及び生産技術の向上を目的として開催され、農業普及・振興課から基本的なせん定の考え方や枝の選定方法について説明しました。
座学では、せん定の考え方を再確認するとともに、近年の気象状況、他県の開花動向を含めた今年の生育状況を説明しました。また、新たな品種の紹介を行ったところ、果実の特性や受粉樹の必要性など様々な質問が挙がり、新しい品種への期待が窺われました。 
さらに、登録品種の高接ぎ更新には事前申請が必要など、種苗法の順守についても説明を行い、より良い栽培が行えるよう情報を共有しました。
また、現地では、実際に切り方の実演を行い、樹一本を仕上げました(新採で初めてのせん定の実演で緊張しましたが良いせん定ができました)。当課では、ウメの安定生産に向け、今後もこの地域への支援を継続していきます。

2026年4月

new
講習会の様子

令和8年産のナシ生産に向けて講習会を実施 ~新年のひときりから始まる、ナシづくり~

熊本市西区河内町の芳野地区では、温州みかんとの複合経営の一品目としてナシ栽培が行われています。令和8年産のナシ生産を開始するにあたり、年明けの1月7日にせん定講習会を開催しました。
現地では、せん定の基本的な考え方の説明、品種(「豊水」・「あきづき」)に応じた切り方の実演を行い、その後、主に若手生産者達と一緒に樹一本を仕上げました。
また座学では、改めてこの時期の基本的な管理を確認するとともに、近年の温暖化に対応した品種(※1)の栽培管理について県の研究成果情報等による説明を行いました。参加者からは整枝に関する質問が挙がり、参加者同士でも積極的に意見交換がなされるなど、ナシ生産にかかる意欲の高さが窺えました。
当課では、今後もナシの安定生産に向けて栽培技術指導・支援を継続していきます。

※「凜夏(りんか)」暖地でも安定して花芽が着生、結実する品種
  「甘太(かんた)」夏季の高温乾燥によるみつ症が発生しにくい品種

2026年4月

new
検討会の様子

植木デコポン、生産改革に着手!

不知火類の中でも、一定の品質基準を満たした果実はデコポンとしてブランディングされ、高い人気を誇ります。その中でも加温栽培のデコポンは、『「時期限定」×「高単価商材」』という強みを持ち、毎年12月上旬に需要のピークを迎えます。こうした状況を踏まえ、植木地区では加温栽培を軸として、生産を進めてきました。しかし令和7年産では、植木地区のみならず県全体で高酸果実・低糖果実が多発。その結果、合格が低下し市場への出荷量減少という厳しい状況となりました。
この状況を受け、関係機関と課題を共有し、「11月下旬には収穫を行える生産体制の構築」を最優先事項として設定。令和8年1月21日に「R8年産 加温デコポン生産対策検討会」と銘打って、前例のない検討会を開催しました。
検討会では、基本管理の要である「最低温度管理」と「かん水管理」を中心テーマに、月ごとの管理改善案を提示。現場で取り組める管理、難易度の高い取組まで、生産者12名と意見交換を行いながら整理しました。参加者からは、「まずは1つのハウスから改善に着手する」、「果実分析を定期的に行う」など前向きな声が多く上がり、生産管理のレベルアップに向けた意識が大きく高まる、非常に有意義な場となりました。
今後当課では、令和7年産で取り組んだ遮光資材や摘果管理の試験結果を共有し、基本管理を補完する技術として生産指導に活かしていきます。さらに、令和8年12月の出荷量増加・合格率向上を目標に、各月で講習会を開催し、高品質果実の安定生産を力強く支援してまいります。

2026年4月

new

課題解決の秘訣は現場にあり! ~指導農業士協議会 庭先研修~

熊本市指導農業士協議会(会長:西山力哉氏、会員:23戸)は、原点に立ち返って会員の生産現場を見てみようと、1月27日に庭先研修を行いました。
まず、北区硯川町の(有)松村農園に集合し、一帯に広がる連棟ハウスでの観葉植物栽培を視察。室温20℃の中で、市場出荷以外にもネット販売や量販店向けなど様々な販売チャネルについての話をお聞きしました。輸入の際に欠けた小苗をうまく活用し、唯一無二の商材に変えるアイディアや発送時の工夫など消費者視点での着眼点を学びました。
次に、太郎迫町の(同)なごみ園芸では、10月から翌年6月までの長期採りトルコギキョウを視察。エタノール利用の土壌消毒、ヒートポンプや赤色光補光による燃油削減手法など先進的な技術が披露され、参加者からは多くの質問が寄せられました。また、毎年60品種以上を作付けされるという、まさに研究者さながらの取り組みに驚かされました。
最後に、和泉町の西川農園では、メロンや小ねぎ、ブドウ、桃、みかんなどの多品目のほ場を視察。経営主夫婦、2組の息子夫婦の家族6人のみで、年間350日を超える各直売所への出荷を行い、熊本の桃狩り体験ができる観光農園としてネット検索で必ず最上位に表示されているそうです。中山間地のため農作物の獣害もありますが、周辺の農地を預かってほしいと頼りにされているそうです。
夜の情報交換会では、さらにつっこんだ話が交わされ、「現場を見るといろいろな発見がある」「次回は他の地域を見てほしい」などと意見が出され、役員一同、協議会活動の良さを改めて感じたところです。当課も引き続き自主的な交流支援に努めてまいります。

2026年4月

new

白浜分校再生を農業と地域活性化につなげよう! 河内白浜まちじゅう外遊びイベントを開催

平成30年に閉校した河内小学校白浜分校(以下白浜分校という。)の活用を目指し、熊本県立大学と農業普及・振興課等の関係機関が連携し、令和7年度「地域連携スタートアップ事業」に取り組んでいます。
去る1月10日に、熊本県立大学都市計画研究室(以下県立大という。)発案により、地元白浜自治会・子ども会と協力して「河内白浜まちじゅう外遊びイベント」を開催し、県立大や子どもを含む地域住民約50名が参加しました。
本イベントは、9月に実施した白浜分校活用案発表会からスタートしたものです。学生たちが開発した「みかんスイーツ」の試食会や白浜分校をゴールにした地区内スタンプラリー、校舎と神社のライトアップなど、県立大生が白浜地区を歩き回り、発案したイベントを地域住民と一緒に開催しました。
白浜地区内から白浜分校までは車が通れない細道や坂道が多く、川の飛び石を渡る道もあります。普段外を歩き回ることがないという子どもたちはスタンプラリーをしながら集落を散策し、大人たちは幼い頃通学した道を懐かしく辿りました。地元とはいえ、白浜分校内に初めて足を踏み入れる方たちも多く、校舎内見学と外遊び、ライトアップまで、白浜分校を満喫したイベントとなりました。
今後は、まずは白浜分校を地域住民の身近な場所にすること、次の段階では、現在取り組んでいる「みかん塾」や収穫期アルバイターの拠点などとして活用することを計画しています。農業普及・振興課では引き続き、少しずつ盛り上がってきた白浜分校活用の取り組みを支援していきます。

2026年4月

new
研修の様子
研修の様子

地域営農法人の運営・経営力向上に先進事例を学ぶ ~地域営農法人先進事例研修の開催~

令和8年1月28日、熊本市北区植木町の地域営農法人を対象とした先進事例研修を関係機関(熊本市、JA鹿本、熊本県農業公社)参集の上、開催しました。
この研修は設立間もない(設立後5年以内)植木町の2法人の早期経営安定に向けたフォローアップ活動の一環として開催したもので、山鹿市鹿本町の(農)コムロードの視察研修を行いました。
(農)コムロードは平成30年に地域の若手農家4名を中心に11名で設立された地域営農法人で、経営面積を設立当初の10haから20haに拡大されています。県下の地域営農法人で構成員の高齢化が進む中、若手オペレータが活躍されており後継者が育っている法人です。法人の運営・経営については、計画的な機械の導入や資金繰りについて話を聞けました。また、水稲乾田直播の導入、スマート農業への取組等の生産技術面の話も聞くことが出来ました。
研修先の法人代表の熱い講話を受けて、参加した法人からは「今後の法人運営に大いに参考になった」、「水稲乾田直播に取り組んでみたい」などの意見が聞かれました。
当課としては、今後も研修等を関係機関と連携して継続的に開催し、法人の経営安定に向けて支援していきます。

2026年3月

new

今こそ、ふるさと食の名人が必要! ~高校生のからし蓮根づくりを通して~

地域の郷土料理や食文化に対する理解促進及び次世代へ伝承することを目的に、毎年、小学校~高等学校を対象に「くまもとふるさと食の名人」の出前講座が実施されています。
12月1日~5日までの連日、第一高校1年生9学級372人を対象に「家庭基礎」の授業として、「おせち料理」づくりの指導を名人3人で行いました。
おせちの目玉は「からし蓮根」ですが、食べたことがない高校生が半分以上おり、デモンストレーションを見せると、「揚げてあるの?」という声が飛び出し、名人もビックリ。郷土料理や食文化は、意識して伝えていかないと断絶してしまうという危機感を持ちました。
しかし、からし蓮根を教えられる名人は非常に少なく、数年先には、要望があっても派遣が難しくなる時が到来しそうです。本県では今年から「食のみやこ熊本県」というキャッチフレーズを打ち出しました。取組みを後押しするためにも、レストランや商工業者だけでなく、食の名人などの郷土料理の伝道者となるボランティアの育成が必要です。
当課としては、引き続き食の名人の活動を支援することで、地産地消や農業への理解活動の促進、次世代への食文化継承と併せて、人材育成に努めてまいります。

2026年3月

new
せん定後の「太秋」
大きく切り戻した様子

大玉「太秋」への第一歩、始動!

「太秋」は、高糖度でサクサクとした食感があることに加え、大玉であることが非常に魅力的な品種です。大玉果を生産するにあたって、冬季のせん定は重要な管理作業になります。そこで、12月11日にJA鹿本と協力し、熊本市植木町で「太秋 せん定講習会」を開催しました。
せん定の目的は「大玉果生産及び連年結果」、「管理作業性の向上」、「果実品質向上」の3点です。今回の講習会では特に、「側枝の更新による着果しやすい樹相づくり(生産安定)」と「樹高を下げることによる作業性の向上」を重点的に指導しました。本年産の「太秋」は果実となる雌花が少なく、フジコナカイガラムシなどの病害虫被害によって、計画数量を下回る生産量となりました。せん定は、充実した結果母枝※を確保するだけでなく、通風性も改善でき、病害虫対策にもつながります。
せん定の実演により、当日の参加者18人からは、大きく側枝を切り戻す意味など具体的な質疑応答が活発に行われ、令和8年産に向けて非常に有意義な講習会となりました。
せん定は、大玉生産・果実外観向上に向けた重要な管理作業であると同時に、令和8年産の生産スタートを意味します。ただし、せん定だけで大玉生産や連年安定生産が実現するわけではありません。今後も、生産者の栽培管理技術の向上と安定した生産体制の確立に向けて、継続的に技術指導・支援を行っていきます。

※結果母枝:「雌花(果実)が着生する枝」の元となる枝

2026年3月

new

我が家の取組にご意見ください!! ~熊本市青年農業者会議を開催~

熊本市4Hクラブは、30代前後のベテランクラブ員が多数在籍し、若手クラブ員の割合が少ない状況に加え、それぞれが生産・経営上の問題及び課題を抱えています。
そこで、問題の解決方法や発展方向を見いだすとともに営農意識や経営能力の向上を目的に、令和7年12月12日に防災センターで熊本市青年農業者会議を開催しました。青年農業者の主張部門に1名、プロジェクト活動部門に4名の計5名が発表し、県大会発表には4名が選出されました。
主張部門では、就農して3年目の自分が感じた成長部分と直面した問題について振り返るとともに、今後の目標達成に向けた取り組みについて発表しました。
また、プロジェクト部門では、水稲の販売を任せられ、加えて直接販売分も増加していることから現状把握と近年の高温による品質低下への対策検討、これまで取り組んできたプロジェクトの成果を総動員したナスの反収向上への取組、4Hクラブ員の減少を止めるための試み、突然経営主となったクラブ員による経営状況の分析について発表が行われました。
クラブ員は主に9月から12月の間、生産管理の合間をぬって計8回の検討や発表準備を経て本番に臨みました。審査員からは、各発表に対して励ましの言葉をいただくだけでなく、取組に対する改善のアドバイスをいただき、発表したクラブ員以外も含め、今後のプロジェクトにどう取り組んでいくかを考える良い機会となりました。
農業普及・振興課では2月開催の県大会に向けて、そして更なる営農改善に向けて4Hクラブ員が積極的に活動していけるよう、支援を継続していきます。

2026年3月

new

熊本市4Hクラブ×熊本農業高校=熊農インターン ~高校生に興味を持ってもらうために~

熊本市4Hクラブは、毎年若手生産者が入会していますが、30代前後のベテランクラブ員が中心で、若手クラブ員の割合が少ない状況です。
当クラブではクラブ員の確保を課題とし、農業や4Hクラブの魅力を発信するため、令和7年7月11日に第1回熊農インターンと題し、熊本農業高校生との交流会を開催しました。終了後、高校生を対象にアンケートを実施したところ、「果樹、畜産の生産者とも話したかった」、「色んなクラブ員と話したかった」等の回答がありました。
そこで、クラブ員が他地方の4Hクラブに相談したところ、計4名のクラブ員に協力してもらえることになり、12月10日に第2回熊農インターンを開催し、高校生16名、クラブ員9名(他地方含む)、普及1名の計26名が参加しました。
インターンでは、クラブ員、高校生及び普及員を交えて2グループに分かれて座談会形式で意見交換を行いました。クラブ員からは農業のやりがい、自身の栽培品目及び経営について、これまでの経験と感想を交えながら説明し、学生からは就農するか、農業法人に就職するか等将来の悩みについての質問が多くあり、活発な意見交換が行われました。
終了後、参加した学生からは「自分の知らない現場の実状がたくさん聞けてよかった」、「農家によって様々な考え方があって、とても勉強になった」、「社会に出る身として色々役に立つことを知ることができ、とても為になった」等の感想がありました。
熊農インターンは、次回3月に行う予定で、アンケート結果をもとに次回の交流内容について高校側と協議する予定です。
当課では、熊本市4Hクラブを含む若手農業者育成の活動を引き続き支援して参ります。

2026年2月

栽培管理講習会の様子
実際に摘花を行う様子

いちごの出荷始まる ~生産者の所得向上を目指して~

JA熊本市白浜苺部会(部会員数18名)では、河内町白浜地区で約7haを作付けされています。
今年度も、昨年同様秋季の高温の影響で花芽分化が遅延し、例年と比べて10日程度遅れての定植となりました。部会からは、年内収量及び総収量の確保を心配する声が挙がったため、以下の取組を行いました。
まず、9月に頂果房の花芽分化確認後の定植を実施しました。次に、生産者からマルチ及び天井ビニールの展張日に関する質問があったことから、その判断の基礎資料とするために、10月に第一次腋果房検鏡を実施し、展張基準日を決定しました。
その結果、11月25日から出荷開始となり、年内収量を確保できる見込みとなりました。
12月上旬には、いちごの品質低下及び年明け後の株の成り疲れによる減収を防ぐために、生産者とその従業員を対象に摘花・栽培管理講習会を実施しました。そこでは、生産者のほ場で摘花方法を実演し、現場の生育状況に応じた摘花方法を指導しました。生産者・従業員からは、「どの花をどの程度摘花すると良いかわかった」等の声が挙がりました。
現在、生産者5名を対象に、環境モニタリング装置を設置しています。当課では、生産者がデータに基づいた栽培管理を実施し、収益向上に繋がるよう引き続き指導していきます。

2026年2月

研修会の様子
個別相談会の様子

第2回新規就農者等研修・交流会を開催!

県央広域本部農業普及・振興課では、熊本市やJA等と連携して新規就農者の育成に向けた支援を実施していますが、営農を始めてみて、技術の未熟さや営農に対する不安の声が巡回等でよく聞かれます。
そこで、就農後おおむね5年以内の新規就農者を対象に、12月2日(火)熊本県防災センターにおいて、基本的な知識を共有し営農への不安を少しでも解消してもらおうと2回目の新規就農者等研修・交流会を開催しました。
研修会は3部構成とし、1部は「栽培の基礎は土づくりから」として県農業革新支援センターの宮﨑主幹から、①土壌は、地域・ほ場ごとに性質が異なる、②有機物施用が効果的、③土壌分析の活用等について、写真等を使ってわかりやすく説明がありました。2部は「農業制度資金の豆知識」として当課の倉岡参事から、①知っていてほしい制度資金、②資金繰り計画の重要性等について、今後の経営への参考となる情報提供をしました。3部は、講師や関係機関の担当者への個別相談会とました。
参加者は、真剣に講話を聞き、熱心に相談され、「安定生産への支援を継続してほしい」、「定期的に開催してほしい」などの意見もあり、当課では新規就農者の技術力と経営力の向上につながる支援を継続していきます。

2026年2月

「みかん塾」収穫作業中
相談対応

産地の新たな担い手確保に向けて進行中!

熊本市では、県、熊本市、JA熊本市と連携し、熊本市河内地区を中心とした柑橘産地において、新たな担い手に加え、親元就農者の育成・確保に重点的に取り組んでいます。
今年度開始した「河内みかん塾」は11月に4回開催し、延べ6名がトライアル研修を受講しました。座学でみかん全般について学んだ後は、受入農家や従業員の方々と一緒にみっちりと収穫作業を行いました。中には研修後も継続して収穫手伝いに行かれるなど、就農を具体的に検討し始めている参加者もありました。
また、新たな担い手を呼び込むため、11月9日には大阪で、23日には東京で開催された「新・農業人フェア」に出展しました。
大阪では雇用就農に興味のある方々が、東京ではIターン・Uターンで農業をやってみたい方々が相次いで相談に訪れました。希望する地域や品目が決まっていない中で、「熊本(河内)」や「みかん」を体験できるトライアル研修「みかん塾」は高いPR効果があったようです。
今後も担い手確保育成の実現に向けて、関係機関と一体となって、福岡市での相談会出展や第2期みかん塾のなどの取組み、継承可能候補園のリストアップなどに取り組んでいきます。

2026年2月

みかん栽培についての座学
みかんの現地体験の様子

食育講座「河内みかん物語~おいしいみかんができるまで~」

農業普及・振興課では、熊本市内の子どもたちが河内地域や農業への関心を持つきっかけを作る活動に取組んでおり、河内公民館が主催する食育講座「河内みかん物語~おいしいみかんができるまで~」の開催を支援しています。本取組は4家族13名が参加し、温州みかん栽培の一年間の管理作業や、栽培における工夫などを座学や現地体験にて学習しました。
1回目の4月26日には温州みかんの花のスケッチ、2回目の7月19日には摘果作業について学習し、11月15日の最終回では収穫体験を行いました。子どもたちは3回の体験を通して温州みかんの生育過程を観察し、講座開催当初から大きく様変わりした温州みかんの成長に驚きながら収穫作業や果実の糖度測定を行うなど、楽しく農業に接しました。また、質問コーナーでは子どもたちだけでなく保護者からの質問も多く、農業への関心を高める機会になりました。
当課では、引き続き地域農業の理解を深めるために、食育に取組みながら子どもたちへ河内地域と温州みかん栽培の魅力を発信していきます。

エリアカテゴリ